JP3040924U - 注射針溶解装置 - Google Patents

注射針溶解装置

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JP3040924U JP1997001583U JP158397U JP3040924U JP 3040924 U JP3040924 U JP 3040924U JP 1997001583 U JP1997001583 U JP 1997001583U JP 158397 U JP158397 U JP 158397U JP 3040924 U JP3040924 U JP 3040924U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に持ち運びができてスペースをとらず、
然も、格別な工事をせずに一般家庭用電源でも容易に使
用可能な注射針溶解装置を提供する。 【解決手段】 耐熱箱体11内に溶解室15を設ける。
耐熱箱体11の両側壁13、13に第一の電極19と第
二の電極19を設ける。第一の電極18及び第二の電極
19のうち、どちらか一方にネジ部材23を設ける。第
一の電極19と第二の電極19で発熱部22を形成す
る。発熱部22の上方に漏斗26を設ける。発熱箱体1
1にダルマ形状の針挿入孔17を設けた蓋16を取り付
ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、医療等に使用される注射針溶解装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より病院などにおいて患者を治療するため皮膚に注射針を刺し、これによ り体内に治療薬を注入してC型肝炎等の病気を治療している。また、患者の病気 を治療する際、患者の皮膚に刺した注射針31には患者の血液や血液と共に病原 菌などが付着してしまう。そこで、一度使用した注射針を他の患者に使用すると 注射針に付着したそれらの病原菌が他の患者に伝染してしまう問題があった。特 に、近年では死亡率の高い後天性免疫不全症候群(AIDSウイルス)に感染し ていても感染しているか否か判明していない患者も多いと言われている。そして AIDSウイルスが感染した患者に用いられた注射針が、他の病気の患者に使用 されると注射針に付着した血液によってAIDSウイルスが他の患者に伝染して しまう問題もあった。
【0003】 また、注射針は使用目的から先が尖って鋭利になっている。このため、一度使 用した注射針を注射器から抜き取る際や、ゴミ捨て場などに捨てたり放置した場 合、それらの注射針によって取り扱う人の手や足、或いは、体の一部に傷付く事 故が発生する場合があった。このような不慮の事故によってもC型肝炎或いはA IDSウイルスなどの病気は伝染するため、使用した注射針は一度使用したら焼 却処分するよう法律によって定められていた。
【0004】 係る場合、大きな病院では一度使用した注射針を注射針回収処理業者に依頼し 処分している。この場合、注射針回収処理業者は注射針を所定の高温で溶解する と共に、注射針に付着した血液を高温で焼却して、回収した注射針の溶解処理を 行なっていた。この場合所定の高温(注射針は薄い鉄パイプで構成されているた め約+1700℃で容易に溶解される)で注射針を溶解し、注射針に付着した血 液を注射針の溶解時に焼却してC型肝炎やAIDSウイルスなどの病原菌を死滅 させ、注射針から他に病原菌が伝染するのを防止していた。
【0005】 また、大きな病院などでは大量の注射針が使用されるため、使用済み注射針を 注射針回収処理業者に依頼すると、多大な処理費用がかかってしまう。このため 、溶解処理能力の大きな注射針溶解装置を設け、使用済み注射針の溶解処理を行 なっている場合もある。この注射針溶解装置は、一度に大量の注射針の処理が行 なえるように構成されていたため、使用電力も大きく一般家庭に配電されている 電源では使用できなかった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、大病院で使用されている注射針溶解装置は一度に大量の注射針 の処理が行なえるため大きくて重いものであった。このため、大きなスペースが 必要であると共に設置工事が必要であり、個人の病院などでは大きな注射針溶解 装置の設置が困難な問題があった。
【0007】 係る場合、個人病院などでは使用済みの注射針の処分を、高額な費用で注射針 回収処理業者に依頼せざるを得なかった。このため、注射針の処理費用を低減で き、且つ、小型で容易に使用可能な注射針溶解装置の開発が望まれていた。
【0008】 本考案は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、容易に 持ち運びができてスペースをとらず、然も、格別な工事をせずに一般家庭用電源 でも容易に使用可能な注射針溶解装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち、本考案の注射針溶解装置は、溶解室内に設けられた第一の電極及び第二 の電極と、これら両電極により構成され、注射針の溶解温度を達成する発熱部と 、注射針の挿入部と、この挿入部からの注射針を発熱部に案内する案内部材とを 備えたものである。
【0010】 また、請求項2の考案の注射針溶解装置は、内部に溶解室を構成する耐熱箱体 と、溶解室内に設けられた第一の電極及び第二の電極と、これら電極上方の耐熱 箱体に形成された注射針の挿入孔と、この挿入孔と両電極の間の溶解室内に設け られた漏斗部材と、両電極下方の溶解室内下方に着脱自在に設けられた受け皿と を備え、第一の電極と第二の電極とで注射針の溶解温度を達成する発熱部を溶解 室内に構成すると共に、挿入孔から挿入された注射針は、漏斗部材に案内されて 発熱部に導かれるものである。
【0011】 また、請求項3の考案の注射針溶解装置は請求項2において、第一の電極と第 二の電極のうちの少なくとも一方に位置調整機構を設け、この位置調整機構によ り第一の電極と第二の電極で構成される発熱部の隙間を調整可能としたものであ る。
【0012】 また、請求項4の考案の注射針溶解装置は請求項2又は請求項3において、挿入 孔を溶解室の上方を覆う耐熱箱体の蓋に形成すると共に、大径孔部とこれに連続 する小径孔部とから構成し、大径孔部を注射針の基部が通過可能な寸法と成し、 小径孔部は当該注射針が通過不能な寸法としたものである。
【0013】
【考案の実施の形態】
次に、図面に基づき本考案の実施の形態を詳述する。図1は本考案の注射針溶 解装置10の正面図、図2は本考案の注射針溶解装置10の一部縦断正面図、図 3は図1のA−A線断面図、図4は注射針溶解装置10の蓋16上面図、図5は 注射針溶解装置10の回路図構成図を含む縦断側面図、図6は注射器30から注 射針31を抜き取る図をそれぞれ示している。
【0014】 本考案の注射針溶解装置10は、例えば、病院などで使用された使用済みの注 射針31を高温で溶解処理するもので、耐熱箱体11と、第一の電極18と、第 二の電極19と、漏斗部材26と受け皿29とから構成されている。耐熱箱体1 1は横長略矩形状を呈した箱体で、所定の高温でも容易に変形或いは溶解するこ とのない耐熱煉瓦等で構成されている。この、耐熱箱体11は前側に設けられた 前壁12と、左右に設けられた側壁13、13と、後側に設けられた後壁14と から構成されており、これら前壁12と側壁13、13と後壁14の内側が溶解 室15とされている。
【0015】 また、第一の電極18は導電性のカーボンで構成されており、直径約10mm の円柱形で所定の長さに構成されている。該第一の電極18の一側は、耐熱箱体 11の一方の側壁13(この場合左側)に圧入或いは図示しないネジ等により固 定されると共に、側壁13より少許外側に突出して取り付けられている。そして 、耐熱箱体11の側壁13より突出した第一の電極18には銅或いは真鍮等の金 属からなる導電性の端子18Aがネジ18Bで固定されると共に、第一の電極1 8の他側は溶解室15内の略中心まで延在している。
【0016】 また、第二の電極19も第一の電極18同様、導電性のカーボンで所定の長さ の円柱形に構成されており、一側には大径部20が形成されると共に、他側には 小径部21が形成されている。係る大径部20は前記第一の電極18と略同の直 径で形成されると共に、小径部21は大径部20より細い直径で構成されている 。即ち、大径部20は直径約10mm、小径部21は直径約5mmに構成されて いる。
【0017】 また、第二の電極19の大径部20は位置調整機構としてのネジ部材23を介 して、耐熱箱体11の他方の側壁13(この場合右側)に移動自在に取り付けら れている。このネジ部材23は後述する第一の電極18と第二の電極19で構成 された発熱部22の隙間を調整するもので、雄ネジ23Aと雌ネジ23Bとから 構成されると共に、雄ネジ23Aは雌ネジ23Bに回転自在に螺合されている。 この雄ネジ23Aは第二の電極19に圧入或いはネジ(図示せず)等によって固 定されると共に、雌ネジ23Bはこれもまた圧入或いはネジ(図示せず)等によ り側壁13に固定されている。尚、第二の電極19の小径部21先端は溶解室1 5内の略中心まで延在している。
【0018】 そして、側壁13に固定された雌ネジ23Bは、一方の側壁13より耐熱箱体 11の外側に少許突出して設けられており、耐熱箱体11の外側に突出した雌ネ ジ23Bには銅或いは真鍮等の金属からなる導電性の端子19Aがネジ19Bに て固定されている。この場合、ネジ部材23を第一の電極18側に設けても差し 支えない。尚、34はパイロットランプであり、スイッチ33が接続されると点 灯するように構成されている。また、25は調整ツマミで非導電性の材料で構成 されると共に、第二の電極19の端部に取り付けられている。この、調整ツマミ 25は右或いは左に回転することにより第一の電極18と第二の電極19の接触 面を調整可能に構成されている。
【0019】 また、第一の電極18と第二の電極19に設けられた端子18A、19Aには それぞれ電源コード24が配線接続されており、この電源コード24はトランス 32の二次側コイル32Bに接続されている。係るトランス32の一次側コイル 32Aの一方は、スイッチ33を介して電源36に接続されており、他方はヒュ ーズ35を介して電源36に接続されている。このトランス32は一次側コイル 32Aに所定の電圧の電源が接続されると、二次側コイル32Bに所定の電圧( この場合一次側コイル32Aに接続された電源の約1/5の電圧)が出力される ように構成されている。
【0020】 即ち、トランス32は一次側コイル32Aに例えば交流電源36約100ボル トが接続されると、二次側コイル32Bには約20ボルトが出力されるように構 成されている。これによって、トランス32の一次側コイル32Aに一般家庭用 に配電されている少なくても12アンペア以上の交流電源36が通電されると、 二次側コイル32Bには50アンペア〜60アンペアの大電流が流れるように構 成されている。
【0021】 一方前記発熱部22は、第一の電極18の端面と第二の電極19に形成された 小径部21の端面が溶解室15の略中央で突き合ったかたちで形成されている。 該発熱部22は第二の電極19の小径部21によって、ここを流れる電流に抵抗 を与えるように構成されると共に、第一の電極18の端面と第二の電極19に形 成された小径部21端面の接触によって流れる電流に抵抗を与えるように構成さ れている。これらの抵抗を有する発熱部22に大電流を流すことによって、発熱 部22は所定の高温(この場合約+6000℃〜+7000℃)に発熱されるよ うに構成されている。即ち、発熱部22に大電流が流れると、発熱部22は容易 に注射針31を溶解することが可能な高温に発熱するように構成されている。
【0022】 他方、溶解室15内には後述する挿入部からの注射針31を発熱部22に案内 する案内部材としての漏斗部材26が設けられている。この漏斗部材26は発熱 部22の発熱で容易に変形或いは溶解することのないセラミックス等で構成され ており、上部の開口部26Aと下部の案内筒26Bとから構成されている。該開 口部26Aは逆円錐形を呈しており、案内筒26Bは所定の形状の注射針31が 容易に縦に通過する形状で構成されている。この漏斗部材26の案内筒26B下 端は、発熱部22に近接して設けられており、これによって、案内された注射針 31が溶解されるまで発熱部22より外れて下に落下しないように構成されてい る。尚、27は取付板であり、耐熱箱体11に図示しないネジ等で固定されてい る。
【0023】 また、漏斗部材26上方には耐熱箱体11の溶解室15上方を覆う蓋16が設 けられている。この蓋16はネジ(図示せず)により耐熱箱体11の上端面に取 り付けられると共に、蓋16の略中央には挿入部としての挿入孔17が設けられ ている。該挿入孔17は大径孔部17Bと小径孔部17Aとが連続して設けられ た略ダルマ形状を呈している。この大径孔部17Bは注射針31の基部31A( 注射針31の最大径の部分)が容易に通過可能な寸法の孔(この場合丸孔)が形 成されると共に、小径孔部17Aは注射針31の基部31Aが通過不能(この場 合、注射器30の保持部30Aが通過可能な大きさの長孔)に構成されている。 尚、注射器30及び注射針31は一般に使用されているもであり詳細な説明を省 略する。
【0024】 即ち、耐熱箱体11上面の蓋16に設けられた挿入孔17と、発熱部22の間 に漏斗部材26が設けられており、漏斗部材26の案内筒26B下端は発熱部2 2の略中心に位置している。これにより蓋16の挿入孔17から漏斗部材26内 に落下した注射針31が発熱部22に導かれるように構成されている。尚、28 はストッパーであり、28Aはストッパー28を固定するためのネジで、このネ ジ28Aによって漏斗部材26の案内筒26B下端と発熱部22とを所定寸法離 間して固定できるように構成されている。
【0025】 また、前壁12下部には所定の大きさの開口12Aが設けられており、この開 口12Aは溶解室15内に連通して設けられている。該開口12A内には引き出 し式の受け皿29が設けられており、この受け皿29は溶解室15内に出し入れ 自在に構成されている。この受け皿29は発熱部22で溶解された注射針31を 収容可能に構成されると共に、収容した注射針31(溶解したもの)を引き出し て取り出し可能に構成されている。尚、29Aは受け皿29を溶解室15内に出 し入れするための把手である。
【0026】 以上の構成で次に注射針溶解装置10の使用例を説明する。尚、注射針溶解装 置10のトランス32の一次側コイル32Aには一般家庭用の交流電源(この場 合、交流100ボルト)36が接続されているものとする。また、電源36がト ランス32を介して第一の電極18と第二の電極19に通電されると、発熱部2 2は所定の高温(約+6000℃〜+7000℃)に加熱されるものとする。
【0027】 まず、スイッチ33を入れると電源36はトランス32を介して第一の電極1 8から第二の電極19に通電される。そして、第二の電極19に通電されると発 熱部22は、注射針31を容易に溶解することが可能な所定の高温に発熱する。 この状態で、注射器30に保持された注射針31を挿入孔17の大径孔部17B より溶解室15内に挿入し、注射器30を小径孔部17A側(図4、図6実線矢 印)に移動する。
【0028】 この場合、小径孔部17Aは注射器30の保持部30Aを移動可能に構成され ているので、挿入孔17の大径孔部17Bに挿入された注射器30の保持部30 Aを容易に小径孔部17Aに移動することができる。そして、次に注射針31が 小径孔部17Aまで移動したら注射器30を上に引き上げる(図6白抜き矢印) 。
【0029】 注射器30を上に引き上げると注射針31の基部31Aが小径孔部17Aに引 っかかり、注射器30の保持部30Aから注射針31が抜け落ち、これによって 漏斗部材26の開口部26A内に注射針31が落下する。そして、開口部26A 内に落下した注射針31は案内筒26Bに案内されて、注射針31の先端から発 熱部22に落下する。落下した注射針31は発熱部22の発熱によって全体が溶 解される。
【0030】 係る場合、発熱部22は所定の高温に加熱されているので、落下した注射針3 1は1秒乃至2秒の極めて短時間で溶解される。即ち、注射針31は薄い鉄パイ プで構成されており、前述の如き通常約+1700℃で容易に溶解されるが、発 熱部22は約+6000℃〜+7000℃の高温に加熱されているので、注射針 31全体を極めて短時間で溶解することができる。また、漏斗部材26の案内筒 26B下端は発熱部22に近接して設けられているので、落下した注射針31は 発熱部22で溶解されてから溶解室15内下方の受け皿29内に収容される。
【0031】 ここで、注射針溶解装置10を使用中発熱部22は落下した注射針31或いは 溶解した注射針31等によって摩耗が生じる。発熱部22が摩耗すると、発熱部 22の発熱温度が低下してしまい短時間で注射針31の溶解ができなくなってし まう。この場合、調整ツマミ25を回転して締め付け、第一の電極18と、第二 の電極19の隙間を適正に調整する。これにより、注射針31の溶解温度を達成 する高温に蘇生させることができ、前述同様に漏斗部材26に案内された注射針 31全体を短時間で溶解することが可能となる。
【0032】 また、溶解されて受け皿29内に収容された注射針31は、極めて高温で溶解 しているので、注射針31に付着した血液を完全に焼却することが可能となる。 これによって、C型肝炎或いはAIDSウイルスなどの病原菌を完全に死滅させ ることが可能となり、溶解した注射針31からこれらの病気が他に伝染するなど の危険性を未然に防止することが可能となる。尚、溶解されて受け皿29内に収 容された注射針31は、把手29Aを持って受け皿29を引き出して、病原菌が 伝染しない極めて安全な鉄くずとして処理することが可能となる。
【0033】 このように、トランス32の一次側コイル32Aに所定の電源36を通電する ことにより、注射針31を短時間で溶解できる温度に発熱部22を発熱させてい る。これにより、一般家庭に配電されている電源36によって短時間で注射針3 1を溶解することが可能となる。また、注射針固定装置10を構成する耐熱箱体 11を耐熱煉瓦で構成すると共に、耐熱箱体11内に第一の電極18と第二の電 極19を設け、一般家庭用の電源36で発熱部22を所定の高温に加熱するよう にしているだけなので、注射針溶解装置10を小さくコンパクトにすることが可 能となる。
【0034】 これによって、注射針固定装置10は小さなスペースでも容易に設置すること が可能となると共に、格別な工事を行なうことなくどこにでも移動することが可 能となる。従って、注射針31の使用量の少ない個人病院などでも、注射針固定 装置10を容易に設置することが可能となると共に、高額な費用で回収処理業者 に使用済みの注射針31を依頼する必要もなくなり、使用済みの注射針の処理費 用を大幅に低減することが可能となる。
【0035】 尚、実施例では発熱部22を1カ所設けたがこれに限らず、2カ所或いは複数 箇所発熱部22を設けても本考案は有効である。
【0036】 また、蓋16に略ダルマ形状の挿入孔17を設けたがこれに限らず、V字形状 の孔を設け、注射器30の保持部30Aが細いものはV字形状の奥の狭い部分で 注射針31を抜き取り、注射器30の保持部30Aが太いものはV字形状の入り 口の広い部分で抜き取るようにしても差し支えない。
【0037】
【考案の効果】
以上詳述した如く請求項1の考案によれば、溶解室内に設けられた第一の電極 及び第二の電極と、これら両電極により構成され、注射針の溶解温度を達成する 発熱部と、注射針の挿入部と、この挿入部からの注射針を発熱部に案内する案内 部材とから注射針溶解装置を構成しているだけなので、注射針溶解装置を極めて コンパクトに構成することが可能となると共に、この溶解室内で容易に注射針を 溶解することが可能となる。これにより、注射針溶解装置を小さくして軽量化を 図ることができると共に、格別な工事をすることなく小さなスペースでも容易に 設置することが可能となる。従って、注射針の使用量も少ない個人の病院などで も容易に設置することができて、使用済みの注射針全体を極めて容易に溶解処理 することが可能となると共に、注射針の処理費用を大幅に低減することが可能と なるものである。
【0038】 また、請求項2の考案は、第一の電極と第二の電極とで注射針の溶解温度を達 成する発熱部を耐熱箱体内の溶解室内に設けると共に、発熱部上方の耐熱箱体に 注射針の挿入孔を設け、溶解室内下方に着脱自在の受け皿を設けているだけなの で注射針溶解装置をコンパクトに構成することが可能になる。また、挿入孔から 挿入された注射針を、漏斗部材で発熱部に導くようにしているので、挿入孔から 漏斗部材落下した注射針を確実に発熱部に案内することができると共に、溶解室 内下方に着脱自在の受け皿を設けているので、発熱部で溶解した注射針を容易に 受け皿に収容できる。従って、受け皿に溶解され収容された注射針は病原菌が焼 却された極めて安全な鉄くずとして円滑に処理することができるようになるもの である。
【0039】 特に、漏斗部材内に注射針を落下させるだけで注射針全体を高温で溶解するこ とができるので、注射針に付着した病原菌全てを高温で死滅させることが可能と なる。従って、注射針によってC型肝炎或いはAIDSウイルスなどの病気が伝 染する危険性を未然に防止することが可能となるものである。
【0040】 また、請求項3の考案は請求項2に加えて、第一の電極と第二の電極のうちの 少なくとも一方に位置調整機構を設け、この位置調整機構により第一の電極と第 二の電極で構成される発熱部の隙間を調整可能としているので、注射針溶解装置 を使用中に発熱部が摩耗した場合でも、位置調整機構としての調整ツマミを回転 するだけで極めて容易に発熱部の隙間を適正に調整することが可能となる。従っ て、常に発熱部を注射針が溶解する所定の高温に維持することが可能となるもの である。
【0041】 また、請求項4の考案は請求項2又は請求項3に加えて、挿入孔を溶解室の上 方を覆う耐熱箱体の蓋に形成すると共に、注射針の基部が通過可能な寸法の大径 孔部とこれに連続して注射針が通過不能な寸法の小径孔部とを設けているので、 大径孔部から注射針を挿入後小径孔部に引っかけて上に引くだけで、注射器から 容易に注射針を外すことが可能となる。これにより、注射針に手や体が触れて傷 付くなどの事故を未然に防止することができようになる。従って、一度使用した 注射針で手や体に傷付いて、C型肝炎或いはAIDSウイルスなどの病気が伝染 する危険性を未然に防止することができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の注射針溶解装置の正面図である。
【図2】本考案の注射針溶解装置の一部縦断正面図であ
る。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】注射針溶解装置の上面図である。
【図5】同注射針溶解装置の回路構成図を含む縦断側面
図である。
【図6】注射器から注射針を抜き取る図である。
【符号の説明】
10 注射針溶解装置 11 耐熱箱体 12 前壁 13 側壁 14 後壁 15 溶解室 16 蓋 17 挿入孔 17A 小径孔部 17B 大径孔部 18 第一の電極 19 第二の電極 20 大径部 21 小径部 22 発熱部 23 ネジ部材 26 漏斗部材 26A 開口部 26B 案内筒 29 受け皿 29A 把手 30 注射器 30A 保持部 31 注射針 31A 基部 32 トランス 32A 一次側コイル 32B 二次側コイル 36 電源

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解室内に設けられた第一の電極及び第
    二の電極と、これら両電極により構成され、注射針の溶
    解温度を達成する発熱部と、注射針の挿入部と、この挿
    入部からの注射針を前記発熱部に案内する案内部材とを
    備えたことを特徴とする注射針溶解装置。
  2. 【請求項2】 内部に溶解室を構成する耐熱箱体と、前
    記溶解室内に設けられた第一の電極及び第二の電極と、
    これら電極上方の前記耐熱箱体に形成された注射針の挿
    入孔と、この挿入孔と前記両電極の間の前記溶解室内に
    設けられた漏斗部材と、前記両電極下方の前記溶解室内
    下方に着脱自在に設けられた受け皿とを備え、 前記第一の電極と第二の電極とで注射針の溶解温度を達
    成する発熱部を前記溶解室内に構成すると共に、前記挿
    入孔から挿入された注射針は、前記漏斗部材に案内され
    て前記発熱部に導かれることを特徴とする注射針溶解装
    置。
  3. 【請求項3】 第一の電極と第二の電極のうちの少なく
    とも一方に位置調整機構を設け、この位置調整機構によ
    り前記第一の電極と第二の電極で構成される発熱部の隙
    間を調整可能としたことを特徴とする請求項2の注射針
    溶解装置。
  4. 【請求項4】 挿入孔を溶解室の上方を覆う耐熱箱体の
    蓋に形成すると共に、大径孔部とこれに連続する小径孔
    部とから構成し、前記大径孔部を注射針の基部が通過可
    能な寸法と成し、小径孔部は当該注射針が通過不能な寸
    法としたことを特徴とする請求項2又は請求項3の注射
    針溶解装置。
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