JP3041431U - 鍵盤楽器の練習用楽譜用箋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】楽譜や音符が読めない者でも、簡単に鍵盤楽器
の練習ができるような練習手段が望まれる。そのために
は従来の楽譜の現わし方を全く変更して、記載されてい
る音符が鍵盤楽器のどの位置の鍵盤に対応しているかを
直ちに承知できるような音曲譜面であることが望まれ
る。 【構成】練習用楽譜用箋の上部側に鍵盤楽器に相当する
鍵盤部を印し、この鍵盤部の各鍵盤の両側に対応させて
下方に平行な下降鍵盤線を印すると共に鍵盤の黒鍵盤に
対応する下降鍵盤線は、他の下降鍵盤線と識別できるよ
うな黒鍵盤下降線とし、これら下降鍵盤線群の両側に
は、それぞれ対応させて小節用間隔印を付して構成した
ものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

楽譜を読むことができないような者でも簡単に、かつ即席で鍵盤楽器を弾くこ とができるような練習用の楽譜用箋を提供しようとするもので、一般家庭では勿 論のこと、音楽教室や趣味団体等で有効に利用できるものである。

【０００２】

【従来の技術】

鍵盤楽器を習うには、先ず譜面を見て音符を読みその音符に従ってこれを鍵盤 に対応させて練習している。ところで従来の楽譜は一般に五線紙と称される用箋 が利用されており、その音符が鍵盤のいずれかを習得するようにしている。また 音感教育として音符が鍵盤のいずれであるかを習得することも行なわれているが 、これらは基礎練習として長期間をかけて習得するようになっている。ところで このような基礎練習もなしに、何んとかして一曲でも弾いて他人を“アッ”と言 わせようとする人がいるが、基礎を習わず譜面も音符も読めないので練習もでき ない状態である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、基礎的な習得をしなくても簡単に鍵盤楽器を弾くことができ るような練習用の楽譜用箋を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このような楽譜用箋とは、その上部側に鍵盤楽器に相当する鍵盤部を印し、こ の鍵盤部の各鍵盤の両側に対応させて下方に平行な下降鍵盤線を印すると共に鍵 盤の黒鍵盤に対応する下降鍵盤線は他の下降鍵盤線と識別できるような黒鍵盤下 降線とし、これら下降鍵盤線群の両側で用箋の両端縁部にはそれぞれ対応させて 小節用間隔印を印して構成したものである。

【０００５】

【実施例】 以下図面に基づいて本考案を詳細に説明するが、図は本考案の具体的な実施の 一例を示したもので、本考案は図示例に限定されず後述する記載の趣旨に沿って 一部の構成を変更したり、或いは他の記号や文字等を適当に附加して印刷し、ま たは適当な彩色でそれぞれを区別できるように印刷してもよい。

【０００６】 図１（平面図）は本考案に係る鍵盤楽器の練習用楽譜用箋を示し、図２及び図 ３（いずれも平面図）は、本考案楽譜用箋に一例とした楽譜を記入したものを示 している。これらの図において、１は前記した鍵盤楽器練習用の楽譜用箋を示し ており、この用箋の上方側に練習しようとする鍵盤楽器の鍵盤に相当する鍵盤部 ２を印す。なお図では８８鍵盤のものを例示しているが、７６，６１鍵盤数のも のであったり、あるいは他の楽器の鍵盤や押えボタンの配列であってもよい。

【０００７】 またこれらの鍵盤部２としては、あらかじめ印刷したり或いはゴム印や型紙等 で押捺印したりまたは予め鍵盤を印刷した粘着紙を貼るようにしてもよい。３は 白鍵盤を４は黒鍵盤を示している。そしてこれらの鍵盤に対応させて下降鍵盤線 ５，６を用箋１の下方に印し、これらの下降鍵盤線５，６はそれぞれ白鍵盤の両 側縁に沿って平行に印される。一方これらの下降鍵盤線のうち黒鍵盤４に対応す る下降鍵盤線６としては他の下降鍵盤線５と区別して識別できるような下降鍵盤 線とする。

【０００８】 図は前記黒鍵盤対応下降鍵盤線６を、他の下降鍵盤線５より太い線として識別 できるものを示しているが、識別できるょうに着色したりあるいは点線や鎖線等 の異なる線を利用して識別できるようにしてもよく、これらは利用者によって適 当に取捨選択できるものである。

【０００９】 ７は曲名等の記入線、８，９は必要によって設けるページや区別等の記入線で これらも利用者によって適当に設けることができるものである。１０は鍵盤下降 線群の両側に印した小節用間隔印で、図は等間隔で５区分したものを示している が適当に選択できる。

【００１０】 図２は一例として曲名「河は呼んでいる」を、本考案練習用用箋１に記載した もので、向かって右側の音符は右手の指位置を示し、左側の音符は左手の指位置 を示している。また小節線１１を前記した間隔印１０，１０に渡って印す。この 小節線１１は全幅に渡って記入したものを示したが音符群の存在する部分のみに 記入してもよい。そして音符位置に相当する上部の鍵盤部２の鍵盤を弾くことに よって音曲を奏することができる。

【００１１】 図３は前項に記載した曲名の伴奏楽譜を、本考案練習用用箋に記載したもので 教師用としても使用するものである。そして図２で説明したように音符の右側は 右手で、左側は左手で弾き特に図３では音符に付した線を左右で区別するように 方向を変えて記載したものを示しているが、同じ方向であってもよい。また演奏 に必要な各種記号や標識等は音符の間や間隔印１０部に記載すればよい。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の鍵盤楽器練習用楽譜用箋は、このように構成したから、譜面を見るこ とによってその音符が鍵盤のどの位置あるかを直ちに知ることができ、従来のよ うに音感教育を習得しなくても曲目の練習ができる。従って音楽の基礎知識がな くても鍵盤楽器の演奏練習ができるようになり、同僚や友人達の宴会の席におい て“アッ”と言わせるような隠し芸を披露することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る鍵盤楽器の練習用楽譜用箋
の平面図

【図２】 図１の楽譜用箋に練習曲の一例を記入し
た平面図

【図３】 図１の楽譜用箋に図２の練習曲の伴奏曲
を記入した平面図

【符号の説明】

１ 鍵盤楽器の練習用楽譜用箋 ２ 鍵盤部 ３ 白鍵盤 ４ 黒鍵盤 ５ 下降鍵盤線 ６ 黒健下降鍵盤線 ７ 曲目記入線 ８ 記入線 ９ 記入線 １０ 小節用間隔印 １１ 小節線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】鍵盤楽器を練習するための楽譜用箋であっ
   て、該用箋はその上部側に鍵盤楽器に相当した鍵盤部を
   印し、該鍵盤部の各鍵盤の両側に対応させて下方に平行
   な下降鍵盤線を印すると共に鍵盤の黒鍵盤に対応する下
   降鍵盤線は、他の下降鍵盤線と識別できるような黒鍵盤
   下降線とし、これら下降鍵盤線群の両側で用箋の両側部
   にはそれぞれ対応させて小節用間隔印を符して構成した
   ことを特徴とする鍵盤楽器の練習用楽譜用箋。