JP3039422U - ペット用棺桶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペット用棺桶を提供することを目的とする。 【解決手段】 紙製の蓋付きの箱本体内部を底板等で補
強し、箱本体に形成した把手と提げ紐で持ち運び可能と
する。 【効果】 ペットの死骸を墓地等へ簡便に運搬でき、そ
のまま埋葬等が可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ペットの棺桶に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

家庭で飼育しているペットが死んだときは庭に埋めたりペット専用の墓地に埋 葬している。又、埋葬場所に窮するときはそのまま捨ててしまうこともある。

【０００３】 一方、墓地や埋葬場所までは毛布やビニルクロス等にくるんで、あるいはダン ボ−ル箱等に詰めて運搬している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ペットを飼う家庭が年々増加し、現在多種多様なペット用品が販売されている 。ところが、これらのペット用品はペットの生前に使用されるものが殆どで、ペ ットが死んだ際の処理に使用されるペット用品はあまり販売されていない。

【０００５】 そこで、各家庭ではペットの死骸をそのまま庭に埋めたり、急場しのぎにゴミ と一緒に捨ててしまう場合もある。このような処理は環境保護上好ましくなく又 、動物愛護にも反する行為である。

【０００６】 ペット専用墓地やペット専門の葬儀社もあるが、専用墓地等への運搬専用の道 具はなく、毛布等でくるむと持ち運びに不便である。ダンボ−ル箱等に詰める場 合は持ち運びに不便であるだけでなく、大型ホッチキスや粘着テ−プを使用して 梱包する必要があり手間がかかる。又、簡易な箱であると重量の重いペットを入 れるとダンボ−ルの底が抜けてしまう恐れがある。さらに、ペットを箱詰めにす ることはペットを荷物のように扱うこととなり愛するペットの死を悼む気持ちに 添わないものとなる。そこで、本考案では強固な上、持ち運びが便利で、しかも 体裁の良いペット専用の棺桶を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

紙製の蓋付きの箱本体の内部に補強用の底板と内箱を嵌合し、箱本体に穿設し た把手と箱本体の周囲に渡した提げ紐とで持ち運びができるようにする。

【０００８】 蓋には飾り窓用の穴を切欠してペットの様子を外からのぞけるようにする。 当該飾り窓に飾りレ−スを施したり、底板を白生地で被う等、適宜装飾を施して 体裁を整えるのである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図２に示すように、本考案に係るペット用棺桶は箱本体１、蓋２、飾りレ−ス ３、把手ケ−ス４、手提げ紐５、内箱６、蜂巣形板７等から構成される。

【００１０】 箱本体１の上方の両短辺１ａは、棺桶全体の体裁をよくするため円弧状とし、 上方の長辺の１に蓋２を連設する。

【００１１】 箱本体１の長側面１ｂ−１ｂには手提げ紐５を挿通する上下一組の切り込み１ ｃをそれぞれ二ケ所設ける。

【００１２】 両短側面の上方に把手となる穴１ｄを穿設する。

【００１３】 蓋２に半円形の覗窓２ａを切欠して形成し、当該窓２ａの周縁に沿って窓を被 うように透明プラスチックシ−ル８を内側から貼着する。さらに透明プラスチッ クシ−ル８の上に飾りレ−ス３を貼着することで外観の美しい覗窓を形成するの である。

【００１４】 蓋２の長辺２ｂを折曲して内側の適所に面状ファスナ−９を貼着し、対応する 箱本体１の長辺１ｅの外側にも面状ファスナ−９を貼着し、蓋の開閉を自在とす るのである。

【００１５】 又、蓋２の表面には図１に示すようなミシン目２ｃが長辺方向に並行に数本設 けてあり、箱本体１の円弧状の天辺１ａに沿って完全に蓋をすることができるの である。

【００１６】 ２つの把手ケ−ス４の周縁を外側に折曲して形成した連結片４ａを、把手穴１ ｄの周縁に合わせて箱本体１の内側より固着して取り付ける。把手を補強すると 共に持ち運びを容易とするためである。

【００１７】 一方、手提げ紐５は図３に示すように箱本体１に設けた４組の切欠１ｃにａ〜 ｈの順番で通す。

【００１８】 まず、手提げ紐５の先端を切欠１ｃ−ａにおいて他端を１ｃ−ｂから外に出し 箱を提げるのに適当な長さを箱外において１ｃ−ｃより箱本体１内に挿入して１ ｃ−ｄから箱外へ出し、箱本体１の底に渡して１ｃ−ｅより箱本体内に挿入し１ ｃ−ｆより再び箱外へ出して適当な長さをおき、１ｃ−ｇより箱本体内に挿入後 １ｃ−ｈより外へ出して箱の底を渡して１ｃ−ａより箱内に挿入、おいてあった 先端と結んで固定するのである。このように一本の紐を箱の底を渡して一周させ ることで安定して箱を提げることができ、かつ、製作も容易となる。

【００１９】 内箱６は箱本体１より一回り小さい蓋のない箱体である。これを箱本体１の内 部に嵌合することで全体が補強され、棺桶の積載力が増加する。蜂巣形板７は図 ２に示すように内部が蜂の巣状に形成されており内箱６の底に載置してペットの 死骸を載せる際のクッションとなると共に、箱全体の積載力をさらに高めるので ある。又、この蜂巣形板７を白生地で被うことで棺桶としての体裁を整えること も可能である。

【００２０】

【考案の効果】

１、ペットの死骸を毛布にくるんだり、荷物のごとく箱詰めにすることなく埋葬 、又は墓地まで運び、又そのまま埋葬できる。 ２、紙製の棺桶であるため、木を使っておらず、森林資源保護に貢献する。 ３、補強された把手のみならず、手提げ紐も取り付けられており持ち運びが容易 である。 ４、棺桶の蓋に覗窓があるのでペットの様子を外から窺うことができる。 ５、内箱及び蜂巣形板を使用した強固な棺桶なため積載重量も大きく、大型犬等 の重量の重いペットの埋葬、運搬にも対応できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係るペット用棺桶の斜視図。

【図２】 同、内部構造分解図。

【図３】 手提げ紐の通し順序の説明図。 １、箱本体 ２、蓋 ３、飾りレ−ス ４、把手
ケ−ス ５、手提げ紐 ６、内箱 ７、蜂巣形板 ８、透明プラスチックシ
−ル ９、面状ファスナ−

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】把手と提げ紐挿通用の切込を所望個数設け
   た直方体形状の箱であって、覗窓を有する蓋が取り付け
   られており、当該箱の内部に内箱及び底板を嵌合して補
   強すると共に提げ紐を挿通したことを特徴とする紙製の
   ペット用棺桶。