JP3082922U - 溶岩砂を用いて作るガーデニング用製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 従来から存在する既成品という概念を取り除
き、変化に富んだ新規性のある斬新的な手法で製造す
る。野趣溢れたガーデニング用製品とその他の創作品を
提供する。 【解決手段】 溶岩砂に凹部３を設け、水に溶かした家
庭セメントをかきまぜながら上から注入し、次いで凹部
に溶岩砂２を入れて満たした後、再び本体の底部にセメ
ントを敷き詰めてから溶岩砂をかぶせて密封して完成さ
せるガーデニング用製品の創作を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は火山の溶岩砂に開けた凹部の周囲に水で溶かした家庭セメントを上か ら流し込み、中央の凹部を溶岩砂で満たした後、本体の底部に相当する場所にも 同様に家庭セメントを敷き詰めて製作するガーデニング用製品。（図面の製品は その一例）

【０００２】

【従来の技術】

現在主にガーデニング関係等で使用されている各種の用品は、すべて業者の製 造による画一的な既成品である。それらはプラスチック製、土器製として一般的 に市販されており、旅館等で利用されている高級感として特色を持つ陶器製、磁 器製のものも相当出まわっている。そしてそれらの形状は多種多様あって、ガー デニング愛好者や観光業者に愛用されている。しかし変化を求める新たな意見も あって、好みに対する限界もあり、新規性のある用品の出現を求める傾向も多く なっている。 本考案は、そうした製品を打破した新しい発想と構造のもとに製造されること を目的にしたので、既成品のものとは著しく異っており、従来の技術には見られ ない。他の追随を許さない製品のため、限界感がなく、無限の広がりを秘めてい るものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の既成品とは全く異なる創造性のある特色を生かすガーデニング用品を製 作することを目的としているため、人間の持つ感性に訴えて、愛着のある自然美 豊かな趣を醸し出そうとした。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の作製に関する図面の製品の表示はその一例である。 発泡スチロールなどの容器に溶岩砂を入れる（図１）。作成する製品の種類に よって異なった凹部（図３、図４）を溶岩砂に設ける。次に、水で溶かした家庭 セメントをかきまぜながら、凹部の周囲に上から製品の底部が塞がらないように 図５（図６）の矢印のように注ぎ込み、中央の凹部に溶岩砂を入れて満たす（図 ７）。次いで本体の底部に相当する部分にも家庭セメントを敷き詰め、最後に溶 岩砂を上からかぶせて本体を密封させる（図８）。 本体が植木鉢等であれば、本体の底の中央に小さな穴を開けるが（図８、図１ ０）、活け花用の水盤や水鉢を作成する目的であれば、本体の底部に穴を開ける 必要はない。なお、底面積の広い水盤には、家庭セメントの破損防止のために、 底部に金具等を挿入する（図１３）。 セメントが乾燥した時点で本体を取り出し中に入っていた溶岩砂を除去すれば （図９）、本体は製品として完成する（図１１、図１２）。 本考案は以上のような製法、構造によるガーデニング用製品である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態について説明する。 （イ）発泡スチロール箱１に溶岩砂２を入れる。 （ロ）目的に応じた製品を作成するための凹部３、４を設ける。 （ハ）水で溶かした家庭セメントをかきまぜながら、矢印５のように凹部の周囲 を上方から注ぎ込んでいく（図５）。このときセメントは凹部の底全体を塞がら ないようにする（図６）。 （ニ）凹部にセメントが注がれた後、溶岩砂２でその凹部の内側を埋める（図７ ）。 （ホ）本体の底部に相当する部分に家庭セメントを敷き詰めていくが、植木鉢を 作成するのであれば底の中央に小さな穴７を開けて、溶岩砂２を上からかぶせて 本体を密封する（図８）。 （ヘ）活け花用の水盤を作成する場合には、本体の底部に穴を開ける必要はない が、底面積の広い水盤に対しては、セメントの破損防止のために金具等９を作業 中に挿入する（図１３）。 （ト）セメントが乾燥した時点で目的の製品を溶岩砂２から取り出して、中の砂 を除去する（図９）。 （チ）形状や大きさは自在に創造することができるし、好みの色を刷で塗ること もできる。

【０００６】

【考案の効果】

本考案は、セメントに溶岩砂を付着させて創造するというその特色から、形状 や大きさも自在に応用できるため、その多様性は拡大した。たとえば、図面に例 証したような植木鉢や水盤をはじめとする製品や溶岩灯篭や溶岩敷石などその用 途も幅広い。また作り方によっては富士山のミニチュア物とかたばこ盆、蚊取り 線香の入れ物としても使用変更もできる。製品の種類、模様によっては置物とし て十分に重量のある野趣に富んだ表情をも持ち合わせている。そしてそれをオブ ジエとして考え創作する可能性も秘めており、ガーデニング全般だけでなく、場 所によっては芸術作品としての評価も出る作品となる可能性も出てきた。本考案 はそれほど創造性豊かな素材であるので、創作する者にとつても楽しみながら作 品を完成させることができるものである。また製作方法も簡易であるため、誰で も興味を持って創造するとき、作者の個性と存在感を表現することもできるとい う特徴も併せ持っているので、その効果は非常に大きいものといえる。本考案の 製法はいやしを加味したものともなっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】 溶岩砂を入れた発泡スチロール箱の見取図。

【図２】 溶岩砂を入れた発泡スチロール箱の断面図。

【図３】 溶岩砂に凹部を設けた植木鉢用の断面図。

【図４】 溶岩砂に凹部を設けた水盤用の断面図。

【図５】 溶岩砂の凹部に家庭セメントを上から注入し
ていく方法（矢印）の平面図。

【図６】 溶岩砂の凹部に家庭セメントを注入させた矢
印の断面図。

【図７】 本体の凹部に溶岩砂を入れて埋めた断面図。

【図８】 本体の底部に相当する部分に家庭セメントを
敷き詰めた後、溶岩砂を上からかぶせて密封した断面
図。

【図９】 溶岩砂から取り出して中の溶岩砂を除去した
本体（この場合は植木鉢）の断面図。

【図１０】 本体（植木鉢）の底面図。

【図１１】 植木鉢の見取図（製品は一例）。

【図１２】 水盤の見取図（製品は一例）。

【図１３】 水盤の底部に金具等を挿入した状態の断面
図。

【図１４】 底部に金具等を挿入した水盤の底面図。

【符号の説明】

１．発泡スチロール箱 ２．溶岩砂 ３．溶岩砂に掘った凹部（植木鉢用） ４．溶岩砂に掘った凹部（水盤用） ５．セメントを注入する順序（矢印） ６．本体
（溶岩砂が付着） ７．植木鉢用の水落ち穴 ８．本体の底部（セメ
ントに付着） ９．金具等

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【手続補正書】

【提出日】平成１３年７月１９日（２００１．７．１
９）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱に詰めた火山の溶岩砂を堀り、水で溶
   かした家庭セメントをその凹部の周囲に上から流し込
   み、中央の凹部を溶岩砂で満たした後、本体の底部に相
   当する場所にも同様に家庭セメントを敷き詰めて製作す
   るガーデニング用製品。