JP3029818U - ギター練習用の押え弦指示シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギターの演奏練習で和音を連続して発生させ
る場合でも、指で弦を押える複数箇所と、その押え位置
を連続して変化させることを容易に確認できるようにし
た。 【解決手段】 ギターの指板２と弦３との間に配置され
て押え弦を確認できるようにした押え弦指示シート１で
あり、そのシートには、ギターのフレットと弦に対応す
るようにそれら模様が記載され、さらに特定の和音とな
るように弦の複数の指押え位置に指記号が記載され、さ
らに異なる和音を順に出せるように同時に弦を押える前
記指記号は同一色又は同一符号が付されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ギター楽器の演奏を練習する際に、和音を出す場合に複数の指で押 す弦の位置を容易に確認できるようにしたギター練習用の押え弦指示シートに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ギター演奏の練習で和音を出す場合は、複数の弦を指で同時に押えなければな らず、しかも連続する複数の和音を出す場合は弦の押え位置を連続して変更しな ければならない。通常は、楽譜を見て、ギターの複数の弦を指で押えて、弦をは じくことにより和音を発生させるが、メロディーとするためには、和音を連続し て発生させなければならず、複数の指で弦を押える位置を連続して変更しながら 弦をはじく練習は容易なものではなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来技術のようにギターで和音を連続して発生させるためには、複数の弦 を同時に指で押え、しかもその押え位置を変更して演奏しなければならない。し かしギターの初心者は連続する和音を出すために、複数の弦を押える位置を連続 して変化させることが容易ではなく、楽譜を見ながら弦を指で押える位置を変更 させる練習が容易に上達できないものであった。 そこで本考案は、ギターの演奏練習で和音を連続して発生させる場合でも、指 で弦を押える複数箇所と、その押え位置を連続して変化させることを容易に確認 できるようにして、ギター演奏の練習を容易にすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ギター練習時にギターの指板と弦との間に取付けるようにした押え 弦指示シートであって、上記目的を達成したものである。そのシートには、前記 取付け状態でギターのフレットと、弦とに対応するフレットと弦模様が記載され 、さらにそのシートに記載されている弦模様上に、特定の和音となるように弦の 複数の指押え位置に対応させて各指の記号が付されるとともに、異なる和音を順 に出せるように同時に弦を押える前記指記号は同一色又は符号が付されているこ とを特徴とする。 前記の押え弦指示シートに記載する押え弦の位置を表わす記号と色又は符号と の関係は逆にしてもよい。また、押え弦指示シートの下端となる側に折り代を設 けておき、折り代を折ってギターの指板の端辺部に係止させれば、容易に押え弦 指示シートをギターの指板と弦との間の所定位置に取付けることができる。さら に押え弦指示シートに、発生させる和音の順番となるように前記の記号に付され た色の順番を記載するようにしてもよい。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案のギター練習用の押え弦指示シートを図１〜３により説明する。なおこ の実施例は、アコースティックギターに適用したものであるが、エレキギターに も同様に適用できる。 押え弦指示シート１は、ギターの指板２と弦３との間に取付けられ、そこに記 載されている弦３の押え位置に従って指で弦３を押え、かつその押え位置を順次 変化させて演奏を練習するものである。

【０００６】 押え弦指示シート１には、ギターの１〜３フレットに対応して、１フレットと ２フレットと３フレットが記載され、かつ第１弦から第６弦までがギターの各弦 に対応する間隔で記載されている。 また押え弦指示シート１に記載されている弦模様上に、特定の和音となるよう に弦の複数の指押え位置に対応させて各指の記号が付されるとともに、異なる和 音を順に出せるように同時に弦を押える前記指記号は同一色となるように複数の 和音発生用の指記号が記載されている。本実施例では、１番目の発生和音（Ｃ） には赤色、２番目の発生和音（Ａｍ）は青色、３番目の発生和音（Ｄｍ）は灰色 、４番目の発生音（Ｇ7 ）は緑色が付され、かつ人差し指は記号１、中指は記号 ２、薬指は記号３、小指は記号４として記載されている。なお、図３では、色が 付せないので、丸（赤色）、三角形（青）、点線丸（緑色）、四角形（灰色）と しての符号として示したが、和音種類に対応した色の代わりに図３のような丸や 四角形などの符号で表わしてもよい。また指をあらわす記号を数字で示したが、 アルファベットや「あいうえお」などで表わしてもよく、色も前記のものに限る ものではない。

【０００７】 前記の押え弦指示シート１とは別個の説明書に、発生させる和音の順番となる ように前記の記号に付された色の順番が図２（ｂ）に示すように記載され、その 順番に弦を指で押えて和音を発生させるようにする。なお、図２（ｂ）のＣ〜Ｇ 7 の記載箇所にそれぞれ対応する色が付されている。 また前記の説明書に、演奏者の手の指と、前記の記号１〜４との関係を図２（ ａ）に示したように記載されている。なお、前記では、説明書を押え弦指示シー トと別個に形成したが、説明書の図２（ａ）と（ｂ）に記載した演奏順序および ／又は指関係の記載内容を、押え弦指示シート１の延長部に一体に記載するよう にしてもよい。さらに前記の押え弦指示シート１に記載する押え弦の位置を表わ す記号と色又は符号との関係は、逆にしてもよい。

【０００８】 また押え弦指示シート１の下端に、折り代４が突出して設けられ、その折り代 ４と押え弦指示シート１との境の線５で約６０に折り曲げて、そこに記載されて いる各フレットと弦の位置をギターのそれらに一致するようにして、ギターの指 板２の端辺に係止させれば、その位置に取付けることができる。その状態で、押 え弦指示シート１に記載されている符号と説明書との記載に従い、順に複数の弦 を指定された指で押して弦をはじき、かつ順序に従って、弦の押す位置を変化さ せれば、所定の和音を発生させることができる。その練習を繰り返すことにより 、ギターの演奏が上達する。 なお、上記では折り代４を設けて押え弦指示シート１をギターの指板２に取付 けられるようにしたが、その代わりに同シートの一部又は延長張り出し部に剥れ 易い接着剤を塗布しておき、同シートをギターの一部に接着させて取付けるよう にしてもよい。

【０００９】

【考案の効果】

本考案のギター練習用押え弦指示シートは、和音発生のために複数の弦を指で 押える位置が記載され、さらに複数の和音をメロディー順となるように弦を押え る符号が記載され、そのシートをギターの指板と弦との間に取付けるので、初心 者でも容易に連続する和音発生が可能となり、ギター演奏が早く上達する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のギター練習用押え弦指示シートをギタ
ーの所定位置に取付ける説明図である。

【図２】押え弦指示シートの説明分に記載する事項
（ａ）、（ｂ）である。

【図３】押え弦指示シートの平面図である。

【符号の説明】

１；押え弦指示シート ２；指板 ３；弦 ４；折り代

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ギター練習時にギターの指板と弦との間
   に取付けるようにした押え弦指示シートであって、 シートには、前記取付け状態でギターのフレットと、弦
   とに対応するフレットと弦模様が記載され、さらにその
   シートに記載されている弦模様上に、特定の和音となる
   ように弦の複数の指押え位置に対応させて各指の記号が
   付されるとともに、異なる和音を順に出せるように同時
   に弦を押える前記指記号は同一色又は同一符号が付され
   ていることを特徴とするギター練習用の押え弦指示シー
   ト。
2. 【請求項２】 ギター練習時にギターの指板と弦との間
   に取付けるようにした押え弦指示シートであって、 シートには、前記取付け状態でギターのフレットと、弦
   とに対応するフレットと弦模様が記載され、さらにその
   シートに記載されている弦模様上に、特定の和音となる
   ように弦の複数の指押え位置に対応させて各指に対応す
   る色又は符号が付されるとともに、異なる和音を順に出
   せるように同時に弦を押える前記色又は符号は同一記号
   が付されていることを特徴とするギター練習用の押え弦
   指示シート。
3. 【請求項３】 押え弦指示シートの下端となる側に折り
   代が設けられ、折り代を折った状態でギターの指板の端
   辺部に係止させられるようにしたことを特徴とする請求
   項１又は２に記載したギター練習用の押え弦指示シー
   ト。
4. 【請求項４】 押え弦指示シートに、発生させる和音の
   順番となるように前記の記号に付された色又は符号の順
   番が記載されていることを特徴とする請求項１、２又は
   ３に記載したギター練習用の押え弦指示シート。