JP3041260U - クリップ付きハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な脱衣処理を可能にするハンガーを提供
する。 【解決手段】 吊り金具４を装着した突起部２を有する
中間部及びその中間部の両側に延びる肩部３からなるハ
ンガー本体１の前記中間部、又は両肩部の下側間に架設
された掛け棒の中間部に挟みクリップ５の一対の挟み片
の一方５ａを固定的に取り付けて、各挟み片の先端を前
記突起部の突出方向と実質的に逆方向に突出させたもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、クリップ付きハンガーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

衣類掛け用のハンガーはその本体の中央突起部に吊り金具を有し、両肩部間に 架設された掛け棒にズボン掛け用のクリップを設けたものも存在する。これらの ハンガー自体は、その吊り金具をハンガー掛け棒や、ハンガー掛け具に掛けて始 めてその使用目的を果たすことができる。

【０００３】 しかしながら、所定のハンガー掛け棒や、ハンガー掛け具がないか、又は不足 するような場所では、例えば会議室等で上着を脱いだ人がそれをハンガーに吊る そうとしてもハンガー自体の処理ができないという不都合が生じる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の不都合に鑑み、適当な突起物や椅子の背等に固定できるよう にしたクリップ付きハンガーを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するにあたり本考案の第１の局面は、吊り金具を装着した突 起部を有する中間部及びその中間部の両側に延びる肩部からなるハンガー本体の 前記中間部に挟みクリップにおける一対の挟み片の一方を連設し、各挟み片の先 端を前記中央突起部の突出方向と実質的に逆方向に突出させたクリップ付きハン ガーを構成したものである。

【０００６】 本考案の第２の局面は、吊り金具を装着した突起部を有する中間部及びその中 間部の両側に延びる肩部からなるハンガー本体と、前記肩部の両側端の下側から 直接又は吊り棒を介して間接的に架設された掛け棒とより構成されたハンガーに おいて、前記掛け棒の中間位置に挟みクリップの一対の挟み片の一方を連設し、 各挟み片の先端を前記突起部の突出方向と実質的に逆方向に突出させるとともに 、前記挟みクリップがハンガー本体に対し実質的に回転できないようにしたクリ ップ付きハンガーを構成したものである。

【０００７】

【考案を実施する形態】

以下、本考案の好ましい実施例について、図を参照して説明する。

【０００８】

【実施例】

図１及び図２は本考案の第１の実施例を示すものであり、ハンガー本体１はこ の場合は偏平なプラスチック成形体からなり、突起部２を有する中間部及びその 両側における肩部３を含み、突起部２には吊り金具４を上向きに突出するように 装着したものである。本考案によれば、ハンガー本体１の両肩部３の中間部に挟 みクリップ５の一対の挟み片の一方５ａを固定もしくは一体成形し、各挟み片５ ａ、５ｂの先端を前記突起部２の突出方向（上向き）と実質的に逆方向（下向き ）に突出させたものである。従って、挟みクリップ５はハンガー本体１に対して 固定であるため、挟みクリップ５によってなんらかの固定物を挟み付ければハン ガー本体１も固定され、これに吊るした上着等を保持することができる。

【０００９】 図３、４及び５は本考案の第２の実施例を示すものであり、ハンガー本体１１ はこの場合木製であって、突起部１２を有する中間部及びその中間部の両側に延 びる肩部１３を含み、突起部１２には吊り金具１４を装着していることは、前記 第１の実施例のものと同様である。この実施例のハンガーはさらに、前記肩部１ ３の両側端の下側から吊り棒１６を介して掛け棒１７を架設し、この掛け棒１７ の中間位置に挟みクリップ１５の一対の挟み片の一方１５ａを取り付け、各挟み 片１５ａ、１５ｂの先端を前記突起部１２の突出方向と実質的に逆方向に突出さ せる。この場合、挟みクリップ１５がハンガー本体に対し実質的に回転できない ようにするため、例えば、木製の掛け棒１７を丸棒状でなく比較的偏平な断面形 状を有するものとし、この正面側中間部にクリップの挟み片１５ａの外側面を接 着もしくは、図示のように取り付け金具１８でこの掛け棒１７を抱合するように して固定する。また、掛け棒１７と挟み片１５ａを一体に樹脂成形してもよい。

【００１０】 挟みクリップ１５の掛け棒１７への固定補助の方法は上記以外にもハンガー本 体１１の中間部から挟み片１５ａにかけて金属棒から成る補助支柱を渡したり、 掛け棒１７を貫通した吊り棒１６の下端を曲折・延長してその掛け棒１７の中間 部までもたらし、挟み片１５ａの固定に役立てるようにしてもよい。なお、同様 の固定方式、又はより簡単な固定方式を用いた挟みクリップを、挟みクリップ１ ５の両側に設けてズボン吊り機能を付加してもよい。

【００１１】 図５は上記第２の実施例のハンガーに上着１９を掛け、その挟みクリップ１５ を椅子２０の背もたれに挟み付けた状態を示すものであり、これによって簡便な 脱衣処理が可能であることが分かる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上の通り、簡便な脱衣処理を可能にするクリップ付きハンガーを提 供するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例の正面図である。

【図２】本考案の第１の実施例の側面図である。

【図３】本考案の第２の実施例を示す一部破断正面図で
ある。

【図４】本考案の第２の実施例の側面図である。

【図５】第２の実施例の使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１、１１ ハンガー本体 ２、１２ 突起部 ３、１３ 肩部 ４、１４ 吊り金具 ５、１５ 挟みクリップ １６ 吊り棒 １７ 掛け棒 １８ 取り付け金具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吊り金具を装着した突起部を有する中間
   部及びその中間部の両側に延びる肩部からなるハンガー
   本体の前記中間部に挟みクリップの一対の挟み片の一方
   を連設し、各挟み片の先端を前記突起部の突出方向と実
   質的に逆方向に突出させたことを特徴とするクリップ付
   きハンガー。
2. 【請求項２】 吊り金具を装着した突起部を有する中間
   部及びその中間部の両側に延びる肩部からなるハンガー
   本体と、前記肩部の両側端の下側から直接又は吊り棒を
   介して間接的に架設された掛け棒とより構成されたハン
   ガーにおいて、前記掛け棒の中間位置に挟みクリップの
   一対の挟み片の一方を連設し、各挟み片の先端を前記突
   起部の突出方向と実質的に逆方向に突出させるととも
   に、前記挟みクリップがハンガー本体に対し実質的に回
   転できないようにしたことを特徴とするクリップ付きハ
   ンガー。