JP3041113U - 二輪車用荷カゴ - Google Patents

二輪車用荷カゴ

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JP3041113U
JP3041113U JP1997001897U JP189797U JP3041113U JP 3041113 U JP3041113 U JP 3041113U JP 1997001897 U JP1997001897 U JP 1997001897U JP 189797 U JP189797 U JP 189797U JP 3041113 U JP3041113 U JP 3041113U
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久米雄 村越
はる子 青島
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久米雄 村越
はる子 青島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二輪車用荷カゴにおいて、収納物が濡れ、或
いは収納物が風により浮き上がり又は飛散することがな
いようにする。 【解決手段】 板状部材により上面のみを開口した箱状
体を形成し、該箱状体の上端における前縁と後縁とには
それぞれ板状部材により形成した前蓋と後蓋とを上下方
向に回動自在に枢着し、前蓋の後縁と後蓋の前縁とには
それぞれ柔軟な材料により形成した当接部材を備えさ
せ、前蓋と箱状体との間及び後蓋と箱状体との間にはそ
れぞれ戻しばねを取り付け、該戻しばねは前蓋後縁の当
接部材と後蓋前縁の当接部材とを常時当接させることに
より箱状体の上面を前蓋と後蓋とにより常時密閉させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は二輪車用荷カゴに関するものである。実用新案登録請求の範囲を含む 本明細書において「二輪車」とは、二輪若しくは三輪の自転車、原動機付き自転 車又は自動二輪車をいうものとする。
【0002】
【従来の技術】
二輪車用荷カゴとしては、一般に上面を開口した網カゴよりなるものが従来よ り使用されてる。この従来の二輪車用荷カゴは二輪車におけるハンドルの前方即 ち前輪の上方に固定されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来の二輪車用荷カゴは、上面を開口した網カゴよりなるもの であるため、下記の如き問題がある。 (イ)降雨時、降雪時等に荷カゴ内の収納物が濡れてしまう。 (ロ)荷カゴ内に紙類等の軽量物を収納した場合、走行中に該収納物が風により 浮き上がり又は飛散するおそれがある。 (ハ)荷カゴ内に貴重品等を収納した状態で二輪車を離れると、該収納物が盗ま れるおそれがある。従って、例えば二輪車で移動しながら複数の店舗で連続的に 買物をするようなときには、各店舗に入る度に荷カゴ内の収納物を携帯しなけれ ばならない。 (ニ)荷カゴ内にハンドバッグ、貴重品等を収納した状態で二輪車を走行させて いるときに、該収納物を引ったくられるおそれもある。 本考案は従来の二輪車用荷カゴにおける上述の如き問題を解決しようとしてな されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は下記の二輪車用荷カゴを提供する。
【0005】 (1)板状部材により上面のみを開口した箱状体を形成し、該箱状体の上端にお ける前縁と後縁とにはそれぞれ板状部材により形成した前蓋と後蓋とを上下方向 に回動自在に枢着し、前蓋の後縁と後蓋の前縁とにはそれぞれ柔軟な材料により 形成した当接部材を備えさせ、前蓋と箱状体との間及び後蓋と箱状体との間には それぞれ戻しばねを取り付け、該戻しばねは前蓋後縁の当接部材と後蓋前縁の当 接部材とを常時当接させることにより箱状体の上面を前蓋と後蓋とにより常時密 閉させるようになし、更に箱状体の上端には雨よけフードを開閉自在に備えさせ たことを特徴とする二輪車用荷カゴ(請求項1)。 なお、実用新案登録請求の範囲を含む本明細書において「前」とは二輪車の進 行方向をいい、「後」とは「前」と逆の方向をいうものとする。
【0006】 (2)前記雨よけフードは、箱状体の上端にはそれぞれ上面を開口した前部と左 右両側部とを平面略コ字状に連結してなる支持枠を取り付け、該支持枠における 左右両側部の後端部には支持枠に対応する形状を有する平面略コ字状のフードフ レームの基端を該フードフレームが上下方向に回動自在になるように枢着し、支 持枠に対応する形状を有する防水カバーの下縁を支持枠に固定すると共に防水カ バーの上縁をフードフレームに固定し、フードフレームが最下位置にあるときに は防水カバーが支持枠内に収納され、フードフレームを上方に回動させたときに は防水カバーも上方に繰出されて箱状体の上方を覆うようにしてなることが望ま しい(請求項2)。 なお、実用新案登録請求の範囲を含む本明細書における「平面略コ字状」には 、箱状体の形状により平面略C字状も含まれるものとする。
【0007】 (3)前記雨よけフードは該雨よけフードを所望の開閉角度に固定するようにし た角度固定手段を備えていることが望ましい(請求項3)。
【0008】 (4)前記前蓋と後蓋とを箱状体の上端における前縁と後縁とにそれぞれ上下方 向に回動自在に枢着するために、前蓋と後蓋とをそれぞれ可撓性のシート状体よ りなる前蓋用ヒンジと後蓋用ヒンジとを介して箱状体の上端における前縁と後縁 とに取り付け、該前蓋用ヒンジは前蓋の前縁全長と箱状体の上端における前縁全 長とに密着し、後蓋用ヒンジは後蓋の後縁全長と箱状体の上端における後縁全長 とに密着するようになすことが望ましい(請求項4)。
【0009】 (5)前記前蓋の左右各側縁全長と後蓋の左右各側縁全長とにそれぞれ可撓性の 防水片を突設することが望ましい(請求項5)。
【0010】 (6)前記箱状体の上端縁に水切溝を形成することが望ましい(請求項6)。
【0011】 (7)前記前蓋と後蓋とを相互にロックするロック手段を前蓋と後蓋とに着脱自 在に取り付けることが望ましい(請求項7)。
【0012】 (8)前蓋の後縁と後蓋の前縁とに備えさせた前記当接部材はそれぞれ前蓋の後 縁と後蓋の前縁とに対し着脱自在であることが望ましい(請求項8)。
【0013】
【作用】
[請求項1の二輪車用荷カゴ] 前蓋と後蓋とは、常時は、戻しばねにより各々の当接部材が相互に当接した状 態に維持され、しかも各々の当接部材は柔軟な材料により形成されている。即ち 、板状部材により上面のみを開口した状態で形成された箱状体の当該開口上面は 、常時、前蓋と後蓋とにより密閉された状態となる(図3参照)。換言すれば、 荷カゴは完全に密閉された状態となるため、荷カゴ内に水や風が入ることはない 。従って、降雨時、降雪時等に荷カゴ内の収納物が濡れ、或いは走行中に該収納 物が風により浮き上がり若しくは飛散することはない。 前蓋と後蓋は各別に上下方向に回動自在である(図2参照)。即ち、前蓋と後 蓋を戻しばねの力に抗して手で下方に押し下げたときには前蓋と後蓋は容易に下 方に回動し、下方への押し下げを解除すれば前蓋と後蓋は戻しばねの力により元 の密閉状態に復帰する。また、前蓋と後蓋を戻しバネの力に抗して上方に引き上 げることも可能である。従って、前蓋と後蓋の一方又は両方を上方又は下方に各 別に傾斜させた状態で荷カゴ内に収納物を収納することができる(図4〜7参照 )。 箱状体の上端に備えさせた雨よけフードは開閉自在であり、降雨時、降雪時等 の必要時に開いて箱状体の上方を覆わせる。
【0014】 [請求項2の二輪車用荷カゴ] 雨よけフードの非使用時には、防水カバーは支持枠内に収納されている。雨よ けフードの使用時には支持枠からフードフレームを上方に回動させることにより 防水カバーを箱状体の上方に繰出す。
【0015】 [請求項3の二輪車用荷カゴ] 雨よけフードの使用時には、角度固定手段により雨よけフードを所望の開閉角 度に固定する。
【0016】 [請求項4の二輪車用荷カゴ] 可撓性のシート状体よりなる前蓋用ヒンジは前蓋の前縁全長と箱状体の上端に おける前縁全長とに密着し、可撓性のシート状体よりなる後蓋用ヒンジは後蓋の 後縁全長と箱状体の上端における後縁全長とに密着するため、箱状体の前縁又は 後縁と前蓋又は後蓋との間から水が荷カゴ内に侵入することが防止される。また 、可撓性のシート状体よりなる前蓋用ヒンジと後蓋用ヒンジは、密閉状態より上 方に引き上げられた前蓋と後蓋をそれぞれ元の密閉状態に復帰させる。
【0017】 [請求項5の二輪車用荷カゴ] 前蓋の左右各側縁全長と後蓋の左右各側縁全長とに突設された可撓性の防水片 は、前蓋と後蓋が密閉状態にあるときに、箱状体の対応上端縁に密着することに より前蓋の左右各側縁ないし後蓋の左右各側縁と箱状体の対応上端縁との間から 水が荷カゴ内に侵入することを防止する。これらの可撓性の防水片は、前蓋ない し後蓋を上下方向に回動させたときには、変形することにより箱状体の対応上端 縁を通過する。
【0018】 [請求項6の二輪車用荷カゴ] 箱状体の上端縁に形成された水切溝は、前蓋ないし後蓋の周縁より箱状体内に 水が侵入することを防止する。
【0019】 [請求項7の二輪車用荷カゴ] ロック手段により前蓋と後蓋とを相互にロックしたときには、走行中等に前蓋 ないし後蓋が衝撃により開放するおそれがないだけでなく、二輪車使用者の意に 反して前蓋、後蓋が第三者により開放されるおそれもない。また、ロック手段は 荷カゴに対する収納作業時ないし取出作業時には前蓋と後蓋より取り外すことが できる。
【0020】 [請求項8の二輪車用荷カゴ] 前蓋の後縁と後蓋の前縁とに備えさせた当接部材が摩耗したとき、或いは相互 に密着しなくなったときには、該当接部材を交換することができる。
【0021】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の形態を添付図面に従って説明する。 符号1に示すものは二輪車用荷カゴの本体をなす箱状体である。箱状体1はア ルミニウム等の金属板、合成樹脂板等の板状部材により上面のみを開口した状態 で形成される。箱状体1は適宜のステー等の支持部材3を介して二輪車における ハンドル5の前方、即ち前輪7の上方に取り付けられる。箱状体1の上端におけ る前縁9と後縁11には前蓋13と後蓋15とを上下方向に回動自在に枢着する 。前蓋13と後蓋15はそれぞれアルミニウム等の金属板、合成樹脂板等の板状 部材により形成する。符号10は箱状体1内に収納した収納物である。
【0022】 前蓋13の後縁13bと後蓋15の前縁15aとにはそれぞれゴム等の柔軟な 材料により形成した当接部材17、19を備えさせる。図10、図11参照。当 接部材17、19は図11に示すように中空状に形成しても差し支えない。また 、当接部材17(19)は、図12、図13に示すように、支持部材21を介し て前蓋13の後縁13b(後蓋15の前縁15a)に着脱自在に取り付けてもよ い。
【0023】 前蓋13と箱状体1との間及び後蓋15と箱状体1との間にはそれぞれ戻しば ね23を取り付け、該戻しばね23は前蓋13後縁13bの当接部材17と後蓋 15前縁15aの当接部材19とを常時当接させることにより箱状体1の上面を 前蓋13と後蓋15とにより常時密閉させるようになす。即ち、常時は箱状体1 が完全に密閉されるようになす。なお、箱状体1の上面を前蓋13と後蓋15と により密閉させたときに、前蓋13と後蓋15とが同一平面上に位置するように してもよいが(図8参照)、前蓋13と後蓋15とが当接部材17と当接部材1 9との当接面にて若干折曲するようにしてもよい(図2参照)。
【0024】 前蓋13と後蓋15とを箱状体1の上端における前縁9と後縁11とにそれぞ れ上下方向に回動自在に枢着するために、前蓋13と後蓋15とをそれぞれゴム 等の可撓性のシート状体よりなる前蓋用ヒンジ25と後蓋用ヒンジ27とを介し て箱状体1の上端における前縁9と後縁11とに取り付け、該前蓋用ヒンジ25 は前蓋13の前縁13a全長と箱状体1の上端における前縁9全長とに密着し、 後蓋用ヒンジ27は後蓋15の後縁15b全長と箱状体1の上端における後縁1 1全長とに密着するようになす。前蓋用ヒンジ25と後蓋用ヒンジ27はそれぞ れ一例として接着剤を用いて所定の位置に固着させる。
【0025】 前蓋13の左右各側縁13c、13d全長と後蓋15の左右各側縁15c、1 5d全長とにそれぞれゴム等の可撓性の防水片29、31、33、35を突設す ることが望ましい。防水片29、31、33、35は一例として断面略L字状の ものを使用する。図9、図10参照。
【0026】 箱状体1の上端縁には水切溝37を形成することが望ましい。即ち、図9に示 す事例においては、箱状体1を金属により形成し、該箱状体1の上端縁をカール させることにより水切溝37を形成している。水切溝37は好ましくは箱状体1 の上端縁全周に形成する。
【0027】 前蓋13と後蓋15とを相互にロックするロック手段41を前蓋13と後蓋1 5とに着脱自在に取り付けることが望ましい。ロック手段41の一例を図14、 図15に示す。図示のロック手段41は、基台43の一端には固定係止爪45を 下方に突設し、基台43の略中央部には施錠孔47を穿設した施錠用突起49を 上方に突設し、基台43の他端には施錠用突起49を挿通させる透孔51を備え た作用板53の一端を枢着し、基台43と作用板53との間には該作用板53を 基台43に当接させる方向に付勢するばね55を配設し、作用板53には係止環 57の一端を枢着し、該係止環57の他端には回動係止爪59を枢着してなるも のである。このロック手段41を用いる場合には、前蓋13の後縁13b附近に は回動係止爪59に対応する支持孔61を形成すると共に後蓋15の前縁15a 附近には固定係止爪45に対応する支持孔63を形成する。このロック手段41 を前蓋13と後蓋15とに取り付ける際には、ロック手段41の固定係止爪45 を後蓋15の支持孔63に挿入係止させ、作用板53をばね55の力に抗して前 蓋13方向に回動させると共に係止環57に枢着された回動係止爪59を前蓋1 3の支持孔61に挿入係止させるのである。回動係止爪59を前蓋13の支持孔 61に挿入係止させた後、作用板53を離せば作用板53はばね55の力により 基台43に当接し、基台43の施錠用突起49は作用板53の透孔51に挿通さ れ、施錠用突起49の施錠孔47は作用板53の透孔51より上方に突出し、作 用板53はばね55の力により基台43に当接した状態に保持される(図15参 照)。以上により、前蓋13と後蓋15は閉じた状態で相互にロックされる。こ の状態で、作用板53の透孔51より上方に突出した施錠用突起49の施錠孔4 7に適宜施錠すれば、作用板53は回動不能となり、ロック手段41はロック状 態に固定される。この状態から前蓋13、後蓋15を開く際には、まず施錠孔4 7の施錠を解除し、作用板53をばね55の力に抗して前蓋13方向に回動させ て回動係止爪59を前蓋13の支持孔61より脱出させ、続いて基台43の固定 係止爪45を後蓋15の支持孔63より脱出させるのである。ロック手段41を 前蓋13、後蓋15より取り外したときには、該ロック手段41を適宜箱状体1 の外面にロック状態で着脱自在に取り付けておくことが望ましい。即ち、図16 に示すように、箱状体1の外面に支持孔61、63と同様の支持孔61’、63 ’を形成し、該支持孔61’、63’に前記と同様に固定係止爪45と回動係止 爪59を挿通係止させてロック手段41をロックするのである。
【0028】 本考案による二輪車用荷カゴにおける箱状体1の上端には雨よけフード71を 開閉自在に備えさせることが望ましい。即ち、箱状体1の上端にはそれぞれ上面 を開口した前部73aと左右両側部73b、73cとを平面略コ字状に連結して なる支持枠73を取り付け、該支持枠73における左右両側部73b、73cの 後端部には支持枠73に対応する形状を有する平面略コ字状のフードフレーム7 5の基端75’を該フードフレーム75が上下方向に回動自在になるように枢着 し、支持枠73に対応する形状を有する防水カバー77の下縁77aを支持枠7 3に固定すると共に防水カバー77の上縁77bをフードフレーム75に固定し 、フードフレーム75が最下位置にあるときには防水カバー77が支持枠73内 に収納され、フードフレーム75を上方に回動させたときには防水カバー77も 上方に繰出されて箱状体1の上方を覆うようになす。
【0029】 図17〜図21に示す事例においては、フードフレーム75は平面略コ字状の 支持枠73における開口上面に対応する形状を備えた平面略コ字状の板状体であ り、一対の基端75’、75’にそれぞれ突片76、76を備え、各突片76に 軸孔78を設け、該軸孔78、78にフードフレーム75の枢軸79を挿通させ 、該枢軸79を支持枠73に支持させている。即ち、フードフレーム75が最下 位置にあるときには、該フードフレーム75は支持枠73の開口上面を塞ぎ、防 水カバー77は外部に露出しない状態で支持枠73内に収納される。防水カバー 77は一例として多数のひだを備えた伸縮自在のものを使用することが望ましい 。また、防水カバー77としては例えば防水布、ビニールシート等により形成し てなるものを使用する。なお、雨よけフード71は、二輪車ないし二輪車用荷カ ゴの製造時に箱状体1の上端に取り付けてもよいが、既に製造された二輪車ない し二輪車用荷カゴに後付けすることも可能である。
【0030】 雨よけフード71は降雨時、降雪時等の必要時にのみ開いて使用するものであ る。雨よけフード71の非使用時には、防水カバー77はフードフレーム75に より開口上面が覆われた支持枠73内に収納されているが、使用時には支持枠7 3からフードフレーム75を上方に回動させることにより防水カバー77を繰出 すのである。しかして、雨よけフード71にはこれを所望の開閉角度に固定する ようにした角度固定手段を備えさせることが望ましい。即ち、一例として図20 に示すように、前記枢軸79として蝶形の頭部91を備えた蝶ねじを用い、支持 枠73の各後端部において該蝶ねじ79を平面略コ字状の支持枠73の内側より 支持枠73の内側壁73’を支持枠73の各側部73c又は73b内まで貫通さ せ、蝶ねじ79のおねじ部87を支持枠73に固定されたナット89に螺合させ 、蝶ねじ79の先端79’をフードフレーム75における突片76の軸孔78に 貫通させ、該軸孔78を貫通した蝶ねじ79の先端79’には蝶ねじ79の内側 方向への動きに伴ってフードフレーム75の基端75’における突片76を支持 枠73における内側壁73’方向へ押す押圧手段93を備えさせる。本明細書に おいて「内側」とは、支持枠73における一方の側部73b又は73cから他方 の側部73c又は73bに向かう方向をいう。
【0031】 上記図20に示す事例においては、フードフレーム75を所望の角度まで回動 させた状態で蝶ねじ(枢軸)79を所定の方向に回転させると、おねじ部87を ナッド89に螺合させた蝶ねじ79は内側方向に移動する。従って、フードフレ ーム75の基端75’における突片76は押圧手段93により支持枠73におけ る内側壁73’に押圧される。即ち、フードフレーム75の基端75’における 突片76は押圧手段93と内側壁73’との間に強力に挟みつけられ、フードフ レーム75は当該所望の角度にロックされる。蝶ねじ79を上記と反対の方向に 回転されば、蝶ねじ79は上記と反対の方向に移動し、フードフレーム75のロ ック状態は解除され、フードフレーム75は蝶ねじ(枢軸)79上にて再び回動 自在となる。
【0032】 図18に示す事例においては、支持枠73とフードフレーム75とに一対の永 久磁石95、97を備えさせている。フードフレーム75を支持枠75上まで回 動させて雨よけフード71を閉じたときには、これらの永久磁石95、97は相 互に吸着し、雨よけフード71を閉じた状態に固定する。なお、これらの永久磁 石95、97の一方を鉄片等の吸磁体としてもよい。
【0033】 図22、図23、図9、図10に示す事例においては、箱状体1の側面上部に アルミニウム製等の補強プレート99を取り付けている。この補強プレート99 は、二輪車の後輪に備えられているスタンドを使用することなく、二輪車を電柱 、ブロック壁等に斜めに立て掛ける際に、箱状体1を保護するものである。即ち 、新聞配達等の配達作業においては、二輪車の後輪に備えられているスタンドを 使用することなく、二輪車を電柱、ブロック壁等に斜めに立て掛けておくことが 可能となるため、発進時、停止時の時間のロスを防ぐことができる。なお、図2 〜8、図10、図17〜19、図22における矢印は前方、即ち二輪車の走行方 向を示す。
【0034】
【考案の効果】
[請求項1の二輪車用荷カゴ] 板状部材により上面のみを開口した状態で形成された箱状体の当該開口上面は 、常時、前蓋と後蓋とにより密閉された状態となるため、荷カゴ内に水や風が入 ることはない。従って、降雨時、降雪時等に荷カゴ内の収納物が濡れ、或いは走 行中に該収納物が風により浮き上がり若しくは飛散することはない。 蓋は前蓋と後蓋とにより構成され、前蓋と後蓋は各別に上下方向に回動自在で ある。即ち、前蓋と後蓋を戻しばねの力に抗して手で下方に押し下げたときには 前蓋と後蓋は容易に下方に回動し、下方への押し下げを解除すれば前蓋と後蓋は 戻しばねの力により元の密閉状態に復帰する。また、前蓋と後蓋を戻しバネの力 に抗して上方に引き上げることも可能である。従って、前蓋と後蓋の一方又は両 方を上方又は下方に各別に傾斜させた状態で荷カゴ内に収納物を収納することが できる。 故に、このような二輪車用荷カゴを備えた二輪車は通勤、通学用として適して いるだけでなく、新聞その他の商品の配達、買物等にも極めて好都合である。 箱状体の上端に備えさせた雨よけフードは開閉自在であり、降雨時、降雪時等 の必要時に開いて箱状体の上方を覆わせることにより箱状体の濡れを防止するこ とができる。
【0035】 [請求項2の二輪車用荷カゴ] 雨よけフードの非使用時には、防水カバーは支持枠内に収納されているため、 体裁上も好都合である。雨よけフードの使用時には支持枠からフードフレームを 上方に回動させることにより防水カバーを箱状体の上方に容易に繰出すことがで きる。
【0036】 [請求項3の二輪車用荷カゴ] 雨よけフードの使用時には、角度固定手段により雨よけフードを所望の開閉角 度に固定することができる。従って、例えば新聞その他の商品の配達作業におい て、箱状体の前蓋又は後蓋を上方又は下方に開き、商品を箱状体より上方に突出 させた状態で二輪車を走行させるようなときには、雨よけフードを所望の開閉角 度に固定することにより、降雨時、降雪時等にも配達作業を効率的に且つ支障な く行なうことができる。
【0037】 [請求項4の二輪車用荷カゴ] 可撓性のシート状体よりなる前蓋用ヒンジは前蓋の前縁全長と箱状体の上端に おける前縁全長とに密着し、可撓性のシート状体よりなる後蓋用ヒンジは後蓋の 後縁全長と箱状体の上端における後縁全長とに密着するため、箱状体の前縁又は 後縁と前蓋又は後蓋との間から水が荷カゴ内に侵入することが防止される。また 、可撓性のシート状体よりなる前蓋用ヒンジと後蓋用ヒンジは、密閉状態より上 方に引き上げられた前蓋と後蓋をそれぞれ元の密閉状態に復帰させる。
【0038】 [請求項5の二輪車用荷カゴ] 前蓋の左右各側縁全長と後蓋の左右各側縁全長とに突設された可撓性の防水片 は、前蓋と後蓋が密閉状態にあるときに、箱状体の対応上端縁に密着することに より前蓋の左右各側縁ないし後蓋の左右各側縁と箱状体の対応上端縁との間から 水が荷カゴ内に侵入することを防止する。
【0039】 [請求項6の二輪車用荷カゴ] 箱状体の上端縁に形成された水切溝は、前蓋ないし後蓋の周縁より箱状体内に 水が侵入することを防止する。
【0040】 [請求項7の二輪車用荷カゴ] ロック手段により前蓋と後蓋とを相互にロックしたときには、走行中等に前蓋 ないし後蓋が衝撃により開放するおそれがないだけでなく、二輪車使用者の意に 反して前蓋、後蓋が第三者により開放されるおそれもない。従って、二輪車使用 者が二輪車を離れたときに荷カゴ内の収納物が盗まれるおそれはなく、更に、走 行中に荷カゴ内の収納物が引ったくられるおそれもない。また、ロック手段は荷 カゴに対する収納作業時ないし取出作業時には前蓋と後蓋より取り外すことがで きるので、これらの作業の妨げとなることはない。
【0041】 [請求項8の二輪車用荷カゴ] 前蓋の後縁と後蓋の前縁とに備えさせた当接部材が摩耗したとき、或いは相互 に密着しなくなったときには、該当接部材を交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による二輪車用荷カゴを備えた二輪車の
一例を示す側面図である。
【図2】同上二輪車用荷カゴの概略を示す断面図であ
る。
【図3】同上二輪車用荷カゴの使用状態の一例を示す断
面図である。
【図4】同上二輪車用荷カゴの使用状態の別の一例を示
す断面図である。
【図5】同上二輪車用荷カゴの使用状態の更に別の一例
を示す断面図である。
【図6】同上二輪車用荷カゴの使用状態の更に別の一例
を示す断面図である。
【図7】同上二輪車用荷カゴの使用状態の更に別の一例
を示す断面図である。
【図8】本考案による二輪車用荷カゴの変形例を示す断
面図である。
【図9】本考案による二輪車用荷カゴの一部を示す断面
図である。
【図10】同上二輪車用荷カゴを示す平面図である。
【図11】前蓋、後蓋等を示す断面図である。
【図12】前蓋と当接部材とを示す断面図である。
【図13】前蓋と当接部材とを分解して示す断面図であ
る。
【図14】ロック手段の一例を示す断面図である。
【図15】同上ロック手段を前蓋と後蓋とに取り付けた
状態を示す断面図である。
【図16】同上ロック手段を前蓋と後蓋から取り外して
箱状体に取り付けた状態を示す断面図である。
【図17】箱状体の上端に雨よけフードを取り付けた状
態を示す斜視図である。
【図18】同上の側面図である。
【図19】箱状体上端の雨よけフードを閉じた状態を示
す斜視図である。
【図20】雨よけフードを示す断面図である。
【図21】雨よけフードにおけるフードフレームと支持
枠とを示す斜視図である。
【図22】箱状体に補強プレートを取り付けた状態を示
す側面図である。
【図23】箱状体に補強プレートを取り付けた状態を示
す背面図である。
【符号の説明】
1 箱状体 3 支持部材 5 ハンドル 7 前輪 9 前縁 10 収納物 11 後縁 13 前蓋 13a 前縁 13b 後縁 13c 側縁 13d 側縁 15 後蓋 15a 前縁 15b 後縁 15c 側縁 15d 側縁 17 当接部材 19 当接部材 21 支持部材 23 戻しばね 25 前蓋用ヒンジ 27 後蓋用ヒンジ 29 防水片 31 防水片 33 防水片 35 防水片 37 水切溝 41 ロック手段 43 基台 45 固定係止爪 47 施錠孔 49 施錠用突起 51 透孔 53 作用板 55 ばね 57 係止環 59 回動係止爪 61 支持孔 61’ 支持孔 63 支持孔 63’ 支持孔 71 雨よけフード 73 支持枠 73’ 内側壁 73a 前部 73b 側部 73c 側部 75 フードフレーム 75’ 基端 76 突片 77 防水カバー 77a 下縁 77b 上縁 78 軸孔 79 枢軸 87 おねじ部 89 ナット 91 頭部 93 押圧手段 95 永久磁石 97 永久磁石 99 補強プレート

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状部材により上面のみを開口した箱状
    体を形成し、該箱状体の上端における前縁と後縁とには
    それぞれ板状部材により形成した前蓋と後蓋とを上下方
    向に回動自在に枢着し、前蓋の後縁と後蓋の前縁とには
    それぞれ柔軟な材料により形成した当接部材を備えさ
    せ、前蓋と箱状体との間及び後蓋と箱状体との間にはそ
    れぞれ戻しばねを取り付け、該戻しばねは前蓋後縁の当
    接部材と後蓋前縁の当接部材とを常時当接させることに
    より箱状体の上面を前蓋と後蓋とにより常時密閉させる
    ようになし、更に箱状体の上端には雨よけフードを開閉
    自在に備えさせたことを特徴とする二輪車用荷カゴ。
  2. 【請求項2】 前記雨よけフードは、箱状体の上端には
    それぞれ上面を開口した前部と左右両側部とを平面略コ
    字状に連結してなる支持枠を取り付け、該支持枠におけ
    る左右両側部の後端部には支持枠に対応する形状を有す
    る平面略コ字状のフードフレームの基端を該フードフレ
    ームが上下方向に回動自在になるように枢着し、支持枠
    に対応する形状を有する防水カバーの下縁を支持枠に固
    定すると共に防水カバーの上縁をフードフレームに固定
    し、フードフレームが最下位置にあるときには防水カバ
    ーが支持枠内に収納され、フードフレームを上方に回動
    させたときには防水カバーも上方に繰出されて箱状体の
    上方を覆うようにしてなることを特徴とする請求項1の
    二輪車用荷カゴ。
  3. 【請求項3】 前記雨よけフードは該雨よけフードを所
    望の開閉角度に固定するようにした角度固定手段を備え
    ていることを特徴とする請求項2の二輪車用荷カゴ。
  4. 【請求項4】 前記前蓋と後蓋とを箱状体の上端におけ
    る前縁と後縁とにそれぞれ上下方向に回動自在に枢着す
    るために、前蓋と後蓋とをそれぞれ可撓性のシート状体
    よりなる前蓋用ヒンジと後蓋用ヒンジとを介して箱状体
    の上端における前縁と後縁とに取り付け、該前蓋用ヒン
    ジは前蓋の前縁全長と箱状体の上端における前縁全長と
    に密着し、後蓋用ヒンジは後蓋の後縁全長と箱状体の上
    端における後縁全長とに密着するようにしたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかの二輪車用荷カゴ。
  5. 【請求項5】 前記前蓋の左右各側縁全長と後蓋の左右
    各側縁全長とにそれぞれ可撓性の防水片を突設したこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかの二輪車用荷カ
    ゴ。
  6. 【請求項6】 前記箱状体の上端縁に水切溝を形成した
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの二輪車用荷
    カゴ。
  7. 【請求項7】 前記前蓋と後蓋とを相互にロックするロ
    ック手段を前蓋と後蓋とに着脱自在に取り付けたことを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかの二輪車用荷カゴ。
  8. 【請求項8】 前蓋の後縁と後蓋の前縁とに備えさせた
    前記当接部材はそれぞれ前蓋の後縁と後蓋の前縁とに対
    し着脱自在であることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れかの二輪車用荷カゴ。
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