JP3041202U - 部分再帰反射性の編帯材 - Google Patents

部分再帰反射性の編帯材

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JP3041202U
JP3041202U JP1997001974U JP197497U JP3041202U JP 3041202 U JP3041202 U JP 3041202U JP 1997001974 U JP1997001974 U JP 1997001974U JP 197497 U JP197497 U JP 197497U JP 3041202 U JP3041202 U JP 3041202U
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JP1997001974U
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Inventor
忍 内山
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日本ダム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニット製ウェアの一部を構成して着用者の安
全を高める。 【解決手段】 ニット製ウェアの一部を構成するように
ウェア生地の一部として縫い込み、帯素材の表面の縦方
向に沿って所定幅の再帰反射層を設け、この再帰反射層
は、高伸縮性の接着剤層の上にガラスビーズを密に接着
して形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、着用者の安全を高め且つニット製ウェアの一部を構成する伸縮可能 な部分再帰反射性の編帯材に関する。
【0002】
【従来の技術】
トレーニングウェアやジョギングウェアは、単に運動用具としてだけでなく、 部屋着や散歩着などとしても使用され、動きの多い子供らも好んで着用している 。これらのウェアを着用する人は、健康維持のために早朝や夕方にジョギングや 散歩をする人に加えて、塾帰りや遊びで夜遅くまで出歩く子供らであり、日本で は早朝暗い間や夜遅くに出歩く機会が多い。一方、深夜と早朝に走行する乗用車 やトラックは、昼間に比べて車の通行量が少ないため、一般道路や幹線道路を走 る時に制限速度を守らないため、散歩する人、ジョッカー、塾帰りの子供らが交 通事故に遭遇する場合が急増し、その対策が急務の課題になっている。
【0003】 深夜と早朝に多発する交通事故を減らすには、乗用車の運 転者が歩行者を容易に視認できるように、トレーニングウェアを蛍光染料で部分 染着したり、公知の再帰反射ラベルを衣服に縫着することが提案されている。ま た、指で着脱自在できる再帰反射ラベルも存在するが、必要時に付け忘れるとい う事態は回避できない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
蛍光染料による部分染着は、伸縮性の高いニット製ウェアなどに正確に染色で きないので適用できず、固い再帰反射ラベルを縫着すると、洗濯時にそのラベル でウェアを傷つけたり、そのウェアに違和感が生じて着心地が低下する。トレー ニングウェアなどのニット製品は、横編と縦編に分類される編物であり、伸縮性 、ドレープ性、多孔性、柔軟性などの優れた特性を有し、この特性によってウェ アとしての用途が広がっている。このため、ニット製ウェアとしての特性を失わ ないような縫製が必要であることに加え、当然ながらニット自体には光反射の性 質は備わっていない。
【0005】 本考案者は、トレーニングウェアなどのニット製ウェアに 関する前記の問題点を検討した結果、そのウェア自体に他の部材を縫着したり染 色するのではなく、ウェア生地の一部として部分再帰反射性の編帯材を縫い込め ばよいことを見いだした。したがって、本考案は、伸縮性の高いニット製ウェア の一部を構成し、深夜と早朝において、ウェア着用者の存在を確認できる部分再 帰反射性の編帯材を提供することを目的としている。本考案の他の目的は、比較 的安価で容易に適用できる部分再帰反射性の編帯材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る再帰反射性の編帯材1は、図6に例 示するように、ニット製ウェアの一部を構成するようにウェア生地の一部として 縫い込み、細幅の帯素材2の表面の縦方向に沿って再帰反射層3を設ける。再帰 反射層3は、図2に例示するように、高伸縮性の接着剤層6の上にガラスビーズ 5を密に接着して形成し、通常、接着剤層6とガラスビーズ5との間に反射樹脂 層4を介在させる。
【0007】 再帰反射層3を設けるには、通常、図3に示すような再帰 反射テープ7を用いる。再帰反射テープ7は、ベースシート8の全面に仮着層1 0を介してガラスビーズ5を密に接着し、さらに高伸縮性の接着剤層6を形成し ており、例えば案内冶具12(図4)中へ連続供給しながら加熱加圧によって帯 素材2の表面に転写すればよい。
【0008】
【考案の実施の形態】
次に、本考案を実施例に基づいて説明する。本考案に係る編帯材1は、図1に 示すように、例えば幅3〜10cmである細幅の編帯材であり、ラッセル編機に よる縦編生地である。編帯材1の表面には、縦方向に沿って1〜5本の再帰反射 層3を等間隔に設け、該反射層の幅は一般に5または10mmである。
【0009】 再帰反射層3は、図2に示すように、下方に位置する高伸 縮性の接着剤層6によって編帯材1の表面に固定されている。接着剤層6には、 例えばポリウレタン系樹脂を多量に添加することにより、帯素材2に対応した高 い伸縮性を付与し、編帯材1を横方向に伸ばした際に再帰反射層3が引き裂かれ ることを防いでいる。接着剤層6は、熱可塑性と熱硬化性との2層に分けたり、 該接着剤層と反射樹脂層4との間に白色層(図示しない)を設けることも可能で ある。
【0010】 反射樹脂層4は、通常、高伸縮性の接着剤層6の全面に設 ける。反射樹脂層4は、一般に薄い銀色層,金色層または真珠光沢層や他の着色 メタリック層であり、例えば、鏡面顔料を含む透明性を有するメタクリル系の合 成樹脂からなる。反射樹脂層4に添加する鏡面顔料は、銀色層ではアルミニウム 末、金色層ではブロンズ末,ひる石,アルミニウム末と黄色顔料、さらにパール 顔料,洋銀末,タングステン酸ナトリウム,コロイド銀,雲母,金属蒸着片など である。
【0011】 ガラスビーズ5は、反射樹脂層4の上に密に接着して形成 し、これらのビーズはガラスビーズや酢酸ビニルビーズなどであり、その粒径は 通常20〜100μmである。
【0012】 再帰反射層3は、通常、図3に示すような再帰反射テープ 7を用いて設けると好ましい。再帰反射テープ7において、ベースシート8は、 ポリエステルシートのような樹脂フィルム、合成紙、セルロイド、セロファン、 金属シートなどの平坦な材料材である。ベースシート8に塗布する仮着層10は 、セルロース系樹脂,ロジン、シリコン樹脂、アクリル樹脂などであればよく、 熱可塑性であっても熱転写温度で溶融せず、シート8よりもビーズ5の接着力が 弱く、しかも帯素材2と接着しない素材であることを要する。
【0013】 ガラスビーズ5は、ベースシート8の全面に仮着層10を 介して密に接着する。ビーズ5は、シート8上にローラーやスプレーで塗布した 仮着層10が軟化または溶融状態にあるときに上方から散布し、所望に応じてロ ーラなどで適宜に加圧すればよい。反射樹脂層4および接着剤層6は、例えばス クリーン印刷によって順を形成する。
【0014】 再帰反射テープ7は、加熱加圧によって編帯材1の表面に 熱転写すればよく、この際に図4および図5に示すような案内冶具12を用いて 連続的に転写すると好ましい。案内冶具12は、細幅の帯素材2に対応する横長 矩形の断面形状を有する細長い筒形状であり、その内寸は帯素材2の横幅と厚み よりもわずかに大きい。案内冶具12の上壁部には、その横側面と平行に1〜3 個の矩形切欠き14を設け、各切欠きの横幅が再帰反射テープ7のそれとほぼ等 しい。
【0015】 各切欠き14は、案内冶具12の側端から長手方向に中央 部付近まで延設し、横方向から見て等間隔に並行させる。各切欠き14の両側辺 には、該切欠きと等長の垂直壁15,15を上方に向かって形成する。垂直壁1 5,15は、テープ7が案内冶具12の各切欠き14へ導入される際に多少横揺 れしても、該テープを傷つけることなく案内するために設置している。
【0016】 再帰反射テープ7の転写工程において、帯素材2を連続的 に案内冶具12を通過させるとともに、1または数本のテープ7を斜め上方から 切欠き14へ導入して同時に通過させる。この結果、各テープ7は帯素材2の表 面と位置6aで接触して該帯素材上で正確に位置決めされるので、案内冶具12 の通過後に1対の熱ロールなどを通してテープ7を転写し、その後にテープ7の ベースシート8を剥離すればよい。
【0017】 本考案の編帯材1は、例えば図6のようにスキーウェア1 6やトレーニングウェアのような衣服の両袖に縫い付け、該ウェアの一部を構成 している。編帯材1は、スキーウェアやトレーニングウェアの肩部や袖先または 胴部などに縫い付けてもよい。図示しないけれども、この編帯材は、帽子やシュ ーズなどの目立つ個所に縫い付けることも可能である。
【0018】 編帯材1は、テープ7の表面の一部に再帰反射層3を有す ることにより、夜間や早朝に自動車や自転車のライトで照射されると再帰反射層 3の表面が光り、交通事故を未然に防止できる。伸縮性に富む編帯材1は、トレ ーニングウェアなどのニット製ウェアと同様の素材であるから、該ウェアの一部 として縫い込んでも、着用者が違和感を感じることは全くない。
【0019】
【考案の効果】
本考案の編帯材は、部分的に再帰反射性を有するうえに本体が編物であるから 優れた通気性、伸縮性などを有する。本考案の編帯材は、トレーニングウェアな どのニット製ウェアと同様の素材であり、同様に伸縮性に富んでいるから、該ウ ェアの一部として縫い込んでも、着用者が違和感を感じることはない。この編帯 材は、深夜や早朝に夜間に自動車や自転車などのライトで照射されると再帰反射 層の表面が光り、この編素材を縫い付けた着用者の存在を視認しにくい環境にお いても確認することができる。
【0020】 本考案の編帯材は、衣服などが使用時に屈曲したり引っ張 られても違和感は少なく、トレーナー,スキーウェア,ブルゾン,コート,セー ターや帽子などの柔軟性素材に縫い付けることができる。この編帯材は、柔軟な ニット製ウェア以外にも、安全標識として乳母車カバー,リックサック,児童か ばんなどの一部として縫着することも可能である。
【0021】 この編帯材は、通常の縦編または横編製品と同様に編成で き、その一部において縦方向に沿って所定幅の再帰反射層を設けるだけでよく、 各再帰反射層の加熱貼着は案内冶具を用いると容易且つ正確に達成できる。本考 案で用いる再帰反射テープは、伸縮性に富んでいるうえに強固に接着できるので 、編帯材を縫い付けたニット製ウェアの使用時に剥離するという問題も殆ど発生 しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る編帯材を示す概略平面図であ
る。
【図2】 図1の編帯材の要部を拡大して示す断面図で
ある。
【図3】 本考案で用いる再帰反射テープの拡大断面図
である。
【図4】 本考案で用いる案内冶具の使用状態を示す横
断面図である。
【図5】 図4に示す案内冶具の平面図である。
【図6】 本考案の編帯材の使用例を示すウェアの概略
正面図である。
【符号の説明】
1 編帯材 2 帯素材 3 再帰反射層 4 高伸縮性の接着剤層 5 反射樹脂層 6 ガラスビーズ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニット製ウェアの一部を構成するように
    ウェア生地の一部として縫い込む細幅の編帯材であっ
    て、帯素材の表面の縦方向に沿って所定幅の再帰反射層
    を設け、この再帰反射層は、高伸縮性の接着剤層の上に
    ガラスビーズを密に接着して形成している再帰反射性の
    編帯材。
  2. 【請求項2】 ニット製ウェアの一部を構成するように
    ウェア生地の一部として縫い込む細幅の編帯材であっ
    て、帯素材の表面の縦方向に沿って複数本の帯状再帰反
    射層を所定間隔おいて設け、この再帰反射層は、高伸縮
    性の感熱接着剤層の全面に鏡面顔料を含む反射樹脂層を
    設け、さらに該反射樹脂層の上にガラスビーズを密に接
    着して形成している部分再帰反射性の編帯材。
  3. 【請求項3】 ニット製ウェアの一部を構成するように
    ウェア生地の一部として縫い込む細幅の編帯材であっ
    て、帯素材の表面の縦方向に沿って複数本の帯状再帰反
    射層を所定間隔おいて設ける際に、ベースシートの全面
    に仮着層、ガラスビーズ、高伸縮性の接着剤層を順次形
    成した再帰反射テープを斜め上方から帯素材とともに横
    長矩形断面の筒状の案内冶具中に通し、該案内冶具内に
    おいて両者を接触させ且つ正確に位置決めし、ついで再
    帰反射テープを熱転写する部分再帰反射性の編帯材。
  4. 【請求項4】 ベースシートの全面に仮着層を介してガ
    ラスビーズを密に接着し、さらに反射樹脂層を介して、
    ポリウレタン系樹脂を含有する高伸縮性の接着剤層を形
    成しており、加熱加圧によって帯素材の表面に熱転写す
    る再帰反射テープ。
JP1997001974U 1997-03-05 1997-03-05 部分再帰反射性の編帯材 Expired - Lifetime JP3041202U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102114578B1 (ko) * 2019-03-15 2020-05-25 박윤정 안전의복 및 이 안전의복의 제조방법

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