JP3041247B2 - 布地の模様付け方法 - Google Patents
布地の模様付け方法Info
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- JP3041247B2 JP3041247B2 JP9024238A JP2423897A JP3041247B2 JP 3041247 B2 JP3041247 B2 JP 3041247B2 JP 9024238 A JP9024238 A JP 9024238A JP 2423897 A JP2423897 A JP 2423897A JP 3041247 B2 JP3041247 B2 JP 3041247B2
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- pattern
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、帯や屏風等の布
製品の表面に貼り付けられた金箔等の金属箔の表面に、
模様を形成する布地の模様付け方法である。
製品の表面に貼り付けられた金箔等の金属箔の表面に、
模様を形成する布地の模様付け方法である。
【0002】
【従来の技術】従来、帯や屏風等に金箔等の金属箔で模
様を形成する場合、金箔を所望の形に切り抜いたものを
貼り付けたり、その表面に他の金属箔または紙、塗料等
を設けて模様を形成していた。
様を形成する場合、金箔を所望の形に切り抜いたものを
貼り付けたり、その表面に他の金属箔または紙、塗料等
を設けて模様を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、金箔の有無で模様を形成するもので、金箔の表面に
模様を形成するものではなかった。このため金箔の模様
は平面的なもので、金箔上に模様を形成したり、金箔等
に立体感を出したりすことはできなかった。
合、金箔の有無で模様を形成するもので、金箔の表面に
模様を形成するものではなかった。このため金箔の模様
は平面的なもので、金箔上に模様を形成したり、金箔等
に立体感を出したりすことはできなかった。
【0004】この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑
みてなされたもので、簡単な工程で金属箔表面に光沢の
差を出し、この光沢の差により模様を浮かび上がらせる
ことができる布地の模様付け方法を提供することを目的
とする。
みてなされたもので、簡単な工程で金属箔表面に光沢の
差を出し、この光沢の差により模様を浮かび上がらせる
ことができる布地の模様付け方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、布地の表面
に金属箔を貼り付け、金属箔の表面に鋭利な突起物を当
接させ、この突起物を布地の糸と糸の間に沿って押圧し
ながら摺動させて金属箔の表面に直線等の押圧による跡
を付け、この跡によって模様を形成する布地の模様付け
方法である。そして、上記線の跡は、まず互いに一定間
隔で平行に金属箔上の広い範囲に付けられる一次線によ
る模様を形成し、次にその一次線が付けられた部分に所
望の模様が切り抜かれた型を当て、この型の内側全体
に、上記一次線同士の間に、一次線と平行に二次線を形
成し、この二次線によってさらに模様を形成するもので
ある。
に金属箔を貼り付け、金属箔の表面に鋭利な突起物を当
接させ、この突起物を布地の糸と糸の間に沿って押圧し
ながら摺動させて金属箔の表面に直線等の押圧による跡
を付け、この跡によって模様を形成する布地の模様付け
方法である。そして、上記線の跡は、まず互いに一定間
隔で平行に金属箔上の広い範囲に付けられる一次線によ
る模様を形成し、次にその一次線が付けられた部分に所
望の模様が切り抜かれた型を当て、この型の内側全体
に、上記一次線同士の間に、一次線と平行に二次線を形
成し、この二次線によってさらに模様を形成するもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面に基づいて説明する。図1〜図3は、この発
明の布地の模様付け方法を示したもので、帯や屏風等の
布製品の製造方法である。図1は布製品の材料となる平
織の生地10を示したものである。生地10は、縦糸1
2と横糸14が互いに交差して形成されている。そし
て、生地10の表面に、箔下の下地塗りを施し、この下
地塗りの表面に金属箔である金箔16が貼り付けられ
る。
いて、図面に基づいて説明する。図1〜図3は、この発
明の布地の模様付け方法を示したもので、帯や屏風等の
布製品の製造方法である。図1は布製品の材料となる平
織の生地10を示したものである。生地10は、縦糸1
2と横糸14が互いに交差して形成されている。そし
て、生地10の表面に、箔下の下地塗りを施し、この下
地塗りの表面に金属箔である金箔16が貼り付けられ
る。
【0007】次に図2に示すように金箔16の表面に、
キリ18で横糸14に平行に、直線である一次線20を
所定範囲内に均等に付ける。このとき、図1(B)に示
すように一次線20は、横糸14と横糸14の間で縦糸
が交差している部分aに入れる。そして、一次線20が
均等に入れられた部分の表面に所望の模様が切り抜かれ
た型を当て、型の内側全体に、一次線20と一次線20
との間bに、横糸14に沿って二次線22を入れ、図
3、図4に示すように模様が形成される。
キリ18で横糸14に平行に、直線である一次線20を
所定範囲内に均等に付ける。このとき、図1(B)に示
すように一次線20は、横糸14と横糸14の間で縦糸
が交差している部分aに入れる。そして、一次線20が
均等に入れられた部分の表面に所望の模様が切り抜かれ
た型を当て、型の内側全体に、一次線20と一次線20
との間bに、横糸14に沿って二次線22を入れ、図
3、図4に示すように模様が形成される。
【0008】この実施形態の布地の模様付け方法による
模様は、金箔16の表面に形成された一次線20、二次
線22により金箔16の表面にあたる光が乱反射され、
金箔16の光沢が押さえられる。そして、一次線20だ
けが形成された部分より二次線22が二次線20の間に
形成された部分は、より光沢がなく、二次線22で形成
された模様は周囲から区別されて視認される。従って、
図4に示すように、連続した模様を形成しても、金箔の
反射率の相違による濃淡模様が形成され、立体的な金箔
模様が可能となる。
模様は、金箔16の表面に形成された一次線20、二次
線22により金箔16の表面にあたる光が乱反射され、
金箔16の光沢が押さえられる。そして、一次線20だ
けが形成された部分より二次線22が二次線20の間に
形成された部分は、より光沢がなく、二次線22で形成
された模様は周囲から区別されて視認される。従って、
図4に示すように、連続した模様を形成しても、金箔の
反射率の相違による濃淡模様が形成され、立体的な金箔
模様が可能となる。
【0009】この実施形態の布地の模様付け方法によれ
ば、簡単に金箔16の表面に模様を形成することがで
き、従来よりも複雑で、見た目に美しい絵柄を形成する
ことができる。そして二次線22が形成された部分と、
一次線20だけの部分との光沢の強さの差により、二次
線22によって形成された模様が周囲の一次線20だけ
の部分から立体的に浮き上がってみえる。二次線22
は、模様の型どおりに型の内側に入れるだけなので、自
由に模様をデザインして金箔上に二次線22による模様
を形成することができる。
ば、簡単に金箔16の表面に模様を形成することがで
き、従来よりも複雑で、見た目に美しい絵柄を形成する
ことができる。そして二次線22が形成された部分と、
一次線20だけの部分との光沢の強さの差により、二次
線22によって形成された模様が周囲の一次線20だけ
の部分から立体的に浮き上がってみえる。二次線22
は、模様の型どおりに型の内側に入れるだけなので、自
由に模様をデザインして金箔上に二次線22による模様
を形成することができる。
【0010】なお、この発明の布地の模様付け方法は上
記実施形態に限定されるものではなく、一次線と二次線
は、生地の適宜の糸間隔で形成可能なものであり、その
ピッチを適宜変更しても良いものである。また用途は、
帯や屏風以外のあらゆる布製品に使用することができ
る。一次線と二次線を付ける際に使用する道具はキリ以
外でも良く、先端が鋭利のものならばよい。そして、金
箔の表面に一次線のみで模様を形成しても良い。また、
一次線と二次線の2段階の光沢の差ではなく、さらに三
次線や四次線を設けて数段階の光沢の差を付けて模様を
形成しても良い。さらに、金属箔は、金箔以外に、プラ
チナや銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、また
はこれらの合金、その他任意の金属の箔を用いることが
できる。
記実施形態に限定されるものではなく、一次線と二次線
は、生地の適宜の糸間隔で形成可能なものであり、その
ピッチを適宜変更しても良いものである。また用途は、
帯や屏風以外のあらゆる布製品に使用することができ
る。一次線と二次線を付ける際に使用する道具はキリ以
外でも良く、先端が鋭利のものならばよい。そして、金
箔の表面に一次線のみで模様を形成しても良い。また、
一次線と二次線の2段階の光沢の差ではなく、さらに三
次線や四次線を設けて数段階の光沢の差を付けて模様を
形成しても良い。さらに、金属箔は、金箔以外に、プラ
チナや銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、また
はこれらの合金、その他任意の金属の箔を用いることが
できる。
【0011】
【発明の効果】この発明の布地の模様付け方法は、簡単
な工程で、金属箔表面に光沢の差による立体感のある模
様を形成することができる。
な工程で、金属箔表面に光沢の差による立体感のある模
様を形成することができる。
【図1】この発明の布地の模様付け方法の実施形態の、
平織の布地の正面図(A)と断面図(B)である。
平織の布地の正面図(A)と断面図(B)である。
【図2】この実施形態の布地の模様付け方法の一次線を
形成している状態を示す正面図である。
形成している状態を示す正面図である。
【図3】この実施形態の布地の模様付け方法の二次線が
形成された正面図である。
形成された正面図である。
【図4】この実施形態の布地の模様付け方法による模様
の正面図である。
の正面図である。
10 生地 12 縦糸 14 横糸 16 金箔 18 キリ 20 一次線 22 二次線
Claims (2)
- 【請求項1】 布地の表面に金属箔を貼り付け、金属
箔の表面に鋭利な突起物を当接させ、この突起物を布地
の糸と糸の間に沿って押圧しながら摺動させて金属箔の
表面に押圧による跡を付け、この跡によって模様を形成
することを特徴とする布地の模様付け方法。 - 【請求項2】 上記金属箔の表面の押圧による跡は、
互いに所定間隔で平行に金属箔上の所定範囲に付けられ
る一次線による模様を形成し、この一次線が付けられた
部分に所望の模様の型を当て、この型により上記一次線
同士の間に、この一次線と平行に二次線を形成し、この
二次線によってさらに模様を形成することを特徴とする
請求項1記載の布地の模様付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9024238A JP3041247B2 (ja) | 1996-08-07 | 1997-01-22 | 布地の模様付け方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22584196 | 1996-08-07 | ||
JP8-225841 | 1996-08-07 | ||
JP9024238A JP3041247B2 (ja) | 1996-08-07 | 1997-01-22 | 布地の模様付け方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10102387A JPH10102387A (ja) | 1998-04-21 |
JP3041247B2 true JP3041247B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=26361733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9024238A Expired - Fee Related JP3041247B2 (ja) | 1996-08-07 | 1997-01-22 | 布地の模様付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041247B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7491665B2 (en) | 2002-06-13 | 2009-02-17 | Kiren Nangla | Method of making a textile material and textile material made thereby |
-
1997
- 1997-01-22 JP JP9024238A patent/JP3041247B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10102387A (ja) | 1998-04-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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