JP3040249U

JP3040249U - 多目的空気入れ

Info

Publication number: JP3040249U
Application number: JP1997000859U
Authority: JP
Inventors: チンミンリン
Original assignee: チンミンリン
Priority date: 1997-02-05
Filing date: 1997-02-05
Publication date: 1997-08-15
Anticipated expiration: 2003-02-05

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、自転車に乗る者が遭遇しやすく、
かつて有効な解決手段のなかった問題点を解決すべく、
多目的空気入れを設計、従来品の不便さを改善する。【解決手段】本考案は、把手のヘッドに空気入れ用の
ニードルバルブ収納箇所を設ける等多目的特性を有し、
筒体上端に設けた半円形嵌合部と把手下方端の嵌合部を
噛み合わせ、把手と筒体の二つを結合する為、ボディ上
に取り付けた場合、振動による離脱という心配がなく、
自転車のボディ上に簡単に取り付け可能で、走行時、タ
イヤに空気注入する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案の多目的空気入れは、自転車のボディに簡単に取り付けられ、走行時にタイヤに空気注入をする為に使用し、また、リム外側のチューブ交換機能を兼ね備え、人体工学に符合するデザインの調節可能な把手を有し、子把手のヘッドにボールの空気注入用ニードルバルブを収納できる等、多目的特性を持つ空気入れに関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在、市場で見られる自転車専用空気入れは、多くが自転車ボディに簡単に取り付け可能なものであり、タイヤに空気を入れたい場合に使用し、その基本外形は、単純で、筒体、把手等を有する従来型構造である。これを自転車に取り付けるが、走っている際、路面のでこぼこにより振動し、把手と筒体には、振動により離脱した場合のすべり止めが設計されていない為、往々にして、筒体を離脱した把手が自転車をこいでいる者に当たる事態を招き、また、自転車のタイヤに釘や刃物が刺さる等の状況も発生し、走行の障害となることがある。一般には、走行の際、タイヤ交換に必要なテコ等の工具を持ち合わせる習慣がない為、どうしてよいのかわからなくなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、自転車に乗る者が遭遇しやすく、かつて有効な解決手段のなかった問題点を解決すべく、多目的空気入れを設計し、従来品の不便さを改善し、リム外側のチューブ交換の機能を兼ね備え、人体工学に符合するデザインの調節可能把手を有し、子把手のヘッド部内にニードルバルブを収納できる等多目的特性を有する空気入れを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案の多目的空気入れは、把手、筒体を含み、その把手は、下方側面に突出部を設けた子把手と親把手であり、留め具により結合され、子把手は、上下に動かすことが可能で、握り状態を調節し、子把手前方端に収納部を設け、収納部キャップによりこれを密封し、後方端にはテコ部を形成し、筒体を棒としテコのようにし、リム外側のチューブ修理時に用いる。

【０００５】本考案の多目的空気入れは、把手のヘッドに空気入れ用のニードルバルブ収納箇所を設ける等多目的特性を有し、筒体上端に設けた半円形嵌合部と把手下方端の嵌合部をはめ込み、把手と筒体の二つを結合しボディ上に取り付けた場合、振動による離脱という心配がなく、また、自転車のボディ上に簡単に取り付け可能で、走行時にタイヤに空気注入することを可能にする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１に示すように、本考案の実施例による多目的空気入れは、空気入れの把手とアルミ合金製高強度の筒体５０の二部分に分かれる。その内、把手は、留め具１２により子把手１０と親把手２０の二つが結合されており、子把手１０は、留め具１２を軸とし、図２に示すように上下運動が可能である。また、子把手１０と親把手２０の二つは、その下側側面に人の指を模倣し、握った状態に適合する形状の数個の弧形突出部３０を設ける。これは、人体工学に符合するデザインであり、空気注入時、把手をしっかり握ることができる為、手が滑り抜ける心配がない。

【０００７】子把手１０の前方端には収納部４１が設けられており、ボールに空気を入れるためのニードルバルブを収納し、また、収納部キャップ４０を収納部４１口に取り付け、ニードルバルブの脱落を防止する。子把手１０の後方端には、舌状で非常に強固性のある硬いテコ部１１を設ける。図５に示すように、親把手２０の下方端には外方へ突出した円形の嵌合部４２が設けられており、筒体５０との結合時には、筒体５０の上端部位に設けた半円形嵌合部５１にしっかり噛み合う為、自転車に取り付ける場合、把手と筒体５０の二つは、固く結合しており離脱することがなく、従来品のように離脱により自転車に乗る者の安全性が失われるという欠点を改善する。また、筒体５０端の空気注入口に保護キャップ６０を取り付け、これを空気注入口に被冠することにより、水分および砂塵の侵入を防ぎ、内部への湿気の影響を防止する為、使用年数を引き延ばすことが可能となる。

【０００８】図２及び３に示すように、本考案の空気入れの把手は、操作する人および空気入れの使用状態に合わせることが可能であり、子把手１０を留め具１２を中心に上方向に持ち上げ、筒体５０とＴ字形になるよう垂直形状にするか、これを親把手２０と一体になるように下げて握る。把手の下側側面に人体工学的に符合するデザインの突出部３０を設けてある為、更にしっかりと握ることができる。

【０００９】図４に示すように、タイヤが釘状の物に当たりパンクした場合、子把手１０を上方に完全に持ち上げ、子把手１０の後方端に設けた非常に強固で硬いテコ部１１をリムとタイヤ、チューブの間に嵌入させ、高強度の筒体５０をテコ棒としてチューブを外し、チューブ内側の補強作業を行い、終了後、直接空気入れによりタイヤに空気注入すれば、修理完了となる。図５に本考案の親把手２０と筒体５０の結合状態を示す。結合時は、親把手２０もしくは筒体５０を少々回し、親把手２０下方端の円形の嵌合部４２を筒体５０の嵌合部位内にはめ込み回し、嵌合部４２と半円形嵌合部５１を相互に噛み合わせることにより、二つをしっかり結合する。

【００１０】

【考案の効果】

上述により、本考案の詳細説明を理解いただけたと思うが、本考案は、従来品の欠点に改良を加え、更にリム外側のチューブ交換の機能を兼ね備え、人体工学に符合するデザインの調節可能把手を有し、子把手のヘッド部内にニードルバルブを収納できる等多目的特性を持つ空気入れを提案する。その構造は、同種商品には見られない創作であり、非常に進歩的で、実用的、更には斬新的であるという特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す立体外観図である。

【図２】本考案の空気注入用の把手に関する形態および
作動を示す図である。

【図３】本考案の空気注入用把手に関する別の形態およ
び作動を示す図である。

【図４】本考案の子把手を持ち上げ、リム外側のチュー
ブ交換時の例を示す図である。

【図５】本考案の親把手と筒体の結合を示す拡大断面図
である。

【符号の説明】

１０子把手１１テコ部１２留め具２０親把手３０突出部４０収納部キャップ４１収納部４２嵌合部５０筒体５１半円形嵌合部６０保護キャップ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 597023662 Ｎｏ． 34，Ｌａｎｅ 214，Ｓｅｃ. １，ＫａｎｇＮｉｎｇＲｏａｄ, ＮｅｉＨｕ，Ｔａｉｐｅｉ，Ｔａｉｗａｎ，Ｒ．Ｏ．Ｃ.

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】把手、筒体を含み、その把手は、下方側面
に突出部を設けた子把手と親把手であり、留め具により
結合され、子把手は、上下に動かすことが可能で、握り
状態を調節し、子把手前方端に収納部を設け、収納部キ
ャップによりこれを密封し、後方端にはテコ部を形成
し、筒体を棒としテコのようにし、リム外側のチューブ
修理時に用いることを特徴とする多目的空気入れ。
【請求項２】前記親把手は、その下側端円形周囲の両側
に、突出した嵌合部を設け、筒体と結合させる際は、筒
体上部端の嵌合箇所に設けた半円形嵌合部と相互に噛み
合う為、把手と筒体の二つは、強固に結合し、脱落がな
いことを特徴とする請求項１記載の多目的空気入れ。
【請求項３】前記筒体は、その端の空気注入口箇所に保
護キャップを被冠し、空気注入口を塞ぎ、水分や砂塵の
侵入を防ぐことを特徴とする請求項１記載の多目的空気
入れ。