JP3042377B2 - タイルユニットの施工構造 - Google Patents

タイルユニットの施工構造

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雅夫 長田
龍夫 内藤
修 野平
良二 照井
貴 高田
光伸 大谷
哲也 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のタイルを連
結して一つのユニットとしたタイルユニットを壁面へ施
工するに際し、ワイヤ等の線材を利用することでその剥
離落下を防止するようにした湿式施工構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種のタイルユニットの施工構造とし
て、図3〜7に示すものが公知である(特開平6−24
8781号公報)。
【0003】図3はタイルユニット1を壁面5へ施工し
た状態を示す横断面平面図、図4はタイルユニット1を
壁面5へ施工した途中の状態を示す正面図である。この
タイルユニット1にあっては、複数個のタイル2を所定
の目地幅を以て配列し、その裏側にポリプロピレンより
なる合成繊維の不織布3を配設している。そして、ポリ
マー配合のポルトランドセメントを連結用の接着材10
として準備し、これを不織布3の裏面全体に塗付してい
る。
【0004】このタイルユニット1を壁面5へ貼着する
には、まず、壁面5へモルタル6を所定厚みだけ塗付す
る。次いで、該モルタル6に対してタイルユニット1の
全体を押し付け、強く圧着する。
【0005】モルタル6の硬化後、タイルユニット1の
各タイル2どうしの間の任意の目地間隙8に、図1及び
図2に示す如く、線材としての連続したワイヤ11を配
設し、その両端側及び途中数箇所をコンクリート螺子1
2でたてもの躯体の壁面5へ固定する。この実施例の場
合、コンクリート螺子12は、建物躯体の壁面5に形成
された縦薄13の部分へ打ち込むようにしている。これ
により、不織布3を前記ワイヤ11で押圧して直接建物
躯体の壁面5へ固定することができ、タイルユニット9
の機械的な取付強度の向上が図れる。また、仮に壁面5
と、接着材6と、不織布3と、タイル2との間の夫々の
界面のいずれか一又は複数において界面剥離が生じたと
しても、タイルユニット9を前記ワイヤ11とコンクリ
ート螺子12で機械的に固定保持しておくことができ
る。
【0006】ワイヤ11を取り付けた後は、前記縦溝1
3の部分ではバックアップ材14を介して伸縮性を有す
るゴム系等の目地材15を充填し、また、通常の目地間
隙8へは前記目地材15を充填すればよい。これによ
り、タイル壁面の構築が完了する。ワイヤ11はタイル
壁面の全体を一本のワイヤ11が連続するような長さに
する必要はなく、タイルユニット9ごとに一本のワイヤ
11を配設するようにしてもよく、また一本のワイヤ1
1がタイルユニット9の複数個を通る長さであってもよ
い。
【0007】コンクリート螺子12の代わりに、図5及
び図6で示すように、頭部に線材挿通孔16が形成され
たコンクリート螺子17や、図7に示すように線材係止
用のフック18が設けられたコンクリート釘19も用い
られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−24878
1号公報にあっては、螺子12,17、釘19とワイヤ
11との係止作業が面倒であったり、ワイヤ11が螺子
17や釘19で留め付けた後でも、孔16やフック18
内をスライドする可能性があった。
【0009】本発明は、線材と留め部材との係止作業が
容易であり、しかも線材のスライドも確実に防止される
タイルユニットの施工構造を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のタイルユニット
の施工構造は、所定の目地間隔ごとに配列された多数の
タイルの裏面側を、連結部材で連結してタイルユニット
とし、該タイルユニットをモルタル等の接着材を介して
建物躯体の壁面へ貼着し、各タイルどうしの間の目地部
の適宜箇所に前記連結部押圧固定するための連続した
線材を配設し、該線材を留め部材により建物躯体の壁面
へ固定したタイルユニットの施工構造において、該線材
は、両端にループ部を備えており、該ループ部に該留め
部材が挿通されており、かつ、前記線材の長さはタイル
一辺の長さの整数倍であることを特徴とするものであ
る。
【0011】かかる本発明のタイルユニットの施工構造
にあっては、留め部材をループ部を通して躯体に固定す
るため、線材が留め部材に確実に係止される。また、留
め部材をループに通すだけで線材と留め部材とが係止
されるため、作業性も良い。この線材の長さは、(タイ
ル一辺の長さ+目地幅)の整数倍であるため、線材両端
のループ部をそれぞれ目地の交点に配置でき、ループ部
に留め部材を通し易い。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(a)は実施例構造に用いら
れる線材としてのワイヤの正面図、図1(b)は施工構
造を示す正面図、図1(c)はビス留め部分の縦断面図
である。図2はタイルユニットの背面図である。
【0013】このワイヤ20は、両端にループ部21,
22を備えた直線状のものである。このループ部21,
22は直線状のワイヤの端部を円形に湾曲させることに
より形成されている。
【0014】タイルユニット23は連結部材としてのネ
ット24に対し複数枚のタイル25を接着剤26で固着
させたものである。このタイルユニット23は、下地モ
ルタル27及び張付モルタル28を介して躯体壁面29
に張り付けられている。モルタル27,28の硬化後、
タイルユニット23の目地間隙にワイヤ20を挿入し、
ループ部21,22にコンクリート用ビス30を通し、
該ビス30を躯体壁面29に螺じ込む。
【0015】これにより、万が一剥離が生じても、タイ
ルユニット23が脱落することが確実に防止される。
【0016】なお、本実施例では、ワイヤ20は(タイ
ル25の一辺の長さ+目地幅)の整数倍の長さのものと
なっており、ループ部21,22の双方をタイル25の
目地の交点に配置できる。この目地の交点は、空きスペ
ースが大きいので、ループ部21,22を確実に挿入で
きると共に、ビス打ちも容易である。
【0017】なお、本実施例では、タイル25は長辺が
短辺の2倍の長さの二丁掛タイルとなっており、ワイヤ
20は長辺の長さと等しくなっている。ただし、本発明
では、タイルは正方形状であっても良いことは明らかで
あり、この場合、ワイヤの長さは正方形のタイルの一辺
の長さの整数倍とする。
【0018】本発明では、線材はステンレス線とするの
が好適である。この線材の両端だけでなく、途中部分に
もループ部を設けてもよい。この場合は、線材の長さは
タイルの一辺の2倍以上とし、ループ部同士の距離をタ
イル一辺の長さの整数倍とする。
【0019】この線材は、図示のようにタイルの水平目
地に配置されるのが好適であり、このようにすることに
より、剥離時のタイルユニットの落下を極めて確実に防
止できる。ただし、場合によっては、線材を縦目地に配
置しても良い。
【0020】この線材は2以上のタイルユニットにまた
がるように配置されても良い。
【0021】タイル2を連結する材料は、ネット以外に
も不織布や短冊状シート、穴開きシート等であっても良
い。なお、この連結材料は耐アルカリ性を有することが
望ましい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
タイルユニットの各タイルどうしの間の目地間隙へワイ
ヤ等の線材を配置し、この線材をビス等で躯体に固定す
るようにしており、仮にタイルの接着面での界面剥離等
が発生したとしても、タイルユニットの全体が脱落する
ことがない。本発明によると、線材の留め付け作業性が
良くなると共に、線材と留め部材との係止強度がきわめ
て高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す線材の正面図、タイルユニット正
面図及び施工部断面図である。
【図2】実施例に用いられるタイルユニットの背面図で
ある。
【図3】従来例に係るタイルユニットを用いた壁面の横
断面平面図である。
【図4】従来例に係るタイルユニットの施工途中を示す
正面図である。
【図5】従来例に係る線材と螺子部材を示す縦断面図で
ある。
【図6】従来例に係る螺子部材の別態様を示す斜視図で
ある。
【図7】従来例に係る留め部材の更に別態様を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1,23 タイルユニット 2,25 タイル 3 連結部材 5,29 壁面 6,27,28 モルタル 8 目地間隙 10 連結用接着剤 11 ワイヤ 12 コンクリート螺子 13 縦溝 15 目地材 17 コンクリート螺子 19 コンクリート釘 20 ワイヤ 21,22 ループ部 24 ネット 30 コンクリート用ビス
フロントページの続き (73)特許権者 000000479 株式会社イナックス 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 (72)発明者 馬場 宏 東京都杉並区上井草3−30−17 (72)発明者 長田 雅夫 東京都小平市上水新町2−12−33 (72)発明者 内藤 龍夫 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 野平 修 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 照井 良二 東京都墨田区業平5−5−6 株式会社 マサル内 (72)発明者 高田 貴 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ 株式会社滋賀事業所内 (72)発明者 大谷 光伸 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ 株式会社滋賀事業所内 (72)発明者 伊藤 哲也 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (56)参考文献 特開 平6−248781(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/08 - 13/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の目地間隔ごとに配列された多数の
    タイルの裏面側を連結部材で連結してタイルユニットと
    し、該タイルユニットをモルタル等の接着材を介して建
    物躯体の壁面へ貼着し、各タイルどうしの間の目地部の
    適宜箇所に前記連結部を押圧固定するための連続した線
    材を配設し、該線材を留め部材により建物躯体の壁面へ
    固定したタイルユニットの施工構造において、 該線材は、両端にループ部を備えており、 該ループ部に該留め部材が挿通されており、 かつ、前記線材の長さはタイル一辺の長さの整数倍であ
    ことを特徴とするタイルユニットの施工構造。
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