JP2004267447A - 乳幼児用肌着 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乳幼児用肌着の前身頃を長くしたものを、股を包むようにして後身頃に回し、腰部分に取り付けた受け止め具と前身頃先端に取り付けた止め具であわせる。このように、オムツ押さえの脱着部分を後ろに設ける構成によって、無理に押さえつけるオムツ交換の乳幼児にかかるストレスをなくし、動き回る乳幼児をハイハイさせたまま、あるいは後向きにつかまり立ちさせたままのオムツ交換を容易にした。また、止め具の掛け間違いをなくし、後身頃に設けた脱着部分でオムツ押さえを仮り止めすることで小便や大便の汚物が衣類に付着するのを防ぐことを可能にした。
【選択図】図3
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、オムツ押さえの止め具によって、肌着とオムツ押さえが一体的に構成されている乳幼児用肌着で、オムツ押さえの着脱部分の受け止め具を背面に設けたことにより、動き回る乳幼児をハイハイさせたまま、あるいは、つかまり立ちさせたまま止め具を掛け間違えることなく容易にオムツ交換することができ、なおかつ衣類への小便や大便の汚物付着を防ぐことを可能にした乳幼児用肌着の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オムツ押さえと肌着を一体的に構成された乳幼児用肌着で、正面下端股の部分にオムツ押さえの着脱部分があるものや、正面腰部分前身頃でオムツ押さえの着脱部分の止め具を設けた乳幼児用肌着が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
【特許文献1】特開10−130907号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の乳幼児用肌着では、前身頃である正面下端にオムツ押さえの着脱止め具があることから、オムツ交換は原則的に、乳幼児を寝かせたまま仰向け状態ですることを前提に作られていると考えられる。しかしながら、ハイハイするようになった乳幼児や、伝い歩きをはじめた乳幼児はじっとしておらず、寝かせたままスムーズにオムツ交換するということは困難であるという問題点と無理な押さえつけによるオムツ交換は乳幼児にとっても、大人にとってもストレスを感じさせるという問題点があった。
【0004】その結果、ハイハイさせたままあるいは、つかまり立ちさせたままオムツ交換をすることが望ましくなるが、前部分に取付けられた止め具が見えず、止め具を付け合わせるのに苦労したり、止め具の掛け間違いをするなどという煩わしい問題点がある。
【0005】しかも、従来の乳幼児用肌着は前に止め具があることから、後身頃が長く設計されているため、尻に後身頃が垂れ下がり、大便が付着したり、時には前身頃に小便が付着してしまうという問題点もある。また、汚物に関して言えば、大便をした時に寝かせてオムツ交換をすることによって、大便が尻の圧力で広がり、ふき取りがかえって大変になるという問題点も挙げられる。
【0006】また、月齢を重ね動き回るようになった乳幼児の足は以外と重く、片手で足を持ち上げ片手で汚物をふき取る作業は大変だという点もある。
【0007】解決しようとする点は、乳幼児にストレスをかけず、しかも最大限に汚物の付着から防ぎ、止め具の掛けにくさや止め具の掛け間違いをなくすことによって、肌着を機能的にし、かつ動き回る乳幼児のオムツ交換をより簡単にする点である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題を解決するための手段として請求項1に記載したものは、オムツ押さえの止め具によって、肌着とオムツ押さえが一体的に構成されている乳幼児用肌着において、前記肌着部分の前身頃オムツ押さえ部分を長くし、股を包むようにして後ろに回し、後身頃腰部分に取り付けた受け止め具と前身頃オムツ押さえ部分先端に取り付けた止め具であわせるようにした。
【0009】このように前身頃オムツ押さえ部分を長くし、着脱部分を後ろに設ける構成にしたことによって、止め具が目の前で見やすく、手が届きやすいので止め具の掛けにくさや、掛け間違いをなくすことができる特徴を有する。
【0010】また、背面にオムツ押さえの着脱部分があるということは、ハイハイで背中を向けたままの乳幼児はハイハイしたまま、伝い歩きや歩行をはじめた乳幼児は後ろ向きにつかまり立ちさせたまま容易にオムツ交換が可能になった。
【0011】その結果、乳幼児を無理に仰向けに寝かせ押さえつけることがないので、乳幼児に不必要なストレスを与えない。また大人もストレスを感じず、仰向けによって便が広がることもなくスムーズにオムツ交換が可能になった。
【0012】その他に、前身頃を長くしたことによって、股を通さずに腰からまわした前身頃のオムツ押さえを後身頃の着脱部分に仮り押さえすることができるので、股や尻に肌着がかからない。このことによって、小便や大便の汚物が肌着に付着するのを防ぐことも可能になった。
【0013】さらに請求項2に記載したものは、前記の止め具が、面ファスナーであることを特徴とした請求項1記載の乳幼児用肌着である。
【0014】次いで、請求項3に記載したものは前記の止め具が、ホックであることを特徴とした請求項1記載の乳幼児用肌着である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、あくまでも典型的な実施の形態のひとつである。
【0016】図1は、前身頃オムツ押さえ部分を長くした乳幼児用肌着の後身頃背面展開図を示しており、図2は、前身頃正面展開図を示している。図3は、その肌着の着脱部分を接合した際の後身頃背面図を示している。また、図4は、股を通さずに腰からまわした前身頃のオムツ押さえを後身頃の着脱部分に仮り止めした後身頃背面図を示している。
【0017】上記肌着は、オムツ押さえの止め具によって、肌着とオムツ押さえが一体的に構成されているものであり、素材は柔らかく適度な弾力・伸縮があり、しかも吸水・吸湿・通気性に富んだ綿が好ましいが、刺激に弱い乳幼児の皮膚に負担をかけないものであれば、この限りでない。また、オムツ押さえの部分は、伸縮性をより高める為に、平ゴムなどを生地と一緒に縫い込んだり、伸縮性糸条を用いて伸びを有する編み方にすることも可能である。オムツ押さえ部分に関して付け加えれば、前向きにつかまり立ちさせた場合に対応して、着脱部分を後見頃一カ所にせず、前身頃にも設け計二カ所にすることも可能である。すなわち、両方からのオムツ交換が可能になる。
【0018】長くした前身頃オムツ押さえ部分の先端に止め具である面ファスナーを取付け、後身頃腰部分に受け止め具の面ファスナーを取付けることにより、オムツ押さえの着脱部分を後身頃に設けることを可能にした。
【0019】上記止め具、ならびに受け止め具は、面ファスナーの他、スナップを使用することもできる。また、腰部分の受け止め具の位置を多少ずらして設けることも可能である。
【0020】また、前身頃オムツ押さえ部分を長くすることによって、図4のように股を通さず、腰からまわした前身頃オムツ押さえ部分を後身頃腰部分の受け止め具で仮止めすることを可能にした。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は後身頃にオムツ押さえの着脱部分を設けることにより、ハイハイで背中を向けたままの乳幼児はハイハイしたまま、あるいは、伝い歩きから歩行をはじめた乳幼児は後ろ向きにつかまり立ちさせたまま、容易にオムツ交換ができるので、乳幼児を無理に仰向けにさせることによってかかる乳幼児のストレスをなくす事ができる。また、オムツ押さえの止め具の掛け間違いや、掛けにくさをなくし、最大限に汚物が付着する危険を回避することで、大人へのストレスも軽減し、オムツ交換をスムーズに行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における乳幼児用肌着の後身頃背面展開図である。
【図2】この発明における乳幼児用肌着の前身頃正面展開図である。
【図3】この発明における乳幼児用肌着のオムツ押さえ部分を接合した状態の後身頃背面図である。
【図4】この発明における乳幼児用肌着のオムツ押さえを腰から受け止め具に仮止めした状態の後身頃背面図である。
【符号の説明】
A:後身頃
B:前身頃
C:オムツ押さえ部分
D:オムツ押さえ止め具
E:オムツ押さえ受け止め具
Claims (3)
- オムツ押さえの部分が止め具によって、肌着と一体的に構成されている乳幼児用肌着において、前記肌着部分の前身頃オムツ押さえ部分を長くし、正面前身頃先端に止め具、背面後身頃腰部分に受け止め具を取り付けたことを特徴とした乳幼児用肌着。
- 前記の止め具が、面ファスナーである請求項1記載の乳幼児用肌着。
- 前記の止め具が、ホックである請求項1記載の乳幼児用肌着。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003061837A JP2004267447A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 乳幼児用肌着 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003061837A JP2004267447A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 乳幼児用肌着 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004267447A true JP2004267447A (ja) | 2004-09-30 |
Family
ID=33123950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003061837A Pending JP2004267447A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 乳幼児用肌着 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004267447A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2036448A1 (fr) * | 2007-09-17 | 2009-03-18 | Anne Dumont | Sous-vêtement de type "body" pour nourrisson et enfant disposant d'un système d'ouverture et de fermeture par bandes auto-agrippantes |
JP2013237960A (ja) * | 2012-05-14 | 2013-11-28 | Mikako Suzuki | スリット付きロンパースおむつ替え楽々♪ |
CN108835721A (zh) * | 2018-08-21 | 2018-11-20 | 张劼轩 | 一种婴儿包屁衣结构 |
-
2003
- 2003-03-07 JP JP2003061837A patent/JP2004267447A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2036448A1 (fr) * | 2007-09-17 | 2009-03-18 | Anne Dumont | Sous-vêtement de type "body" pour nourrisson et enfant disposant d'un système d'ouverture et de fermeture par bandes auto-agrippantes |
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