JP3041993B2 - 多層円板ファン - Google Patents

多層円板ファン

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JP3041993B2
JP3041993B2 JP3051350A JP5135091A JP3041993B2 JP 3041993 B2 JP3041993 B2 JP 3041993B2 JP 3051350 A JP3051350 A JP 3051350A JP 5135091 A JP5135091 A JP 5135091A JP 3041993 B2 JP3041993 B2 JP 3041993B2
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JP
Japan
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fan
disk
annular
multilayer
multilayer disk
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JP3051350A
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久人 原賀
靖夫 濱田
克志 赤松
Original Assignee
東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静粛運転が可能な多層
円板ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、局部洗浄装置や手乾燥装置に用い
ることができる温風ファンの形態として、図4や図5に
示す多層円板ファンXと、図6に示す多層円板ファンY
とがある。
【0003】かかる多層円板ファンXは、実質的に、フ
ァンケーシング110 の一端側に電動モータ100 によって
駆動されるファンブレード101 を配設しており、同ファ
ンケーシング110 の下流側にヒーター102 を配設するこ
とによって構成されている。
【0004】そして、電動モータ100 の駆動によってフ
ァンブレード101 を回転して、空気流を発生するととも
に、同空気流をヒーター102 で加熱して温風を温風空気
出口103 から送出して、人体所要部位を効果的に乾燥す
ることができる。
【0005】また、ファンブレード101 は、多数の環状
円板104 をスペーサー105 によって所定の間隔を開けて
積層して構成しているので、環状円板104 の表面に生じ
る空気抵抗を利用して空気流を発生することができ、フ
ァンの運転を静粛に行うことができる。
【0006】一方、多層円板ファンYは、図6に示すよ
うに、組立性を向上するため、樹脂成形等でスペーサー
105 を環状円板104 と一体的に成形したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる多層円
板ファンXは、未だ、以下の解決すべき課題を有してい
た。
【0008】即ち、図4及び図5に記載した多層円板フ
ァンXの組立は、環状円板104 と多数のスペーサー105
とを交互に積み重ね、その後連結ピン106 によって縫合
するものであるが、かかる組立作業は極めて煩雑であ
り、量産性に乏しく、多層円板ファンXの単価を高いも
のとしていた。
【0009】一方、図6に示す多層円板ファンYは、量
産性を考慮して、スペーサー105 を環状円板104 に樹脂
成形技術によって一体成形するものである。
【0010】しかし、風量を増加するため、及び環状円
板の空気出入口での乱流騒音を防止するためには、各環
状円板104 の厚みを可及的に薄くすることが必要となる
が、樹脂成形品は強度的に限界があり、厚みを一定値(
約0.5 mm程度まで) 以下に薄くできず、風量の増加を図
ることができない。また、環状円板104 の空気出入口で
の乱流騒音も効果的に防止することができなかった。
【0011】本発明は、上記した課題を解決することが
できる多層円板ファンを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに一定の
間隔を保持した多数の環状円板を積層することによって
形成した多層円板ファンにおいて、各環状円板の中心部
に、上下の環状円板間の間隙を保持するためのスペーサ
ーとして、円筒状の軸筒を一体的に形成し、同軸筒中
に、ファン支持軸を貫挿したことを特徴とする多層円板
ファン多層円板ファンに係るものである。
【0013】
【実施例】以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発
明に係る多層円板ファンAを具体的に説明する。
【0014】図1及び図2に、多層円板ファンAを温風
ファンとして用いた場合を示す。
【0015】図示するように、多層円板ファンAのファ
ンケーシング13は、略円形の前壁10と後壁11の周縁同士
を、下端開口部(温風吹出口)40 を除いて、環状周壁12
によって連結することによって形成されている。
【0016】かかるファンケーシング13は、本実施例で
は、支持フレーム14を介して、壁面15に固定されてい
る。
【0017】ファンケーシング13は、前壁10に空気取込
口10a を具備するとともに、その内部に、同心円的にフ
ァンブレード20を配設しており、同ファンブレード20
は、支持フレーム14内に配設した駆動モータ21の出力軸
22に連結されている。
【0018】また、ファンケーシング13の下方には、ニ
クロム線等からなるヒーター39が配設されている。
【0019】上記基本構成において、本発明は、量産が
可能でかつ静粛運転が可能なファンブレード20の構成に
特徴を有する。
【0020】即ち、図1〜図3に示すように、ファンブ
レード20は、実質的に、駆動モータ21の出力軸22に、多
数の薄肉の環状円板24を、所定の間隔を開けた状態で、
かつ積層状態に、装着することによって構成している。
【0021】環状円板24は、図3に示すように、中央部
に空気流入口24a を有するドーナッツ形状の円板部24b
と、同円板部24b の内側に位置しリブ24c を介して円板
部24b に接続された中央部24d と、同中央部24d の中心
に突設した両端開口の軸筒24e と、軸筒24e の上端に一
体的に設けたフランジ部24f とからなる。
【0022】環状円板24は、好ましくは、アルミニウム
等のように軽量でかつ塑性加工が容易な金属で製作する
の。しかし、アルミニウム等の軽量金属に何ら限定する
ものではない。
【0023】次に、上記構成を有するファンブレード20
の組立作業について説明すると、多数の環状円板24の軸
筒24e を、順に、駆動モータ21の出力軸22に嵌入させ、
各環状円板24のフランジ部24f に、次の環状円板24の中
央部24d の裏面を当接させ、その後かしめることによっ
て、容易に組み立てることができる。
【0024】その際、各環状円板24の軸筒24e は従来の
スペーサーの機能を果たし、環状円板24,24 間に間隙を
形成することができる。
【0025】また、環状円板24はアルミニウム等の塑性
加工の容易な素材からなるので、円板部24b の厚さと、
軸筒24e の長さとを可及的に短くできるので、環状円板
24,24間の間隙を可及的に小さくすることができる。
【0026】従って、ファンブレード20をコンパクトな
形状に保持しながら風量を著しく増大することができる
とともに、環状円板24の出入口での乱流発生を可及的に
防止して、乱流に起因する騒音の低下を図ることができ
る。
【0027】以下、図1〜図3を参照して、上記構成を
具備する多層円板ファンAの作動について説明する。
【0028】まず、使用者が図示しない作動スイッチを
押すと、駆動モータ21とヒーター39が作動する。
【0029】ファン駆動モータ21の駆動によってファン
ブレード20が回転し、ファンケーシング10内に空気取込
口10a を通して外部から空気を吸引し、同空気を、ファ
ンブレード20を構成する多層構成円板24,24 間の間隙を
通して、入口側から奥部側まで略等しい風量分布で通過
させ、その後、下方空気流を発生し、ヒーター39で加熱
した後、温風吹出口40から外部に温風を吹き出し、手を
乾燥する。
【0030】また、上記ファンブレード20の回転におい
て、環状円板24, 24間の間隙を可及的に小さくできるの
で、ファンブレード20をコンパクトな形状に保持しなが
ら風量を著しく増大することができるとともに、環状円
板24の出入口での乱流発生を可及的に防止して、乱流に
起因する騒音の低下を図ることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明では、互いに一定の間隔を保持し
た多数の環状円板を積層することによって形成した多層
円板ファンにおいて、各環状円板の中心部に、上下の環
状円板間の間隙を保持するためのスペーサーとして、円
筒状の軸筒を一体的に形成し、同軸筒中に、ファン支持
軸を貫挿したので、環状円板間の間隙を可及的に小さく
できるので、ファンブレードをコンパクトな形状に保持
しながら風量を著しく増大することができるとともに、
環状円板の出入口での乱流発生を可及的に防止して、乱
流に起因する騒音の低下を図ることができる。
【0032】また、多数の環状円板を単に駆動モータの
出力軸に貫挿させるのみでファンブレードを形成できる
ので、多層円板ファンを安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層円板ファンを温風ファンとし
て用いた場合の断面正面図である。
【図2】図1の I-I線による断面図である。
【図3】環状円板の斜視図である。
【図4】従来の多層円板ファンを温風ファンとして用い
た場合の断面正面図である。
【図5】図4のII-II 線の断面図である。
【図6】従来の多層円板ファンを温風ファンとして用い
た場合の断面正面図である。
【符号の説明】
A 多層円板ファン 20 ファンブレード 24 環状円板 24e 軸筒
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 17/16 F04D 29/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに一定の間隔を保持した多数の環状円
    板を積層することによって形成した多層円板ファンにお
    いて、各環状円板の中心部に、上下の環状円板間の間隙
    を保持するためのスペーサーとして、円筒状の軸筒を一
    体的に形成し、同軸筒中に、ファン支持軸を貫挿したこ
    とを特徴とする多層円板ファン。
JP3051350A 1991-03-15 1991-03-15 多層円板ファン Expired - Lifetime JP3041993B2 (ja)

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JPH04287893A JPH04287893A (ja) 1992-10-13
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JP7035617B2 (ja) 2018-02-26 2022-03-15 日本電産株式会社 遠心ファン

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