JP3038968U - トコトコ駒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の駒は、その動きが変化性に乏しいの
で、人形本体に揺動と大きな動きとを付与する。 【解決手段】 適宜の柔軟性と弾力性を具備した人形の
脚体を設けることによって、人形本体に大きな揺動感と
非固定的でない機能を付与する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えば、こけし人形のような回転駒において、駒の回転によってこ けし人形の動きを活発化、興趣ある揺動運動をすることができるとトコトコ駒に 関する。

【０００２】

【従来の技術】及び

【考案が解決しようとする課題】

従来の回転人形駒等は接地面に接触する人形本体が、通常の回転駒より接地面 に対して摩擦抵抗が大きいので、駒を回しても駒の動きが制限され、大きな運動 となることが小なく、回転人形としての興趣や面白みを発揮できない難点があっ た。

【０００３】 そこで、本考案は従来の駒人形の欠点を解決するために、駒の回転力を駒本体 に無駄なく伝えることができ、このことによって駒自体がより大きな揺動と回転 化を与えられ、従来にはみられなかった面白みが充分に付与された新規なトコト コ駒を提供すことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を解決するため、本考案はこけし人形等の駒であって、この人形の頭 部には回転軸が突設されていると共に、この回転軸には例えば、人形本体に揺動 力を付与する駒部材を揺動自在に取り付けた揺動駒において、接地面に対して、 摩擦抵抗の少ない複数の脚体を人形本体に取り付けることによって、可能となる 。

【０００５】 又、前記駒部材は、略逆お碗形状に形成されていると共に、前記脚体はピアノ 線からなり、その先端部には玉体を取り付けたことを特徴としている。又、前記 回転軸には略お碗形状の回転体を設けることにより、人形に揺動力を与えるもの である。

【０００６】

【発明の実施の形態】

以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図１は、本発明によるト コトコ駒の正面図、図２は回転軸と駒部材との連結状態を示す正面図である。図 １に示す人形は動物の猫を擬人化したこけし人形本体１であり、羽織を着て正装 した状態を示す。この人形本体１の頭部には回転軸２が突設され、この回転軸２ の先端部は図２に示されるように、お碗形状の駒部材３内の取付孔（図示省略） が遊嵌されている。この状態は、駒の大小、取付孔の大小、更には、駒部材の取 付位置、大小、加えて、脚体や材質等が、本考案に係るトコトコ駒の揺動の仕方 、脚体の数、材質、取付位置等によって駒自体の動きが種々かつ多数の揺動をも たらすことは勿論である。

【０００７】 そして、こけし人形本体１の下部には、図示されるように、ピアノ線の素材か らなる脚体４が３本、こけし人形本体１の下部に取り付けられている。そして、 この脚体４の先端部５には、設置面との摩擦抵抗を低くする玉体６が各々取り付 けられている。従って、駒を回転軸４の先端部５を把持して駒を回転させると、 駒部材３は回転軸２の回転によって揺動し、この揺動の力及び３個の脚体４がピ アノ線の有する弾力性と可撓性とによって、従来の駒人形の動作に従来見られな かった動きと動作の変化をもたらす。これは、脚体４の先端部に設けた玉体６が 接地面に対して摩擦が小さくなったためであり、駒部材３からの振動がこけし人 形本体１へ無駄なく伝わるためである。

【０００８】 そして、本考案に係る人形によれば人形駒１自体が種々の大きな動きや面白み のある動きを発揮することになり、従来、固定的であったこの種の人形には見ら れない新規な動的駒を提供できる。上述した本願考案は前述したように、人形本 体の材質、形状及び脚体の形状と数や人形本体への取付位置も格別、限定される ものではなく、これらの諸要素を適宜変更することによって、従来には見られな い種々雑多の興趣溢れる駒人形を提供できる利点がある。

【０００９】 本実施形態では、脚体の素材としてピアノ線をを使用したが、これに限らず、 弾力性と可撓性を有する鋼材、プラスチック等も使用することが可能である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は前述したように、例えば、こけし人形のような静的人形であっても、 その動作と作動状態は種々の変化と面白みを発揮することが可能となると共に、 人形本考案１に大きな動きを与えることが可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るトコトコ駒を猫を擬人化した場合
を示す正面図である。

【図２】腰部の一部を切欠した駒部材と回転軸との遊嵌
状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１ こけし人形本体 ２ 回転軸 ３ 駒部材 ４ 脚体 ５ 先端部 ６ 玉体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 こけし人形等の駒であって、この人形の
   頭部には回転軸を突設されていると共に、この回転軸に
   は例えば、人形本体に揺動力を付与する駒部材を揺動自
   在に取り付けた揺動駒において、接地面に対して、摩擦
   抵抗の少ない複数の脚体を人形本体に取り付けたことを
   特徴とするトコトコ駒。
2. 【請求項２】 前記脚体はピアノ線からなり、その先端
   部には玉体を取り付けたことを特徴とする請求項１記載
   のトコトコ駒。
3. 【請求項３】 前記回転軸には略お碗形状の駒部材を設
   けたことを特徴とする請求項１記載のトコトコ駒。