JP3040672B2 - 風車発電機用動翼軸受シール装置 - Google Patents

風車発電機用動翼軸受シール装置

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JP3040672B2
JP3040672B2 JP6243468A JP24346894A JP3040672B2 JP 3040672 B2 JP3040672 B2 JP 3040672B2 JP 6243468 A JP6243468 A JP 6243468A JP 24346894 A JP24346894 A JP 24346894A JP 3040672 B2 JP3040672 B2 JP 3040672B2
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seal
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真太郎 渡辺
喬 川村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は風を受けて回転する風車
発電機用動翼の支持軸受部の雨滴侵入防止用シール装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に風車構造、図7に従来の風車発電
機用動翼支持軸受部の構造を示す。図6において、動翼
1は風を受けてN方向に回転し、この回転は回転軸2を
介して本体3に内蔵された増速機、発電機に伝達され、
電力を生み出す。
【0003】動翼1は風向次第で翼角度を変えられる構
造となっており、動翼軸1aが動翼支持軸受部4で支持
され図中のM方向に揺動する。
【0004】図7は、従来の動翼支持軸受部の構造を示
し、図において動翼軸1aは動翼支持軸受部4の軸受5
および軸受6で支持されており、図示していない機構に
より図示M方向に揺動する。
【0005】そして軸受5はグリース潤滑されており、
グリースの洩漏防止のため上下にシール7及び8が設置
されている。
【0006】さらに、シール7はカバー9により固定さ
れ、かつ動翼1の外周との間に漏れ防止に必要な緊迫力
を与えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述のような
従来の風車発電機用動翼の支持軸受部構造においては、
以下に示す各種不具合点が存在する。
【0008】1.シール7の外方は大気にさらされてお
り、風車が停止中に雨天となった場合、動翼1に付着し
た雨滴は動翼軸1aを伝わってシール7の上方に溜ま
る。
【0009】2.シール7が健全であれば雨滴は軸受5
の方向には侵入しない。しかし、動翼1は稼動中は常に
M方向の揺動を繰返すため、動翼1の外周と摺接してい
るシール7の内周面は摩耗は不可避である。摩耗が大き
くなると雨滴が侵入するようになる。また稼動中は軸受
5を潤滑しているグリースはシール7から外方へ漏出す
ることになる。
【0010】3.雨滴が軸受5のグリース中に侵入する
ことにより、グリースは乳化し、稼動中には乳化したグ
リースがシール7から漏出するため、軸受5を潤滑する
グリース量は減少し、潤滑剤不足の状態となる。
【0011】4.潤滑剤不足の結果、軸受の異常摩耗、
およびM方向の揺動運動不可の状態となり、正常な稼動
が出来なくなる。
【0012】本発明は上記各不具合点を解消した新たな
風車発電機用動翼軸受シール装置を提供することを目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の構成として本発明の風車発電機用動翼軸受シール装置
は、動翼軸が動翼支持軸受部の軸受に支承されて回動す
る風車発電機用動翼装置において、前記動翼軸周りに直
角方向につば状のシール板を張り出し固着し、該シール
板と動翼軸間にすき間を埋めるシール手段を設けると共
に、前記動翼支持軸受部の上端には、前記シール板下面
との間に相互にラビリンス部を形成したカバーを設け、
さらに、前記軸受の上下には、動翼支持軸受部を貫通す
るグリース供給孔を連通するとともに、該グリース供給
孔のそれぞれの外側に適宜シール手段を配設したことを
特徴としている。
【0014】また、動翼軸が動翼支持軸受部の軸受に支
承されて回動する風車発電機用動翼装置において、前記
動翼軸周りに直角方向につば状のシール板を張り出し固
着し、該シール板と動翼軸間にすき間を埋めるシール手
段を設けると共に、前記動翼支持軸受部の上端部に、前
記シール板の下面との間の僅かなすき間をへだててシー
ル装着板を対向配設し、該シール装着板の、前記シール
板に対面する側にOリング嵌入用溝を穿設し、該溝内に
装着したOリングをシール装着板の外部より分割リング
を介して押圧するよう構成することも効果的である。
【0015】
【作用】上記のように構成した本発明においては、動翼
軸から直角方向に張り出したシール板の下面と、軸受部
の上面とがラビリンス構造、又はOリングの加圧手段と
から形成されたシール機構となったので、雨滴が侵入し
にくく、かつ、軸受部に達するすきまの距離も長く、し
かも屈曲していてさらに雨滴の侵入が防げる。
【0016】しかもグリース供給孔より供給されたグリ
ースが軸受の上下より洩れるのを防止するシール手段も
設けられているので、軸受の潤滑も十分に果たせる。
【0017】
【実施例】以下図面により本発明の実施例について説明
する。図1はシール機構をラビリンス構造とした請求項
1記載の発明の実施例で、ラビリンス材として銅合金と
鋼、および鋼同志を組合せた場合の例を示す。
【0018】図において、動翼軸1aは動翼支持軸受部
4の軸受5により支承されて回動する。その回動作用は
図7に示す従来装置同様に矢印M方向の揺動である。
【0019】動翼支持軸受部4の端面にはカバー9が設
けられ、該カバー9の外方(上面)にはシール板11が
対面して動翼軸1aに焼ばめ等で取り付けられており、
該シール板11と、動翼軸1aとはOリング12により
シールされている。
【0020】またシール板11の片側(図の下面側)の
端面にはラビリンス部13が設けられており、カバー9
の片側(図の上面側)に設けられたラビリンス部14と
の間に微小な隙間を形成している。
【0021】そしてラビリンス部13およびラビリンス
部14との開口部は動翼支持軸受部4の外周方向に位置
している。
【0022】図1に示すラビリンス材が銅合金、鋼の場
合は、両ラビリンス部13,14は非接触とする。
【0023】なお軸受5へのグリースの供給は、動翼支
持軸受部4に穿設した各グリース供給孔15より行なわ
れる。また7はOリング、8はシールである。
【0024】図2は図1の場合と同様にシール機構がラ
ビリンス構造の場合の別の例を示すもので、本例では、
カバー9に樹脂板16を固着させ該樹脂板16にラビリ
ンス部14を設けている。
【0025】そして最外周のラビリンス部は相手ラビリ
ンス部とのすきまがほとんど零となるように設置してあ
る。その他の構成は図1の場合と同様である。
【0026】鋼製ラビリンスの相手ラビリンス材として
は、軸傾きを生じて接触した場合に大きい面圧が負荷さ
れても 焼付きを生じ難く、なおかつ 摩耗を生じ易く 微小摺動してもフレッチングで大きい損傷に至らない 上記〜の性質を満足するものとして樹脂材が最適で
ある。
【0027】又、鋼同志のとも金ではすぐに焼付きに至
り易く、固着しやすくなるためそれを防止する摺動材料
として軸受等で用いられている銅合金とする。
【0028】さらに、図3は同様にシール機構としてラ
ビリンス構造を採用したさらに別の例で、本例では、カ
バー9のラビリンス部14に樹脂コーティング17を施
しており、最外周のラビリンス部は相手ラビリンスとす
きまがほとんど零となるよう設置してある。その他の構
造は図1、図2の場合と同様である。
【0029】つぎに本発明の別の実施例としてOリング
を押圧してシール機能をコントロールする手段を設けた
請求項2記載の発明の実施例を図4及び図5に示す。図
4は側断面図、図5は図4の縦断正面図である。
【0030】図4、図5において、動翼軸1aの外周に
真角方向につば状に張り出したシール板21を焼ばめ等
で固着し、動翼軸1aの外周面との間はOリング12で
シールしておく。
【0031】動翼支持軸受部4の上端面にはシール装着
板20がねじ26で固着されていて、シール板21の下
面とシール装着板20の上面とはわずかな隙間で対面し
ている。
【0032】シール装着板20の上面側には、溝27が
設けられ、溝27内にOリング22と、Oリング22の
外周に分割された分割リング23とが嵌め込まれてい
る。
【0033】分割リング23は、シール装着板21の外
周面からねじ24で押圧すると、Oリング22が変形し
てシール板21下面とシール装着板21の上面との間で
シールされると共に、一定の荷重を与えられた状態で摺
動する。
【0034】ナット25はねじ24のゆるみ防止用であ
る。
【0035】以上本発明の実施例につき縷々説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものでなく本発明
技術思想の範囲内において種々設計変更が可能であり、
それらは何れも本発明の技術的範囲に属する。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば次のよ
うな効果を奏する。
【0037】(1)図1に示す構成を採用する場合、ラ
ビリンスの開口部が動翼を伝わった雨滴が直接流れ込む
位置にないため、雨滴の侵入は大きく減少できる。また
ラビリンス部は非接触であるため動力損失はなく、摩耗
も生じず、シール性能を維持でき、その結果軸受5に供
給されたグリースの乳化などの劣化もなく、軸受の摩
耗、損傷を防止できる。
【0038】(2)図2に示す構成の場合、最外周のラ
ビリンス部のすきまをほとんど零とすることにより図1
の場合より雨滴の侵入防止効果は大となる。また片方の
ラビリンス部の材料として樹脂を用いることにより相手
ラビリンスと接触し、摺接しても焼付きなどの損傷は生
じず、摩擦係数も低いことより摩擦トルクも低く動翼は
スムーズに揺動させることができる。
【0039】(3)図3に示す構成の場合の効果は図2
の場合とほぼ同様であるが、樹脂コーティングとするこ
とにより低コストとなる。
【0040】(4)図4の構成を採用した場合も、雨滴
侵入防止用シールの開口部を動翼軸外周面からはなれた
外周側に設けたので動翼を伝わって来る雨滴の直接の流
れ込みが防止できる。そして、Oリングと分割リングと
を併用したことにより、組立て誤差に基づく過大な緊迫
力、あるいは過少な緊迫力となることが防止でき、Oリ
ングの寿命延長がはかられ、またシール作用は確実とな
る。さらに、たとえOリングが摩耗しても分割リング板
をさらに押し込むことによりシール寿命は長く維持でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシール機構をラビリンス構造とした動
翼支持軸受部の実施例のシール部の断面図である。
【図2】図1の別の実施例のシール部の断面図である。
【図3】図1のさらに別の実施例のシール部の断面図で
ある。
【図4】本発明のシール機構としてOリングを押圧して
シール機能をコントロールする手段を設けた実施例のシ
ール部の側断面図である。
【図5】図4の縦断正面図である。
【図6】従来の風車を示す概略図である。
【図7】従来の動翼支持軸受部の断面図である。
【符号の説明】
1 動翼 1a 動翼軸 2 回転軸 3 本体 4 動翼支持軸受部 5,6 軸受 7,12 Oリング 8 シール 9 カバー 11 シール板 13,14 ラビリンス部 15 グリース供給孔 16 樹脂板 17 樹脂コーティング 20 シール装着板 21 シール板 22 Oリング 23 分割リング 24,26 ねじ 27 溝 M 動翼の揺動方向 N 動翼の回転方向
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 33/74 F16J 15/447

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動翼軸が動翼支持軸受部の軸受に支承さ
    れて回動する風車発電機用動翼装置において、前記動翼
    軸周りに直角方向につば状のシール板を張り出し固着
    し、該シール板と動翼軸間にすき間を埋めるシール手段
    を設けると共に、前記動翼支持軸受部の上端には、前記
    シール板下面との間に相互にラビリンス部を形成したカ
    バーを設け、さらに、前記軸受の上下には、動翼支持軸
    受部を貫通するグリース供給孔を連通するとともに、該
    グリース供給孔のそれぞれの外側に適宜シール手段を配
    設したことを特徴とする風車発電機用動翼軸受シール装
    置。
  2. 【請求項2】 動翼軸が動翼支持軸受部の軸受に支承さ
    れて回動する風車発電機用動翼装置において、前記動翼
    軸周りに直角方向につば状のシール板を張り出し固着
    し、該シール板と動翼軸間にすき間を埋めるシール手段
    を設けると共に、前記動翼支持軸受部の上端部に、前記
    シール板の下面との間の僅かなすき間をへだててシール
    装着板を対向配設し、該シール装着板の、前記シール板
    に対面する側にOリング嵌入用溝を穿設し、該溝内に装
    着したOリングをシール装着板の外部より分割リングを
    介して押圧するよう構成したことを特徴とする風車発電
    機用動翼軸受シール装置。
JP6243468A 1994-09-13 1994-09-13 風車発電機用動翼軸受シール装置 Expired - Lifetime JP3040672B2 (ja)

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