JP3038702U - 腕時計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手首の角度を変えないで（特に時計を見ると
いうポ−ズなしで）時間の読取りをしやすくした腕時計
を提供する。 【解決手段】 文字盤２の位取り３を、バンド４方向に
対して針の回る正針方向Ｘないし逆針方向−Ｘに適宜角
度α移相させた腕時計１である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、腕時計に関する。

【０００２】

【従来の技術】

これまでの時計は、文字盤の位取りが、バンド方向に１２時を設定し、向って 右方向へ秒、分の時間目盛を３６０度範囲内に刻み付けて構成されている。 そのためバンドを介して腕に取り付けた場合、手首が直進方向では基点となる １２時の目盛が視線と９０度を成す位置にあり、そのままでは読取りずらい。そ のため時計を見る際には腕を内側に屈折させて１２時目盛を頭天位置とさせて読 取るのが普通である。

【０００３】 そこで車を運転してステアリングホイ−ルから手を放せない場合などは、握る 位置（角度）に個人差があるとは言え、なお読取りが思うにまかせず、かと言っ て手を放して改めて読取るのも安全運転の上から問題がある。ラリ−のドライバ −などの場合はなおさらである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のかかる実情に鑑みてなされたもので、手首の角度をことさら 変えないで（特に時計を見るというポ−ズなしで）時間の読取りをしやすくした 腕時計を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、文字盤２の位取り３を、バンド４方向に 対して針の回る正針方向Ｘないし逆針方向−Ｘに適宜角度α移相させて腕時計１ を構成する。 正針方向Ｘないし逆針方向−Ｘに適宜角度α移相させたのは、左手ウオッチと 右手ウオッチとで使い分けるためである。

【０００６】 そして上記適宜角度αは、９０度範囲で任意に設定されるものとする。即ち基 点目盛を９０度に移相させた位置が、丁度手首が直進方向のまま読取れる位置と なる。しかし人間工学的には手首は多少内側に屈折する習性がある。

【０００７】 また上記構成において、透窓である凸版ガラス５が、文字盤２の上方へ下向き 傾斜して填め込まれている腕時計１である。

【０００８】

【考案の作用並びに効果】

本考案の腕時計は、以上のように構成されるので、バンドを介して手首に取付 けた場合基点となる例えば１２時目盛が手首の方向と一致あるいはより近付いた 角度に位置する。そこで手首の極く自然の状態で、基点目盛を頭天とした時間読 取りが可能となる。

【０００９】 加えて透窓である凸版ガラス５が、文字盤２の上方へ下向き傾斜して填め込 んであるから、屈折作用により目線方向に拡大してより見やすい状態となる。

【００１０】

【実施の態様】

図１に右手ウオッチの態様が示される。１が腕時計本体、４がバンドで、腕時 計本体１の文字盤２の位取り３、基点１２時を、バンド４方向に対して逆針方向 −Ｘに４５度角移相させて刻み付けてある。 そして透窓である凸版ガラス５が、文字盤２の上方へ下向き傾斜して填め込ま れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】平面図

【図２】側面図

【図３】手首に装着した使用状態図

【図４】自動車運転中の使用状態図

【符号の説明】

１ 腕時計本体 ２ 文字盤 ３ 位取り ４ バンド ５ 凸版ガラス

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字盤（２）の位取り（３）を、バンド
   （４）方向に対して針の回る正針方向（Ｘ）ないし逆針
   方向（−Ｘ）に適宜角度α移相させた腕時計（１）であ
   る。
2. 【請求項２】 ９０度範囲で位取り（３）を角度α移相
   させた請求項１記載の腕時計（１）。
3. 【請求項３】 透窓である凸版ガラス（５）が、文字盤
   （２）の上方へ下向き傾斜して填め込まれている請求項
   １又は２記載の腕時計（１）。