JP3042143B2 - 紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱 - Google Patents
紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱Info
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- JP3042143B2 JP3042143B2 JP4043691A JP4369192A JP3042143B2 JP 3042143 B2 JP3042143 B2 JP 3042143B2 JP 4043691 A JP4043691 A JP 4043691A JP 4369192 A JP4369192 A JP 4369192A JP 3042143 B2 JP3042143 B2 JP 3042143B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用のアルミホイル
や樹脂フィルムなどの、廃棄時の処理が容易な紙製鋸刃
を設けたラップフィルム収納紙箱に関するものである。
や樹脂フィルムなどの、廃棄時の処理が容易な紙製鋸刃
を設けたラップフィルム収納紙箱に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、紙箱内に収納した巻取状のア
ルミホイルや樹脂フィルムなどの、ラップフィルムの一
端を必要長さだけ引出して、切断して使用する各種形状
の家庭用の金属製鋸刃付のラップフィルム収納紙箱が広
く用いられている。また従来から、家庭用のラップフィ
ルム収納紙箱の金属製鋸刃に代えて、樹脂類などを塗布
して硬化させた紙製鋸刃が多数試みられていて、例えば
実公昭47-34588号公報では、紙製鋸刃部分に硅酸ソーダ
ーやエポキシ樹脂やメラミン樹脂などを塗布して乾燥し
た考案が開示されていて、また例えば特開平1-267152号
公報では、紙製鋸刃部分の紙質層の切断面から、硬化性
樹脂溶液などを高濃度に含浸して硬化させた発明が開示
されている。
ルミホイルや樹脂フィルムなどの、ラップフィルムの一
端を必要長さだけ引出して、切断して使用する各種形状
の家庭用の金属製鋸刃付のラップフィルム収納紙箱が広
く用いられている。また従来から、家庭用のラップフィ
ルム収納紙箱の金属製鋸刃に代えて、樹脂類などを塗布
して硬化させた紙製鋸刃が多数試みられていて、例えば
実公昭47-34588号公報では、紙製鋸刃部分に硅酸ソーダ
ーやエポキシ樹脂やメラミン樹脂などを塗布して乾燥し
た考案が開示されていて、また例えば特開平1-267152号
公報では、紙製鋸刃部分の紙質層の切断面から、硬化性
樹脂溶液などを高濃度に含浸して硬化させた発明が開示
されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】最近の、地球環境に係
る廃棄物処理問題に関連して、金属製鋸刃が付いている
と言う理由で、家庭用の金属製鋸刃付のラップフィルム
収納紙箱の、使用後の廃棄物としての焼却処分や製紙原
料としての再資源化などに問題があって、金属製鋸刃に
代えて紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱の要請
が高まっている。
る廃棄物処理問題に関連して、金属製鋸刃が付いている
と言う理由で、家庭用の金属製鋸刃付のラップフィルム
収納紙箱の、使用後の廃棄物としての焼却処分や製紙原
料としての再資源化などに問題があって、金属製鋸刃に
代えて紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱の要請
が高まっている。
【０００４】また、家庭用のラップフィルム収納紙箱の
金属製鋸刃に代えて、樹脂類などを塗布して硬化させた
紙製鋸刃を実用化するに当っては、紙箱内に収納した巻
取状のアルミホイルや樹脂フィルムなどの、ラップフィ
ルムの一端を必要長さだけ簡単に引出して、容易に切断
して便利に使用できる紙箱の形状に加えて、紙製鋸刃を
補強して保護できる紙箱の形状の紙製鋸刃を設けたラッ
プフィルム収納紙箱が要請されているものである。
金属製鋸刃に代えて、樹脂類などを塗布して硬化させた
紙製鋸刃を実用化するに当っては、紙箱内に収納した巻
取状のアルミホイルや樹脂フィルムなどの、ラップフィ
ルムの一端を必要長さだけ簡単に引出して、容易に切断
して便利に使用できる紙箱の形状に加えて、紙製鋸刃を
補強して保護できる紙箱の形状の紙製鋸刃を設けたラッ
プフィルム収納紙箱が要請されているものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】以上のような、家庭用の
紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱の要請に鑑
み、本発明は、図１,図２及び図３に示すように、折り
目線(番号のない１点鎖線,以下同じにつき省略)を介し
て、前面板(20)と補強片１(21)と補強片２(22)と下底板
(23)と後面板(24)と上蓋板(25)と前蓋板(26)とを順に連
設して、少なくとも下底板(23)の左右に側面板(27,27)
を連設して、また補強片２(22)の左右と左右の側面板(2
7,27)との間に接続片１(28,28)を連設した横長直方体の
ラップフィルム収納紙箱であって、補強片２(22)との連
設部である下底板(23)の前端部に紙製鋸刃(10)を設け
て、またこの補強片２(22)を左右端に接続片２(29,29)
を残して切欠いて、前記の紙製鋸刃(10)の直近部の内面
に、補強片１(21)と補強片２(22)又は接続片２(29,29)
とを貼着したことによって、収納紙箱の廃棄時の処理が
容易であって、紙製鋸刃(10)の切断耐久性が優れた紙製
鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱を提供するもので
ある。
紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱の要請に鑑
み、本発明は、図１,図２及び図３に示すように、折り
目線(番号のない１点鎖線,以下同じにつき省略)を介し
て、前面板(20)と補強片１(21)と補強片２(22)と下底板
(23)と後面板(24)と上蓋板(25)と前蓋板(26)とを順に連
設して、少なくとも下底板(23)の左右に側面板(27,27)
を連設して、また補強片２(22)の左右と左右の側面板(2
7,27)との間に接続片１(28,28)を連設した横長直方体の
ラップフィルム収納紙箱であって、補強片２(22)との連
設部である下底板(23)の前端部に紙製鋸刃(10)を設け
て、またこの補強片２(22)を左右端に接続片２(29,29)
を残して切欠いて、前記の紙製鋸刃(10)の直近部の内面
に、補強片１(21)と補強片２(22)又は接続片２(29,29)
とを貼着したことによって、収納紙箱の廃棄時の処理が
容易であって、紙製鋸刃(10)の切断耐久性が優れた紙製
鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱を提供するもので
ある。
【０００６】本発明の、折り目線を介して、前面板(20)
と補強片１(21)と補強片２(22)と下底板(23)と後面板(2
4)と上蓋板(25)と前蓋板(26)とを順に連設して、少なく
とも下底板(23)の左右に側面板(27,27)を連設して、ま
た補強片２(22)の左右と左右の側面板(27,27)との間に
接続片１(28,28)を連設した横長直方体のラップフィル
ム収納紙箱については、従来の金属製鋸刃付のラップフ
ィルム収納紙箱と同様であって、通常の印刷をした２７
０〜３５０g/m2のコートボール紙などの適宜の板紙を、
通常の打抜工程で打抜型を用いて、図１又は図３に示す
ようなラップフィルム収納紙箱のブランクを、何等の制
約なく作成することが出来るものである。
と補強片１(21)と補強片２(22)と下底板(23)と後面板(2
4)と上蓋板(25)と前蓋板(26)とを順に連設して、少なく
とも下底板(23)の左右に側面板(27,27)を連設して、ま
た補強片２(22)の左右と左右の側面板(27,27)との間に
接続片１(28,28)を連設した横長直方体のラップフィル
ム収納紙箱については、従来の金属製鋸刃付のラップフ
ィルム収納紙箱と同様であって、通常の印刷をした２７
０〜３５０g/m2のコートボール紙などの適宜の板紙を、
通常の打抜工程で打抜型を用いて、図１又は図３に示す
ようなラップフィルム収納紙箱のブランクを、何等の制
約なく作成することが出来るものである。
【０００７】本発明のラップフィルム収納紙箱の、補強
片２(22)との連設部である下底板(23)の前端部に紙製鋸
刃(10)を設ける方法については、例えば本願出願人に係
る実願平3-28696号に示したような、両面切削した刃先
を鋭く擦り合せする方法や片面切削した刃先を鋭く折り
曲げる方法などで作成した、鋭い頂点を形成した鋸刃状
の打抜刃を打抜型に設けて、又は従来の金属製鋸刃を切
断作成する金型と同一の、鋭い頂点を形成した鋸刃状の
金型を打抜型に設けて、前述の通常の打抜工程でのラッ
プフィルム収納紙箱のブランク作成と同時に、このラッ
プフィルム収納紙箱の前記の下底板(23)の前端部に、鋭
い頂点の角度が３０〜１２０度で間隔が１〜５mmの紙製
鋸刃(10)を設けるものである。
片２(22)との連設部である下底板(23)の前端部に紙製鋸
刃(10)を設ける方法については、例えば本願出願人に係
る実願平3-28696号に示したような、両面切削した刃先
を鋭く擦り合せする方法や片面切削した刃先を鋭く折り
曲げる方法などで作成した、鋭い頂点を形成した鋸刃状
の打抜刃を打抜型に設けて、又は従来の金属製鋸刃を切
断作成する金型と同一の、鋭い頂点を形成した鋸刃状の
金型を打抜型に設けて、前述の通常の打抜工程でのラッ
プフィルム収納紙箱のブランク作成と同時に、このラッ
プフィルム収納紙箱の前記の下底板(23)の前端部に、鋭
い頂点の角度が３０〜１２０度で間隔が１〜５mmの紙製
鋸刃(10)を設けるものである。
【０００８】また本発明のラップフィルム収納紙箱の、
補強片２(22)を左右端に接続片２(29,29)を残して切欠
く方法については、通常の切断線用の打抜刃を打抜型の
必要個所に設けて、前述の通常の打抜工程でのラップフ
ィルム収納紙箱のブランク作成と同時に切欠くものであ
る。
補強片２(22)を左右端に接続片２(29,29)を残して切欠
く方法については、通常の切断線用の打抜刃を打抜型の
必要個所に設けて、前述の通常の打抜工程でのラップフ
ィルム収納紙箱のブランク作成と同時に切欠くものであ
る。
【０００９】本発明のラップフィルム収納紙箱の、前記
の紙製鋸刃(10)の直近部の内面に、補強片１(21)と補強
片２(22)又は接続片２(29,29)とを貼着する方法につい
ては、図４に示すように、下底板(23)の前端部に設けた
紙製鋸刃(10)の刃の高さ分(１〜５mm)だけを残して、紙
製鋸刃(10)の直近部の内面に、補強片１(21)と補強片２
(22)又は接続片２(29,29)とを、適宜の接着剤を用いて
適宜の方法で貼合せして、同時に接続片１(28,28)を側
面板(27,27)の内面に折返し又は貼合せして、紙製鋸刃
(10)を補強するものである。
の紙製鋸刃(10)の直近部の内面に、補強片１(21)と補強
片２(22)又は接続片２(29,29)とを貼着する方法につい
ては、図４に示すように、下底板(23)の前端部に設けた
紙製鋸刃(10)の刃の高さ分(１〜５mm)だけを残して、紙
製鋸刃(10)の直近部の内面に、補強片１(21)と補強片２
(22)又は接続片２(29,29)とを、適宜の接着剤を用いて
適宜の方法で貼合せして、同時に接続片１(28,28)を側
面板(27,27)の内面に折返し又は貼合せして、紙製鋸刃
(10)を補強するものである。
【００１０】
【作用】図４は、本発明の紙製鋸刃を設けたラップフィ
ルム収納紙箱における、ラップフィルム(30)の一端を引
出して切断する状態を示す部分断面図である。すなわ
ち、家庭用のアルミホイルや樹脂フィルムなどの、巻取
状のラップフィルム(30)を収納した本発明の紙製鋸刃を
設けたラップフィルム収納紙箱において、上蓋板(25)と
前蓋板(26)とを開蓋して、ラップフィルム(30)の一端を
引出して切断する状態を示したものである。
ルム収納紙箱における、ラップフィルム(30)の一端を引
出して切断する状態を示す部分断面図である。すなわ
ち、家庭用のアルミホイルや樹脂フィルムなどの、巻取
状のラップフィルム(30)を収納した本発明の紙製鋸刃を
設けたラップフィルム収納紙箱において、上蓋板(25)と
前蓋板(26)とを開蓋して、ラップフィルム(30)の一端を
引出して切断する状態を示したものである。
【００１１】本発明の紙製鋸刃を設けたラップフィルム
収納紙箱においては、補強片２(22)との連設部である下
底板(23)の前端部に紙製鋸刃(10)を設けて、この紙製鋸
刃(10)の直近部の内面に、補強片１(21)と補強片２(22)
又は接続片２(29,29)とを貼着したことによって、実施
例１である図４(a)に示すように、紙製鋸刃(10)の直近
部の板紙が３重になって、また実施例２である図４(b)
に示すように、紙製鋸刃(10)の直近部の板紙が２重にな
って、下底板(23)の前端部の紙製鋸刃(10)が補強される
ものである。なお、本発明の接続片１(28,28)について
は補強片２(22)との連設部に紙製鋸刃(10)を設けたため
に、また本発明の接続片２(29,29)については補強片２
(22)を切欠いたために、このラップフィルム収納紙箱の
ブランクの前面板(20)と補強片１(21)などが破れて離脱
しないように、それぞれ設けたものである。
収納紙箱においては、補強片２(22)との連設部である下
底板(23)の前端部に紙製鋸刃(10)を設けて、この紙製鋸
刃(10)の直近部の内面に、補強片１(21)と補強片２(22)
又は接続片２(29,29)とを貼着したことによって、実施
例１である図４(a)に示すように、紙製鋸刃(10)の直近
部の板紙が３重になって、また実施例２である図４(b)
に示すように、紙製鋸刃(10)の直近部の板紙が２重にな
って、下底板(23)の前端部の紙製鋸刃(10)が補強される
ものである。なお、本発明の接続片１(28,28)について
は補強片２(22)との連設部に紙製鋸刃(10)を設けたため
に、また本発明の接続片２(29,29)については補強片２
(22)を切欠いたために、このラップフィルム収納紙箱の
ブランクの前面板(20)と補強片１(21)などが破れて離脱
しないように、それぞれ設けたものである。
【００１２】
＜実施例１＞図１は、本発明の実施例１における、紙製
鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱のブランクの平面
図である。すなわち、通常の印刷をした３１０g/m2のコ
ートボール紙を用いて、両面切削した刃先を鋭く擦り合
せした鋸刃状の打抜刃(実願平3-28696号を参照)を、打
抜型の下底板(23)の前端部の紙製鋸刃(10)に相当する位
置に設けて、通常の打抜工程で、本実施例の紙製鋸刃を
設けたラップフィルム収納紙箱のブランクを作成した状
態を示したものである。
鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱のブランクの平面
図である。すなわち、通常の印刷をした３１０g/m2のコ
ートボール紙を用いて、両面切削した刃先を鋭く擦り合
せした鋸刃状の打抜刃(実願平3-28696号を参照)を、打
抜型の下底板(23)の前端部の紙製鋸刃(10)に相当する位
置に設けて、通常の打抜工程で、本実施例の紙製鋸刃を
設けたラップフィルム収納紙箱のブランクを作成した状
態を示したものである。
【００１３】この場合に、下底板(23)の前端部に設けた
本実施例の紙製鋸刃(10)については、鋭い頂点の角度が
９０度で、頂点の間隔が３mmであって、紙製鋸刃(10)の
図１に示す鋭い頂点の谷間に設けた繋ぎ(11)で繋がった
横長長方形の補強片２(22)を、一旦内面側に折返した後
に、鋭い頂点を含む３〜４mm幅の刃先部分に、紫外線硬
化型アクリル樹脂塗液(ユービーコート５０,日本ペイン
ト(株)製)を塗布して硬化させたものである。
本実施例の紙製鋸刃(10)については、鋭い頂点の角度が
９０度で、頂点の間隔が３mmであって、紙製鋸刃(10)の
図１に示す鋭い頂点の谷間に設けた繋ぎ(11)で繋がった
横長長方形の補強片２(22)を、一旦内面側に折返した後
に、鋭い頂点を含む３〜４mm幅の刃先部分に、紫外線硬
化型アクリル樹脂塗液(ユービーコート５０,日本ペイン
ト(株)製)を塗布して硬化させたものである。
【００１４】図２は、実施例１における紙製鋸刃を設け
たラップフィルム収納紙箱に、巻取状のラップフィルム
(30,アルミホイル)を収納した状態を示す斜視図であ
る。すなわち、通常の機械的な貼合せ工程で、補強片２
(22)の内面と補強片１(21)の表面とにそれぞれ接着剤(1
2)を線状に塗布して、補強片２(22)を内面側に補強片１
(21)を表面側にそれぞれ折返して、図４(a)に示す刃の
高さ分(約２mm)だけを残して、紙製鋸刃(10)の直近部の
内面に補強片２(22)と補強片１(21)とを貼着した後に、
２５cm幅×８ｍ長で、厚さ１５μmの巻取状のアルミホ
イル(30)を収納して、前面板(20)と後面板(24)との左右
に連設した各々２枚の糊代片(41,41,41,41)を、下底板
(23)の左右に連設した各々の側面板(27,27)に接着し
て、本実施例の紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙
箱のブランクを製箱した状態を示したものである。な
お、本実施例の製箱した紙製鋸刃を設けたラップフィル
ム収納紙箱の閉蓋方法については、従来の金属製鋸刃付
のラップフィルム収納紙箱と同様であって、左右の折返
し片(42,42)を内側に折返して、巻取状のアルミホイル
(30)を覆うように上蓋板(25)と前蓋板(26)とを折返し
て、前面板(20)の表面側と前蓋板(26)の内面側とを点付
接着(円形半切れ刃と剥離ニスと紙の層間剥離とを利用
した開蓋容易な従来公知の接着方法,図示せず)したもの
である。
たラップフィルム収納紙箱に、巻取状のラップフィルム
(30,アルミホイル)を収納した状態を示す斜視図であ
る。すなわち、通常の機械的な貼合せ工程で、補強片２
(22)の内面と補強片１(21)の表面とにそれぞれ接着剤(1
2)を線状に塗布して、補強片２(22)を内面側に補強片１
(21)を表面側にそれぞれ折返して、図４(a)に示す刃の
高さ分(約２mm)だけを残して、紙製鋸刃(10)の直近部の
内面に補強片２(22)と補強片１(21)とを貼着した後に、
２５cm幅×８ｍ長で、厚さ１５μmの巻取状のアルミホ
イル(30)を収納して、前面板(20)と後面板(24)との左右
に連設した各々２枚の糊代片(41,41,41,41)を、下底板
(23)の左右に連設した各々の側面板(27,27)に接着し
て、本実施例の紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙
箱のブランクを製箱した状態を示したものである。な
お、本実施例の製箱した紙製鋸刃を設けたラップフィル
ム収納紙箱の閉蓋方法については、従来の金属製鋸刃付
のラップフィルム収納紙箱と同様であって、左右の折返
し片(42,42)を内側に折返して、巻取状のアルミホイル
(30)を覆うように上蓋板(25)と前蓋板(26)とを折返し
て、前面板(20)の表面側と前蓋板(26)の内面側とを点付
接着(円形半切れ刃と剥離ニスと紙の層間剥離とを利用
した開蓋容易な従来公知の接着方法,図示せず)したもの
である。
【００１５】次に、本実施例の巻取状のアルミホイル(3
0)を収納して製箱した紙製鋸刃を設けたラップフィルム
収納紙箱の、上蓋板(25)と前蓋板(26)とを開蓋して、ア
ルミホイル(30)の一端を必要長さだけ引出して閉蓋して
切断したところ、閉蓋した状態でのアルミホイル(30)の
引出しが簡単で、補強した紙製鋸刃(10)の約４０回の切
断耐久性に問題がなくて、切断が容易であることが確認
されたものである。
0)を収納して製箱した紙製鋸刃を設けたラップフィルム
収納紙箱の、上蓋板(25)と前蓋板(26)とを開蓋して、ア
ルミホイル(30)の一端を必要長さだけ引出して閉蓋して
切断したところ、閉蓋した状態でのアルミホイル(30)の
引出しが簡単で、補強した紙製鋸刃(10)の約４０回の切
断耐久性に問題がなくて、切断が容易であることが確認
されたものである。
【００１６】＜実施例２＞図３は、本発明の実施例２に
おける、紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱のブ
ランクの平面図である。すなわち、通常の印刷をした実
施例１と同一の３１０g/m2のコートボール紙を用いて、
従来の金属製鋸刃を切断作成する鋸刃状の金型を、その
まま打抜型の下底板(23)の前端部の紙製鋸刃(10)に相当
する位置に設けて、また通常の切断線用の打抜刃を、打
抜型の補強片２(22)を左右端に接続片２(29,29)を残し
て切欠く位置に設けて、通常の打抜工程で、本実施例の
紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱のブランクを
作成した状態を示したものである。
おける、紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱のブ
ランクの平面図である。すなわち、通常の印刷をした実
施例１と同一の３１０g/m2のコートボール紙を用いて、
従来の金属製鋸刃を切断作成する鋸刃状の金型を、その
まま打抜型の下底板(23)の前端部の紙製鋸刃(10)に相当
する位置に設けて、また通常の切断線用の打抜刃を、打
抜型の補強片２(22)を左右端に接続片２(29,29)を残し
て切欠く位置に設けて、通常の打抜工程で、本実施例の
紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱のブランクを
作成した状態を示したものである。
【００１７】この場合に、下底板(23)の前端部に設けた
本実施例の紙製鋸刃(10)については、鋭い頂点の角度が
６０度で、頂点の間隔が２mmであって、補強片２(22)を
切欠いて左右端に残した３角形状の接続片２(29,29)
を、一旦内面側に折返した後に、実施例１と同様に、鋭
い頂点を含む３〜４mm幅の刃先部分に、紫外線硬化型ア
クリル樹脂塗液(ユービーコート５０,日本ペイント(株)
製)を塗布して硬化させたものである。
本実施例の紙製鋸刃(10)については、鋭い頂点の角度が
６０度で、頂点の間隔が２mmであって、補強片２(22)を
切欠いて左右端に残した３角形状の接続片２(29,29)
を、一旦内面側に折返した後に、実施例１と同様に、鋭
い頂点を含む３〜４mm幅の刃先部分に、紫外線硬化型ア
クリル樹脂塗液(ユービーコート５０,日本ペイント(株)
製)を塗布して硬化させたものである。
【００１８】次に、本実施例の紙製鋸刃を設けたラップ
フィルム収納紙箱のブランクを、通常の機械的な貼合せ
工程で、補強片１(21)の表面に接着剤(12)を線状に塗布
して、接続片２(29,29)を内面側に補強片１(21)を表面
側にそれぞれ折返して、図４(b)に示す刃の高さ分(約２
mm)だけを残して、紙製鋸刃(10)の直近部の内面に接続
片２(29,29)と補強片１(21)とを貼着した後に、２５cm
幅×２０ｍ長で、厚さ２０μmの巻取状のポリ塩化ビニ
リデンフィルム(30)を収納して、図２に示す実施例１と
同様に、前面板(20)と後面板(24)との左右に連設した各
々２枚の糊代片(41,41,41,41)を、下底板(23)の左右に
連設した各々の側面板(27,27)に接着して、左右の折返
し片(42,42)を内側に折返して、巻取状のポリ塩化ビニ
リデンフィルム(30)を覆うように上蓋板(25)と前蓋板(2
6)とを折返して、前面板(20)の表面側と前蓋板(26)の内
面側とを点付接着(前記のとおり)して、本実施例の紙製
鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱を製箱したもので
ある。
フィルム収納紙箱のブランクを、通常の機械的な貼合せ
工程で、補強片１(21)の表面に接着剤(12)を線状に塗布
して、接続片２(29,29)を内面側に補強片１(21)を表面
側にそれぞれ折返して、図４(b)に示す刃の高さ分(約２
mm)だけを残して、紙製鋸刃(10)の直近部の内面に接続
片２(29,29)と補強片１(21)とを貼着した後に、２５cm
幅×２０ｍ長で、厚さ２０μmの巻取状のポリ塩化ビニ
リデンフィルム(30)を収納して、図２に示す実施例１と
同様に、前面板(20)と後面板(24)との左右に連設した各
々２枚の糊代片(41,41,41,41)を、下底板(23)の左右に
連設した各々の側面板(27,27)に接着して、左右の折返
し片(42,42)を内側に折返して、巻取状のポリ塩化ビニ
リデンフィルム(30)を覆うように上蓋板(25)と前蓋板(2
6)とを折返して、前面板(20)の表面側と前蓋板(26)の内
面側とを点付接着(前記のとおり)して、本実施例の紙製
鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱を製箱したもので
ある。
【００１９】続いて、実施例１と同様に、本実施例の巻
取状のポリ塩化ビニリデンフィルム(30)を収納して製箱
した紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱の、上蓋
板(25)と前蓋板(26)とを開蓋して、ポリ塩化ビニリデン
フィルム(30)の一端を必要長さだけ引出して閉蓋して切
断したところ、閉蓋した状態でのポリ塩化ビニリデンフ
ィルム(30)の引出しが簡単で、補強した紙製鋸刃(10)の
約１００回の切断耐久性に問題がなくて、切断が容易で
あることが確認されたものである。
取状のポリ塩化ビニリデンフィルム(30)を収納して製箱
した紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱の、上蓋
板(25)と前蓋板(26)とを開蓋して、ポリ塩化ビニリデン
フィルム(30)の一端を必要長さだけ引出して閉蓋して切
断したところ、閉蓋した状態でのポリ塩化ビニリデンフ
ィルム(30)の引出しが簡単で、補強した紙製鋸刃(10)の
約１００回の切断耐久性に問題がなくて、切断が容易で
あることが確認されたものである。
【００２０】
【発明の効果】以上、作用及び実施例に示すとおり、本
発明の紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱におい
ては、補強片２(22)との連設部である下底板(23)の前端
部に設けた紙製鋸刃(10)の直下部の内面に、補強片１(2
1)と補強片２(22)又は接続片２(29,29)を貼着して紙製
鋸刃(10)を補強したことによって、約１００回に及ぶ切
断耐久性に問題がないものである。
発明の紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱におい
ては、補強片２(22)との連設部である下底板(23)の前端
部に設けた紙製鋸刃(10)の直下部の内面に、補強片１(2
1)と補強片２(22)又は接続片２(29,29)を貼着して紙製
鋸刃(10)を補強したことによって、約１００回に及ぶ切
断耐久性に問題がないものである。
【００２１】すなわち、本発明の紙製鋸刃を設けたラッ
プフィルム収納紙箱においては、従来の金属製鋸刃に代
えて、下底板(23)の前端部に紙製鋸刃(10)を設けたこと
によって、収納紙箱の廃棄時の処理が容易であって、閉
蓋した状態で使用できるために、ラップフィルム(30)に
埃などが付着し難い衛生的で便利なものであって、紙製
鋸刃(10)の切断耐久性が優れた紙製鋸刃を設けたラップ
フィルム収納紙箱を提供できるものである。
プフィルム収納紙箱においては、従来の金属製鋸刃に代
えて、下底板(23)の前端部に紙製鋸刃(10)を設けたこと
によって、収納紙箱の廃棄時の処理が容易であって、閉
蓋した状態で使用できるために、ラップフィルム(30)に
埃などが付着し難い衛生的で便利なものであって、紙製
鋸刃(10)の切断耐久性が優れた紙製鋸刃を設けたラップ
フィルム収納紙箱を提供できるものである。
【図１】本発明の実施例１における、紙製鋸刃を設けた
ラップフィルム収納紙箱のブランクの平面図である。
ラップフィルム収納紙箱のブランクの平面図である。
【図２】実施例１における紙製鋸刃を設けたラップフィ
ルム収納紙箱に、巻取状のラップフィルム(30)を収納し
た状態を示す斜視図である。
ルム収納紙箱に、巻取状のラップフィルム(30)を収納し
た状態を示す斜視図である。
【図３】本発明の実施例２における、紙製鋸刃を設けた
ラップフィルム収納紙箱のブランクの平面図である。
ラップフィルム収納紙箱のブランクの平面図である。
【図４】本発明の紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納
紙箱における、ラップフィルム(30)の一端を引出して切
断する状態を示す部分断面図である。すなわち、図４
(a)は、実施例１における同上の状態を示す部分断面図
であって、図４(b)は、実施例２における同上の状態を
示す部分断面図である。
紙箱における、ラップフィルム(30)の一端を引出して切
断する状態を示す部分断面図である。すなわち、図４
(a)は、実施例１における同上の状態を示す部分断面図
であって、図４(b)は、実施例２における同上の状態を
示す部分断面図である。
１０ …紙製鋸刃 １１ …鋭い頂点の谷間に設けた繋ぎ １２ …線状に塗布した接着剤 ２０ …前面板 ２１ …補強片１ ２２ …補強片２ ２３ …下底板 ２４ …後面板 ２５ …上蓋板 ２６ …前蓋板 ２７ …側面板 ２８ …接続片１ ２９ …接続片２ ３０ …ラップフィルム,アルミホイル,ポリ塩化ビニリ
デンフィルム ４１ …糊代片 ４２ …折返し片
デンフィルム ４１ …糊代片 ４２ …折返し片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65D 5/00 - 5/72 B65D 25/00 - 25/52
Claims (2)
- 【請求項１】折り目線を介して、前面板と補強片１と補
強片２と下底板と後面板と上蓋板と前蓋板とを順に連設
して、少なくとも下底板の左右に側面板を連設して、ま
た補強片２の左右と左右の側面板との間に接続片１を連
設した横長直方体のラップフィルム収納紙箱であって、
補強片２(22)との連設部である下底板(23)の前端部に紙
製鋸刃(10)を設けて、この紙製鋸刃(10)の直近部の内面
に、補強片１(21)と補強片２(22)又は接続片２(29,29)
とを貼着したことを特徴とする紙製鋸刃を設けたラップ
フィルム収納紙箱。 - 【請求項２】前記の補強片２(22)を、左右端に接続片２
(29,29)を残して切欠いたことを特徴とする、請求項１
に記載の紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4043691A JP3042143B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4043691A JP3042143B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05246430A JPH05246430A (ja) | 1993-09-24 |
| JP3042143B2 true JP3042143B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=12670860
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4043691A Expired - Fee Related JP3042143B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 紙製鋸刃を設けたラップフィルム収納紙箱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3042143B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200448680Y1 (ko) * | 2008-05-23 | 2010-05-07 | 박진석 | 종이 호일 박스 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4043691A patent/JP3042143B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05246430A (ja) | 1993-09-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |