JP3041084U - パチンコ遊技場用椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技場において、遊技者が獲得した
多数の景品球を入れるためのケースがプレイ中も周囲の
邪魔にならずに保管できるようにする。 【解決手段】 パチンコ機前の床面に前方から後方に向
けて折曲った逆Ｌ形の支柱２を樹立し、該支柱２の後方
端に軸受体３を設けて支軸７を水平面内で回転自在なる
ように支持し、該支軸７の上端に座受体１５を固設する
と共に、座板１８の下面に前後方向に延びるスライドレ
ール２２を固設し、前記座受体１５上に該スライドレー
ル２２を噛合させることにより座板１８を前後動自在に
支持し、前記軸受体３中に座板１８が常に正面を向くよ
うに支軸７を回転付勢するためのカム６，１２とバネ１
３からなる復元トルク機構１１を設け、さらに前記座受
体１５中には座板１８をスライドレール２に沿って前方
に付勢するためのバネ２４を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はパチンコ遊技場に設置するパチンコ遊技場用椅子に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

一般にパチンコ遊技場は多数のパチンコ機が島台に隙間なく並設され、該各パ チンコ機前に床面から支柱を樹立させて椅子が設置されている。そして従来から のパチンコ用椅子としては、中空パイプ状の支柱の内部にバネとカムが設けられ ていて座板を水平面内で回転自在でありながら常に前を向くようにバネでカムを 介して付勢して復元トルク機構を備えたものが知られている。また、座板を前後 にスライド可能なるように支持すると共に、バネによって該座板を前方に付勢し 、使用時には自由に前後動できるが、使用していないときには該バネによって座 板が前方にスライドし後側通路がなるべく広く使用できるようにするスライド機 構を備えた椅子も知られている。

【０００３】 ところで、パチンコの遊技者はいわゆる大当たり等により多数の景品球が得ら れると一時的にその景品球を合成樹脂製のケースに入れて身の回りに保管しパチ ンコゲームを続行することとなるが、従来では椅子の周囲が狭いためにパチンコ 球ケースの保管場所がなく、隣の遊技者や通路の邪魔になることがあった。即ち 従来の椅子では上記のような支柱があったためにその回りにはみ出してパチンコ 球ケースを置くほかなく、そのために混雑した店内で他の遊技者等周囲に迷惑を かけるおそれがあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、椅子の下部にパチンコ球ケースの一時保管用空間が形成され るようにし、上記のような問題を解決しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのために本考案のパチンコ遊技場用椅子は、パチンコ機前の床面に前方から 後方に向けて折曲った逆Ｌ形の支柱を樹立し、該支柱の後方端に軸受体を設けて 支軸を水平面内で回転自在なるように支持し、該支軸の上端に座受体を固設する と共に、座板の下面に前後方向に延びるスライドレールを固設し、前記座受体上 に該スライドレールを噛合させることにより座板を前後動自在に支持し、前記軸 受体中に座板が常に正面を向くように支軸を回転付勢するためのカムとバネから なる復元トルク機構を設け、さらに前記座受体中には座板をスライドレールに沿 って前方に付勢するためのバネを設けてなることを特徴とする。 また本考案は上記パチンコ遊技場用椅子において、床面に固定した基板の前縁 に支柱を樹立し、該基板上にパチンコ球ケースの一時保管用空間を形成したこと を特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

次に本考案の実施の形態を図面と共に説明する。図１にこのパチンコ遊技場用 椅子の外観斜視図、図２に側面図を示す。同図において、１は平面長方形でパチ ンコ機前の床面に固定される基板、２は該基板１の前縁に樹立された逆Ｌ形の支 柱、３は該支柱２の後方端に固設された箱状の軸受体である。該軸受体３は、図 ３，図４に示したように、鉛直に支持された円筒４内底部にノックピン５，５に よって有底筒状のカム６を固設し、支軸７の下端部に球８を抱持し、該支軸７の 下端部を該カム６の中心に挿入して、該支軸７を該カム６中に回転自在に受止す ると共に、支軸７の中間部外周に形成された鍔部９と円筒４内上部間にコロ軸受 １０を設け、該支軸７を水平面内で回転自在なるように支持する。１１は、該支 軸７の外周に面取１４，１４を形成することにより回転不能に環状のカム１２を 外嵌すると共に、上端を鍔部９に係合することによって圧縮状としたコイル状の バネ１３により該カム１２を前記カム６の上面に圧接させてなる復元トルク機構 で、該カム１２とカム６とはバネ１３の弾性により傾斜状に形成された互いのカ ム面が圧接せられている。このため該バネ１３の弾性により支軸７は外力が加わ らないとき図示したような回転位置に安定する。

【０００７】 １５は支軸７の上端部に固設された鞍形の座受体で、該座受体１５の両側縁の 折曲部端に合成樹脂製のスライドシュー１６，１６が固設されている。１７は椅 子本体、１８はその座板で、該椅子本体１７には背凭１９が一体的に設けられて いる。そして、座板１８の下面にボルト２０によってレール基板２１を固着する ことにより前後方向に延びる断面コ字形の一対のスライドレール２２，２２を固 設し、前記スライドシュー１６，１６を該スライドレール２２，２２中に摺動自 在に噛合させることにより、座受体１５上に座板１８を前後動自在に支持してい る。なお２３はスライドレール２２，２２の前端部に止着されたストッパである 。また、２４，２４は座受体１５の前端部とレール基板２１の後端部の間に張設 されたコイル状のバネで、該バネ２４，２４の弾性により座板１８を前方向に付 勢している。なお２５は基板２１，座受体１５を被うべく座板１８下面に固着さ れたカバーである。

【０００８】 このため、パチンコ遊技者は椅子本体１７に腰掛けることにより該椅子本体１ ７をスライドレール２２，２２に沿って前後に自由に摺動させることができると 共に、支軸７を支点として水平面内で回転し得るので所望方向を向くことができ 楽な姿勢でプレイできる。そしてパチンコ球ケース３０をこの椅子本体１７下部 に形成された一時保管用空間３１に収納できるので、遊技中に獲得した景品球を 常に自分の目のとどく管理下に置くことができ、安心してプレイできる。

【０００９】 なお、この椅子は使われないときには、バネ２４，２４の弾性により座板１８ が図３に矢印で示したように前進すると共に、バネ１３の弾性によってカム１２ がカム６に圧接することにより正面を向くようになっているので、自然と整列さ れると共に、後方の通路を広く使用できる。

【００１０】 なおこの実施形態では支柱２を安定して支持できるようにするため基板１を設 けた例を示したが、支柱２を床面に強固に樹立できればこのような基板１を要し なくなる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のパチンコ遊技場用椅子では、パチンコ用として必 要な座板の前後スライド復元機構と回転復元トルク機構とを備えつつも、逆Ｌ形 支柱の下方にパチンコ球ケースの一時保管用空間が形成されるようにしたので、 プレイ中通路等を邪魔することなく該ケースを遊技者の監視下に置くことができ 、周囲に迷惑を掛けないでゲームができるようになる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わるパチンコ遊技場用椅子の斜視
図。

【図２】本考案に係わるパチンコ遊技場用椅子の側面
図。

【図３】本考案に係わるパチンコ遊技場用椅子の要部の
縦断面図。

【図４】図３のＡ−Ａ線断面図。

【符号の説明】

１ 基板 ２ 支柱 ３ 軸受体 ４ 円筒 ６ カム ７ 支軸 １１ 復元トルク機構 １２ カム １３ バネ １５ 座受体 １６ スライドシュー １７ 椅子本体 １８ 座板 ２１ レール基板 ２２ スライドレール ２４ バネ ３０ パチンコ球ケース ３１ 一時保管用空間

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ機前の床面に前方から後方に向
   けて折曲った逆Ｌ形の支柱を樹立し、該支柱の後方端に
   軸受体を設けて支軸を水平面内で回転自在なるように支
   持し、該支軸の上端に座受体を固設すると共に、座板の
   下面に前後方向に延びるスライドレールを固設し、前記
   座受体上に該スライドレールを噛合させることにより座
   板を前後動自在に支持し、前記軸受体中に座板が常に正
   面を向くように支軸を回転付勢するためのカムとバネか
   らなる復元トルク機構を設け、さらに前記座受体中には
   座板をスライドレールに沿って前方に付勢するためのバ
   ネを設けてなることを特徴としたパチンコ遊技場用椅
   子。
2. 【請求項２】 床面に固定した基板の前縁に支柱を樹立
   し、該基板上にパチンコ球ケースの一時保管用空間を形
   成した請求項１に記載のパチンコ遊技場用椅子。