JP3039039U - スクレ−パ式貯氷搬出装置 - Google Patents
スクレ−パ式貯氷搬出装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 砕氷された氷の貯氷、搬送及び搬出を自動的
に行なうことができ、特に大型装置として適するスクレ
ーパ式貯氷搬出装置の改良に関する。 【解決手段】 砕氷の搬入口2と搬出口3とを有する貯
氷庫1内を、垂直方向に開閉自在な貯氷ダンパ7で貯氷
室8と搬出室9とに区画し、前記貯氷室8内において、
昇降用油圧シリンダ10とこの昇降用油圧シリンダ10
のピストンロッド11から導出されガイドシーブ12を
介して前記貯氷庫1天井部に固定されるワイヤロープ1
3とからなる昇降手段を備える昇降枠14と、移送用油
圧シリンダ18によって前記昇降枠14の下部に沿って
水平方向に往復動しうる移送枠17を有するスクレーパ
装置20を配備し、前記ワイヤロープ13の一部に、貯
氷氷面に対する前記スクレーパ装置20の適正な加圧値
を検出して、その検出信号を前記昇降用油圧シリンダ1
0に伝達するロードセル21を介設してなる。
に行なうことができ、特に大型装置として適するスクレ
ーパ式貯氷搬出装置の改良に関する。 【解決手段】 砕氷の搬入口2と搬出口3とを有する貯
氷庫1内を、垂直方向に開閉自在な貯氷ダンパ7で貯氷
室8と搬出室9とに区画し、前記貯氷室8内において、
昇降用油圧シリンダ10とこの昇降用油圧シリンダ10
のピストンロッド11から導出されガイドシーブ12を
介して前記貯氷庫1天井部に固定されるワイヤロープ1
3とからなる昇降手段を備える昇降枠14と、移送用油
圧シリンダ18によって前記昇降枠14の下部に沿って
水平方向に往復動しうる移送枠17を有するスクレーパ
装置20を配備し、前記ワイヤロープ13の一部に、貯
氷氷面に対する前記スクレーパ装置20の適正な加圧値
を検出して、その検出信号を前記昇降用油圧シリンダ1
0に伝達するロードセル21を介設してなる。
Description
【0001】
この考案は、砕氷された氷の貯氷、搬送及び搬出を自動的に行なうことができ 、特に大型装置として適するスクレーパ式貯氷搬出装置の改良に関する。
【0002】
一般にこの種の貯氷搬出装置としては、貯氷庫内の砕氷氷を上部から順次スク レーパ装置で搬出するスクレーパ式のものが知られているが、貯氷庫内に貯氷さ れる砕氷氷は一定の状態に保持することは難かしく、氷塊となったり、再結氷し たものなどが存在するため、従来のこの種装置では搬出能力の向上が図れなかっ た。
【0003】
この考案は、上述の問題の解決を企図するものであって、貯氷庫内の砕氷氷の 状態にかかわらず、常に一定の安定した量を確実に搬送、搬出できるようにする ものである。
【0004】
すなわちこの考案は、砕氷の搬入口と搬出口とを有する貯氷庫内を、垂直方向 に開閉自在な貯氷ダンパで貯氷室と搬出室とに区画し、前記貯氷室内において、 昇降用油圧シリンダとこの昇降用油圧シリンダのピストンロッドから導出されガ イドシーブを介して前記貯氷庫天井部に固定されるワイヤロープとからなる昇降 手段を備える昇降枠と、移送用油圧シリンダによって前記昇降枠の下部に沿って 水平方向に往復動しうる移送枠を有するスクレーパ装置を配備し、前記ワイヤロ ープの一部、前記昇降用シリンダとこの昇降用シリンダの固定端との間又は前記 ピストンロッドの一部に、貯氷氷面に対する前記スクレーパ装置の適正な加圧値 を検出して、その検出信号を前記昇降用油圧シリンダに伝達するロードセルを介 設してなるスクレーパ式貯氷搬出装置を提供しようするものである。
【0005】
図1はこの考案の貯氷搬出装置の縦断面図を示し、図2はその横断面図を示す ものである。 図中、1は貯氷庫であって、その一端の上部に砕氷Aの搬入口2を設け、他方 端の下部には搬出口3が設けられ、この搬出口3を貫通して搬出コンベヤ4が配 置されている。
【0006】 また、前記貯氷庫1内には、平行リンク機構5と開閉用油圧シリンダ6とによ って、垂直方向に開閉自在な貯氷ダンパ7が段状(図面には2段の場合を示す) に配設され、この貯氷ダンパ7によって、貯氷室8と搬送室9とに区画されてい る。
【0007】 前記貯氷室8内には、その上部に載置された昇降用油圧シリンダ10と、この 油圧シリンダ10のピストンロッド11に一端が連結され適宜ガイドシーブ12 を介して他端が貯氷庫1の天井部に固定されるワイヤロープ13とで昇降しうる 昇降枠14が配備されている。
【0008】 貯氷庫1の側壁を転動する昇降ロープ14aを有するこの昇降枠14の下部に 設けられたレール15上を転動する走行ローラ16を介して、走行枠17が水平 方向に移動可能に取り付けられており、かつ昇降枠14の下部に装着される走行 用油圧シリンダ18によって、前記走行枠17が水平方向に往復動し、この走行 枠17の下部に垂設された複数の刃19によって、貯氷室8内の砕氷氷面が掻き 取られて、搬送室9へ搬送されるようになっている。
【0009】 上記のように、昇降枠14と走行枠17とで構成されるスクレーパ装置20に おいて、前記ワイヤロープ13の固定側には、スクレーパ装置20の砕氷氷面に 対する適正加圧すなわちスクレーパ装置20の刃19と氷との接触状態をスクレ ーパ装置20の全体重量として感知し、その検出信号を前記昇降用油圧シリンダ 10に伝達するロードセル21(図3参照)が介設されている。
【0010】 前記ロードセル21には変換器22を介してデジタル設定の計量表示器23が 接続されており、これによりスクレーパ装置20の貯氷均し運転時の砕氷に対し ての適正重量での加圧が可能となり、搬出運転時の砕氷に対する適正加圧を自動 的に変えることができる。
【0011】 前記走行用油圧シリンダ18のストローク範囲は、走行用リミットスイッチ2 4、25によって定まり、またスクレーパ装置20の貯氷ならし運転は、スクレ ーパ装置20の最前部あるいは最後部に取り付けられた検出用リミットスイッチ 26の作動により停止するか、あるいは図示しないタイマなどを用いて一定時間 だけならし運転を行なった後、停止しうるようにする。
【0012】 またスクレーパ装置20の位置は、昇降用油圧シリンダ10のピストンロッド 11に沿って取り付けられた数個のリミットスイッチ27により、自動的に検知 される。
【0013】 上記のように構成されたこの考案の貯氷搬出装置において、あらかじめスクレ ーパ装置20を一定距離だけ上昇しておき、砕氷Aが搬入口2から搬入し終わる まで待機しておく。そして貯氷室8内に砕氷Aが搬入された後、昇降用油圧シリ ンダ10を作動し、スクレーパ装置20を山積みされた砕氷A上に下降させる。
【0014】 この時、スクレーパ装置20の刃19が砕氷Aの上に乗ることにより、スクレ ーパ装置20本体の重量が軽くなるので、この重量変化をロードセル21が感知 し、その検出信号が昇降用油圧シリンダ10に伝達されて、スクレーパ20の下 降が停止される。
【0015】 次いで、走行用油圧シリンダ18が作動し、走行枠15及び刃19が水平方向 に移動することにより、山積みされた砕氷Aの一部が走行用油圧シリンダ18の ストローク分だけ移動する。ピストンロッド11がストロークエンドまで移動す ると、感知用リミットスイッチ24が作動し、走行用油圧シリンダ18が停止す る。その後、昇降用油圧シリンダ10の作動により、スクレーパ装置20が一定 距離上昇して停止した後、走行用油圧シリンダ18が作動してピストンロッド1 1が引き込まれることにより、他方の感知用リミットスイッチ25が作動して、 走行用油圧シリンダ18を停止させる。その後、再度昇降用油圧シリンダ10が 作動することにより、スクレーパ装置20は砕氷Aの上部へ、ロードセル21が 作動する重量となるまで下降する。
【0016】 スクレーパ装置20が下降して停止した後、再び走行用油圧シリンダ18が作 動して砕氷Aを移動させる。以下同様に上述の動作が繰り返されることにより、 貯氷室8内の砕氷Aは平らにならされて行く。
【0017】 次に搬出搬送運転について説明すると、前記スクレーパ装置20の位置が貯氷 量に相当するので、貯氷量すなわちスクレーパ装置20の位置に見合った位置の 貯氷ダンパ7が油圧シリンダ6の開放によって全開となった後、昇降用油圧シリ ンダ10が作動して下降運転される。
【0018】 このとき、スクレーパ装置20の刃19が氷にささりスクレーパ装置20が砕 氷A上に乗ることにより、スクレーパ装置20全体の重量が軽くなったことをロ ードセル21が感知して、スクレーパ装置20の下降が停止される。この動作は ロードセル21の設定値を変えることによって変更可能で、貯氷された砕氷Aが 固くなったときなどは、より多く下降させて砕氷Aに刃19を強く作用させるこ とができる。
【0019】 したがって、貯氷氷の状態変化にかかわらず、一定の氷量の搬出が可能となる 。すなわち、スクレーパ装置20が下降停止した後、走行用油圧シリンダ18が 作動して、砕氷Aを貯氷ダンパ7側へ押しやるために、砕氷Aは搬送室9の下方 にある搬出コンベヤ4上に落下し、この搬出コンベヤ4によって、貯氷庫1外へ 搬出される。
【0020】 この場合、走行用油圧シリンダ18がストロークエンドに達したところで往き のリミットスイッチ24が作動して走行用油圧シリンダ18が停止した後、昇降 用油圧シリンダ10が作動して、スクレーパ装置20が一定距離上昇して停止し 、次に再び走行用油圧シリンダ18が作動して刃19が後方へ移動し、リミット スイッチ25が作動することにより、走行用油圧シリンダ18が停止した後、ス クレーパ装置20が再び下降運転するという、4工程を繰り返して、砕氷Aの搬 出が行なわれる。
【0021】 搬出終了時には、砕氷Aから一定間隔を保った位置で、スクレーパ装置20は 停止する。また貯氷ダンパ7は自動的に閉鎖状態に戻る。
【0022】 図4及び図5は、ロードセル21の設置個所の変更例を示すものであって、図 4は昇降用油圧シリンダ10の前の部分にロードセル21を介設した例で、図5 は昇降用油圧シリンダ10の後の部分にロードセル21を介設した例を示すもの であるが、その作用自体については前記図3に示すものと実質的な差異がないの で、図1ないし図3に関連した説明を援用し、詳細な説明は省略する。
【0023】
以上に説明したように、この考案の貯氷搬出装置によれば、貯氷室内に貯氷さ れた砕氷の上部をスクレーパ装置により掻き出すに当って、スクレーパ装置の砕 氷に対しての適正な加圧力をロードセルによって検出することができ、砕氷され た氷が重圧によって氷塊になったり、再結氷した状態になったりするのにかかわ りなく氷の状態に応じて常に一定の安定した量を確実に搬送搬出できるのであっ て、しかもロードセルは吊り下げ用のワイヤロープ以外の部分にも任意取り付け 可能である。なおこの考案ではロードセルを使用し、電気的な変換のため貯氷庫 内外でも正確なスクレーパ本体重量の検出可能である。
【図1】この考案の貯氷搬出装置の縦断面図である。
【図2】この考案の貯氷搬出装置の横断面図である。
【図3】ロードセル周辺部の構造の一例の拡大図であ
る。
る。
【図4】ロードセル周辺部の構造の他の例の側面図であ
る。
る。
【図5】ロードセル周辺部の構造の更に他の例の側面図
である。
である。
1 貯氷庫 2 搬入口 3 搬出口 7 貯氷ダンパ 8 貯氷室 9 搬送室 10 昇降用油圧シリンダ 11 ピストンロッド 12 ガイドシーブ 13 ワイヤロープ 14 昇降枠 17 移送枠 18 移送用油圧シリンダ 20 スクレーパ 21 ロードセル
Claims (3)
- 【請求項1】 砕氷の搬入口と搬出口とを有する貯氷庫
内を、垂直方向に開閉自在な貯氷ダンパで貯氷室と搬出
室とに区画し、前記貯氷室内において、昇降用油圧シリ
ンダとこの昇降用油圧シリンダのピストンロッドから導
出されガイドシーブを介して前記貯氷庫天井部に固定さ
れるワイヤロープとからなる昇降手段を備える昇降枠
と、移送用油圧シリンダによって前記昇降枠の下部に沿
って水平方向に往復動しうる移送枠を有するスクレーパ
装置を配備し、前記ワイヤロープの一部に、貯氷氷面に
対する前記スクレーパ装置の適正な加圧値を検出して、
その検出信号を前記昇降用油圧シリンダに伝達するロー
ドセルを介設してなるスクレーパ式貯氷搬出装置。 - 【請求項2】 砕氷の搬入口と搬出口とを有する貯氷庫
内を、垂直方向に開閉自在な貯氷ダンパで貯氷室と搬出
室とに区画し、前記貯氷室内において、昇降用油圧シリ
ンダとこの昇降用油圧シリンダのピストンロッドから導
出されガイドシーブを介して前記貯氷庫天井部に固定さ
れるワイヤロープとからなる昇降手段を備える昇降枠
と、移送用油圧シリンダによって前記昇降枠の下部に沿
って水平方向に往復動しうる移送枠を有するスクレーパ
装置を配備し、前記昇降用シリンダとこの昇降用シリン
ダの固定端との間に、貯氷氷面に対する前記スクレーパ
装置の適正な加圧値を検出して、その検出信号を前記昇
降用油圧シリンダに伝達するロードセルを介設してなる
スクレーパ式貯氷搬出装置。 - 【請求項3】 砕氷の搬入口と搬出口とを有する貯氷庫
内を、垂直方向に開閉自在な貯氷ダンパで貯氷室と搬出
室とに区画し、前記貯氷室内において、昇降用油圧シリ
ンダとこの昇降用油圧シリンダのピストンロッドから導
出されガイドシーブを介して前記貯氷庫天井部に固定さ
れるワイヤロープとからなる昇降手段を備える昇降枠
と、移送用油圧シリンダによって前記昇降枠の下部に沿
って水平方向に往復動しうる移送枠を有するスクレーパ
装置を配備し、前記ピストンロッドの一部に、貯氷氷面
に対する前記スクレーパ装置の適正な加圧値を検出し
て、その検出信号を前記昇降用油圧シリンダに伝達する
ロードセルを介設してなるスクレーパ式貯氷搬出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996013623U JP3039039U (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | スクレ−パ式貯氷搬出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996013623U JP3039039U (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | スクレ−パ式貯氷搬出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3039039U true JP3039039U (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=43173691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996013623U Expired - Lifetime JP3039039U (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | スクレ−パ式貯氷搬出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3039039U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH065621U (ja) * | 1991-06-20 | 1994-01-25 | 株式会社ナカオ | 使用済注射針の焼却炉 |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP1996013623U patent/JP3039039U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH065621U (ja) * | 1991-06-20 | 1994-01-25 | 株式会社ナカオ | 使用済注射針の焼却炉 |
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