JP3040540U - 印鑑付きカード及びカード状印鑑 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、各種取引を行うカードと印鑑とを組
み合わせた印鑑付きカードを提供する。 【解決手段】一部に折り曲げ可能な片部３が形成される
とともに各種取引用の取引情報を記録したカード状の本
体２と、前記片部３に設けた印影部４と、前記片部４に
対して着脱可能に形成した前記印影部４を覆う印影キャ
ップ５とを具備するものである。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

本考案は、新規且つ斬新な印鑑付きカード及びカード状印鑑に関するものであ る。

【従来の技術】

従来、金融機関等に設けられているキャッシュディスペンサ（ＣＤ）装置等に 挿入して預金の預金の出金等を行う銀行カードや、各種のクレジットカード等々 は、その形状が薄型の直方体形状であるため財布等に収納して携帯する場合には 便利であるものの、専ら所有者と金融機関等との間の金融取引や商取引等を行う ためだけの機能しか具備していなかった。 また、従来における印鑑は、例えば円柱状の印鑑本体の端面に所有者の氏のみ 又は氏名を表す印影を刻印したものが通常であり、印鑑本体が円柱状であるため にやや嵩ばり、財布或いは各種カード収納用の薄型ケース等に収納して携帯する 場合に不都合である。

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、上述したようなカードの利 点に着目し、各種取引を行うカードと印鑑とを組み合わせた印鑑付きカード及び 携帯に便利なカード状印鑑を提供することを目的とするものである。

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案に係る印鑑付きカードは、一部に折り曲げ可能な片部が形 成されるとともに各種取引用の取引情報を記録したカード状の本体と、前記片部 に設けた印影部とを有することを特徴とするものである。 請求項２記載の考案に係る印鑑付きカードは、請求項１記載の考案に係る印鑑 付きカードの構成に、前記片部に対して着脱可能に形成した前記印影部を覆う印 影キャップを付加したものである。 このような構成の印鑑付きカードによれば、カード状の本体に各種取引用の取 引情報を記録しているとともに、折り曲げ可能な片部に印影部を設けているので 、各種取引を行う機能と印鑑としての機能とを併有し、しかも、財布や各種カー ド収納用の薄型ケース等に収納して携帯に便利な印鑑付きカードを提供できる。 また、前記片部に対して着脱可能に形成した前記印影部を覆う印影キャップを 付加することで、携帯時には前記印影部を印影キャップで覆うことにより、印影 部に付着している朱肉が他のカードや札等に付き汚してしまうことを防止できる 。 請求項３記載の考案に係るカード状印鑑は、一部に折り曲げ可能な片部を形成 したカード状の本体と、前記片部に設けた印影部とを有することを特徴とするも のである。 請求項４記載の考案に係るカード状印鑑は、請求項３記載の考案に係るカード 状印鑑の構成に、前記片部に対して着脱可能に形成した前記印影部を覆う印影キ ャップを付加したものである。 このような構成のカード状印鑑によれば、カード状の本体に設けた折り曲げ可 能な片部に印影部を設けているので、カード状の本体に印鑑としての機能を持た せることができ、財布や各種カード収納用の薄型ケース等に収納して携帯するこ とが容易となる。 また、前記片部に対して着脱可能に形成した前記印影部を覆う印影キャップを 付加することで、携帯時には前記印影部を印影キャップで覆うことにより、印影 部に付着している朱肉が他のカードや札等に付き汚してしまうことを防止できる 。

【考案の実施の形態】

以下に、本考案に係る印鑑付きカード及びカード状印鑑の実施の形態を詳細に 説明する。 図１乃至図４は、本考案に係る実施の形態の印鑑付きカード１を示すものであ る。 この印鑑付きカード１は、一部に折り曲げ可能な三角形状の片部３が形成され るとともに、各種取引用の取引情報を記録した合成樹脂製で、薄型の直方体形状 からなるカード状の本体２と、前記片部３に設けた例えば所有者を表す「氏」で ある「山田」の印影を刻印した印影部４と、前記片部３に対して着脱可能に形成 した前記印影部４を覆う印影キャップ５とを有している。 前記カード状の本体２に記録した各種取引用の取引情報は、この本体２の表面 に付されたエンボス加工部６と、この本体２に設けた磁気ストライプ部７とに記 録されている。即ち、エンボス加工部６には、所有者の識別番号等の情報が記録 され、磁気ストライプ部７には、所有者の識別番号、氏名、有効期限、取引金融 機関名等の各種取引に必要な情報が磁気情報の形態で記録されている。 前記印影部４は、図４に示すように、例えば所有者を表す「氏」である「山田 」の印影を基体４ａに対する凸状加工により形成している。なお、前記印影部４ は、図５に示すように、基体４ａに対する凹状加工により形成することもできる 。 前記印影キャップ５は、前記三角形状の片部３に設けた前記印影部４の上面を 完全に覆うように、この片部３の形状に対応した平面形状が三角形状で前記印影 部４が完全に没入する挿入凹部５ａを設けた構造となっている。 上述した印鑑付きカード１を印鑑として用いる場合は、図３に示すように、前 記本体２に対し三角形状の片部３を朱肉を付けた前記印影部４を下側とした状態 で折り曲げ、この状態で片部３を捺印すべき書類等の捺印箇所に押し当てること により、当該捺印箇所に例えば所有者を表す「氏」である「山田」の印を捺印す ることができる。また、印鑑付きカード１を各種取引に使用する場合には、前記 片部３を折り曲げることなく、通常の銀行カード等と同様にキャッシュディスペ ンサ）装置に挿入すれば良い。 更に、上述した印鑑付きカード１を財布或いは各種カード収納用の薄型ケース 等に入れて持ち運ぶ際には、前記片部３に印影キャップ５を被せて印影部４を完 全に覆う状態とする。これにより、印影部４に付着している朱肉が他のカードや 札等に付き汚してしまうことを防止することができる。 図６は、本考案に係る実施の形態のカード状印鑑１０を示すものである。 このカード状印鑑１０は、一部に折り曲げ可能な三角形状の片部１３が形成さ れた合成樹脂製で、薄型の直方体形状からなるカード状の本体１２と、前記片部 １３に設けた例えば所有者を表す「氏」である「山田」の印影を刻印した印影部 １４と、前記片部１３に対して着脱可能に形成した前記印影部１４を覆う前記印 影キャップ５と同様な構造の印影キャップ１５とを有している。 このような構成のカード状印鑑１０によれば、前記本体１２に対し三角形状の 片部１３を朱肉を付けた前記印影部１４を下側とした状態で折り曲げ、この状態 で片部１３を捺印すべき書類等の捺印箇所に押し当てることにより、当該捺印箇 所に例えば所有者を表す「氏」である「山田」の印を捺印することができる。 また、カード状印鑑１０を財布或いは各種カード収納用の薄型ケース等に入れ て持ち運ぶ際には、前記片部１３に印影キャップ１５を被せて印影部１４を完全 に覆う状態とする。これにより、印影部１４に付着している朱肉が他のカードや 札等に付き汚してしまうことを防止することができる。 このカード状印鑑１０の場合にも、前記印影部１４は、所有者を表す例えば「 氏」である「山田」の印影を凸状加工により形成したり、凹状加工により形成し たりすることが可能であることは勿論である。

【考案の効果】

本考案によれば、各種取引を行う機能と印鑑としての機能とを併有した携帯に 極めて便利な印鑑付きカードを提供することができる。そして、印影キャップを 付加することで、印影部に付着している朱肉が他のカードや札等に付き汚してし まうことを防止できる印鑑付きカードを提供することができる。 また、本考案によれば、携帯に極めて便利なカード状印鑑を提供することがで きる。そして、印影キャップを付加することで、印影部に付着している朱肉が他 のカードや札等に付き汚してしまうことを防止できるカード状印鑑を提供するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の印鑑付きカードの実施の形態を示す斜
視図である。

【図２】本実施の形態の印鑑付きカードにおける印影キ
ャップを本体に装着した状態を示す斜視図である。

【図３】本実施の形態の印鑑付きカードにおける印影部
の使用態様を示す斜視図である。

【図４】本実施の形態の印鑑付きカードの断面図であ
る。

【図５】本実施の形態の印鑑付きカードの印影部の他の
構成例を示す断面図である。

【図６】本考案のカード状印鑑の実施の形態を示す斜視
図である。

【符号の説明】

１ 印鑑付きカード ２ 本体 ３ 片部 ４ 印影部 ４ａ 基体 ５ 印影キャップ ５ａ 挿入凹部 １０ カード状印鑑 １２ 本体 １３ 片部 １４ 印影部 １５ 印影キャップ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一部に折り曲げ可能な片部が形成されると
   ともに各種取引用の取引情報を記録したカード状の本体
   と、前記片部に設けた印影部とを有することを特徴とす
   る印鑑付きカード。
2. 【請求項２】一部に折り曲げ可能な片部が形成されると
   ともに各種取引用の取引情報を記録したカード状の本体
   と、前記片部に設けた印影部と、このカード状の本体の
   前記片部に対して着脱可能に形成した前記印影部を覆う
   印影キャップとを有することを特徴とする印鑑付きカー
   ド。
3. 【請求項３】一部に折り曲げ可能な片部を形成したカー
   ド状の本体と、前記片部に設けた印影部とを有すること
   を特徴とするカード状印鑑。
4. 【請求項４】一部に折り曲げ可能な片部を形成したカー
   ド状の本体と、前記片部に設けた印影部と、このカード
   状の本体の前記片部に対して着脱可能に形成した前記印
   影部を覆う印影キャップとを有することを特徴とするカ
   ード状印鑑。