JP3038908U - ベビーホルダー用汚れ防止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤ちゃんをだっこ状態で保持した場合に赤ち
ゃんの口が直接母親の服やベビーホルダーの肩バンドに
接触するのを防ぐことができ、服やベビーホルダーの汚
れが防止でき且つ汚れた服やベビーホルダーから赤ちゃ
んの口にばい菌が入るのを防ぐことができるベビーホル
ダー用汚れ防止具を提供すること。 【解決手段】 赤ちゃんをだっこ状態で保持するための
ベビーホルダーに取付け可能なベビーホルダー用汚れ防
止具であって、左右の側辺に湾曲状のくびれ部を有する
乳幼児顔受け部とこの乳幼児顔受け部の左右両くびれ部
にそれぞれ縫着されてなる延出部とにより全体として飛
翼形状に形成されてなり、前記延出部の先端近傍および
前記乳幼児顔受け部の裏面にはそれぞれ接合手段が設け
られてなり、前記乳幼児顔受け部と延出部が下端縫着部
付近においてたるみを有するように縫着されてなること
を特徴とするベビーホルダー用汚れ防止具とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はベビーホルダー用汚れ防止具に係り、その目的は赤ちゃんをだっこ状 態で保持した場合に赤ちゃんの口が直接母親の服やベビーホルダーの肩バンドに 接触するのを防ぐことができ、服やベビーホルダーの汚れを防止することができ るとともに汚れた服やベビーホルダーから赤ちゃんの口にばい菌が入ることを防 ぐことができるベビーホルダー用汚れ防止具を提供することにある。

【０００２】

【従来の技術】

通常、母親が赤ちゃんを連れて外出する際には、赤ちゃんを「だっこ」又は「 おんぶ」状態で保持して外出することが多いが、最近では、赤ちゃんと顔を合わ せられることや赤ちゃんに母乳や食物を与えることができることなどの理由によ り「おんぶ」よりも「だっこ」状態で赤ちゃんを保持する方が好まれている。 赤ちゃんをだっこ状態で保持する場合には、例えば図４に示すような形態のベ ビーホルダー（５）を使用して赤ちゃんを母親の胸元で保持するのが一般的であ る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、図４に示すようにして赤ちゃんを母親の胸元にだっこ状態で保 持した場合、赤ちゃんの口が母親の胸元に接することになるため、赤ちゃんが飲 食したミルクや食べ物などが母親の服やベビーホルダーの肩バンド（５１）に付 着して汚れてしまうという問題があった。 さらには、汚れた服や肩バンドが赤ちゃんの口に接することによりばい菌が赤 ちゃんの口に入ることもあり非衛生的で赤ちゃんの健康面からも好ましくなかっ た。 本考案はこのような課題に鑑みてなされたものであって、赤ちゃんをだっこ状 態で保持した場合に赤ちゃんの口が直接母親の服やベビーホルダーの肩バンドに 接触するのを防ぐことができ、服やベビーホルダーの汚れを防止することができ るとともに汚れた服やベビーホルダーから赤ちゃんの口にばい菌が入ることを防 ぐことができるベビーホルダー用汚れ防止具の提供をその解決課題とするもので ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案においては上記課題を解決する手段として、請求項１の考案では、赤ち ゃんをだっこ状態で保持するためのベビーホルダーに取付け可能なベビーホルダ ー用汚れ防止具であって、左右の側辺に湾曲状のくびれ部を有する乳幼児顔受け 部とこの乳幼児顔受け部の左右両くびれ部にそれぞれ縫着されてなる延出部とに より全体として飛翼形状に形成されてなり、前記延出部の先端近傍および前記乳 幼児顔受け部の裏面にはそれぞれ接合手段が設けられてなり、前記乳幼児顔受け 部と延出部が下端縫着部付近においてたるみを有するように縫着されてなること を特徴とするベビーホルダー用汚れ防止具とした。 請求項２の考案では、少なくとも乳幼児顔受け部が、抗菌及び／又は防臭素材 からなることを特徴とする請求項１記載のベビーホルダー用汚れ防止具とした。 請求項３の考案では、前記接合手段が面接合ファスナーであることを特徴とす る請求項１又は２記載のベビーホルダー用汚れ防止具とした。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係るベビーホルダー用汚れ防止具の好適な実施形態について図 面に基づき説明する。 図１は本考案に係るベビーホルダー用汚れ防止具の実施形態の一例を示す裏面 図である。 本考案に係るベビーホルダー用汚れ防止具（１）は、左右の側辺に湾曲状のく びれ部（２１）を有する乳幼児顔受け部（２）とこの乳幼児顔受け部（２）の左 右両くびれ部（２１）にそれぞれ縫着されてなる延出部（３）とにより全体とし て鳥が翼を広げたような飛翼形状に形成されている。 また延出部（３）の先端近傍および乳幼児顔受け部（２）の裏面にはそれぞれ 接合手段（３１）、（２２）が設けられている。 そして、乳幼児顔受け部（２）と延出部（３）とは下端縫着部付近においてた るみ（４）を有するように縫着されている。

【０００６】 接合手段（３１）、（２２）としては、図示例の如く面接合ファスナーを使用 することが最も好ましいが、これに限定されるものではなくボタン、ホック等適 宜任意の手段を採用することができる。 また、乳幼児顔受け部（２）に設けられる接合手段（２２）は、図示の如く上 辺全長にわたって設けることが好ましい。これは、乳幼児顔受け部（２）の上辺 全長にわたって接合手段（２２）を設けることにより、延出部（３）先端を乳幼 児顔受け部（２）に接合する際に、使用するベビーホルダーの大きさや使用者の 体格に合わせて接合箇所を自由に変更することができるからである。

【０００７】 乳幼児顔受け部（２）と延出部（３）との下端縫着部付近において形成される たるみ（４）の程度は、大き過ぎても小さ過ぎても好ましくなく指一本を巻き付 けられる程度のたるみとすることが好ましい。 これは、たるみの程度が大き過ぎると後述するような方法でベビーホルダー用 汚れ防止具（１）をベビーホルダーの肩バンドに取り付けた際に、肩バンドが左 右に動いて使用者の肩から外れ易くなり赤ちゃんにとって危険であるからであり 、逆にたるみの程度が小さ過ぎると肩バンドの左右への動きが規制され過ぎてベ ビーホルダー使用者の肩に締め付け感を与えるからである。

【０００８】 乳幼児顔受け部（２）及び延出部（３）の素材については、肌触りがよく丈夫 な素材であれば特に限定されず、一般的に衣類に使用される素材であれば全て好 適に使用可能であるが、通気性、吸水性、伸縮性などの点から綿が最も好適に使 用される。 また、少なくとも乳幼児顔受け部（２）については、抗菌性、防臭性を有する 素材とすることが好ましく、より好ましくは乳幼児顔受け部（２）及び延出部（ ３）の両方を抗菌防臭素材としたほうがよい。 抗菌防臭素材としては、人体に害を与えないものであれば全て好適に使用可能 であり、一例としてヒノキチオール（β−ツヤプリシン）を綿などの布素材に配 合する構成を例示することができる。

【０００９】 ヒノキチオール（β−ツヤプリシン）とは、タイワンヒノキ（Ｃｈａｍａｅｃ ｙｐａｒｉｓ ｔａｉｗａｎｅｎｓｉｓ Ｍａｓａｍｕｎｅ ｅｔ Ｓｕｚｕｋ ｉ，Ｔｈｕｊａｐｌｉｃａｔａ Ｄ．Ｄｏｎ）、ニオイヒバ（Ｔ．ｏｃｃｉｄｅ ｎｔａｌｉｓ Ｌ．）、ネズコ（Ｔ．ｓｔａｎｄｉｓｈｉｉ Ｃａｒｒ．）、ア スナロ（Ｔｈｕｊｏｐｓｉｓ ｄｏｌａｂｒａｔａ Ｓｉｅｂ．ｅｔ Ｚｕｃｃ ．）、オニヒバ（Ｌｉｂｏｃｅｄｒｕｓ ｄｅｃｕｒｒｅｎｓ Ｔｏｒｒｅｙ， Ｃｕｐｒｅｓｓｕｓ ｍａｃｒｏｃａｒｐａ Ｈａｒｔｗ．）などのヒノキ科植 物およびビャクシン（Ｊｕｎｉｐｅｒｕｓ ｃｈｉｎｅｎｓｉｓ Ｌ．）（ビャ クシン科）などの精油のフェノール性成分中より分離される天然トロポロンであ り、抗菌性、防臭性を有する。 また、抗菌防臭素材として竹酢液或いは木酢液を綿などの布素材に配合して使 用する構成も好適に採用できる。 本考案においては、上記したような抗菌性、防臭性の両方の性質を有する素材 を使用することが最も好ましいが、抗菌性のみ、防臭性のみを備えた素材により 乳幼児顔受け部（２）や延出部（３）を構成してもよい。このとき使用される抗 菌剤、防臭剤については、人体に害を与えないものであれば公知の抗菌剤、防臭 剤がいずれも好適に使用できる。

【００１０】 以下、本考案に係るベビーホルダー用汚れ防止具（１）の使用方法について、 図２及び図３を参照しつつ説明する。 図２はベビーホルダー用汚れ防止具（１）のベビーホルダーへの取付け方を示 す説明図であり、図３はベビーホルダー用汚れ防止具（１）をベビーホルダー（ ５）に取付けた状態を示す外観図である。 ベビーホルダー用汚れ防止具（１）のベビーホルダー（５）への取付けは、図 ２に示すように、ベビーホルダー（５）の両方の肩ベルト（５１）を巻き込むよ うに延出部（３）を身体側に折り返して延出部（３）先端の接合手段（３１）と 乳幼児顔受け部（２）の接合手段（２２）とを接合させることにより行われる。 このとき、乳幼児顔受け部（２）と延出部（３）とが下端縫着部付近において たるみを有するように縫着されていることにより、肩ベルト（５１）の左右への 動きが完全に規制されることがなく、赤ちゃんの動きに応じて若干の動きが可能 であるため、ベビーホルダー使用者に肩ベルトによる締め付け感を与えることが ない。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本願請求項１に係る考案は、赤ちゃんをだっこ状態で保 持するためのベビーホルダーに取付け可能なベビーホルダー用汚れ防止具であっ て、左右の側辺に湾曲状のくびれ部を有する乳幼児顔受け部とこの乳幼児顔受け 部の左右両くびれ部にそれぞれ縫着されてなる延出部とにより全体として飛翼形 状に形成されてなり、前記延出部の先端近傍および前記乳幼児顔受け部の裏面に はそれぞれ接合手段が設けられてなり、前記乳幼児顔受け部と延出部が下端縫着 部付近においてたるみを有するように縫着されてなることを特徴とするベビーホ ルダー用汚れ防止具であるから、以下に述べる効果を奏する。

【００１２】 すなわち、赤ちゃんをだっこ状態で保持した場合に赤ちゃんの口が直接母親の 服やベビーホルダーの肩バンドに接触するのを防ぐことができ、服やベビーホル ダーの汚れを防止することができるとともに汚れた服やベビーホルダーから赤ち ゃんの口にばい菌が入るのを防ぐことができ衛生的である。 また、乳幼児顔受け部と延出部が下端縫着部付近においてたるみを有するよう に縫着されているので、ベビーホルダーの肩ベルトの左右への動きが完全に規制 されることがなく赤ちゃんの動きに応じて若干の動きが可能であるため、ベビー ホルダーの使用者に肩ベルトによる締め付け感を与えることがない。

【００１３】 請求項２に係る考案は、少なくとも乳幼児顔受け部が抗菌及び／又は防臭素材 からなることを特徴とする請求項１記載のベビーホルダー用汚れ防止具であるか ら、ベビーホルダー用汚れ防止具に赤ちゃんの口が接触してもばい菌が口に入る ことがなく衛生的であり、また悪臭により赤ちゃんに不快感を与えることがない という優れた効果を奏する。

【００１４】 請求項３に係る考案は、前記接合手段が面接合ファスナーであることを特徴と する請求項１又は２記載のベビーホルダー用汚れ防止具であるから、ベビーホル ダーへの取付け取り外しが極めて容易であり使い勝手が良いという優れた効果を 奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るベビーホルダー用汚れ防止具の実
施形態の一例を示す裏面図である。

【図２】本考案に係るベビーホルダー用汚れ防止具のベ
ビーホルダーへの取付け方を示す説明図である。

【図３】本考案に係るベビーホルダー用汚れ防止具をベ
ビーホルダーに取付けた状態を示す外観図である。

【図４】従来の赤ちゃんをだっこ状態で保持した場合の
状態を示す外観図である。

【符号の説明】

１ ベビーホルダー用汚れ防止具 ２ 乳幼児顔受け部 ２１ くびれ部 ２２ 接合手段 ３ 延出部 ３１ 接合手段 ４ たるみ ５ ベビーホルダー

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 赤ちゃんをだっこ状態で保持するための
   ベビーホルダーに取付け可能なベビーホルダー用汚れ防
   止具であって、左右の側辺に湾曲状のくびれ部を有する
   乳幼児顔受け部とこの乳幼児顔受け部の左右両くびれ部
   にそれぞれ縫着されてなる延出部とにより全体として飛
   翼形状に形成されてなり、前記延出部の先端近傍および
   前記乳幼児顔受け部の裏面にはそれぞれ接合手段が設け
   られてなり、前記乳幼児顔受け部と延出部が下端縫着部
   付近においてたるみを有するように縫着されてなること
   を特徴とするベビーホルダー用汚れ防止具。
2. 【請求項２】 少なくとも乳幼児顔受け部が、抗菌及び
   ／又は防臭素材からなることを特徴とする請求項１記載
   のベビーホルダー用汚れ防止具。
3. 【請求項３】 前記接合手段が面接合ファスナーである
   ことを特徴とする請求項１又は２記載のベビーホルダー
   用汚れ防止具。