JP3072276U

JP3072276U - 自転車用フタ付き前カゴ

Info

Publication number: JP3072276U
Application number: JP2000003158U
Authority: JP
Inventors: 毅安東
Original assignee: 株式会社出来鉄工所
Priority date: 2000-04-04
Filing date: 2000-04-04
Publication date: 2000-10-06
Anticipated expiration: 2006-04-04

Abstract

(57)【要約】【課題】この考案は自転車用前カゴ１に於いて、ひっ
たくり防止用のフタ２を装着しフタ２が不用にときはフ
タ２を前カゴ１の前面に容易に収納自在にできるよう考
案したものである。またかさ高い積載物を入れた場合は
フタ２を積載物に覆いかぶせて固定しひったくり防止の
効果を期する。同時にこのフタ２は雨よけの効用も有す
る。【解決手段】前カゴ１の両側面の前上部に貫通穴を設
け、その内部にナット１２を固着する。フタ２の再側に
扇型袖３を設けこの扇型袖３の上部に上面と平行にガイ
ド溝４を穿ち、ハンドル１０をガイド溝４を通してナッ
ト１２にねじ込んで成るものである。かくの如き構造で
あるので片手でフタ２は自在に開閉でき、不使用のとき
はカゴ１の前部に収納できる。フタ２は半開き状態でハ
ンドルを締めればその位置で固定できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案はフタを前カゴの前側に収納自在にできるようにした自転車用前カゴである。

【０００２】

【従来の技術】

自転車には専用の前カゴが必需品として取付けられているが、乗車走行中にバイクに乗った少年から前カゴに入れたバッグをひったくられる被害が多発している。警察庁では「ひったくり防止に配慮した自転車の製造及び販売促進」を業界に要請されている。統計では平成１１年に全国で４１、１１７件のひったくり事件が発生している。早急にひったくり防止付き前カゴを製造する必要がある。現在ひったくり防止の対策として市場に見られるものとして、（１）前カゴの上部に防犯ネットをクリップで引っかけて取付けるもの。（２）袋状の布をかぶせて紐でしばるもの。などがあるが、これらの対策品は取付けが面倒であり不用のときの保管に不便がある。また両手を使って操作しなければならない。また片側を蝶番で反対側をクリップ式で固定したフタ付きのものも見受けられるが、かさ高の荷物の積載時にはフタが半開きのため不安定で遊動し不具合である。なおまた防犯ネットは雨天時には積載物が濡れる欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

本案においては次の４点を解決しようとするものである。（１）前カゴに貴重品を入れた時は外部から見えないように完全に遮蔽し且つ簡単には開かないようにすることによりひったくりを防止する効果を有し、また雨天時には雨水が掛かないようにする効用もある。（２）かさ高の荷物でフタが完全に締まるないときでも半開きの状態でフタが遊動することな固定し、ひっくりの防止並びに上方と側面からの雨水の侵入を防ぐ。（３）開いたフタはカゴ本体の前方に簡単に収納できるようにして保管を利便にし、かつフタの開閉が容易、自在に行えるよにする。（４）フタの開閉操作は片手で行える。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

本案を図面により説明すれば（イ）プラスチックで長方形の自転車用前カゴ１を成形する。成形時に前上部に貫通穴を設け、その内側にナット１２をインサート成形により装着する。また後面上部に固定弁穴８を設ける。ナットを装着する方法としてインサートによる固着の他に六角凹穴１５を有する突起１６を設けてナットを嵌めこむ方式や、ナットが上方より嵌まりこむナット受座１９を設けこのナット受座１９に座付ナット１８を入れる方法などがある。なお座付ナット１８は普通型ナットでもよい。（ロ）前カゴ１の前下部にフタ受け７を螺着する。（ハ）両側にほぼ三角形状の扇型袖３を有し扇型袖３の上部に上面と平行に細長いガイド溝４を穿ち、その内部にガイド溝４に沿った褶動面９を設け、かつ後部に固定弁６を設けたフタ２をプラスチックで成形する。（ニ）フタ２に取手１８を螺着する。（ホ）円筒部付ボルト１１にノブ１０を固着したハンドル５を、ガイド溝４を通してナット１２にねじ込む。かくして前カゴ１にフタ２を装着してなるものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本案の前カゴの取り扱いについて自転車に取付けたもので第１図により作用、効用を説明する。買物などに行くとき財布またはバッグを前カゴ１に入れたらフタ２の取手１７を引き上げて後方に倒してフタ２を閉じ押して固定弁６を固定弁穴８に弾着する。なお必要ならばハンドル５を締める。フタを開けるにはハンドルを引上げながら前方に引けばガイド溝４がハンドル５に沿ってさがりフタ２は前下方に移動しフタ受７に入れて収納する。フタ２は必要ならば斜め半開きの状態で固定可能である。フタ２の開閉は片手で簡単自在に操作できる。

【０００６】

【考案の効果】

このように本案のフタ付き前カゴ１はフタ２を閉じればひったくり防止の効果を発揮すると共に附加効用として雨天時の雨よけ効果もある。更にフタを開けば前側にワンタッチで容易に収納でき保管場所も要らず、紛失することもない。またフタ２は半開きも可能なのでかさ高の積載物のときはフタ２を品物にかぶさった位置でハンドルを締めれば固定すれば、ひったくり防止になり、かつ雨天時に上方や側面からの雨よけにもなる。買物を終わったあと、片手に荷物をさげて持ち、別の手でフタ２の開閉を容易にできるので使い易く便利で主婦に歓迎されるものと思考する。

【図面の簡単な説明】

【第１図】本考案の前カゴを自転車に取付けた斜視図

【第２図】本考案のフタをしたときの斜視図

【第３図】本考案のフタを半開きにしたときの斜視図

【第４図】第２図のＡ−Ａ線における断面図

【第５図】本考案においてフタの両側袖を平行袖にした
ときの斜視図

【第６図】第２図のＢ−Ｂ線における断面図

【第７図】第６図のナット装着を六角穴付き突起にナッ
トを装着するように変更した斜視図

【第８図】第６図のナット装着をナット受座にナットを
いれるように変更した斜視図

【符号の説明】

１は前カゴ２はフタ３扇型袖４はガイド溝５はハンドル６は固定弁７はフタ受８は固定弁穴９は平行袖１０はノブ１１はボルト１２はナット１３は摺動部１４は六角ナット１５は六角凹穴１６は突起１７は取手１８は座付ナット１９はナット受座

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】（イ）両側面の前上部に貫通穴を設け、そ
の内側にナット１２をインサートし、且つ後面上方に固
定弁穴８を設けた自転車用前カゴ１をプラスチックで成
形する。（ロ）前カゴ１の前面下部にフタ受７を螺着する。（ハ）両側にほぼ三角形状の扇型袖３を有し、扇型袖３
の上部にガイド溝４を上面と平行に穿ち、後部に固定弁
６を一体的に設けたフタ２をプラスチックで成形する。（ニ）フタ２の後部に取手１８を螺着する。（ホ）円筒部付ボルト１１の頭にノブ１０を固着したハ
ンドル１０を扇型袖３のガイド溝４に通し、ナット１２
にねじ込んで前カゴ１とフタ２をゆるくねじ締めつけ
る。以上の構成によってなる自転車用フタ付き前カゴ。
【請求項２】フタの両側の袖をガイド溝と平行な形の平
行袖９とした請求項１の自転車用フタ付き前カゴ。
【請求項３】前カゴ１のナット１２のインサートをや
め、六角凹穴１５を有する突起１６を設けて六角ナット
１４を嵌めハンドル１０をねじ締めてなる請求項１の自
転車用フタ付き前カゴ。
【請求項４】前カゴ１のナット１２のインサートをや
め、座付ナット１８が上方より嵌まりこむ溝を有するナ
ット受座を設けて座付ナット１８を入れハンドル１０を
ねじ締めてなる請求項１の自転車用フタ付き前カゴ。