JP3023671U - クレジットカードおよびクレジット管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クレジット，利用ポイントサービスが一体と
なった取引の利用，管理を容易にする。一見して現状の
利用ポイント数を知ることができるようにする。 【解決手段】 表面１１に利用により積算される利用ポ
イントを肉眼で確認可能に表示する利用ポイント表示欄
１３を設け、利用ポイント表示欄１３に書換印字可能な
表示構造１４を備えた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、クレジットの取引に利用されるクレジットカードおよびクレジット のコンピュータ管理を行うクレジット管理システムに係る技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、クレジットカードとしては、例えば、情報が記録された磁気記録部を備 えたものが知られている。また、クレジット管理システムとしては、例えば、ク レジットカードの磁気記録部に記録された情報の読込み，書込みと必要な情報の 入力とを行う端末機と、端末機に接続され情報の交換，管理を行うホストコンピ ュータとからなるものが知られている。

【０００３】 一方、最近では、クレジット，現金の取引に応じて利用ポイントを積算して割 引等の特典を付与する利用ポイントサービスが普及している。この利用ポイント サービスでは、クレジットカードと同様のカード，管理システムが導入されてい る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前述の従来のクレジットカード，クレジット管理システムでは、利用ポイント サービスと別系統になっているため、クレジット，利用ポイントサービスが一体 となった取引の利用，管理が煩わしいという問題点がある。また、利用ポイント サービスでは、取引，特典行使等により利用ポイントが頻繁に変動するため、一 見して現状の利用ポイント数（残高）を知ることができるようにすることが要求 されている。

【０００５】 本考案は、このような問題点，要求を考慮してなされたもので、クレジット， 利用ポイントサービスが一体となった取引の利用，管理を容易にし、一見して現 状の利用ポイント数を知ることができるようにしたクレジットカードおよびクレ ジット管理システムを提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前述の課題を解決するため、本考案に係るクレジットカードは、次のような手 段を採用する。

【０００７】 即ち、請求項１に記載のように、表面または裏面に利用により積算される利用 ポイントを肉眼で確認可能に表示する利用ポイント表示欄を設け、利用ポイント 表示欄に書換印字可能な表示構造を備えてなる。利用ポイント表示欄には、肉眼 で一見して知ることができるように現状の利用ポイント数が表示される。利用ポ イント表示欄によってクレジットカードの本質的機能が損なわれないため、クレ ジット，利用ポイントサービスが一体化された取引に対応できる。

【０００８】 また、請求項２に記載のように、表面または裏面に利用により積算される利用 ポイントを肉眼で確認可能に表示する利用ポイント表示欄を設け、利用ポイント 表示欄に磁力により透光性，遮光性を変換して印字される書換印字可能な表示構 造を備えてなる。利用ポイント表示欄は、磁力を利用した簡単な装置類で印字表 示される。

【０００９】 さらに、前述の課題を解決するため、本考案に係るクレジット管理システムは 、次のような手段を採用する。

【００１０】 即ち、請求項３に記載のように、情報が記録された磁気記録部を備えたクレジ ットカードと、クレジットカードの磁気記録部に記録された情報の読込み，書込 みと必要な情報の入力とを行う端末機と、端末機に接続され情報の交換，管理を 行うホストコンピュータとからなるクレジットの管理システムにおいて、クレジ ットカードには、表面または裏面に利用により積算される利用ポイントを肉眼で 確認可能に表示する利用ポイント表示欄を設け、利用ポイント表示欄に書換印字 可能な表示構造を備え、端末機には、クレジットカードの利用ポイント表示欄の 表示を書換印字可能な印字機構を備えたことを特徴とする。端末機に書換印字可 能な印字機構を備えることにより、クレジットカード，端末機，ホストコンピュ ータからなる通常のクレジット管理システムを利用して利用ポイントサービスも 利用，管理される。

【００１１】 また、請求項４に記載のように、情報が記録された磁気記録部を備えたクレジ ットカードと、クレジットカードの磁気記録部に記録された情報の読込み，書込 みと必要な情報の入力とを行う端末機と、端末機に接続され情報の交換，管理を 行うホストコンピュータとからなるクレジットの管理システムにおいて、クレジ ットカードには、表面または裏面に利用により積算される利用ポイントを肉眼で 確認可能に表示する利用ポイント表示欄を設け、利用ポイント表示欄に磁力によ り透光性，遮光性を変換して印字される書換印字可能な表示構造を備え、端末機 には、クレジットカードの利用ポイント表示欄の表示を書換印字可能な印字機構 を備えたことを特徴とする。クレジットカードの利用ポイント表示欄は、磁力を 利用した端末機の印字機構で印字表示される。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係るクレジットカードおよびクレジット管理システムの実施の 形態を図面に基いて説明する。

【００１３】 この実施の形態では、クレジット管理システムは、図３に示すように、クレジ ットカード１，端末機２，ホストコンピュータ３，回線４で構成されている。

【００１４】 クレジットカード１は、図１に示すように、０．７〜０．８ｍｍ厚さの塩化ビ ニルの薄板からなるもので、８５×５４ｍｍ程度の長方形に形成されている。

【００１５】 このクレジットカード１の表面１１の一方の長手辺よりの端部には、利用者の 氏名等の情報が記録された磁気記録部１２が長手方向へ延びる帯形に設けられて いる。この磁気記録部１２は、例えば、ＪＩＳ規格で定められるＪＩＳ−６３０ １−２型である。

【００１６】 また、このクレジットカード１の表面１１の磁気記録部１２から他方の長手辺 側に一定の間隔を介した位置には、利用ポイントを肉眼で確認可能に表示する利 用ポイント表示欄１３が磁気記録部１２と同一方向へ延びる帯形に設けられてい る。なお、磁気記録部１２，利用ポイント表示欄１３の間隔ａは、端末機２での 磁気記録部１２，利用ポイント表示欄１３に対する読込み機能等が阻害されない 長さに設定されている。また、磁気記録部１２，利用ポイント表示欄１３の帯形 に延びる方向を一致させたのは、端末機２で読込み等のための走査を容易にする ためである。この利用ポイント表示欄１３には、図２に詳細に示されるような書 換印字可能な表示構造１４が内蔵されている。この表示構造１４は、透光性を有 する合成樹脂フィルム等の保護層１４１と、保護層１４１の下層に位置して通常 遮光性を有しているが垂直方向（クレジットカード１の板厚方向）の磁力の印加 により透光性を発揮するカプセル群からなる印字層１４２と、印字層１４２の下 層に位置して印字層１４２を透過した光線ｂを受けるバックコート層１４３から なるもので、磁力の印加された部分ｃのみがバックコート層１４３を透視させて 利用ポイントを印字表示するようになっている。従って、利用ポイント表示欄１ ３に表示される利用ポイントは、簡単に書換印字が可能である。

【００１７】 なお、このクレジットカード１の表面１１の余白や裏面には、他の必要な事項 が印刷されたり凹凸加工される。

【００１８】 端末機２は、クレジットカード１の磁気記録部１２に記録された情報の読込み ，書込みとキィーボード等により必要な情報の入力とを行う通常の機構に加えて 、クレジットカード１の利用ポイント表示欄１３の表示を書換印字可能な印字機 構（図示せず）が設けられている。この印字機構は、磁気ヘッドをクレジットカ ード１の利用ポイント表示欄１３に接離させ表示構造１４の印字層１４２に磁力 を印加する構造を備えている。

【００１９】 ホストコンピュータ３は、回線４によって多数の端末機２と接続しており、情 報の交換，管理を行う機構が設けられている。

【００２０】 この実施の形態では、このクレジットカード１のクレジットの利用，管理につ いては、従来と同様に行われる。そして、このクレジットカード１により、利用 ポイントサービスの利用，管理をも並行して行われることになる。即ち、端末機 ２にクレジットカード１をアクセスすると、ホストコンピュータ３による利用ポ イントの管理とともに、端末機２の印字機構によりクレジットカード１の利用ポ イント表示欄１３に現状の利用ポイント数が表示されることになる。従って、ク レジットカード１の利用ポイント表示欄１３からは、現状の利用ポイント数を一 見して知ることができる。

【００２１】 以上、図示した実施の形態の外に、利用ポイント表示欄１３をクレジットカー ド１の裏面に設ける構成とすることも可能である。

【００２２】

【考案の効果】

以上のように本考案に係るクレジットカードおよびクレジット管理システムは 、各請求項共通として、クレジット，利用ポイントサービスが一体となった取引 の利用，管理を容易に行える効果がある。

【００２３】 さらに、各請求項共通として、一見して現状の利用ポイント数を知ることがで きる効果がある。

【００２４】 さらに、請求項２，４共通として、現状の利用ポイント数を簡単に書換えるこ とができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るクレジットカードおよびクレジッ
ト管理システムの実施の形態を示すクレジットカードの
斜視図である。

【図２】図１のＸ−Ｘ線拡大断面図である。

【図３】本考案に係るクレジット管理システムの実施の
形態を示す全体の系統図である。

【符号の説明】

１ クレジットカード １３ 利用ポイント表示欄 １４ 表示構造 ２ 端末機 ３ ホストコンピュータ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０６Ｋ 17/00 Ｌ Ｇ０６Ｋ 19/00 Ｂ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面または裏面に利用により積算される
   利用ポイントを肉眼で確認可能に表示する利用ポイント
   表示欄を設け、利用ポイント表示欄に書換印字可能な表
   示構造を備えてなるクレジットカード。
2. 【請求項２】 表面または裏面に利用により積算される
   利用ポイントを肉眼で確認可能に表示する利用ポイント
   表示欄を設け、利用ポイント表示欄に磁力により透光
   性，遮光性を変換して印字される書換印字可能な表示構
   造を備えてなるクレジットカード。
3. 【請求項３】 情報が記録された磁気記録部を備えたク
   レジットカードと、クレジットカードの磁気記録部に記
   録された情報の読込み，書込みと必要な情報の入力とを
   行う端末機と、端末機に接続され情報の交換，管理を行
   うホストコンピュータとからなるクレジットの管理シス
   テムにおいて、クレジットカードには、表面または裏面
   に利用により積算される利用ポイントを肉眼で確認可能
   に表示する利用ポイント表示欄を設け、利用ポイント表
   示欄に書換印字可能な表示構造を備え、端末機には、ク
   レジットカードの利用ポイント表示欄の表示を書換印字
   可能な印字機構を備えたことを特徴とするクレジット管
   理システム。
4. 【請求項４】 情報が記録された磁気記録部を備えたク
   レジットカードと、クレジットカードの磁気記録部に記
   録された情報の読込み，書込みと必要な情報の入力とを
   行う端末機と、端末機に接続され情報の交換，管理を行
   うホストコンピュータとからなるクレジットの管理シス
   テムにおいて、クレジットカードには、表面または裏面
   に利用により積算される利用ポイントを肉眼で確認可能
   に表示する利用ポイント表示欄を設け、利用ポイント表
   示欄に磁力により透光性，遮光性を変換して印字される
   書換印字可能な表示構造を備え、端末機には、クレジッ
   トカードの利用ポイント表示欄の表示を書換印字可能な
   印字機構を備えたことを特徴とするクレジット管理シス
   テム。