JP3039758U - 地震時に自動的に開放阻止される開き戸 - Google Patents

地震時に自動的に開放阻止される開き戸

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宏子 橋爪
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橋爪 英彌
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は振動(地震を含む)検出時に自動的に
開放阻止される開き戸の提供を目的とする。 【構成】本考案の開き戸は本体室内側の振動検出装置が
地震時に振動して開放阻止位置に到り開放阻止されるた
め自動的に開放阻止することが可能になり及び本考案の
開き戸は本体室内に固定された装置本体に動き可能に支
持され通常は開き戸の係止金具に係止されていない状態
から地震を検出して移動し前記開き戸の係止金具に係止
される係止手段により開放阻止されるため自動的に開放
阻止することが可能になった。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は振動(地震を含む)検出時に自動的に開放阻止される開き戸に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来において振動(地震を含む)検出時に自動的に開放阻止される開き戸の開発 が求められていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は以上の従来の課題を解決し振動(地震を含む)検出時に自動的に開放阻 止される開き戸であって開放阻止までを防災上重要なテーマ(技術課題)としそ の解決を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は以上の目的達成のために 本体室内側の振動検出装置が地震時に振動して開放阻止位置に到り開放阻止され る開き戸等 を提案するものである。
【0005】
【実施例】
以下本考案の地震時に自動的に開放阻止される開き戸を図面に示す実施例に従い 説明する。 図1及び図2は本考案の地震時に開放阻止される開き戸に用いる振動検出時の対 象物開放阻止装置を示し、該装置はばね手段(1)(図示のものは板ばね)の一 端に取り付けられた磁石(2)を有する。 ばね手段(1)の他端は本体(91)に例えばねじ等の固定手段(92)で取り 付けられる。 前記磁石(2)の取り付け方法としては一例として図示のものは磁石(2)の孔 にブッシュ(3)を嵌入固定し該ブッシュ(3)の雌ねじに突状体(8)として のねじをねじ込んで取り付けたものが示される。 該突状体(8)としてのねじは磁石(2)の下方へと突出し鋼等の磁性体(磁石 にくっつく材料)で作られた本体側金具(4)の係止手段(5)としての孔の上 方に位置決めされる。 次に該係止手段(5)の下方には本体(91)に固定された対象物側金具(6) の係止手段(7)としての孔(前記本体側金具(4)の孔より大きくされずれの 吸収が図られる)が配置される。 以上の実施例に示した本考案の地震時に開放阻止される開き戸の作用は次の通り 。すなわち無振動の状態では突状体(8)としてのねじは磁石(2)と共に本体 側金具(4)の上方にばね手段(1)により該本体側金具(4)から離れた状態 にある。 対象物側金具(6)の係止手段(7)としての孔は本体側金具(4)の係止手段 (5)としての孔の下方に位置する。 従って無振動の状態では対象物側金具(6)は何の障害もなく図示の矢印の動き 路方向に動くことが出来る。 次に地震等の振動が起きるとばね手段(1)は振動を始めてゆれが大きければ振 動も大きくなる。 一定以上の振幅になると磁石(2)は本体側金具(4)に吸着する(振動は吸着 で終了する)。 これにより突状体(8)としてのねじは図2に示す様に本体側金具(4)の係止 手段(5)と対象物側金具(6)の係止手段(7)を貫通した状態となる。 この突状体(8)の状態は磁石(2)で保持されているため振動検出が達成され 例えばスイッチ等を作動させたり光学検出に用いることも出来る。 更に図示のものは振動検出のみでなく対象物開放阻止も行うものであり係止手段 (7)が動こうとすると突状体(8)は係止手段(5)と係止手段(7)の両者 に当接して動き路方向の剪断力を受ける。 この剪断力とは対象物側金具(6)が突状体(8)を図2の左方に押す力Fと本 体側金具(4)が突状体(8)を図2の右方に押す力Gの両者の剪断力である。 この剪断力F、Gは上下方向に少しずれているため突状体(8)はモーメントを 受ける。
【0006】 このモーメントは本体側金具(4)の係止手段(5)としての孔の図2の左方縁 と突状体(8)としてのねじのねじ山がひつかかつた地点で発生するねじを下方 に押す力H及び本体側金具(4)が磁石(2)の下面右端を上方に押す力Jの両 者によるモーメントにより釣り合う。 すなわち対象物側金具(6)の係止手段(7)はねじ(8)を介して本体側金具 (4)の係止手段(5)により開放阻止されるのである。 以上の実施例は一例であり本考案の他の実施例を以下に説明する。 図3は本考案の開き戸に用いる他の装置を示し、該装置は図1及び図2のものと 比較して対象物側金具(6)の動き路方向(図示の矢印)が相違している。 この動き路方向についてはばね手段(1)が板ばねであれば板ばねの方向に直角 方向の剪断力が生じる場合(図1及び図2)の方が突状体(8)の傾斜が容易で 開放阻止に有利であるがこれは本質的な問題でないため図3の装置においても振 動検出のみでなく対象物開放阻止も可能である。 図4は本考案の開き戸に用いる他の装置を示し、該装置は前述の実施例と比較し て本体側金具(4)の係止手段(5)が孔でなく溝である点及びばね手段(1) が下方から上下に振動する点に特徴がある。 図5は本考案の開き戸に用いる他の装置を示し、該装置は前述の実施例と比較し て磁石(2)と突状体(8)を分離した点に特徴がある。 磁石(2)は例えばだぼ(12)でばね手段(1)に固定し突状体(8)として のねじはナット(10)でばね手段に固定する。 又ばね手段(1)の振動方向は横方向になっている。 図6は本考案の開き戸に用いる他の装置を示し、該装置は本体側金具(4)の係 止手段(5)として孔と共に回転押え(5a)も用いられている。 すなわち剪断力Gは孔で負担されモーメントは本体側金具(4)の折り曲げ片で ある回転押え(5a)が磁石(2)の上端面を下方に押す力Hにより支持される 。この様な理由から突状体(8)はねじ(これは側面にら線の歯がある突状体と 考えてよい)を用いる必要なく例えば図示の様な磁石(2)に直接密嵌した側面 に歯のないだぼの様なものを用いてもよいのである。 図7は本考案の開き戸に用いる他の装置を示し、該装置は本体側金具(4)が存 在するのであるが磁石(2)は対象物側金具(6)に直接吸着する構成になって いる。 従って対象物側金具(6)は磁性体でなければならないことになる。 又本体側金具(4)は剪断力Gを負担する引張り押え(5b)及びモーメントを 支持する下方に押す力Hを負担する回転押え(5a)を有している。 更に図7に示す磁石(2)は磁性体の裏板(8a)で保護され該裏板(8a)の めねじに突状体(8)としてのねじがねじこまれることにより磁石(2)はばね 手段(1)と裏板(8a)の間に挟持されることになる。 裏板(8a)は磁性体であり磁化するため該裏板(8a)は磁気的には磁石(2 )の一部と考えるべきである。 図7の構成は磁石(2)に大きな力をかけたくない場合に適する一方図6の構成 は比較的小さな力を開放阻止し磁石(2)にそれ程負担がかからない場合に用い ればよい。
【0007】 図8は本考案の開き戸に用いる他の装置を示し、該装置はばね手段(1)に磁石 (2)及び突状体(8)が取り付けられていた図1乃至図7の実施例と相違しば ね手段(1)には磁性体板(11)及び突状体(8)が取り付けられている点に 特徴がある。 すなわち本体側金具(4) (磁性体)に磁石(2)を密着させて磁気的に磁石 (2)の一部としこれにばね手段(1)の振動が所定以上になると磁性体板(1 1)が磁石(2)としての本体側金具(4)に吸着するのである。 図9は本考案の開き戸に用いる他の装置を示し、該装置は図8と同様にばね手段 (1)に磁性体板(11)及び突状体(8)が取り付けられていると共に磁石( 2)は磁性体板(11)の下方に面して本体側金具(4)に接着(磁石自体には 大きな力がかからない)等で取り付けられている。 図10は本考案の開き戸に用いる他の装置を示し、該装置はばね手段(1)を鋼 板等の磁性体で作りばね手段(1)自体を磁性体として用いるものである。 従つて突状体(8)としてのねじをばね手段(1)にナット(10)で取り付け ばね手段(1)の振動が所定以上になると磁石(2)にばね手段(1)自体が吸 着されるのである。 図11及び図12は本考案の開き戸に用いる他の装置を示し、該装置はばね手段 (1)を板ばねでなくコイルばねで構成したものである。 対象物開放阻止装置として用いる場合の開放阻止メカニズム(力F、G、H及び J参照)は図2に示したものと同様である。 図13は本考案の開き戸に用いる他の装置を示し、該装置はばね手段(1)とし てコイルばねを用いている点は図11乃至図12のものと同様であるが開放阻止 メカニズムが相違する。 すなわち対象物側金具(6)が動こうとする際の突状体(8)を図13の右方に 押す力Fは本体側金具(4)が突状体(8)を図13の左方に押す力Gで剪断力 として釣り合おうとする。 この剪断力F、Gの上下方向のずれに伴い発生するモーメントは突状体(8)及 び磁石(2)を収納する筒(20)の側壁が突状体(8)の下端を図13の右方 に押す力Kで釣り合う。 すなわち突状体(8)の動きが筒(20)によって上下方向の振動の動きに拘束 されることによってこの様な開放阻止メカニズムとなるのである。 図14は図13の本体側金具(4)を省略し磁性体の対象物側金具(6)に磁石 (2)を直接吸着させると共に剪断力Gを筒(20)の側壁によって負担させた ものである。 以上の図1乃至図14の説明における「対象物」を「開き戸」と特定し該開き戸 を内から開放阻止することが本考案の地震時に開放阻止される開き戸の特徴であ る。 このことを具体的に示すため本考案ではない開き戸を外から開放阻止するもの( 図15)と本考案である開き戸を内から開放阻止するもの(図16)を以下に対 比説明する。 まず図15は開き戸(61)(62)の上端面近くの本体(91)(開き戸の支 持本体)(例えば家具であればその本体)に本体金具(30)に組み込まれた板 ばねのばね手段(1)が取り付けられる。 ばね手段(1)の両端には図1及び図2と同様の磁石(2)及び突状体(8)と してのねじが取り付けられる。
【0008】 本体金具(30)の水平部分の両端は本体側金具(4)として用いられている。 すなわち両端に係止手段(5)としての孔が設けらればね手段(1)の両端の棒 状体(8)が嵌入可能となっている。 一方開き戸(61)(62)の上端面には本体金具(30)の係止手段(5)と しての孔の下方に面して対象物側金具(6)がねじ等で固定されている。 振動のない状態では突状体(8)は対象物側金具(6)から離れて浮いており開 き戸(61)(62)は自由に開閉出来る。 次に地震が起きた場合にはばね手段(1)は振動し一定以上の振幅になると磁石 (2)は本体側金具(4)としての本体金具(30)に吸着する。 これにより突状体(8)は対象物側金具(6)の係止手段(7)としての孔に嵌 入される。 この結果開き戸(61)(62)は地震で開こうとしても図2に示した開放阻止 メカニズムで開放阻止され開くことなく従って収納されている例えば食器等が開 いた開き戸(61)(62)から放出されないのである。 次に図16は本考案の地震時に開放阻止される開き戸であり開き戸の外(図15 )でなく内(図16)に開放阻止装置を組み込んだものである。 すなわち開き戸(61)(62)はマグネットキャッチ(40)のマグネット( 44)で閉じられる(閉状態が保持される)。 このマグネットキャッチ(40)自体は従来公知であるが該マグネットキャッチ (40)のマグネット(44)の保持体(42)(その外側面の歯が結合される ねじ(45)を回すことによりその突出位置調整される)の側面に地震時の開放 阻止装置が組み込まれている。 すなわち保持体(42)にねじ(49)により略L字状で下方に延出する本体側 金具(4)が固定される。 更に同じねじ(49)で後方に延出するばね支持体(43)が固定されその後端 にばね手段(1)の後端が固定される。 ばね手段(1)は前方へと延出しその前端に図1及び図2と同様の磁石(2)及 び突状体(8)としてのねじが取り付けられる。 突状体(8)は前記本体側金具(4)の係止手段(5)としての孔に嵌入可能な 様に位置決めされる。 一方対象物側金具(6)であるがこれは開き戸(61)の背面に固定されるもの であり図示のものはマグネットキャッチ(40)のマグネット(44)への吸着 体を兼ねたものとなっている。 すなわち開き戸(61)(62)のマグネットキャッチ(40)による閉状態の 保持は対象物側金具(6)がマグネット(44)に吸着することにより行われる 。振動のない状態では突状体(8)は対象物側金具(6)から離れて浮いており 開き戸(61)(62)は自由に開閉出来る。 次に地震が起きた場合にはばね手段(1)は振動し一定以上の振幅になると磁石 (2)は本体側金具(4)に吸着する。 すなわち本考案の地震時に自動的に開放阻止される開き戸(61)(62)は本 体(41)室内側の振動検出装置が地震時に振動して開放阻止位置に到り内から 開放阻止されるのである。 更に本考案の地震時に自動的に開放阻止される開き戸(61)(62)は本体( 91)室内に固定された装置本体(41)に動き可能に支持され通常は開き戸( 61)(62)の係止金具(対象物側金具(6))に係止されていない状態から 地震を検出して移動し前記開き戸(61)(62)の係止金具(対象物側金具( 6))に係止される係止手段(5)により開放阻止されるものでもある。 本考案の地震時に自動的に開放阻止される開き戸は以上の2つの面を持つことに 注意すべきである。 次に突状体(8)は対象物側金具(6)の係止手段(7)としての孔に嵌入した 状態になっている。 この結果開き戸(61)(62)はマグネットキャッチ(40)のマグネット( 44)の吸着力では地震に耐えられず開こうとしても突状体(8)の開放阻止で 開くことはない。 マグネット(44)の保持体(42)にかかる曲げ、ねじれ等の力を支えるため に保持体(42)はレール(46)に嵌合され本体(41)との結合強化が図ら れている。 図16における様にマグネットキャッチ(40)のマグネット(44)の保持体 (42)自体に組み込む利点は開き戸(61)(62)とマグネット(44)の 位置関係が一定(開き戸(61)(62)の背面とマグネット(44)の先端面 の位置関係が一定)であることにある。 このことは本体側金具(4)の係止手段(5)と対象物側金具(6)の係止手段 (7)の位置がずれないことを意味し突状体(8)の開放阻止が確実になる。
【0009】 図16における様に開き戸(61)(62)の内に開放阻止装置を組み込んだ場 合には開放阻止された際の開放阻止の解除方法が必要となる。 図示の実施例では薄い(例えば0.2mm程度の)板ばね材料のL字状の解除金 具(50)の操作片(51)を開き戸(61)(62)と本体(91)の隙間か ら本体(91)の正面に沿って外へ露出させておく。 解除金具(50)のL字状他端はばね片(52)として例えばマグネットキャッ チ(40)の本体(41)にねじ等で取り付けられる。 すなわち解除金具(50)は操作片(51)を押すことによりばね片(52)の ばね特性で下方に沈むことが出来る。 解除金具(50)のばね片(52)の先端寄りの一側に下方に折り曲げた解除片 (53)を設けておき操作片(51)を押して沈んだ際にこれがばね手段(1) の先端の端片(1a)に当接する様にする。 解除片(53)の傾斜縁でばね手段(1)の端片(1a)を押す動作又はばね片 (52)がねじれて(ばね片(52)のねじれのために図示の様に一部切り欠き が有効)解除片(53)が端片(1a)を引き離す方向に回転し直接引き離す動 作をさせることにより吸着している磁石(2)を本体側金具(4)から物理的に 引き離して解除する。 図16における振動(地震を含む)検出装置に用いる振動検出用ばね手段(1) はマグネットキャッチ(40)の図17の位置の振動(地震を含む)検出装置( 9)に用いられるものであった。 図17のa、b(図16はbに相当)又はcは対象物側金具(6)がいずれかに 選択される位置を示している。 図18のdの位置も図17のa、b又はcの対象物側金具(6)が選択される位 置と同様である。 いずれにしても図17及び図18は振動(地震を含む)検出装置(9)の振動検 出用ばね手段(1)がそのマグネット(44)の保持体(42)に取り付けられ た振動検出用ばね手段付きマグネットキャッチ(40)であった。 次に図19及び図20は振動(地震を含む)検出装置(9)の振動検出用ばね手 段(1)がそのマグネットキャッチ(40)の本体(41)自体に取り付けられ た振動検出用ばね手段付きマグネットキャッチ(40)である。 図19及び図20のe、f、g又はhは対象物側金具(6)がいずれかに選択さ れる位置を示している。 次に図21は振動(地震を含む)検出装置(9)の振動検出用ばね手段(1)が そのマグネットキャッチ(40)の本体(41)自体に取り付けられた振動検出 用ばね手段付きマグネットキャッチ(40)(j又はkは対象物側金具(6)の 位置)である点は図19及び図20と同様であるがそのマグネットキャッチ(4 0)の構造が相違している。 すなわちマグネットキャッチ(40)の構造自体は種々選択すればよいことを明 確にするものである。 図22及び図23は振動(地震を含む)検出装置(9)の振動検出用ばね手段( 1)が図16のマグネットキャッチ(40)のマグネット(44)の保持体(4 2)に取り付けられた振動検出用ばね手段付きマグネットキャッチ(40)であ る。 図22及び図23のp、q、r又はsは対象物側金具(6)がいずれかに選択さ れる位置を示している。 次に本体(41)側の振動(地震を含む)検出装置(9)は図16に示したもの に限らないことを以下に示す。
【0010】 図24及び図25は本考案の開き戸の振動検出装置の振動検出用振り子を示し、 該振動検出用振り子は図1乃至図23に示した振動検出用ばね手段(1)に置換 される(但しわずかな設計変更を伴うことは言うまでもない)ことになる。 図示の様にマグネット(44)の保持体(42)に軸(73)により振動可能に 振り子(72)が取り付けられる。 但し保持体(42)に直接ではなく取付板(71)を介して間接的に振動可能に 取り付けられる。 振り子(72)の下部の片面には磁石(2)が接着等で取り付けられ振り子(7 2)が振動しその振幅が一定以上になった際に図16に示したと同様の本体側金 具(4)に吸着可能にされる。 振り子(72)が本体側金具(4)に吸着した際には突状体(8)は対象物側金 具(6)の係止手段(7)としての溝に嵌入されこれを開放阻止する。 この結果開き戸(62)は突状体(8)の開放阻止で開かなくなることは図1乃 至図23の振動検出用ばね手段(1)においての説明と同様である。 図1乃至図23の振動検出用ばね手段(1)の種々の実施例は振り子(72)に ついても全て適用可能なものは適用されるのであり改めて各々の実施例について 述べないことにする。
【0011】
【考案の効果】
本考案の地震時に自動的に開放阻止される開き戸の実施例は以上の通りでありそ の効果を次に列記する。 (1)本考案の開き戸は本体室内側の振動検出装置が地震時に振動して開放阻止 位置に到り開放阻止されるため自動的に開放阻止することが可能になった。 (2)本考案の開き戸は本体室内に固定された装置本体に動き可能に支持され通 常は開き戸の係止金具に係止されていない状態から地震を検出して移動し前記開 き戸の係止金具に係止される係止手段により開放阻止されるため自動的に開放阻 止することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に用いる振動検出時の対象物開放阻止装
置の斜視図
【図2】図1の装置の開放阻止メカニズムを説明する突
状体部分の縦断面図
【図3】本考案に用いる他の振動検出時の対象物開放阻
止装置の斜視図
【図4】本考案に用いる他の振動検出時の対象物開放阻
止装置の斜視図
【図5】本考案に用いる他の振動検出時の対象物開放阻
止装置の斜視図
【図6】本考案に用いる他の振動検出時の対象物開放阻
止装置の突状体部分の縦断面図
【図7】本考案に用いる他の振動検出時の対象物開放阻
止装置の突状体部分の縦断面図
【図8】本考案に用いる他の振動検出時の対象物開放阻
止装置の斜視図
【図9】本考案に用いる他の振動検出時の対象物開放阻
止装置の突状体部分の縦断面図
【図10】本考案に用いる他の振動検出時の対象物開放
阻止装置の突状体部分の縦断面図
【図11】本考案に用いる他の振動検出時の対象物開放
阻止装置の斜視図
【図12】図11の装置の開放阻止メカニズムを説明す
る突状体部分の縦断面図
【図13】本考案に用いる他の振動検出時の対象物開放
阻止装置の突状体部分の縦断面図
【図14】本考案に用いる他の振動検出時の対象物開放
阻止装置の突状体部分の縦断面図
【図15】本考案ではない開き戸を外から開放阻止する
地震時開放阻止装置の斜視図
【図16】本考案の開き戸を内から開放阻止する地震時
開放阻止装置の斜視図
【図17】本考案の開き戸の振動検出装置の位置関係を
概念的に示す正面図
【図18】同上の振動検出装置の位置関係を概念的に示
す正面図
【図19】同上の振動検出装置の位置関係を概念的に示
す正面図
【図20】同上の振動検出装置の位置関係を概念的に示
す正面図
【図21】同上の振動検出装置の位置関係を概念的に示
す正面図
【図22】同上の振動検出装置の位置関係を概念的に示
す正面図
【図23】同上の振動検出装置の位置関係を概念的に示
す正面図
【図24】本考案の開き戸の振動検出用振り子の一部の
正面図
【図25】図24の振動検出用振り子の一部の斜視図
【符号の説明】
1 ばね手段 1a 端片 2 磁石 3 ブッシュ 4 本体側金具 5 係止手段 5a 回転押え 5b 引張り押え 6 対象物側金具 7 係止手段 8 突状体 8a 裏板 9 振動検出装置 10 ナット 11 磁性体板 12 だぼ 20 筒 30 本体金具 31 ばね固定体 40 マグネットキャッチ 41 本体 42 保持体 43 ばね支持体 44 マグネット 45 ねじ 46 レール 49 ねじ 50 解除金具 51 操作片 52 ばね片 53 解除片 61 開き戸 62 開き戸 71 取付板 72 振り子 73 軸 91 本体 92 固定手段

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体室内に固定された装置本体に動き可能
    に支持され通常は開き戸の係止金具に係止されていない
    状態から地震を検出して移動し前記開き戸の係止金具に
    係止される係止手段により開放阻止される開き戸
  2. 【請求項2】本体室内側の振動検出装置が地震時に振動
    して開放阻止位置に到り開放阻止される開き戸
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