JP3042245B2 - 高圧電源装置 - Google Patents

高圧電源装置

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JP3042245B2
JP3042245B2 JP5067637A JP6763793A JP3042245B2 JP 3042245 B2 JP3042245 B2 JP 3042245B2 JP 5067637 A JP5067637 A JP 5067637A JP 6763793 A JP6763793 A JP 6763793A JP 3042245 B2 JP3042245 B2 JP 3042245B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複写機の電源
部等に使用される高圧電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機の電源部等に使用される
高圧電源装置においては、正負の出力電圧による正負の
定電流化が必要とされている。図3はこの種の従来の高
圧電源装置における正出力定電流回路の一例を示し、図
4は同じく負出力定電流回路の一例を示している。
【0003】図3の場合において、出力トランスT1
2次側にはダイオードD1 及びコンデンサC1 からなる
整流回路が設けられており、この正出力の整流回路の出
力側に負荷RL が接続されている。また、負荷RL に供
給する電流を定電流制御するために、誤差増幅器12が
設けられていて、誤差増幅器12の反転入力端には基準
電圧をVref とした基準電源13が接続されている。ま
た、整流回路のコンデンサC1 の一端側には負荷RL
の出力電流を検出するための検出用抵抗R1 と基準電圧
をVs とした基準電源14との直列回路が接続されてい
る。
【0004】上記負荷RL 、基準電源14、検出用抵抗
1 及びコンデンサC1 の閉回路に図3の矢印に示すよ
うに、出力電流(負荷電流)が流れて、上記検出用抵抗
1により出力電流を検出するようになっている。そし
て、検出用抵抗R1 に生じる降下電圧を上記誤差増幅器
12の非反転入力端に入力し、該入力電圧と基準電源1
3の基準電圧Vref とを比較して、誤差増幅器12の出
力をフィードバックすることで定電流化を図っている。
尚、オペアンプからなる誤差増幅器12はプラスの1電
源で動作するようになっており、基準電圧Vref と比較
できるように基準電圧Vs を有する基準電源14にて検
出用抵抗R1 側をプラス方向に持ち上げている。
【0005】従って、正出力の定電流回路の構成として
は、誤差増幅器12の反転入力端側に基準電源13を接
続し、誤差増幅器12の非反転入力端側に検出用抵抗R
1 を接続した構成となっている。
【0006】また、負出力定電流回路を示す図4におい
ては、図3の場合とは異なり、整流回路のダイオードD
1 の向きを逆向きに接続している。そして、定電流制御
用の誤差増幅器12の反転入力端に検出用抵抗R1 の一
端を接続し、検出用抵抗R1の他端を接地している。ま
た、誤差増幅器12の非反転入力端には、基準電圧V
ref を有する基準電源13を接続している。出力電流
は、負荷RL 、コンデンサC1 及び検出用抵抗R1 の閉
回路に図4の矢印に示すように流れる。
【0007】そして、検出用抵抗R1 に生じる降下電圧
を上記誤差増幅器12の反転入力端に入力し、該入力電
圧と基準電源13の基準電圧Vref とを比較して、誤差
増幅器12の出力をフィードバックすることで定電流化
を図っている。図4に示す負出力定電流回路において
は、誤差増幅器12の反転入力端に検出用抵抗R1 側を
接続し、非反転入力端に基準電源13を接続した構成と
なっている。
【0008】かかる従来例の高圧電源装置においては、
正出力と負出力とを直接接続することができないという
問題がある。また、正出力回路の場合と、負出力回路の
場合とでは、制御方向が異なるため、基準電源13と検
出用抵抗R1 との誤差増幅器12への接続方法が異なっ
ている。
【0009】つまり、上述したように、図3に示す正出
力回路では、誤差増幅器12の非反転入力端側に検出用
抵抗R1 を接続し、反転入力端に基準電源13を接続
し、また、図4に示す負出力回路では、正出力回路の場
合とは逆に、誤差増幅器12の非反転入力端側に基準電
源13を接続し、反転入力端側に検出用抵抗R1 を接続
した構成となっている。
【0010】そこで、図3及び図4に示す従来例の問題
点を改善し、比較器(コンパレータ)の一方の入力端側
の電位(基準電位)のみを個別として他の回路ブロック
を共通とし、正負の定電流出力の切り換えができるもの
を本出願人によって提供したものがある。
【0011】次に、本発明の前提となる他の従来例につ
いて説明する。図5は高圧電源装置の出力トランスの2
次側の他の従来例の要旨の部分の回路図を示するもので
ある。図5において、正出力の電池(第1の電圧源)2
と負出力の電池(第2の電圧源)3とを直列に接続した
直列回路に、電圧降下用の抵抗RA と複数のトランジス
タQ1 〜Q3 をシリーズに接続したレギュレータ1との
直列回路を並列に接続している。
【0012】また、レギュレータ1を構成するトランジ
スタQ1 のベース・エミッタ間にフォトカプラPCの2
次側のトランジスタのコレクタ・エミッタをそれぞれ接
続している。そして、電池2,3の接続点を検出点Aと
して、この検出点Aに比較器であるコンパレータ4の非
反転入力端を接続している。また、コンパレータ4の反
転入力端には予め設定した基準電圧Vref を有する基準
電源8が接続してある。
【0013】更に、上記検出点Aには可変抵抗器からな
る検出用抵抗RB の一端が接続され、該検出用抵抗RB
の他端には正負出力設定部5が接続されている。この正
負出力設定部5は、スイッチ6及び基準電圧VS を有す
る基準電源7等で構成されている。上記正負出力設定部
5のスイッチ6をa端子側に切り換えた場合は、つまり
接地した場合は負出力の基準電位となり、b端子側に切
り換えた場合は基準電源7に接続されることになり、正
出力の基準電位である基準電圧VS となる。
【0014】また、コンパレータ4の出力端にはフォト
カプラPCの1次側の発光ダイオードが接続されてお
り、このフォトカプラPCによりレギュレータ1等の出
力側と電気的絶縁を図り、絶縁性を向上させている。ま
た、検出用抵抗RB とレギュレータ1との接続点をB点
とし、このB点に出力端子9を接続し、該出力端子に負
荷RL を接続している。
【0015】図5に示す高圧電源装置は、例えば、複写
機の電源部に用いられるものであり、電圧は±2KVm
axの連続出力であり、電流としては0〜±200μA
を出力している。フォトカプラPCの2次側のトランジ
スタをリニア領域で動作させ、これによりレギュレータ
1の各トランジスタQ1 〜Q3 をオン方向、オフ方向に
連続的にリニア動作させることで、電池2,3からの電
圧源から正出力あるいは負出力を出すことができるよう
になっている。
【0016】次に、図5に示す回路の動作について説明
する。ここで、電池2の正極側の電位をV+ とし、電池
3の負極側をV- とする。また、出力端子9上のB点の
電位をVO とし、抵抗RA に流れる電流をI(+) 、負荷
L への正出力電流をIO(+)、負荷RL への負出力電流
をIO(-)とする。
【0017】 正出力の制御の場合 抵抗RA に流れる電流I(+) は、I(+) =(V+
O )/RA で決まり、正出力の電流IO(+)は、IO(+)
=VO /RL で決まる。また、正負出力設定部5におい
ては、正出力であるので、スイッチ6を端子b側に切り
換えて、基準電圧をVS とする。尚、正負出力設定部5
の基準電圧VSとコンパレータ4に接続してある基準電
源8の基準電圧Vref との関係は、VS>Vref であ
る。
【0018】この場合、正出力であるから、電流IO(+)
は、負荷RL 、正負出力設定部5の基準電源7、検出用
抵抗RB 等に流れる。レギュレータ1には、抵抗RA
流れる電流I(+) から出力電流IO(+)を減じた電流IA
が流れ込み、この電流IA は検出点であるA点にて、負
荷RL からの出力電流IO(+)が基準電源7及び検出用抵
抗RB を介して合流する。そして、A点にて電流I(+)
となり、V+ 側に流れる。
【0019】ここで、定電流制御の動作について説明す
る。まず、出力電流IO(+)が増加した場合は、まず、負
荷RL を介した出力電流IO(+)はグランドを介して検出
用抵抗RB に流れ、この検出用抵抗RB による電圧降下
分が大きくなり、コンパレータ4の非反転入力端での電
位が低下する。コンパレータ4は、検出用抵抗RB によ
る検出電圧と基準電源8の基準電圧Vref とを比較し、
検出用抵抗RB による検出電圧が下がるために、コンパ
レータ4の出力が低下する。これによりフォトカプラP
Cの発光ダイオードに流れる電流が減少して、該発光ダ
イオードの発光量が低下する。
【0020】フォトカプラPCの発光ダイオードの発光
量が低下すると、フォトカプラPCのトランジスタはオ
フ方向にリニア制御される。フォトカプラPCのトラン
ジスタがオフ方向に制御されると、レギュレータ1のト
ランジスタQ3 のベース・エミッタ間の電圧が上昇し、
トランジスタQ3 がオン方向にリニア制御されることに
なる。このトランジスタQ3 がオン方向に制御されるに
従い、他のトランジスタQ2,Q1 もオン方向にリニア
制御される。
【0021】こうしてレギュレータ1のトランジスタQ
1 〜Q3 がオン方向に制御されると、各トランジスタQ
1 〜Q3 のコレクタ・エミッタ間のインピーダンスが低
下しする。このため、抵抗RA とレギュレータ1の各ト
ランジスタQ1 〜Q3 のコレクタ・エミッタ間のインピ
ーダンスとの分割抵抗構成の分圧比により、B点の電位
O が低下することになる。この結果、負荷RL の抵抗
値RL との関係から出力電流IO(+)は減少する。これに
より、出力電流IO(+)が増加した場合でも、出力電流I
O(+)を減少させる方向に定電流制御を行うことができ
る。
【0022】次に、出力電流IO(+)が減少した場合に
は、検出用抵抗RB での電圧降下が少なくなって、コン
パレータ4の出力電位が上昇する。これにより、フォト
カプラPCの発光ダイオードの発光量が増加し、フォト
カプラPCのトランジスタをオン方向にリニア制御す
る。フォトカプラPCのトランジスタがオン方向に制御
されると、レギュレータ1のトランジスタQ3 のベース
・エミッタ間電圧が低下して、トランジスタQ3 はオフ
方向にリニア制御される。
【0023】従って、トランジスタQ2 ,Q1 もオフ方
向に制御されるため、各トランジスタQ1 〜Q3 のコレ
クタ・エミッタ間のインピーダンスが上昇し、抵抗RA
との分割抵抗値が上昇するため、B点の電位VO が上昇
する。そのため、上昇したB点の電位VO と負荷RL
抵抗値RL との関係から出力電流IO(+)が上昇する。こ
れにより出力電流IO(+)が減少した場合は、出力電流I
O(+)を増加させる方向に定電流制御することができる。
【0024】 負出力の制御の場合 正負出力設定部5において、スイッチ6をa端子側に切
り換えて、検出用抵抗RB を接地した回路構成とする。
レギュレータ1には、抵抗RA に流れる電流I(+) (=
(V+ −VO )/RA)と、負荷RL からの出力電流I
O(-)(=VO /RL )が流れ込む。この両者の和の電流
A は、A点で分岐して、電流I(+) はV+ 側へ流れ、
出力電流IO(-)は検出用抵抗RB を通ってグランドへ流
れる。
【0025】ここで、負出力であるから、レギュレータ
1の各トランジスタQ1 〜Q3 は深いオン状態となって
コレクタ・エミッタ間のインピーダンスが低下して分圧
比が少なくなり、出力端子9、つまりB点の電位はマイ
ナスのVO となっている。負出力の定電流制御の場合
は、B点の電位のマイナスのVO を中心として浅いマイ
ナス方向あるいは、より深いマイナス方向にシフトさせ
て、負荷RL の抵抗値RL との関係から定電流制御を行
うものである。
【0026】今、出力電流IO(-)が上昇したとすると、
出力電流IO(-)は検出用抵抗RB において検出され、検
出用抵抗RB での検出電圧が上昇する。従って、コンパ
レータ4の出力電位が上昇し、フォトカプラPCの発光
ダイオードの発光量が増加する。フォトカプラPCの発
光ダイオードの発光量が増加すると、フォトカプラPC
のトランジスタはオン方向にリニア制御される。そのた
め、レギュレータ1のトランジスタQ3 はオフ方向にリ
ニア制御される。
【0027】従って、レギュレータ1の各トランジスタ
1 〜Q3 はオフ方向に制御されるため、B点の電位V
O は上昇する。このB点の電位VO の上昇はマイナス領
域での上昇であるため、負荷RL の抵抗値との関係から
出力電流IO(-)は減少する。従って、負出力の場合にお
いて、出力電流IO(-)が増加した場合においても、出力
電流IO(-)を減少させる方向に定電流制御を行うことが
できる。
【0028】次に、出力電流IO(-)が減少した場合に
は、検出用抵抗RB での検出電圧が低下するため、コン
パレータ4の出力電位も低下する。そのため、フォトカ
プラPCの発光ダイオードの発光量も減少する。フォト
カプラPCの発光ダイオードの発光量が減少すると、フ
ォトカプラPCのトランジスタはオフ方向にリニア制御
されることになる。これにより、レギュレータ1のトラ
ンジスタQ3 はオン方向にリニア制御される。
【0029】従って、レギュレータ1の各トランジスタ
1 〜Q3 はオン方向に制御されるため、B点の電位V
O は低下する。このB点の電位VO の低下はマイナス領
域での低下であるため、負荷RL の抵抗値との関係から
出力電流IO(-)は増加する。従って、負出力の場合にお
いて、出力電流IO(-)が減少した場合においても、出力
電流IO(-)を増加させる方向に定電流制御を行うことが
できる。
【0030】このように、本従来例の高圧電源装置にお
いて、正出力の場合、負出力の場合においても、正負出
力設定部5の基準電圧をVS あるいはグランドに切り換
えるだけで、検出用抵抗RB に流れる出力電流を変換し
た電圧をコンパレータ4で比較でき、他の回路ブロック
を共通化して高圧電源装置を構成することができるもの
である。また、定電流にすべくB点の電位VO を一定に
制御することで、結果的に定電圧制御を行っていると言
える。
【0031】図6は負出力の場合の高圧電源装置の具体
回路図を示すものである。スイッチング素子Q1 、出力
トランスT1 等で発振回路が構成されており、出力トラ
ンスT1 の2次側の出力電圧の安定化を制御IC10で
行っている。また、出力トランスT1 の2次側には、例
えばコッククロフト回路で構成した電圧てい倍回路11
が設けてあり、複数のコンデンサ及びダイオードで構成
し、正出力の電池と負出力の電池を形成している。尚、
電圧てい倍回路11は、コッククロフト回路に限らず、
正出力、負出力を出す電圧源であれば、どのような回路
で構成しても良い。
【0032】また、検出用抵抗RB としては、可変抵抗
器VR1 と抵抗R1 とで構成し、コンパレータ4の基準
電源8をツエナーダイオードZD1 で構成し、このツエ
ナーダイオードZD1 のツエナー電圧にて基準電圧V
ref を形成している。また、負出力の場合であるので、
検出用抵抗RB の一端を直接接地している。更に、レギ
ュレータ1は、複数段のトランジスタで構成している。
【0033】図7は正出力の場合の高圧電源装置の具体
実施例を示すものである。この場合、正負出力設定部5
の基準電源7としてツエナーダイオードZD2 で構成し
て、該ツエナーダイオードZD2 のツエナー電圧で基準
電圧VS を得ている。そして、図7の場合は、正出力の
場合なので、検出用抵抗RB と上記ツエナーダイオード
ZD2 とを接続している。他の構成は図6の場合と同じ
である。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上述のように図5〜図
7に示す従来例においては、正出力及び負出力の電圧を
連続的に出力することができ、且つ定電流制御を行うこ
とができる。また、検出用抵抗RB と直列に接続される
基準電源も、基準電圧を切り換えることで、コンパレー
タ4の非反転入力端に接続でき、基準電源の回路以外の
回路を共通化できるというものである。しかしながら、
複写機内部の負荷RL の種類によっては、ある電位を持
つものがある。そのため、負荷の電位にかかわらず出力
電流を0Aに定電流制御をする必要がある場合がある。
【0035】また、ユーザーからの仕様において、例え
ば、−20μA〜+20μAまでの定電流が要求される
場合があるが、定電流値を連続的に変化させると、0A
の位置を過ることになる。ところが、図5〜図7に示す
従来例において、電流値を検出用抵抗RB で電圧に変換
して、コンパレータ4で基準電圧Vref と比較して定電
流化を図っているため、0Aを検出しようとすると、検
出用抵抗RB の値を限りなく大きくする必要がある。し
かし、検出用抵抗RB の値を無限大近く大きくしても、
定電流制御できる値は、0Aに近くなるだけで、0Aそ
のものから定電流制御ができないという問題があった。
【0036】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、正出力定電流回路において、出力を0Aから定
電流制御できることを目的とした高圧電源装置を提供す
るものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、正出力の電圧
を発生する第1の電圧源と負出力の電圧を発生する第2
の電圧源との直列回路と、第1の電圧源の正極側に一端
が接続された電圧降下用の抵抗と、この抵抗の他端にコ
レクタ側が接続され上記第2の電圧源の負極側にエミッ
タ側が接続されたトランジスタとで閉回路を構成し、こ
の閉回路中のトランジスタと抵抗との接続点を、負荷が
接続され該負荷に対して正の出力を出す出力端子とし、
上記トランジスタのコレクタ・エミッタ間のインピーダ
ンスを可変制御するフォトカプラを設け、上記第1の電
圧源と第2の電圧源との接続点に一端を接続した出力電
流検出用抵抗を設け、この出力電流検出用抵抗の他端に
一端を接続すると共に、他端を接地した基準電源を設
け、一方の入力端に予め設定した値の基準電圧と他方の
入力端に入力される上記検出用抵抗に生じる電圧とを比
較して、上記フォトカプラに流れる電流を制御する比較
器を設け、上記両電圧源側と出力電流検出用抵抗との接
続点を抵抗を介して接地したものである。
【0038】また、請求項2においては、上記比較器の
他方の入力端に該比較器と上記フォトカプラの制御動作
速度調整用のコンデンサを接続している。
【0039】
【作用】本発明によれば、比較器の基準電圧と抵抗の値
により決まる第1の電流がグランドへ向けて流れ、正出
力を出す出力端子からは、第1の電圧源と出力端子の電
位と電圧降下用抵抗の値とで決まる出力電流が流れ出す
ことで、負荷には出力電流から第1の電流を引いた電流
が流れる。そして、検出用抵抗には出力電流が流れて該
出力電流を検出して比較器にて定電流制御を行う。抵抗
の値により決まる第1の電流値を、出力電流の値から0
Aを越えるマイナス方向へシフトさせることで、負荷に
対して流れる電流を0Aに定電流制御することができ
る。従って、出力電流を0Aよりプラス方向に定電流制
御することができる。
【0040】また、請求項2においては、上記比較器の
他方の入力端に該比較器と上記フォトカプラの制御動作
速度調整用のコンデンサを接続していることで、比較器
の制御スピードとフォトカプラの動作スピードを合わせ
て、請求項1における制御を脱調なく精度よく行うこと
ができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の高圧電源装置の出力トランスの2
次側の要部回路図を示し、従来の図5に対応させて同じ
箇所の部分は同じ番号を付して説明を省略し、要旨の部
分について詳述する。本発明では、正出力の場合に適用
するものであり、そのため、検出用抵抗RBと直列に接
続される基準電源7はツエナーダイオードにより基準電
圧VS を得ている。そして、本発明では、検出点Aと検
出用抵抗RB との接続点に抵抗RS の一端を接続し、抵
抗RS の他端を接地したことを特徴とするものである。
【0042】ここで、電池2の正極側の電位V+ と出力
端子9、つまりB点の電位VO と、抵抗RA との値によ
り、抵抗RA には電流IA (=(V+ −VO )/RA
が流れる。そして、負荷RL には電流IO が流れるの
で、電池2,3及びレギュレータ1からなる閉回路には
(IA −IO )の電流が流れている。
【0043】また、A点には、コンパレータ4が制御動
作を行っている時は、基準電源8の基準電圧Vref と釣
り合っているので、その電位はVref である。従って、
抵抗RS には、電流IS (=Vref /RS )が流れる。
A点は常に正電位となるため、電流IS は抵抗RS を介
してグランドに流れ、このグランドを介して負荷RL
マイナス方向として流れる。
【0044】そのため、B点から負荷RL に流れる電流
は、図1に示すように(IO −IS)となる。よって、
閉回路に流れる電流は、IA −(IO −IS )となる。
また、検出用抵抗RB には電流IO が流れ、この電流I
O を検出用抵抗RB にて電圧に変換して従来で説明した
ように定電流制御を行う。
【0045】抵抗RS を接続しているC点では、抵抗R
S を介して電流IS がグランドに流れるために、C点か
らA点に向かう電流は、(IO −IS )となる。そし
て、A点では、この電流(IO −IS )と、閉回路内を
流れる電流(IA −(IO −IS ))とが合流し、V+
側には電流IA が流れることになる。
【0046】ここで、検出用抵抗RB による検出電流
は、IO であり、定電流制御によりその値は変わらな
い。しかし、出力電流は(IO −IS )となり、電流I
S だけ負方向にシフトする。従って、抵抗RS の値を適
当に選択することで(VS >Vref )、出力電流を0A
から定電流制御することができる。
【0047】すなわち、本発明の高圧電圧装置における
定電流制御の範囲が、例えば、5μA〜50μAである
とし、抵抗RS に流す電流IS を抵抗RS の値によって
10μAとすると、抵抗RS に流す電流IS の値、10
μAの分だけ負の方向にシフトする。従って、−5μA
〜40μAの範囲で定電流制御をすることができる。よ
って、出力電流の値を0Aから、この例では40μAの
範囲で定電流制御をすることができるものである。
【0048】図2は本発明の高圧電圧装置の具体実施例
を示すものである。図2に示す回路は、図7に示す正出
力の回路において、上記抵抗RS を付加したものであ
り、他の構成は図7の場合と同様である。尚、図1に示
す実施例では、レギュレータ1のトランジスタの構成を
3つとしているが、図2に示すように、レギュレータ1
のトランジスタを複数段で構成しても良い。
【0049】また、本実施例では、図1及び図2に示す
ように、コンパレータ4の非反転入力端とアース間には
ノンポーラ型のコンデンサC1 が接続してあり、このコ
ンデンサC1 は、コンパレータ4の制御スピードとフォ
トカプラPCの動作スピードを合わせて、本発明の制御
を脱調なく精度よく行うために設けてあるものである。
尚、このコンデンサC1 の容量値は、例えば、1μF〜
10μFである。
【0050】なお、高圧電源装置の出力電圧,電流は、
上記の値にとらわれず、高圧電源装置を構成する出力ト
ランスT1 の巻数比や、電圧てい倍回路11のコンデン
サ等の段数により出力電圧を任意に変更できるものであ
る。また、出力電流も、抵抗RA の値やレギュレータ1
のトランジスタの定格容量を適宜変更することで、任意
に変更して本発明を適用できるものである。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、正出力の電圧を発生す
る第1の電圧源と負出力の電圧を発生する第2の電圧源
との直列回路と、第1の電圧源の正極側に一端が接続さ
れた電圧降下用の抵抗と、この抵抗の他端にコレクタ側
が接続され上記第2の電圧源の負極側にエミッタ側が接
続されたトランジスタとで閉回路を構成し、この閉回路
中のトランジスタと抵抗との接続点を、負荷が接続され
該負荷に対して正の出力を出す出力端子とし、上記トラ
ンジスタのコレクタ・エミッタ間のインピーダンスを可
変制御するフォトカプラを設け、上記第1の電圧源と第
2の電圧源との接続点に一端を接続した出力電流検出用
抵抗を設け、この出力電流検出用抵抗の他端に一端を接
続すると共に、他端を接地した基準電源を設け、一方の
入力端に予め設定した値の基準電圧と他方の入力端に入
力される上記検出用抵抗に生じる電圧とを比較して、上
記フォトカプラに流れる電流を制御する比較器を設け、
上記両電圧源側と出力電流検出用抵抗との接続点を抵抗
を介して接地したものであるから、比較器の基準電圧と
抵抗の値により決まる第1の電流がグランドへ向けて流
れ、正出力を出す出力端子からは、第1の電圧源と出力
端子の電位と電圧降下用抵抗の値とで決まる出力電流が
流れ出すことで、負荷には出力電流から第1の電流を引
いた電流が流れる。そして、検出用抵抗には出力電流が
流れて該出力電流を検出して比較器にて定電流制御を行
う。抵抗の値により決まる第1の電流値を、出力電流の
値から0Aを越えるマイナス方向へシフトさせること
で、負荷に対して流れる電流を0Aに定電流制御するこ
とができる。従って、出力電流を0Aよりプラス方向に
定電流制御することができる効果を奏するものである。
【0052】また、請求項2においては、上記比較器の
他方の入力端に該比較器と上記フォトカプラの制御動作
速度調整用のコンデンサを接続していることで、比較器
の制御スピードとフォトカプラの動作スピードを合わせ
て、請求項1における制御を脱調なく精度よく行うこと
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の高圧電源装置の要部回路図で
ある。
【図2】本発明の実施例の正出力構成とした高圧電源装
置の具体回路図である。
【図3】従来例の正出力の場合の回路図である。
【図4】従来例の負出力の場合の回路図である。
【図5】他の従来例の高圧電源装置の要部回路図であ
る。
【図6】他の従来例の負出力の場合の高圧電源装置の具
体回路図である。
【図7】他の従来例の正出力の場合の高圧電源装置の具
体回路図である。
【符号の説明】
1 レギュレータ 2 電池(第1の電圧源) 3 電池(第2の電圧源) 4 コンパレータ(比較器) 7 基準電源 8 基準電源 9 出力端子 PC フォトカプラ RB 検出用抵抗 RA 電圧降下用抵抗 RS 抵抗 C1 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28 H02M 9/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正出力の電圧を発生する第1の電圧源と
    負出力の電圧を発生する第2の電圧源との直列回路と、
    第1の電圧源の正極側に一端が接続された電圧降下用の
    抵抗と、この抵抗の他端にコレクタ側が接続され上記第
    2の電圧源の負極側にエミッタ側が接続されたトランジ
    スタとで閉回路を構成し、この閉回路中のトランジスタ
    と抵抗との接続点を、負荷が接続され該負荷に対して正
    の出力を出す出力端子とし、上記トランジスタのコレク
    タ・エミッタ間のインピーダンスを可変制御するフォト
    カプラを設け、上記第1の電圧源と第2の電圧源との接
    続点に一端を接続した出力電流検出用抵抗を設け、この
    出力電流検出用抵抗の他端に一端を接続すると共に、他
    端を接地した基準電源を設け、一方の入力端に予め設定
    した値の基準電圧と他方の入力端に入力される上記検出
    用抵抗に生じる電圧とを比較して、上記フォトカプラに
    流れる電流を制御する比較器を設け、上記両電圧源側と
    出力電流検出用抵抗との接続点を抵抗を介して接地した
    ことを特徴とする高圧電源装置。
  2. 【請求項2】 上記比較器の他方の入力端に該比較器と
    上記フォトカプラの制御動作速度調整用のコンデンサを
    接続したことを特徴とする請求項1記載の高圧電源装
    置。
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