JP3038964U - カーテン吊り具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 カーテンを洗濯しやすいように容易に着脱で
き、また外したカーテンに吊り具をつけたまま洗濯でき
るカーテン吊り具を得る。 【解決手段】 カーテンを支持するフックに頸部と爪部
を設け、カーテンレールを走行するランナーにフックの
爪とかん合する穴と頸部を安定して支持する溝をもつハ
ンガーを設けて容易に着脱可能とし、またフックをつけ
たままカーテンの洗濯を可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はカーテンの吊り具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、カーテンの吊り具は図１に示すようなカーテンレール内を走行するラン ナーと、図２に示すようなカーテンを保持し、かつランナーの小穴に鈎部を引っ かけるフックとから成るものが一般に知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものは、ランナーにおいてはレールの中を走行するための 構造についてはいくつかの工夫考案がなされており、また、フックについてもカ ーテンを保持するためのヘアピン状の部分はいくつかの形状のものが見られるが 、ランナーとフックを結合する方法はほとんど同一で、懸垂したカーテンが使用 中に容易には外れないようにランナーに設けられた小穴にフックの彎曲した鈎状 部を通して引っ掛ける必要があり、特に家庭の主婦がカーテンを洗濯しようとす るとき、レールが高い位置にある場合などには、足継ぎ台の上での不安定な状態 でランナーとフックの掛け外しを行うことは非常に厄介な作業であり、また外し たカーテンからフックを一つずつ取り外し、洗濯後に再びこれを取り付ける作業 も面倒であると言う問題点を有し、カーテンを頻繁に洗濯したいという気持ちの 妨げとなっていた。

【０００４】 本考案は従来の技術の有するこのような問題点を解決するために成されたもの であり、その目的とするところはランナーとカーテンとを容易に着脱することを 可能とするとともに、ランナーから外したカーテンをそのまま洗濯をすることが 可能なカーテン吊り具を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために本考案におけるカーテン吊り具は、カーテンを支持 するフックに基底部を設け、その背部にくびれた頸部とその上に広がる爪を取り 付け、一方カーテンレールを走行するランナーの摺動部の下にフックの爪が容易 にかん合し得る穴とそれに連続して下方に凸型に延びる溝とをもったハンガーを 取り付けてなるものである。

【０００６】 上記ハンガーの穴はフックの爪を容易に掛けたり外したりすることが出来るよ うに爪の形状と相似形で十分大きい形とし、それに連結する溝は一旦引っ掛けた 爪がカーテンの使用中に容易に外れることのないように、フックの頸部は容易に は通過し得るが爪は通過し得ない幅と使用中のカーテンが何らかの力で押し上げ られても簡単には外れないだけの十分な長さとをもつものでリング状であっても 、同じ形状の穴と溝をもつ板状であってもよい。

【０００７】 上記フックの爪は平らな円形または楕円形または卵形等カーテンにつけたまま 洗濯しても生地を傷めないような形状とする。

【０００８】 ランナーの摺動部は従来使用されているものでよいが、ハンガーはカーテンレ ールに垂直な軸を中心として旋回可能であることを要するため、ランナーの摺動 部自身が上記旋回が可能な場合にはハンガーは摺動部と一体にして固定して取り 付けてよいが、上記旋回が不可能な場合には摺動部とハンガーを連結する垂直な ピンを設けハンガーがそのピンを中心に旋回出来るように取り付けることが必要 である。

【０００９】 また、ハンガーを従来型のフックの鈎状部の下部に取り付ければ、現在使用中 のランナーに掛けてそのまま使用することも可能である。

【００１０】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を用いて説明する。 図３においてカーテンを支持するフックＡは例えばポリアセタール等のプラス チックスを用いて成形し、その基底部１は図３（ａ）に示すように長楕円形とし 周囲に小穴を配して直接カーテンに縫い付ける形や、図３（ｂ）に示すように小 円形としてカーテンのひだに差し込んでこれを支持するヘアピン部４の背部に取 り付けた形としてもよい。

【００１１】 頸部２はハンガー８の溝７とのかん合をスムースにするため円形断面とするの がよくその直径はカーテンを支持しかつ爪３を固定するのに必要な強度を保つに 十分であればよいので通常２〜３ｍｍあればよい。またその長さはハンガーの太 さよりも、あるいは板状ハンガーにあってはその厚さよりもやや大きければよく 、その余裕は１ｍｍ程度あればよい

【００１２】 爪３は使用中にハンガーの溝からフックＡが脱け落ちないように設けたもので 、平らな円形、楕円形もしくは卵形としその短径は頸部の直径の２．５〜３倍程 度あればよい。厚みは自身の強度を保ち得ればよいがフックを取り付けたままカ ーテンを洗濯するとき生地を傷めないようにその周囲は丸みをもたせておく必要 がある。

【００１３】 図４においてカーテンレールを走行するランナーＢはポリアセタール等のプラ スチックスで成型し、摺動部５の下部にハンガー８を取り付けてなるものである 。

【００１４】 ハンガー８はカーテンレールに対して垂直な軸を中心に旋回し得ることを要す るので図４（ａ）のように摺動部５自身が旋回可能の場合は摺動部５とハンガー ８を一体として固定して取り付けてよいが、図４（ｂ）のように摺動部が旋回不 能の場合にはハンガー８は摺動部５との間にピン９を介して取り付け、これを中 心にして旋回可能とする。

【００１５】 ハンガー８は爪３の外形と相似で爪３が容易に通過し得る大きさの穴６とそれ に連結して下方に凸型に延びる溝７をもつもので、図４のようなリング状でも、 図５のような板状でもよい。

【００１６】 ハンガー８の溝７はフックＡの頸部２は容易に通過するが爪３は通過し得ない 幅をもち、その長さは頸部２の直径の３〜４倍程度あればよい。

【００１７】 図６はハンガー８に従来のフックの鈎状部１０を取り付け、現在使用中の従来 のランナーに掛けて使用し、同様の効果を得ようとする場合の一例である。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１９】 請求項１のカーテン吊り具は、カーテンを外す場合にはカーテンを開けた状態 で、カーテンのフック取り付け部分を後ろから片手で持ち、少し持ち上げるよう にしてこれを手前に引くと容易に外すことができる。またつける場合には片手で カーテンのフック取り付け部分を後ろから持ち、他方の手をランナーのハンガー 部の裏にあてがって位置を合わせながら爪を穴の中に押し込むだけで容易に取り 付けることが可能である。また使用中はフックの頸部がハンガーの溝に安定して 支持されているので簡単には外れない。なおフックをつけたままカーテンを洗濯 しても従来のフックのように引っ掛かったり、生地を傷めたりすることがないの で、従来のもののように一々カーテンからフックを付け外しする必要がなく簡便 に洗濯が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の技術によるカーテン吊り具のフックであ
る。

【図２】従来の技術によるカーテン吊り具のランナーで
ある。

【図３】本考案によるカーテン吊り具のフックである。

【図４】本考案によるカーテン吊り具のランナーであ
る。

【図５】本考案によるカーテン吊り具のランナーに取り
付ける板状ハンガーである。

【図６】本考案によるカーテン吊り具のハンガーに従来
のフックの鈎状部を取り付けたもので既存のランナーに
そのまま掛けて使用しようとするものの一例である。

【符号の説明】

Ａ フック Ｂ ランナー １ 基底部 ２ 頚部 ３ 爪 ４ ヘアピン ５ 摺動部 ６ 穴 ７ 溝 ８ ハンガー ９ ピン １０ 鈎状部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基底部１の上に、頸部２および爪３を設
   けてなるカーテンを支持するフックＡと、カーテンレー
   ルを走行する摺動部５の下部にフックの爪３に容易にか
   ん合可能な穴６と、それに連続して下方に凸型に延びる
   溝７とをもつハンガー８を取り付けてなるランナーＢと
   を組み合わせてなるカーテン吊り具。