JP3041743B2 - 呼気流センサ - Google Patents
呼気流センサInfo
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- JP3041743B2 JP3041743B2 JP4248401A JP24840192A JP3041743B2 JP 3041743 B2 JP3041743 B2 JP 3041743B2 JP 4248401 A JP4248401 A JP 4248401A JP 24840192 A JP24840192 A JP 24840192A JP 3041743 B2 JP3041743 B2 JP 3041743B2
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- JP
- Japan
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- sensor
- expiratory flow
- sound receiving
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発声発語訓練装置に用
いられる呼気流センサに関する。
いられる呼気流センサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、発声発語訓練装置に用いられる呼
気流センサにおいて、口元から発生される呼気流の検出
効率の高い、検出感度の安定した呼気流センサの要求が
高まってきている。
気流センサにおいて、口元から発生される呼気流の検出
効率の高い、検出感度の安定した呼気流センサの要求が
高まってきている。
【0003】以下、従来の呼気流センサについて図6を
参照しながら説明する。図に示すように、受音面31a
を有したケース31に気室32を形成し、前記気室32
内に圧力検出面が露出するように圧力センサ33を設
け、前記受音面31aには口元から発生される呼気流を
前記気室32内に導入する受音孔34を設けていた。
参照しながら説明する。図に示すように、受音面31a
を有したケース31に気室32を形成し、前記気室32
内に圧力検出面が露出するように圧力センサ33を設
け、前記受音面31aには口元から発生される呼気流を
前記気室32内に導入する受音孔34を設けていた。
【0004】上記構成の呼気流センサの動作について説
明すると、口元から発生される呼気流は前記受音面31
aに設けた受音孔34より気室32内に導かれ、気室3
2内の圧力を上昇させる。そして、気室32内に圧力検
出面を露出した圧力センサ33により、圧力上昇を検出
して呼気流の検出を行っていた。
明すると、口元から発生される呼気流は前記受音面31
aに設けた受音孔34より気室32内に導かれ、気室3
2内の圧力を上昇させる。そして、気室32内に圧力検
出面を露出した圧力センサ33により、圧力上昇を検出
して呼気流の検出を行っていた。
【0005】また、この種の呼気流センサとして特開平
1−255898号公報に示されるものが知られてい
る。すなわち、マイクロホンの前部に前気室を設け、こ
の前記室に通気する音孔を湾曲した前面プレートに複数
個配列し、検知用マイクロホン1つで複数個のマイクロ
ホンを設けたときと同様の働きを行わせるようにしよう
とするものである。
1−255898号公報に示されるものが知られてい
る。すなわち、マイクロホンの前部に前気室を設け、こ
の前記室に通気する音孔を湾曲した前面プレートに複数
個配列し、検知用マイクロホン1つで複数個のマイクロ
ホンを設けたときと同様の働きを行わせるようにしよう
とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の呼気
流センサの構成では、口元から発生される呼気流が発生
する音によって上下方向に変化するものであるので、発
生する音によって呼気流センサと口元との相対位置関係
を調整しなければならず、その調整が大変煩わしく、前
者においては受音面31aに設けられている受音孔34
と気室32の形状の最適化が難しく、呼気流センサとし
ての検出感度がばらつくという問題があった。
流センサの構成では、口元から発生される呼気流が発生
する音によって上下方向に変化するものであるので、発
生する音によって呼気流センサと口元との相対位置関係
を調整しなければならず、その調整が大変煩わしく、前
者においては受音面31aに設けられている受音孔34
と気室32の形状の最適化が難しく、呼気流センサとし
ての検出感度がばらつくという問題があった。
【0007】また、後者においても同様、前面プレート
に設けられている音孔と前気室の最適化が難しいもので
あった。
に設けられている音孔と前気室の最適化が難しいもので
あった。
【0008】また、後者の従来例としてエレクトレット
コンデンサマイクロホンを複数個用いることが示されて
おりますが、各マイクロホンは気室を設けた状態のユニ
ットとして形成されたものではなく、また、マイクロホ
ンの出力レベルに重みつけをして加算し出力するもので
はないので、生産性が悪く、呼気流を安定した状態で検
出するのが難しいものであった。
コンデンサマイクロホンを複数個用いることが示されて
おりますが、各マイクロホンは気室を設けた状態のユニ
ットとして形成されたものではなく、また、マイクロホ
ンの出力レベルに重みつけをして加算し出力するもので
はないので、生産性が悪く、呼気流を安定した状態で検
出するのが難しいものであった。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、生産
性を向上し、検出効率が良く、品質の安定した呼気流セ
ンサを提供することを目的とする。
性を向上し、検出効率が良く、品質の安定した呼気流セ
ンサを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の呼気流センサは
上記目的を達成するために、一端を開放して受音孔を形
成した気室の内側面に検出面が露出するようにエレクト
レットコンデンサマイクロホンを有するセンサ素子を設
けたセンサユニットと、このセンサユニットが複数個配
置される受音面を有したケースと、前記各センサ素子の
それぞれの出力を増幅する増幅手段と、この増幅手段に
より増幅された出力を加算する加算手段とを備え、前記
センサ素子の各出力レベルに重み付けするように前記増
幅手段の増幅度に差をもたせ加算する構成とした。
上記目的を達成するために、一端を開放して受音孔を形
成した気室の内側面に検出面が露出するようにエレクト
レットコンデンサマイクロホンを有するセンサ素子を設
けたセンサユニットと、このセンサユニットが複数個配
置される受音面を有したケースと、前記各センサ素子の
それぞれの出力を増幅する増幅手段と、この増幅手段に
より増幅された出力を加算する加算手段とを備え、前記
センサ素子の各出力レベルに重み付けするように前記増
幅手段の増幅度に差をもたせ加算する構成とした。
【0011】
【作用】本発明は上記した構成により、口元より発せら
れる呼気流はケースの受音面に到達し、各受音孔より気
室内に流入し、気室内の圧力が上昇する。そして、気室
内の圧力上昇が各センサ素子によって検出され、増幅手
段によって重み付けされた各センサ素子の出力が加算手
段によって加算され出力されることとなる。
れる呼気流はケースの受音面に到達し、各受音孔より気
室内に流入し、気室内の圧力が上昇する。そして、気室
内の圧力上昇が各センサ素子によって検出され、増幅手
段によって重み付けされた各センサ素子の出力が加算手
段によって加算され出力されることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1ないし
図4を参照しながら説明する。
図4を参照しながら説明する。
【0013】図に示すように、エレクトレットコンデン
サマイクロホン(ECM)よりなるセンサ素子1を一端
を開放して受音孔2を形成したユニットケース3により
形成される気室4に検出面が内側面に露出するように固
定してセンサユニット5を構成する。
サマイクロホン(ECM)よりなるセンサ素子1を一端
を開放して受音孔2を形成したユニットケース3により
形成される気室4に検出面が内側面に露出するように固
定してセンサユニット5を構成する。
【0014】また、前記受音孔2がケース6の受音面6
aに面するように前記センサユニット5を複数個設け、
複数のセンサ素子1a,1b,1c,1dを配設する。
そして、電気回路は図1(b)に示すように、複数のセ
ンサ素子1a,1b,1c,1dのそれぞれの出力レベ
ルに重みつけをするように増幅度に差をもたせたヘッド
アンプ7a,7b,7c,7dなどからなる増幅手段を
設け、各ヘッドアンプ7a,7b,7c,7dにより増
幅された出力を加算するミキサ8などからなる加算手段
と、増幅器9と、ローパスフィルタ10と、整流回路1
1およびピークホールド回路12を設けている。
aに面するように前記センサユニット5を複数個設け、
複数のセンサ素子1a,1b,1c,1dを配設する。
そして、電気回路は図1(b)に示すように、複数のセ
ンサ素子1a,1b,1c,1dのそれぞれの出力レベ
ルに重みつけをするように増幅度に差をもたせたヘッド
アンプ7a,7b,7c,7dなどからなる増幅手段を
設け、各ヘッドアンプ7a,7b,7c,7dにより増
幅された出力を加算するミキサ8などからなる加算手段
と、増幅器9と、ローパスフィルタ10と、整流回路1
1およびピークホールド回路12を設けている。
【0015】上記構成の呼気流センサについて動作を説
明すると、口元より発生される呼気流はケース6の受音
面6aに到達し、各受音孔2より気室4内に流入し、気
室4内の圧力が上昇される。
明すると、口元より発生される呼気流はケース6の受音
面6aに到達し、各受音孔2より気室4内に流入し、気
室4内の圧力が上昇される。
【0016】そして、気室4内の圧力上昇は各センサ素
子1a,1b,1c,1dにより検出され、各ヘッドア
ンプ7a,7b,7c,7dにより、各センサ素子1
a,1b,1c,1dの各出力に重みつけをして増幅
し、増幅された出力をミキサ8により加算し、増幅器9
により増幅した後、ローパスフィルタにより呼気流と同
時に口元から発せられる音声成分を除去してから整流回
路11とピークホールド回路12を経て出力されること
となる。
子1a,1b,1c,1dにより検出され、各ヘッドア
ンプ7a,7b,7c,7dにより、各センサ素子1
a,1b,1c,1dの各出力に重みつけをして増幅
し、増幅された出力をミキサ8により加算し、増幅器9
により増幅した後、ローパスフィルタにより呼気流と同
時に口元から発せられる音声成分を除去してから整流回
路11とピークホールド回路12を経て出力されること
となる。
【0017】また、口元から発せられる呼気流の方向は
表1(a),(b)に示すように変化しており、実験によ
るとこの方向角度は約60度であった。
表1(a),(b)に示すように変化しており、実験によ
るとこの方向角度は約60度であった。
【0018】
【表1】
【0019】そして、呼気流は下方になるにしたがって
弱くなる傾向にあり、この呼気流による圧力変化を安定
した状態で検出するためには、ケース6の受音面6aに
複数個配設されたセンサ素子1a,1b,1c,1dの
出力に重みつけをする必要がある。
弱くなる傾向にあり、この呼気流による圧力変化を安定
した状態で検出するためには、ケース6の受音面6aに
複数個配設されたセンサ素子1a,1b,1c,1dの
出力に重みつけをする必要がある。
【0020】そこで、実施例では前記ヘッドアンプ7
a,7b,7c,7dの増幅度をそれぞれ変えることに
より実現したもので、実験によると、ヘッドアンプ7a
を1とし、7bを6dB、7c,7dをそれぞれ10dBの
レベル差をもたせたものが最も良い結果を得ることがで
きた。
a,7b,7c,7dの増幅度をそれぞれ変えることに
より実現したもので、実験によると、ヘッドアンプ7a
を1とし、7bを6dB、7c,7dをそれぞれ10dBの
レベル差をもたせたものが最も良い結果を得ることがで
きた。
【0021】そして、実験の結果、表1(a)に示すよ
うに、センサ素子の増幅度を変えて重みつけを行った場
合の検出率と、表1(b)に示すように、センサ素子の
出力に重みつけを行わなかった場合の検出率に差がある
ことが判明した。特にTa行音とKa行音においてはセ
ンサ素子の出力に重みつけを行った場合には検出率が高
いという効果のある結果が得られた。
うに、センサ素子の増幅度を変えて重みつけを行った場
合の検出率と、表1(b)に示すように、センサ素子の
出力に重みつけを行わなかった場合の検出率に差がある
ことが判明した。特にTa行音とKa行音においてはセ
ンサ素子の出力に重みつけを行った場合には検出率が高
いという効果のある結果が得られた。
【0022】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によればセンサ素子を設けたセンサユニットをケース
の受音面に複数個設け、前記センサ素子の各出力に重み
つけをするように増幅手段の増幅度に差をもたせ加算す
るようにしているので、呼気流の圧力変化による不安定
状態がなくなり、検出率が高く、品質の安定した呼気流
センサを提供できる。
明によればセンサ素子を設けたセンサユニットをケース
の受音面に複数個設け、前記センサ素子の各出力に重み
つけをするように増幅手段の増幅度に差をもたせ加算す
るようにしているので、呼気流の圧力変化による不安定
状態がなくなり、検出率が高く、品質の安定した呼気流
センサを提供できる。
【図1】(a)本発明の一実施例の呼気流センサの断面
図 (b)同呼気流センサの電気回路図
図 (b)同呼気流センサの電気回路図
【図2】同呼気流センサの斜視図
【図3】同口元から発せられた呼気流の方向の変化の一
例を示す概略図
例を示す概略図
【図4】従来の呼気流センサの断面図
1a〜1d センサ素子 2 受音孔 4 気室 5 センサユニット 6 ケース 6a 受音面 7a〜7d 増幅手段 8 加算手段
Claims (2)
- 【請求項1】 一端を開放して受音孔を形成した気室の
内側面に検出面が露出するようにエレクトレットコンデ
ンサマイクロホンを有するセンサ素子を設けたセンサユ
ニットと、このセンサユニットが複数個配置される受音
面を有したケースと、前記各センサ素子のそれぞれの出
力を増幅する増幅手段と、この増幅手段により増幅され
た出力を加算する加算手段とを備え、前記センサ素子の
各出力レベルに重み付けするように前記増幅手段の増幅
度に差をもたせ加算する構成とした呼気流センサ。 - 【請求項2】 センサ素子の出力を少なくとも6dB以上
のレベル差をもたせ加算する構成とした請求項1記載の
呼気流ファン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4248401A JP3041743B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 呼気流センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4248401A JP3041743B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 呼気流センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06105388A JPH06105388A (ja) | 1994-04-15 |
JP3041743B2 true JP3041743B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=17177564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4248401A Expired - Fee Related JP3041743B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 呼気流センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041743B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017113370A1 (zh) * | 2015-12-31 | 2017-07-06 | 华为技术有限公司 | 声纹检测的方法和装置 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP4248401A patent/JP3041743B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06105388A (ja) | 1994-04-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |