JP3038960U - 充填物入り軽石 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 芳香剤等の充填物５を入れた軽石を構成しよ
うとする。 【解決手段】 天然軽石又はセラミック等の人工軽石を
卵形、球形又は厚手小判型等、角縁のない固体形状に形
成した軽石体１であって、個々に形成され又は前記軽石
体の原形から切断・分離された第１部分２及び第２部分
３を接合したものからなり、前記第１部分及び第２部分
の少なくとも一方が両部分の接合端面２ａにおいて開口
した穿孔４を有し、この穿孔には前記第１部分及び第２
部分の接合前において、脱臭剤、芳香剤及び洗剤の少な
くともいずれかを充填しておくことにより、芳香又はそ
の充填物の液相分が徐々に滲出するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は充填物入り軽石、特に芳香剤又は洗剤を充填した軽石に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

通常の垢擦り用軽石は、使用に伴って擦り垢が表面の細孔隙にたまり、特有の 臭気を発することが多い。一方、最近の健康知識の普及において、足の裏のつぼ 等を軽石で擦ることが臓器や諸器官の機能を高め、健康増進に役立つことが注目 されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、親しみやすい外観と脱臭又は芳香効果などを有することにより、入 浴時等においてその使用を喚起するような軽石を提供しようとする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、本考案は天然軽石又はセラミック等の人工軽石を 卵形、球形又は厚手小判型等、角縁のない固体形状に形成した軽石体であって、 個々に形成され又は前記軽石体の原形から切断・分離された第１部分及び第２部 分を接合したものからなり、前記第１部分及び第２部分の少なくとも一方が両部 分の接合端面において開口した穿孔を有し、この穿孔には前記第１部分及び第２ 部分の接合前において、脱臭又は芳香剤及び洗剤の少なくともいずれかを充填し ておくことにより、芳香又はその充填物の液相分が徐々に滲出するようにした充 填物入り軽石を構成したものである。

【０００５】 上記の軽石体には適当な着色を施すことにより、商品効果を高め消費者の購買 欲を喚起することができる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の好ましい実施例に付き図面を参照して説明する。

【０００７】

【実施例】

図１に例示するように、軽石体１はこの場合、天然軽石又はセラミック、場合 によっては合成樹脂等からなる人工軽石を素材として卵形の固体形状に形成され 、底面部を含む主要部としての第１部分２及び、頂点部を含む頭部としての第２ 部分３を接合したものである。第１部分２には第２部分３との接合端面２ａより 形成された穿孔４を有し、この穿孔４には前記第２部分３との接合前において、 脱臭又は芳香剤及び洗剤の少なくともいずれかからなる物５を充填しておく。脱 臭剤又は芳香剤としては種々の物質が単独又は調合して用いられるが、例えばハ ーブ等の植物であってもよい。このような充填物入り軽石においては、充填物５ の物性を調整するか、穿孔４の内面に例えば半透膜を形成するなどして芳香又は 液相分が使用中徐々に滲出するようにすべきである。

【０００８】 軽石体１の第１及び第２部分２、３は切削により、もしくは成形型を用いて個 々に形成されるべきであるが、場合によっては前記軽石体の原形から互いに切断 ・分離されたものでもよい。また二部分２、３の大きさの比率は任意である。軽 石体１は、素材段階もしくはその一体化成形後において適当な着色を施すととも に、二部分２、３の接合面の縁に筋目やバリが残らないように仕上げ加工する。

【０００９】 図２は軽石体１’を厚手小判型として成形した実施例を示すもので、その形状 が相違する以外は上記第１の実施例と同様であり、対応する各部には同一参照番 号にダッシュ（’）を付したものである。なお、軽石体の形状はこれ以外にも例 えば球形、三角お結び型等であって角縁（稜線）のない種々の形状を採用するこ とができる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上述べた通り、一体の軽石中に空洞を設け、その中に芳香剤等を充 填するという意表をついた構成を採用し、使いやすく快適な軽石としたものであ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例の縦断面図である。

【図２】第２の実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１ 軽石体 ２ 第１部分 ３ 第２部分 ４ 穿孔 ５ 充填物

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天然軽石又はセラミック等の人工軽石を
   卵形、球形又は厚手小判型等、角縁のない固体形状に形
   成した軽石体であって、個々に形成され又は前記軽石体
   の原形から切断・分離された第１部分及び第２部分を接
   合したものからなり、前記第１部分及び第２部分の少な
   くとも一方が両部分の接合端面において開口した穿孔を
   有し、この穿孔には前記第１部分及び第２部分の接合前
   において、脱臭剤、芳香剤及び洗剤の少なくともいずれ
   かを充填しておくことにより、芳香又はその充填物の液
   相分が徐々に滲出するようにしたことを特徴とする充填
   物入り軽石。