JP3040933U - スタンプ印面材、及びそれを用いたスタンプキットならびにスタンプ - Google Patents

スタンプ印面材、及びそれを用いたスタンプキットならびにスタンプ

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JP3040933U
JP3040933U JP1997001637U JP163797U JP3040933U JP 3040933 U JP3040933 U JP 3040933U JP 1997001637 U JP1997001637 U JP 1997001637U JP 163797 U JP163797 U JP 163797U JP 3040933 U JP3040933 U JP 3040933U
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幹夫 柴田
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株式会社デイトンスタンプ製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基本印影突起部パターンから不要な突起を切
除することにより所望の印影パターン自由に形成でき、
また高品質の印影パターンを迅速かつ確実に形成するこ
とのできるスタンプ印面材を提供する。 【解決手段】 スタンプ印面材3は、要素突起部7が互
いに隔てられた状態で印面上に複数集合して形成され、
それら要素突起部7が基本印影突起部パターン6を形成
する。該基本印影突起部パターン6において複数の要素
突起部7のうち一部のものを、それら要素突起部7間に
形成された隙間Tによって、これを該要素突起部7の単
位で切除し、除去されなかった残余の要素突起部7によ
り所期の印影の突起部パターンを形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、文字や記号、図形等の印影パターンを自由に設定できるスタンプ印 面材と、それを用いたスタンプキット及びスタンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、スタンプで紙等に複数桁のアラビア数字の印影を形成する場合、従来 は各数字のスタンプを個別に用意し、これを適宜組み合わせて所期の数の印影パ ターンを形成する組判が用いられている。しかし、この方法では、任意の数を自 由に形成したい場合は各桁毎に0〜9までのスタンプを用意しなければならず、 一度設定した数を後に変更する予定がない場合には、使わなかったスタンプが無 駄になってしまう問題がある。そこで、実公昭53−48012には、印面に縦 横5本の線状部分が互いに連接・一体化された略「日」字状の基本パターンが複 数個形成されたスタンプが開示されている。このスタンプによれば、図18(a )に示すように、その「日」字状基本パターン100の5本の線状部分の何本か について、これを全部又は部分的に適宜切除することにより、数字0〜7及び9 の印影パターンを形成できる。また、数字「8」の印影パターンは、該基本パタ ーン100をそのまま用いればよい。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示されているスタンプは、「日」字状基本パター ン100の5本の線状部分100a〜100eが一体となって形成されているた め、図18(b)に示すように、所望の数字の印影パターンを得るための突起部 の切除作業において、切除すべき部分の一部がバリ状となって残ったり、逆に残 すべき部分まで切除したり、あるいは傷をつけてしまったりしやすい問題がある 。その根本的な原因は、全ての線状部分100a〜100eがつながっていて、 印影パターン形成時に、切除すべき部分と残すべき部分との境界が不明確な点に ある。
【0004】 例えば図18(b)において、理想的な境界線はC1であるが、使用者はこれ を目視で推定しながらカッター等の切除具で切込を入れなければならない。しか しながら、ゴム等で構成された印面材は摩擦が大きいので、フリーハンド的にカ ッターを動かすと実際の切断線がどうしてもC2やC3のようにC1から外れて曲 がりやすく、例えばC3のようになった場合はバリ状部Kが残り、これを修正切 除するのに手間がかかる。一方、C2のようになってしまった場合は、残すべき 部分Qが失われてしまうから、その修復はほとんど絶望的となる。さらに、型成 形等により形成された輪郭線よりも品質的に劣る該切断線が印影輪郭の一部とし て必然的に取り込まれる形になるから、くっきりとした美しい印影輪郭を作り出 すのは不可能に近い問題もある。なお、境界線C1を予めインク等で引いておい たり、あるいは切除時に定規を当てる等も考えられるが、作業が面倒で煩雑化す ることはいうまでもない。
【0005】 このように、上記公報のスタンプの構成は、仕上がり印影パターンの品質確保 という点で、上述のような決定的ともいえる問題点を有し、また印影仕上がりの 体裁を気にしながら慎重に切除作業を行わなければならない結果、作業に多大な 神経と労力及び時間を払わねばならない欠点を有するのである。
【0006】 本考案の課題は、基本印影突起部パターンから不要な突起を切除することによ り所望の印影パターン自由に形成でき、また高品質の印影パターンを迅速かつ確 実に形成することのできるスタンプ印面材と、それを用いたスタンプキット及び スタンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上述の課題を解決するために、本考案のスタンプ印面材は、要素突起部が互い に隔てられた状態で印面上に複数集合して形成され、それら要素突起部が基本印 影突起部パターンを形成するとともに、該基本印影突起部パターンにおいて複数 の要素突起部のうち一部のものを、それら要素突起部間に形成された隙間から切 除具を挿入することにより該要素突起部の単位で切除可能な構成とされており、 該複数の要素突起部の一部のものを切除することにより、その除去されなかった 残余の要素突起部が所期の印影の突起部パターンすることを特徴とする。切除の 方法としては、例えばその隙間から切除具を挿入して、他方の隙間まで該要素突 起部に対して切り込んだり、あるいは両側の隙間を境界として、要素突起部をつ まみ切りしたりすることができる。
【0008】 すなわち、互いに隔てられた状態で印面上に複数集合して形成された要素突起 部を基本印影突起部パターンとして使用し、その要素突起部を単位として切除を 行うようにすることで、切除すべき部分と残すべき部分との境界を極めて明確か つ容易に判別することができる。そして使用者は、印影パターン形成に当たって 、着目した要素突起部の全てを切除するか、逆に全てを残すかのいずれかを基準 として作業を行えばよいから、不要部分の切り残しや必要部分の誤切除といった 問題が極めて生じにくく、所期のパターンを確実かつ迅速に形成することができ る。また、結果として得られる印影パターンの輪郭には切除による切断線が関与 せず、残した要素突起部の輪郭のみで構成されるから、例えば型成形等により各 要素突起部の輪郭の品質さえ確保すれば、所期の印影パターンを常に良好な品質 で仕上げることができる。さらに、上記基本印影突起部パターンを構成する複数 の要素突起部間には隙間が形成されており、その隙間から切除具を挿入して不要 な要素突起部を切除することができるため、切除作業は一層容易となり、また本 来残すべき要素突起部を誤切除するといった問題もさらに生じにくくなる。
【0009】 上記スタンプ印面材においては、印面に対し基本印影突起部パターンを、所定 の方向において複数並んで形成することができる。それにより例えば電話番号や 日付等の複数の数字あるいは記号等からなる印影パターンを形成する場合に便利 である。
【0010】 また、印面には1ないし複数の上記基本印影突起部パターンに加え、文字、記 号及び図形等の所定のキャラクタの印影を形成するための固定印影パターンを、 切除を前提としない突起部として形成することができる。こうすれば、基本印影 突起部パターンに基づいて形成される所望の印影パターンに、例えば該印影パタ ーンと関連を有する情報(例えば印影パターンの示す内容を説明するような情報 等)を、固定印影パターンの形で付加することで、全体としての印影情報の内容 をより豊富なものとすることができる。
【0011】 次に、スタンプ印面材は、略8字状に配列された7セグメントの一辺を単位と する複数のセグメント突起部が基本印影突起部パターンとして印面上に形成され 、かつそれらセグメント突起部のうち一部のものを、その7セグメントの隣接す る2辺端部間の隙間によって該セグメント突起部の単位で切除可能な構成とし、 該複数のセグメント突起部の一部のものを切除することにより、その除去されな かった残余のセグメント突起部が所期の印影の突起部パターンを形成する構成と することができる。
【0012】 これによれば、7セグメントLED等の表示パターンと類似した形状の基本印 影突起部パターンを採用することにより、特に0〜9のアラビア数字の印影を形 成するのに好都合である。すなわち、該基本印影突起部パターンはわずか7つの セグメント突起部から成り立っており、少数のセグメント突起部の切除により上 記アラビア数字の印影パターンを極めて簡単に形成することができる。そして、 このような基本印影突起部パターンを、所定の方向において複数並んで形成すれ ば、電話、ページャー端末(商標名:ポケットベル(略称:ポケベル))、FA X等の番号など、数字を主体として構成される情報の印影突起部パターンを形成 する場合には非常に便利である。さらに、上記複数の基本印影突起部パターンに 加え、文字ないし記号等の所定のキャラクタの印影を形成するための固定印影パ ターンを、切除を前提としない突起部として形成することもできる。こうすれば 、固定印影パターンを例えば「電話」、「携帯」、「ポケベル」等として形成す ることにより、並んだ数字等の情報が何を意味するかを容易に判別することがで きるようになる。
【0013】 上記スタンプ印面材の印面は、板状に構成された印面材本体部の一方の板面側 に形成することができる。この場合、その印面材本体部は、例えばゴムやエラス トマー、あるいはその他の柔軟弾性高分子材料により、印面側が凸となるように 弾性的に湾曲又は屈曲変形可能な材質で構成することができる。こうすれば、上 記弾性変形した印面材本体部の、その湾曲ないし屈曲の頂点近傍において互いに 隣接する要素突起部同士の隙間又は7セグメントの隣接辺端部間の隙間が拡大す るので、該隙間にカッター等の切除具を挿入することが一層容易となり、不要な 要素突起部を迅速かつ確実に切除することができる。
【0014】 また、上記板状の印面材本体部の他方の板面には、該印面材本体部を所定のス タンプ柄部に接着するための接着剤層と、該接着剤層を覆う剥離シートとを設け ることができる。これにより、剥離シートを剥すだけで印面材を容易にスタンプ 柄部に取り付けることができる。
【0015】 次に、本考案のスタンプキットは、本考案のスタンプ印面材と、そのスタンプ 印面材と別体に設けられ、該スタンプ印面材が上記印面と反対側において接着さ れることが予定されたスタンプ柄部とを有することを特徴とする。これによれば 、本考案のスタンプ印面材の特徴により、所期の印影を自由に加工することがで きることができることはもちろん、最終的には互いに一体化されるスタンプ印面 材とスタンプ柄部とを敢て分離した形で提供することで、スタンプ印面材の基本 突起部パターンに対する切除作業がより行いやすくなる利点も新たに生ずる。特 に板状の印面材本体部の湾曲ないし屈曲が可能な前述の構成が採用される場合に は、スタンプ柄部からの拘束を受けることなく印面材本体部が自由に変形可能と なるため、特に作業能率を向上させることができる。また、スタンプ柄部をセッ トにして提供することで、印影突起部パターンの加工が終了した印面材をスタン プ柄部に装着することにより、すぐにそれをスタンプとして利用することができ る。この場合、スタンプ印面材をスタンプ柄部に接着するための接着手段を設け ておけば、印面材の柄部への接着を即時に行うことができるのでさらに便利であ る。該接着手段は、印面材本体部の他方の板面に、該印面材本体部を所定のスタ ンプ柄部に接着するための前述の接着剤層とすることができるほか、接着剤を収 容した小袋、チューブ等の接着剤入り容器としてもよい。
【0016】 なお、上記本考案のスタンプ印面材を、その印面と反対側においてスタンプ柄 部に接着すれば、本考案のスタンプが得られる。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面に示す実施例を参照して示す。 図1(a)は、本考案の一実施例としての、スタンプ1の斜視図を示したもの である。スタンプ1は、例えばゴムやエラストマー、あるいはその他の柔軟弾性 高分子材料により構成され、表面側に印面3aが形成されたスタンプ印面材(以 下、単に印面材という)3が、その裏面側においてスタンプ柄部2に接着された 構成を有している。印面材3の印面3aには、複数の突起部パターン4と固定印 影パターン5とが一列に並んで形成されている。このスタンプ1を板紙等に押印 すると、図1(b)のような印影Sが形成される。なお、本実施例では、印面材 3は、その突起部パターン4を含む少なくとも一部、例えばその全体を、インク を含浸・保持可能な多孔質弾性材料(例えば多孔質ゴム)で構成されているもの とする。これにより、印面にインクを均一に保持させることができ、鮮明な印影 を得ることができる。
【0018】 図2は、所期の突起部パターン4を形成する以前の印面材3の状態を表したも のである。図2(a)及び(b)に示すように、該印面材3は、細長い板状の印 面材本体部3bの表面(一方の板面)が印面3aとされ、その印面3aから突出 する形態で、「携帯」という文字が反転した形態の固定印影パターン5と、「8 」の字状をした複数(本実施例では12個)の基本印影突起部パターン(以下、 単に基本パターンという)6とが、印面材3の長手方向に沿って所定の間隔で配 列・形成されている。基本パターン6は図2(c)に拡大して示すように、略8 の字状に配列された7つのセグメント突起部7(要素突起部)により形成され、 それらセグメント突起部7の各隣接する2辺の端部7a間には隙間Tがそれぞれ 形成されている。また、図2(b)に示すように、セグメント突起部7は、印面 3aから離間するほど狭幅となる断面形状(あるいは、側面形状)とされ、例え ば台形状の断面あるいは側面形状を有している。これにより、隣接するセグメン ト突起部7間の隙間Tは、印面3aから離間するほど広くなっている。
【0019】 基本パターン6に基づいて所望の印影突起部パターン(以下、単に印影パター ンともいう)を、例えば以下のようにして形成することができる。まず、図3( a)に示すように、切除したいセグメント突起部7の端部7aとそれと隣合うセ グメント突起部7の端部7aとの隙間TにカッターUを挿入し、次いで図3(b )に示すように、印面3aに沿ってセグメント突起部7を削り取るようにして切 除する。これにより、残すべき別のセグメント突起部7が隣接している場合でも 、該除去すべきセグメント突起部7を傷つけたりすることなく容易に切除するこ とができる。また、図2(b)に示すように、セグメント突起部7は台形状に形 成されており、その先端に行くほど互いに隣合うセグメント突起部7の間隔Tが 広がっているから、カッターUの挿入がさらに容易となっている。なお、切除の 量については、切除するべきセグメント突起部7の頂面が残すべきセグメント突 起部7の頂面部よりも十分低くくなり、凹印字に該切除すべきセグメント突起部 7による印影が生じないようになっていれば、必ずしも全てを削り取ってしまう 必要はない。
【0020】 ここで、図4に示すように、印面3a側が凸となるように印面材3を弾性的に 湾曲させ、その弾性変形により湾曲した頂点近傍において、切除したいセグメン ト突起部7を該頂点近傍に位置させるようにすれば、同一基本パターン6内で互 いに隣接するセグメント突起部7の端部7a同士の隙間T、あるいは互いに隣合 う基本パターン6の間の隙間V等を拡大することができる。これにより、この拡 大した状態の隙間T及び/又は隙間VにカッターUを挿入し、不要なセグメント 突起部7をさらに容易に切除することができる。
【0021】 図5は、基本パターン6に対しセグメント突起部7の切除作業を上記のように して行うことで形成される、0〜9のアラビア数字の印影突起部パターンの例を 示すものである(なお、図5、図8〜図11の各図では、説明をわかりやすくす るために、印影パターンを左右を反転させた状態で示す)。以下、該数字の形成 方法をを印影形成された数字を基に説明する。図5(a)は、7つのセグメント 10h〜10nが8の字に配置された基本パターン10であり、同時に、数字の 「8」を形成するパターンとしても機能する。図5(b)は、セグメント10h 及び10i又は10j及び10kを残して残りを切除することで、「1」を形成 した例である。図5(c)は、セグメント10j及び10iを切除して「2」を 形成した例である。図5(d)は、セグメント10j及び10kを切除して「3 」を形成した例である。以下、図5(e)〜(j)は、同様にして形成された「 4」、「5」、「6」、「7」、「9」、「0」の各パターンを示している。ま た、図5(k)に示すように、中央のセグメント突起部10mを残して他を全て 切除すれば、ハイフン「−」のパターンを得ることもできる。
【0022】 図1(b)は、各基本パターン6に対し、上述のような切除作業を適宜行うこ とにより形成された印影突起部パターンによる印影Sの例を示している。この場 合、該印影Sは、それぞれ3桁、3桁、4桁の番号51〜53がハイフン(「− 」)54、55でつながれた携帯電話の番号を示している。この場合、ハイフン を含めて都合12の基本パターン6が必要となる。なお、これが携帯電話の番号 であろうことは、固定印影パターン5(図2)による「携帯」の文字から推測で きる。
【0023】 なお、ハイフン(「−」)54、55のパターンは、切除を前提としない固定 突起部パターンとして形成してもよい。また、図2(a)において、必要に応じ て「携帯」の固定印影パターン5が形成された印面材3の部分を切り落とし、残 りの基本パターン6のみを、例えば一般の電話番号やFAX番号等の印影パター ンを形成するのに使用してもよい。この場合、使用しない基本パターン6は、必 要に応じて切り落とすようにする。
【0024】 次に、図6に示すように、板状に形成された印面材3の裏面(印面3aの反対 の面)には、接着剤層11とその接着剤層11を覆う剥離シート12を設けるこ とができる。この場合、印面材3に所望の印影突起部パターン4を形成した後に 剥離シート12を剥し、図1(a)に示す該印面材3をスタンプ柄部2の所定の 接着面2aに対し、接着手段としての接着剤層11において接着することで、ス タンプ1が完成する。なお、未加工の印面材3を先にスタンプ柄部2に接着して おいて、その後印面材3の加工を行うことも可能である。
【0025】 図7は、上記印面材3を用いたスタンプキットの例を示す。該スタンプキット 13は、スタンプ柄部2と印面材3とが別体として袋W等の容器に収容された構 成を有する。これを入手した利用者は、印面材3に所期の印影突起パターンを形 成する上記加工を行い、次いで剥離紙12を剥がしてスタンプ柄部2にこれを接 着すれば、直ちにスタンプとして使用することができる。
【0026】 図12は、上記印面材3を用いたスタンプキットの別の例を示す。該スタンプ キット30においては、スタンプ柄部2が、例えばプラスチック射出成形体等に より、例えば携帯電話機を模した形状に形成されており、その底面に印面材3が 接着されるようになっている。また、スタンプ柄部2の上面には突起部2cが形 成されるとともに、その突起部2cに形成された孔2dには、環状形態をなす鎖 や紐等の可橈性線状部材2eが挿通され、キーホルダーやマスコットとしての使 用の便宜が図られている。
【0027】 また、スタンプキット30は、スタンプ柄部2にスタンプ印面材3が接着され た状態において、そのスタンプ印面材3を着脱可能に覆うためのキャップ部31 とを備えている。具体的には、図14(a)〜(d)に示すように、スタンプ柄 部2の底面には印面材3を接着するためのベース部33が形成されており、接着 された印面材3の外側において該ベース部33には、押印時の印面材3の変形量 を規定するための枠部34が一体的に設けられている。また、キャップ部31は 、ベース部33に対し外側から被さるように装着されるようになっており、その 内側底面には、スタンプ印面材3を覆った状態において、スタンプ印面材3と接 触することによりこれにインクを付着させるインク保持部32が配置されている 。インク保持部32は、例えばフェルト等の吸液性シートにインクを含浸させた ものとして構成されている。これにより、押印に際してスタンプ台等を用意する 必要がなくなり、またキャップ部31をベース部33に装着するとともに印面材 3にインクが自動的に付与されるので、次にキャップ部31を外したときにその まま押印を行うことができるので便利である。また、キャップ部31でスタンプ 印面材3を覆うことで、スタンプ全体の見栄えもよくなる。本実施例では、図1 3に示すように、キャップ部31は、スタンプ柄部2に装着することで、該スタ ンプ柄部2とともに携帯電話機状の外観を構成するようになっている。
【0028】 次に、上記スタンプキットには、スタンプ印面材に形成されたセグメント突起 部(あるいは要素突起部)を切除するための切除具を付属させることができる。 これにより、キットを入手すれば、スタンプ印面材に対する突起部パターンの形 成作業を直ちに行うことができるので便利である。図15(a)は、その切除具 の一例を示すものである。すなわち、該切除具40は、一端側が溶接部45等に より互いに結合されるとともに他端側が互いに離間する方向に開いて位置する一 対の弾性アーム部材41,42と、それら弾性アーム部材41,42の各他端側 に設けられた一対の刃部43,44とを備えたピンセットないし毛抜き状の形態 を有している。そして、図16に示すように、それら刃部43,44の間にセグ メント突起部7を位置させた状態で、両弾性アーム部材41,42に対しその弾 性力に抗しつつ該刃部43,44が互い接近する向きに力を付与することにより 、セグメント突起部7はそれら刃部43,44の間で挟み付けて切断される。な お、図15(b)に示すように、両刃部43,44の幅を、セグメント突起部7 の長さよりも大きく設定しておけば、一回の切断作業でセグメント突起部7の全 体を除去できるので便利である。
【0029】 次に、図17に示すように、スタンプ印面材3において基本印影突起部パター ン6が、所定の方向において複数並んで形成されている場合、固定印影パターン 5が複数形成された付属印面材46を該スタンプ印面材3と一体又は別体に設け ることができる。例えば、付属印面材46がスタンプ印面材3と一体に設けられ ている場合、まず付属印面材46をスタンプ印面材3から切り離す。次いで、該 付属印面材46に形成された上記固定印影パターン5のうち所期のものを切り取 って、基本印影突起部パターン6の配列の先頭ないし末尾に付与した形でこれを スタンプ柄部2に対し接着して使用する。このようにすれば、固定印影パターン 5の選択の自由度が増し、また必要に応じてこれを交換できるから、より柔軟性 に富んだスタンプの使用形態が可能となる。
【0030】 次に、図8及び図9は、印面材3における基本パターン6の変形例を示してい る。図8(a)に示すように、基本パターン6の各々のセグメント突起部7は、 その長さ方向と交差する向き(例えば直交する向き)に沿う切れ目7bが、該長 手方向において所定の間隔で形成されて、複数の小突起部7dに分割されている 。この場合、その小突起部7dが要素突起部を構成していると見ることができる 。これにより、よりきめ細かい印影パターンの形成が可能ととなる。例えば、図 8(b)に示すように、数字「3」を表すパターンを形成する場合には、角部X を残す等により、より数字としての仕上がり及び見栄えを向上させることができ る。また、図9に示す基本パターン6では、各々のセグメント突起部7において は、小突起部7dの間に隙間7cが形成されているため、それらの切除がより行 いやすくなっている。
【0031】 また、図10(a)においては、ドット状突起部15を略8の字状に配列する ことで基本パターン6が形成されている。この基本パターン6を基に同図(b) 〜(k)に示すように、例えば数字0〜9を形成することができる。また、図1 1(a)に示す基本パターンでは、ドット状突起部15が縦横所定の個数ずつの マトリックス状に配置されている。この構成によれば、数字だけでなくアルファ ベット等のやや複雑なキャラクタのパターンも容易に形成できる。同図(b)は 、アルファベットの「A」及び「K」を形成した例を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスタンプの一例を示す斜視図及びスタ
ンプの印影を示す図。
【図2】印面材の正面図、側面図及び正面部分拡大図。
【図3】印面に所望の突起部パターンを形成するため
に、不要なセグメント突起部を切除する作用説明図。
【図4】同じく別の作用説明図。
【図5】印影パターンの形成例を示す説明図。
【図6】印面材に設けられた接着剤層及び剥離シートを
示す側面図。
【図7】スタンプキットを示す斜視図。
【図8】図5の第一の変形例を示す説明図。
【図9】同じく第二の変形例を示す説明図。
【図10】同じく第三の変形例を示す説明図。
【図11】同じく第四の変形例を示す説明図。
【図12】スタンプキットの変形例を示す分解斜視図。
【図13】図12のスタンプキットの組立状態を示す斜
視図。
【図14】図12のスタンプキットの作用説明図。
【図15】切除具の一例を示す斜視図および部分拡大正
面図。
【図16】図15の切除具の作用説明図。
【図17】スタンプ印面材に付属印面材を一体に形成し
た例を、その作用とともに示す平面図。
【図18】従来例を示す説明図。
【符号の説明】
1 スタンプ 2 スタンプ柄部 3 印面材 4 突起部パターン 5 固定印影パターン 6 基本印影突起部パターン 7 セグメント突起部(要素突起部) 7d 小突起部(要素突起部) 11 接着剤層 12 剥離シート 13,30 スタンプキット 31 キャップ部 32 インク保持部 40 切除具 41,42 弾性アーム部 43,44 刃部 T 隙間 U カッター(切除具) W 袋

Claims (19)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 要素突起部が互いに隔てられた状態で印
    面上に複数集合して形成され、それら要素突起部が基本
    印影突起部パターンを形成するとともに、該基本印影突
    起部パターンにおいて前記複数の要素突起部のうち一部
    のものを、それら要素突起部間に形成された隙間によっ
    て該要素突起部の単位で切除可能な構成とされており、 該複数の要素突起部の一部のものを切除することによ
    り、その除去されなかった残余の要素突起部が所期の印
    影の突起部パターンを形成することを特徴とするスタン
    プ印面材。
  2. 【請求項2】 前記基本印影突起部パターンは、前記印
    面上において縦横所定の個数ずつのマトリックス状に配
    置された複数の前記要素突起部からなるものである請求
    項1記載のスタンプ印面材。
  3. 【請求項3】 前記印面に対し前記基本印影突起部パタ
    ーンが、所定の方向において複数並んで形成されている
    請求項1又は2に記載のスタンプ印面材。
  4. 【請求項4】 前記印面には1ないし複数の前記基本印
    影突起部パターンに加え、文字、記号及び図形等の所定
    のキャラクタの印影を形成するための固定印影パターン
    が、切除を前提としない突起部として形成されている請
    求項1ないし3のいずれかに記載のスタンプ印面材。
  5. 【請求項5】 略8字状に配列された7セグメントの一
    辺を単位とする複数のセグメント突起部が基本印影突起
    部パターンとして印面上に形成され、かつそれらセグメ
    ント突起部のうち一部のものを、その7セグメントの隣
    接する2辺端部間に形成された隙間によって該セグメン
    ト突起部の単位で切除可能な構成とされており、 該複数のセグメント突起部の一部のものを切除すること
    により、その除去されなかった残余のセグメント突起部
    が所期の印影の突起部パターンを形成することを特徴と
    するスタンプ印面材。
  6. 【請求項6】 略8字状に配列された7セグメントの一
    辺を単位とする複数のセグメント突起部が基本印影突起
    部パターンとして印面上に形成され、 さらにそれらセグメント突起部の少なくとも一部のもの
    が、長手方向に所定の間隔で形成された切れ目又は隙間
    により複数の要素突起部に分割されており、 かつそれら要素突起部の一部のものを、それら要素突起
    部間に形成された隙間ないし切れ目によって該要素突起
    部の単位で切除可能な構成とされており、 該複数の要素突起部の一部のものを切除することによ
    り、その除去されなかった残余の要素突起部が所期の印
    影の突起部パターンを形成することを特徴とするスタン
    プ印面材。
  7. 【請求項7】 前記印面に対し前記基本印影突起部パタ
    ーンが、所定の方向において複数並んで形成されるとと
    もに、該複数の前記基本印影突起部パターンに加え、文
    字ないし記号等の所定のキャラクタの印影を形成するた
    めの固定印影パターンが、切除を前提としない突起部と
    して形成されている請求項5記載のスタンプ印面材。
  8. 【請求項8】 前記印面は板状に構成された印面材本体
    部の一方の板面側に形成されており、 その印面材本体部は、前記印面側が凸となるように弾性
    的に湾曲又は屈曲変形可能な材質からなり、その弾性変
    形により湾曲ないし屈曲の頂点近傍において互いに隣接
    する前記要素突起部同士の隙間又は前記7セグメントの
    隣接辺端部間の隙間を拡大できるようにした請求項1な
    いし7のいずれかに記載のスタンプ印面材。
  9. 【請求項9】 前記印面は、板状に構成された印面材本
    体部の一方の板面側に形成されており、その他方の板面
    には、該印面材本体部を所定のスタンプ柄部に接着する
    ための接着剤層と、該接着剤層を覆う剥離シートとが設
    けられている請求項1ないし8のいずれかに記載のスタ
    ンプ印面材。
  10. 【請求項10】 少なくとも前記要素突起部又は前記セ
    グメント突起部がインクを含浸・保持可能な多孔質弾性
    材料で構成されている請求項1ないし9のいずれかに記
    載のスタンプ印面材。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    のスタンプ印面材と、 そのスタンプ印面材と別体に設けられ、該スタンプ印面
    材が前記印面と反対側において接着されることが予定さ
    れたスタンプ柄部とを含むことを特徴とするスタンプキ
    ット。
  12. 【請求項12】 前記スタンプ印面材を前記スタンプ柄
    部に接着するための接着手段を備えている請求項10記
    載のスタンプキット。
  13. 【請求項13】 前記スタンプ印面材に形成された前記
    要素突起部又は前記セグメント突起部を切除するための
    切除具を備える請求項11又は12に記載のスタンプキ
    ット。
  14. 【請求項14】 前記切除具は、一端側が互いに結合さ
    れるとともに他端側が互いに離間する方向に開いて位置
    する一対の弾性アーム部材と、それら弾性アーム部材の
    各他端側に設けられた一対の刃部とを備え、 それら刃部の間に前記要素突起部又は前記セグメント突
    起部を位置させた状態で、前記両弾性アーム部材に対し
    その弾性力に抗しつつ該刃部が互い接近する向きに力を
    付与することにより、前記要素突起部又は前記セグメン
    ト突起部をそれら刃部の間で挟み付けて切断するもので
    ある請求項13記載のスタンプキット。
  15. 【請求項15】 前記両刃部の幅は、前記グメント突起
    部の長さよりも大きく設定されている請求項14記載の
    スタンプキット。
  16. 【請求項16】 前記基本印影突起部パターンが、所定
    の方向において複数並んで形成されている前記スタンプ
    印面材と、 該スタンプ印面材と一体又は別体に設けられ、前記固定
    印影パターンが複数形成された付属印面材とを備え、 該付属印面材に形成された前記固定印影パターンのうち
    所期のものを切り取って、前記基本印影突起部パターン
    の配列の先頭ないし末尾に付与した形でこれを前記スタ
    ンプ柄部に対し接着するようにした請求項11ないし1
    5のいずれかに記載のスタンプキット。
  17. 【請求項17】 前記スタンプ柄部に前記スタンプ印面
    材が接着された状態において、そのスタンプ印面材を着
    脱可能に覆うためのキャップ部と、 前記スタンプ印面材を覆った状態において、前記キャッ
    プ部内側底面にこれと一体的に設けられ、前記スタンプ
    印面材と接触することによりこれにインクを付着させる
    インク保持部とを備える請求項11ないし16のいずれ
    かに記載のスタンプキット。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    のスタンプ印面材と、 そのスタンプ印面材が前記印面と反対側において接着さ
    れたスタンプ柄部とを含むことを特徴とするスタンプ。
  19. 【請求項19】 前記スタンプ印面材を着脱可能に覆う
    キャップ部と、 前記スタンプ印面材を覆った状態において、前記キャッ
    プ部内側底面にこれと一体的に設けられ、前記スタンプ
    印面材と接触することによりこれにインクを付着させる
    インク保持部とを備える請求項18記載のスタンプ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5854153A (en) 1997-01-09 1998-12-29 Corning Incorporated Glasses for display panels
US5858897A (en) 1996-03-14 1999-01-12 Asahi Glass Company Ltd. Glass composition for a substrate
US5900296A (en) 1995-04-20 1999-05-04 Ag Technology Co., Ltd. Glass substrate for magnetic disk
WO2014030672A1 (ja) * 2012-08-23 2014-02-27 パイロットインキ株式会社 水変色体用スタンプ具及びそれを用いた水変色体セット
US10683231B2 (en) 2015-03-26 2020-06-16 Pilkington Group Limited Glasses

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