JP3039044U - シール写真付装飾具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のシール写真を貼着することにより利用
者に対して種々な生活の楽しみを与えるシール写真付貼
着具を提供する。 【解決手段】 上面にシール写真４の貼着用凹部５を形
成した装飾基材１と、該装飾基材１の前記凹部５を閉鎖
または開放可能な装飾体２とを具備し、装飾基材１及び
装飾体２を適形形状の合成樹脂にて成形すると共に、装
飾体２裏面に係止ピン３を植設し、該係止ピン３を装飾
基材１に穿設した挿通孔６、１０へ旋回可能に挿通係止
させ、前記装飾体２と装着基材１とを一体に合着固定さ
せて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、シール写真付装飾具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂を素材として、ブロー成形や射出成形等の 製作手段により、様々な形態、並びに美麗な表面色彩模様を呈して成形されたキ ーホルダー、ペンダント、ブローチ等の装飾具は知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし乍ら、従来のこの種装飾具は、利用者に対して美的趣味感を訴える装飾 品との機能とキーホルダーやペンダント等の実用品としての機能を併せ持ったも のだけであった。

【０００４】 そこで、本考案は、上記問題点に鑑みなされたものであって、装飾基材にシー ル写真の貼着部を設け、該貼着部を覆う装飾体を前記装飾基材表面に旋回自在に 軸支して構成することにより、単に装飾品やキーホルダーやペンダント等の実用 品として利用できるだけでなく、所望のシール写真を貼着して利用者が当該写真 に基づいて生活の楽しみを倍加させ得るようにしたシール写真付装飾具を提供す ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係るシール写真付装飾具は、上面にシー ル写真の貼着用凹部を形成した装飾基材と、該装飾基材の前記凹部を閉鎖または 開放可能な装飾体とを具備し、装飾基材及び装飾体を適形形状の合成樹脂にて成 形すると共に、装飾体裏面に係止ピンを植設し、該係止ピンを装飾基材に穿設し た挿通孔へ旋回可能に挿通係止させ、前記装飾体と装着基材とを一体に合着固定 させたことを特徴とする。

【０００６】

【考案の実態の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 図１は本考案の分解斜視図であり、図２は本考案の拡大した縦断側面図であり 、図３は本考案の使用例を示す正面図であり、図４は本考案の第１装飾基材の正 面図であり、図５は本考案の第２装飾基材の正面図である。

【０００７】 同上各図に示したように、合成樹脂、例えば塩化ビニル樹脂等の軟質ゴムを素 材として適宜形状（図示例ではハート形のキーホルダー）、適宜色彩模様を呈し て成形された装飾基材１として第１装飾基材１ａと第２装飾基材１ｂ及び装飾体 ２を主要構成要素としている。

【０００８】 上記装飾基材１のうち第１装飾基材１ａは、図１、図２及び図４に示した如く 、内面中央に略矩形状のシール写真４の貼着用凹部５を形成させると共に、該凹 部５の下部中央に、後述する装飾体２の係止ピン３の挿通孔６を穿設させてある 。

【０００９】 なお、図中７は、凹部５の上縁中央に切設されたシール写真４剥離用の切欠部 を示し、図中８は、第１装飾基材１の上縁中央に突設された掛け止め用のチェー ン（図示しない）等の取付孔部を示す。

【００１０】 上記装飾基材１のうち第２装飾基材１ｂは、図１、図２、図３及び図５に示し た如く、第１装飾基材１ａとの重合時にシール写真４の貼着用凹部５と対応する 中央部に、前記凹部５と略同形、同大の開口部９を貫通形成させると共に、該開 口部９の下部中央に、前記挿通孔６と対応するように挿通孔１０を穿設させてあ る。

【００１１】 なお、図中１１は、上記第１装飾基材１ａの上縁中央に、上記第１装飾基材１ ａのチェーン等の取付孔部８と対応するように突設されたチェーン等の取付孔部 を示す。

【００１２】 上記装飾体２は、装飾基材１、即ち第１、第２装飾基材１ａ、１ｂと同素材に て、開口部９よりやゝ大き目の任意形状に成形されており、表面の下部中央には 、硬質合成樹脂製の係止ピン３が植設させてある。

【００１３】 この係止ピン３は、その長さを上記第１、第２装飾基材１ａ、１ｂの挿通孔６ 、１０を挿通して外側へやゝ突出するよう形成させてあり、その先端には抜脱防 止用の係合縁部３ａが突設させてある。

【００１４】 上記シール写真４としては、一枚の台紙（図示しない）に貼着材を介して多数 の小型写真を貼着したものが使用される。

【００１５】 即ち、台紙から写真を一枚々々剥し、当該シール写真４を装飾基材１における 第１装飾基材１ａの凹部５に貼着させてから、第２装飾基材１ｂを、その開口部 ９が前記凹部５と一致するようにして第１装飾基材１ａの表面に重合させ、次い で装飾体２の係止ピン３を第２装飾基材１ｂの挿通孔１０、第１装飾基材１ａの 挿通孔６を各挿通させると共に、その係合縁部３ａにて係止させる。

【００１６】 これにより、上記第１装飾基材１ａ、第２装飾基材１ｂ、装飾体２は一体に合 着固定されると共に、装飾体２により開口部９を閉鎖させることができるが、必 要に応じて装飾体２を左右何れの方向へ旋回させることで開口部１０を開放して シール写真４を看ることができる。

【００１７】 而して、装飾体２の係止ピン３を第１、第２装飾基材１ａ、１ｂの挿通孔６、 １０から引き抜くことで、装飾体２、第１装飾基材１ａ、第２装飾基材１ｂを分 解することができる。

【００１８】 そして、第１装飾基材１ａの凹部５に貼着されたシール写真４を、切欠部７へ 指先を差し込んで剥離させ、他の所望のシール写真４と交換させた後、再び上記 装飾体２、第１、第２装飾基材１ａ、１ｂを組み合せて使用することが可能とな る。

【００１９】 なお、以上説明した実施形態においては、装飾基材１として第１装飾基材１ａ と第２装飾機材１ｂの２部材により構成されているが、これらを一体に成形した ものでもよい。用途もキーホルダーの他に、ペンダント、ブローチ、玩具等でも よい。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように、上面にシール写真の貼着用凹部を形成した装 飾基材と、該装飾基材の凹部を閉鎖または開放可能な装飾体とを具備し、装飾体 裏面に植設した係止ピンにより装飾基材と装飾体とを一体に合着固定させるよう に構成したものであるから、美麗な形態、色彩模様を呈した装飾品やキーホルダ ー、ペンダント、ブローチ等の実用品として利用できるのは勿論、利用者の思い 出の写真、子供、恋人等の写真（シール写真）を貼着することで当該写真に基づ いて日々の生活の楽しみを倍加することに役立つものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の拡大した縦断側面図である。

【図３】本考案の使用例を示す正面図である。

【図４】本考案における第１装飾基材を示す正面図であ
る。

【図５】本考案における第２装飾基材を示す正面図であ
る。

【符号の説明】

１ 装飾基材 ２ 装飾体 ３ 係止ピン ４ シール写真 ５ 凹部 ６ 挿通孔 １０ 挿通孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面にシール写真の貼着用凹部を形成し
   た装飾基材と、該装飾基材の前記凹部を閉鎖または開放
   可能な装飾体とを具備し、装飾基材及び装飾体を適形形
   状の合成樹脂にて成形すると共に、装飾体裏面に係止ピ
   ンを植設し、該係止ピンを装飾基材に穿設した挿通孔へ
   旋回可能に挿通係止させ、前記装飾体と装着基材とを一
   体に合着固定させたことを特徴とするシール写真付装飾
   具。
2. 【請求項２】 装飾基材を、シール写真の貼着用凹部を
   形成した第１装飾基材と、該凹部と略同形、同大の開口
   部を設けた第２装飾基材にて構成したことを特徴とする
   請求項１記載のシール写真付装飾具。