JP3040172U - 防塵衣用発塵防止装置 - Google Patents

防塵衣用発塵防止装置

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JP3040172U
JP3040172U JP1996012719U JP1271996U JP3040172U JP 3040172 U JP3040172 U JP 3040172U JP 1996012719 U JP1996012719 U JP 1996012719U JP 1271996 U JP1271996 U JP 1271996U JP 3040172 U JP3040172 U JP 3040172U
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belt
dust
suction box
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JP1996012719U
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正弘 島田
軍司 笹川
享 斉藤
毅 久家
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Kanae Corp
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Kanae Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、無塵衣用発塵防止装置において、吸引
ベルトおよび小型吸引ボックスが別個に設けられ、作業
中作業者に違和感があり、その上、それぞれが構造が複
雑で、素材も製造上コストが係るという問題があった。 【構成】 通気性化繊織布によって、上衣および下衣が
一体に縫製された超特殊環境用無塵衣内側の腰部に、設
置する頭部、腹部および足部の空気を吸引する減圧ベル
トおよび小型吸引ボックスからなる防塵用発塵防止装置
において、減圧ベルトは、上部および下部にそれぞれ複
数の吸気孔を有し、表部に小型吸引ボックスと接続する
固定環を有し、その形状は、ベルトの長手方向に中空の
波型帯状に成形され、ベルト上下の空気を相互に流通せ
しめる構造からなり、小型吸引ボックスは波形のメカニ
カル防塵フィルター、吸引ファン、バッテリおよび減圧
ベルトと接続する固定環からなり排出口は下側に設けら
れ、該無塵衣内部に設けられ減圧ベルト固定環に直接、
気密に接続することを特徴とする無塵衣用発塵防止装
置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高清浄度クリーンルームでの着用に適する高機能防塵衣に用いる吸 引ベルトおよび小型吸引ボックスからなる無塵衣用発塵防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、半導体産業における集積回路の集積度の増大など、クリーンルームを使 用する産業分野の進展に伴って、さらに高い清浄度のクリーンルームに適用可能 な清浄度クラス1および0.01に対応する防塵衣システムの構築は不可欠なこ ととなっている。
【0003】 従来、防塵衣の内部を無塵にするには、防塵衣内側の空気を吸引ポンプで防塵 衣の外側に排出する試みが行われている。その試みはそれなりの防塵効果はある が、防塵内部に装着する吸引部分の構造が複雑で大きいため着用者にとって違和 感が大きく快適性に欠け且つ着脱が繁雑であるなどの問題点により量的実用化に 結び付いていないのが実体である。
【0004】 一方、排気装置付きフードを装着した防塵衣を着るという方法も一部で採用さ れているが、この方法は吸引が頭部と顔面のみで、主な微粒子発生源である身体 部に及ばないため微粒子汚染減少効果に乏しい。 また、防塵衣を着た作業者が運動すると、防塵衣内部の気圧はクリーンルーム の気圧に対して陰圧ないし陽圧の変動を交互に繰返し、陽圧になったときに微粒 子を含有する衣服内空気の漏洩と透過が起きる。衣服内圧力を外部に対して常に 陰圧に保てば微粒子汚染を防ぐことができる。
【0005】 このような視点から、空気孔を排列した長いパイプを防塵衣内部各所に配置し たものがあるが、これも吸引管と排出装置を別個に設けており、その接続にゴム 管を使用し、作業者に違和感、不快感を与える。
【0006】 この吸引管の改良として、防塵衣内の空気を吸引する複数の経路とそれを排出 する単独の経路とを組込んだ幅広のベルト状支持体であって、この支持体中の管 内部を空気が容易に流通できるような厚みを有する立体的繊維編み物で構成した ベルト状の支持体が使用された。しかし、これは製造に手間が掛り、そのためコ ストが高く製造上問題があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案者らは上記の課題を改良するものとしてその吸引管および排出装置を種 々検討した結果、吸引ベルトおよび排出装置の素材、構造を改良し、その上吸引 ベルトと排出装置を直接連結することによって解決した。 本考案の目的は、吸引ベルトおよび排出装置の素材および構造を改良し、その 上、吸引ベルトと排出装置を直接連結することによって製造も容易で装着も簡単 な上、集塵能力も向上した防塵装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、通気性化繊織布によって、上衣および下衣が一体に縫製された超特 殊環境用無塵衣内側の腰部に、設置する頭部、腹部および足部の空気を吸引する 減圧ベルトおよび小型吸引ボックスからなる防塵衣用発塵防止装置において、減 圧ベルトは、上部および下部にそれぞれ複数の吸気孔を有し、表面に小型吸引ボ ックスと接続する固定環を有し、その形状は、ベルトの長手方向に中空の波型帯 状に成形され、ベルト上下の空気を相互に流通せしめる構造からなり、小型吸引 ボックスは、波型のメカニカル防塵フィルター、吸引ファン、バッテリーおよび 減圧ベルトと接続する固定環からなり、排出口は下側に設けられ、該無塵衣内部 に設けられた減圧ベルト固定環に直接、気密に接続することを特徴とする無塵衣 用発塵防止装置、
【0009】 減圧ベルトは上部および下部にそれぞれ複数の吸気孔を有し、表面に小型吸引 ボックスと接続する固定環を有し、その形状は、ベルトの長手方向に中空の波型 帯状に成形され、ベルト上下の空気を相互に流通せしめる構造からなることを特 徴とする減圧ベルト、
【0010】 小型吸引ボックスは波型のメカニカル防塵フィルター、吸引ファン、バッテリ および減圧ベルトと接続する固定環からなり、空気の排出口は下側に設けられた ことを特徴とする小型吸引ボックス、
【0011】 波型のメカニカル防塵フィルターを一枚有する小型吸引ボックスは、減圧ベル トの接続する固定環およびメカニカル防塵フィルターの内部に吸引ファンを固定 し、該フィルターの外側に下側に設置した排出口を設けたことを特徴とする小型 吸引ボックス、
【0012】 および波型のメカニカル防塵フィルターを二枚有する小型吸引ボックスは、減 圧ベルトの接続する固定環の内部に吸引ファンを固定し、該小型吸引ボックスの 内部に一枚のメカニカル防塵フィルター、一個の下側に設けた排出口をセットに した器具を二個設置したことを特徴とする小型吸引ボックスである。
【0013】 本考案を図面に基づいて説明する。図1は、本考案の通気性化繊織布によって 、上衣および下衣が一体に縫製された超特殊環境用無塵衣内側の腰部に設置する 頭部、腹部および足部の空気を吸引する減圧ベルト2および小型吸引ボックス3 からなる防塵衣用発塵防止装置1である。即ち、図1は、本考案の吸引ベルト2 と小型吸引ボックス3が固定環で固定された無塵衣発塵防止装置1の斜視図であ る。
【0014】 作業者は普通の下着の上に、減圧ベルト2をする。そして、超特殊環境用無塵 衣を着用し、ベルトの真中に設けた口を開け、減圧ベルト2の表面の真中にある 固定環と小型吸引ボックスの固定環を接続する。そして、小型吸引ボックス3の 吸引ファンを作動する。吸引ベルト2の上部および下部に設けられた吸引口から 作業者の頭部、腹部および足部の空気を吸い込む。そして、小型吸引ボックスの 中の防塵フィルターによって塵は除去され、清浄度の高い空気は、クリーンルー ムに排出される。
【0015】 図2は本考案の吸引ベルト2の斜視図である。吸引ベルト2の表面の真中には 小型吸引ボックス3の固定環5と連結する固定環4がある。この両者の固定環4 、5で吸引ベルト2と小型吸引ボックス3が強固に気密に接続する。吸引ベルト の上部および下部にはそれぞれ複数の吸気口6が設けられている。この吸気口6 は無塵衣の内部の空気を吸入する口である。この吸気口の設置する数は複数設け るとよい。図2は、上部および下部に計12個設けている。
【0016】 吸引ベルト2の形状は、ベルトの長手方向に中空の波型帯状7に成形され、ベ ルト上部および下部の空気を相互に流通せしめる構造からなる。ベルトが波型に 成形されているので、頭部、腹部および足部の空気が均等に吸引されるため、防 塵衣から発生する微細塵の放散や捕捉がむらなく確実に行われ、その上、体の腰 部に確実にフィットする。
【0017】 吸引ベルト2の表面の真中に設けられた固定環4と小型ボックス3に設けられ た固定環5と接続される。固定環の接続は気密性を保つため、Oーリング、爪に よるロック方式で確実に接続される。 吸引ベルト2の上部および下部に設けられた吸気口6から吸入した空気は中空 になっている波型の帯状に形成された内部を通じて吸引ベルト2の固定環4を通 る。 吸引ベルトのベルト部への装着はベルトの両端に通常のファスナー接着が設 けられ、装着できる。 この吸引ベルトは合成樹脂でできており、射出成形等で簡単、安価に製造でき る。
【0018】 つぎに、小型吸引ボックス3について説明する。図3は、メカニカル防塵フィ ルター8が1枚使用の場合の小型吸引ボックス3の一部横断面平面図である。図 4は、1枚使用の場合のメカニカル防塵フィルター8の平面図である。 5は吸引孔を有する固定環5である。8は波型メカニカル防塵フィルターであ る。9は吸引ファンであり、10は排出口であり下方に設けれる。
【0019】 吸引ベルトの固定環4と直接接続された小型吸引ボックスの固定環5から吸引 ファン9により吸引された空気は先ずメカニカル防塵フィルター8の内部からフ ィルターを通って外側に排出され、その際、塵は除去される。そして、その無塵 空気は、下側に設けられた排出口10から下方に排出される。
【0020】 図4は、図3に用いられる1枚使用のメカニカル防塵フィルターの平面図であ る。フィルターの外側の形状は楕円形であり、内側の形状は矩形である。外側と 内側には波状の袋状になっており、表面積が大となっており、塵を集塵する面積 が大きく、集塵能力は強力となる。
【0021】 図5は、メカニカル防塵フィルター2枚使用の場合の小型ボックスの一部横 断面断面図である。5は吸引孔を有する固定環である。8はメカニカル防塵フィ ルターであり、9は吸引するファンであり、10は排出口である。 吸引ベルト2の固定環4と直接接続された小型吸引ボックス3の固定環5から 吸引ファン9により吸引された空気は先ずボックスの内部に吸入され、メカニカ ル防塵フィルター8の外側からメカニカルフィルター8の内部を通って、外側に は下側に設けた排出口10を通して排出され、その際、塵は除去される。この場 合は、メカニカル防塵フィルターと排出口の装置は二セット設置してある。この 場合の一セットの形状は箱型である。メカニカル防塵フィルターは同じく波型状 の袋状になっており、同じく表面積が大きくなっている。
【0022】
【考案の効果】
本考案の効果は、吸引ベルトおよび排出装置の素材および構造を改良し、その 上、吸引ベルトと排出装置を直接連結することによって製造も容易で装着も簡単 な上、集塵能力も向上した防塵装置を提供した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の防塵衣用発塵防止装置の斜視図であ
る。
【図2】本考案の吸引ベルトの斜視図である。
【図3】本考案のメカニカル防塵フィルター一枚使用の
小型吸引ボックスの一部横断面平面図である。
【図4】本考案の小型吸引ボックスの一枚使用のメカニ
カル防塵フィルターの平面図である。
【図5】本考案のメカニカル防塵フィルター二枚使用の
小型吸引ボックスの一部横断面平面図である。
【符号の説明】
1 防塵衣用発塵防止装置 2 吸引ベルト 3 小型吸引ボックス 4 吸引ベルトの固定環 5 小型吸引ボックスの固定環 6 吸引ベルトの吸気口 7 吸引ベルトの波型形状 8 メカニカル防塵フィルター 9 吸引ファン 10 小型ボックスの排気口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月27日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 笹川 軍司 東京都千代田区霞ヶ関3丁目2番6号 三 光化学工業株式会社内 (72)考案者 斉藤 享 東京都杉並区和泉3丁目60番14号 東洋リ ントフリー株式会社内 (72)考案者 久家 毅 東京都港区浜松町2丁目10番2号 株式会 社カナエ内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性化繊織布によって、上衣および下
    衣が一体に縫製された超特殊環境用無塵衣内側の腰部に
    設置する頭部、腹部および足部の空気を吸引する減圧ベ
    ルトおよび小型吸引ボックスからなる防塵衣用発塵防止
    装置において、減圧ベルトは、上部および下部にそれぞ
    れ複数の吸気孔を有し、表面に小型吸引ボックスと接続
    する固定環を有し、その形状は、ベルトの長手方向に中
    空の波型帯状に成形され、ベルト上下の空気を相互に流
    通せしめる構造からなり、小型吸引ボックスは、波型の
    メカニカル防塵フィルター、吸引ファン、バッテリーお
    よび減圧ベルトと接続する固定環からなり排出口は下側
    に設けられ、該無塵衣内部に設けられた減圧ベルト固定
    環に直接、気密に接続することを特徴とする無塵衣用発
    塵防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の減圧ベルトは上部および下部
    にそれぞれ複数の吸気孔を有し、表面に小型吸引ボック
    スと接続する固定環を有し、その形状は、ベルトの長手
    方向に中空の波型帯状に成形され、ベルト上下の空気を
    相互に流通せしめる構造からなることを特徴とする減圧
    ベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1の小型吸引ボックスは波型のメ
    カニカル防塵フィルター、吸引ファン、バッテリおよび
    減圧ベルトと接続する固定環からなり空気の排出口は下
    側に設けられたことを特徴とする小型吸引ボックス。
  4. 【請求項4】 請求項3の波型のメカニカル防塵フィル
    ターを一枚有する小型吸引ボックスは、減圧ベルトの接
    続する固定環およびメカニカル防塵フィルターの内部に
    吸引ファンを固定し、該フィルターの外側に下側に設置
    した排出口を設けたことを特徴とする小型吸引ボック
    ス。
  5. 【請求項5】 請求項3の波型のメカニカル防塵フィル
    ターを二枚有する小型吸引ボックスは、減圧ベルトの接
    続する固定環の内部に吸引ファンを固定し、該小型吸引
    ボックスの内部に一枚のメカニカル防塵フィルター、一
    個の下側に設けた排出口をセットにした器具を二個設置
    したことを特徴とする小型吸引ボックス。
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