JP3038195U - ウェットエリア・ユニット - Google Patents
ウェットエリア・ユニットInfo
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- JP3038195U JP3038195U JP1996012710U JP1271096U JP3038195U JP 3038195 U JP3038195 U JP 3038195U JP 1996012710 U JP1996012710 U JP 1996012710U JP 1271096 U JP1271096 U JP 1271096U JP 3038195 U JP3038195 U JP 3038195U
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- JP
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 建築現場での水廻りの施工工事を大幅に簡略
化できると共に建造物の構造体としても使用できるよう
にしたウエットエリア・ユニットを提供する。 【解決手段】 浴室、洗面化粧台、便所及び台所を構成
する部分が互いに組み合わせられて一つのユニットとし
て構成されており、さらに、このユニットには、そのユ
ニットを構成する各部分に必要な給排水配管工事、電気
配線工事、及び内装工事が、生産工場内で予め行われて
おり、このユニットの外壁には、外部の配管及び配線へ
の接続部が形成されている。また前記ユニットには、建
築物の構造体となることができる、鉄骨で補強された骨
組みが、予め内蔵されている。
化できると共に建造物の構造体としても使用できるよう
にしたウエットエリア・ユニットを提供する。 【解決手段】 浴室、洗面化粧台、便所及び台所を構成
する部分が互いに組み合わせられて一つのユニットとし
て構成されており、さらに、このユニットには、そのユ
ニットを構成する各部分に必要な給排水配管工事、電気
配線工事、及び内装工事が、生産工場内で予め行われて
おり、このユニットの外壁には、外部の配管及び配線へ
の接続部が形成されている。また前記ユニットには、建
築物の構造体となることができる、鉄骨で補強された骨
組みが、予め内蔵されている。
Description
本考案は、建築物の水廻りの部分を全て含むウエットエリア・ユニットに関す る。
【0002】
建築物における水廻りとは、一般的に、浴室、トイレ(便所)、洗面化粧台、 台所等のことである。この水廻りの部分の施工は、様々な業種の各工事施工会社 の作業員が、建設現場において、設備配管工事、配線工事、各種器具の取付け工 事、及び内装工事などをそれぞれ別々に行っている。つまり、従来の建築物の工 事では、建築物の水廻り工事を完成させるのに多種多様の工事が必要であり、ま た各工事においてそれぞれの専門的な知識と経験を持った業者が必要となってお り、そのため各工事の工期も長くかかっていた。また、従来より、グラスファイ バー等の素材により浴槽、トイレ及び洗面化粧台を一体成形したバス・ユニット が存在している。
【0003】
しかしながら、このような従来からのバス・ユニットは、浴槽、トイレ及び洗 面化粧台の据え付けが一度にできるというものに過ぎず、浴槽、トイレ及び洗面 化粧台をそれぞれ据え付ける手間が省けるという程度の効果しかなく、台所など を含む水廻り全体の工事や、配管工事、電気配線工事及び内装工事などを簡略化 できるものとはなっていはいない。また、この従来からのバス・ユニットは、そ のユニット自体に強度がないため、そのユニットにより建築物の構造体を形成す るという効果は全く期待できない。
【0004】 本考案はこのような従来技術の課題に着目してなされたもので、建築現場での 水廻りの施工工事を大幅に簡略化できると共に、ユニットを建築物の構造体とし ても使用できるようにしたウエットエリア・ユニットを提供することを目的とす る。
【0005】
このような課題を解決するための本考案によるウエットエリア・ユニットは、 住宅などの建築物に設置される水廻り設備であって、浴室、洗面化粧台、便所及 び台所を構成する部分が互いに組み合わせられて一つのユニットとして構成され ており、さらに、このユニットには、そのユニットを構成する各部分に必要な排 水配管工事、給水配管工事、電気配線工事、及び内装工事が、生産工場内で予め 行われており、このユニットの壁部には、ユニット外部の給排水配管に接続する ための接続部及びユニット外部から電力の供給を受けるための接続部が形成され ている、ことを特徴としている。
【0006】 さらに、本考案によるウエットエリア・ユニットでは、前記のユニットの壁部 は、建築物の構造体となることができるように、生産工場内で予め鉄骨で補強さ れているのがよい。
【0007】 以上のように、本考案によるウエットエリアユニットは、建築物における従来 の水廻り工事を簡略化するために、トイレ、浴室、洗面化粧台及び台所などの水 廻り設備機器を一つのユニット内に納めた物を工場で予め生産し、しかもそれら 設備機器に必要な給排水配管工事及び電気配線工事の全て、さらにその内装工事 までをも生産工場等で予め行ってしまう、という製品である。
【0008】 さらにまた、本考案によるウエットエリアユニットは、それ自体、壁部(外郭 )骨組みを鉄骨等で補強する事により、コンクリート構造物・木造構造物を問わ ずそのまま搬入でき、建築物の構造体の一部として使用計算できるようにしてい る。特に、本考案のユニットをコンクリート工事を伴う構造物に使用した場合に は、ウエットエリアユニット自体に建築構造的強度があるため、このウエットエ リア・ユニットをコンクリート型枠の代用品として使用して、ウエットエリア・ ユニットの上部等に生コンクリートを直接流し込む事が出来る。そのため、ホテ ルやマンションなどのように共通の間取りを有する多数の部屋又は住宅を含む共 同住宅などのコンクリート建造物の施工工事にこのウエットエリア・ユニットを 使用すれば、その施工工事の効率化の効果は計り知れないものがある。
【0009】
以下、図面を参照して本考案の実施形態を説明する。図1は本実施形態による ホテルの部屋を示す間取り図である。この間取り図の中のAで示す部分が、本実 施形態によるウエットエリア・ユニットである。このウエットエリア・ユニット は、図2に拡大して示すように、浴槽1を含む浴室、便器2を含むトイレ、洗面 化粧台3を含む脱衣所、及び炊事場4を含む台所(キッチン)が、一つのユニッ トとして纏められて構成されている。このユニットの四方を囲む壁部5は鉄骨に より補強されて、建築物の構造体としての強度が持たせられている。
【0010】 また、図3及び図4は図2のユニットを示す斜視図である。図3〜4の斜視図 及び図5に示すように、このユニットには、浴槽1、便器2、洗面化粧台3、及 び炊事場4とユニット外部の下水道とを互いに連結するための排水管7が、生産 工場内で予め備え付けられている。また、図3〜4の斜視図に示すように、この ユニットには、浴槽1、便器2、洗面化粧台3、及び炊事場4と水道とを互いに 連結するための給水管8が、生産工場内で予め備え付けられている。さらに、図 3〜4の斜視図及び図6に示すように、このユニットには、前記浴室、トイレ、 及び台所とホテル全体の排気を行うための排気口9(この排気口9は、ボイラー のためのボイラー・スペースをも兼ねている)とを互いに連結するための排気管 10が、生産工場内で予め備え付けられている。
【0011】 また、図7に示すように、このユニットには、前記浴槽1、便器2、洗面化粧 台3、及び炊事場4に必要な電気器具・電気設備類を駆動及び制御するための電 気配線が、生産工場内で予め備え付けられている。また、図示してはいないが、 このユニットには、前記浴室、トイレ、脱衣所、及び台所のために必要な内装工 事(内壁への壁紙の貼付けなど)が、生産工場内で予め施工されている。
【0012】 さらにまた、このユニットの壁部5には、ユニット外部との間で給排水を行う ための配管の接続部11、12(図3参照)や、ユニット外部から電力の供給を 受けるための電気配線の接続部13(図7参照)などが、生産工場内で予め形成 されている。
【0013】 以上のように、本実施形態によれば、浴室、トイレ、脱衣所及び台所などの水 廻り設備機器を一つに纏めたユニットを工場で予め生産し、しかもそれら設備機 器に必要な配管(排水管、給水管)工事、電気配線工事、及び内装工事を、生産 工場内で予め行っているので、建築現場でこれらの色々な工事を行う必要がなく なるため、現場での工事が極めて簡略化できるようになる。また、本実施形態で は、ユニットの壁部5の骨組みを鉄骨で補強しているので、このユニットを建築 物の構造体の一部としても使用できるようになる。
【0014】
以上説明したように、請求項1の考案によるウエットエリアユニットは、建築 現場における従来の水廻り工事を簡略化するために、トイレ、浴室、洗面化粧台 及び台所の全ての水廻り設備機器を一つのユニット内に納めた物を工場で予め生 産し、しかもそれら設備機器に必要な給排水配管工事、電気配線工事、及び内装 工事を生産工場内で予め行ってしまっている。そのため、従来のように、トイレ 、浴室、洗面化粧台及び台所のための設備をそれぞれ現場で設置し、さらに、そ れぞれについて配管工事、配線工事、内装工事を施工するという手間が省けるよ うになるので、建築現場の作業性が大幅に向上させられるようになる。また、本 考案では、ユニットの壁部に、ユニット外部の給排水配管や電気配線と接続する ための接続部が形成されているので、建築現場でのユニットとユニット外部との 間での配管接続工事や電気接続工事が、前記接続部により、極めて容易に行える ようになる。
【0015】 また、請求項2の考案によるウエットエリアユニットでは、壁部それ自体の骨 組みを鉄骨で補強しているので、コンクリート構造物・木造構造物を問わずその まま搬入でき、建築物の構造体の一部として使用計算できるようになる。特に、 コンクリート工事を伴う構造物に使用した場合には、ウエットエリアユニット自 体に建築構造的強度があるため、このウエットエリア・ユニットをコンクリート 型枠の代用品として使用して、ウエットエリア・ユニットの上部等に生コンクリ ートを直接流し込むことが出来る。そのため、マンションやホテルなどのように 共通の間取りを有する多数のコンクリート製の住宅又は部屋を含む共同住宅など の建造物の施工工事に、このウエットエリア・ユニットを使用すれば、建築現場 での施工工事が大幅に効率化されるようになる。
【図1】 本考案の実施形態によるウエットエリア・ユ
ニットを使用したホテルの間取り図である。
ニットを使用したホテルの間取り図である。
【図2】 本実施形態によるウエットエリア・ユニット
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図3】 本実施形態によるウエットエリア・ユニット
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図4】 本実施形態によるウエットエリア・ユニット
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】 本実施形態によるウエットエリア・ユニット
の排水配管工事の内容を示す平面図である。
の排水配管工事の内容を示す平面図である。
【図6】 本実施形態によるウエットエリア・ユニット
の排気配管工事の内容を示す平面図である。
の排気配管工事の内容を示す平面図である。
【図7】 本実施形態によるウエットエリア・ユニット
の電気配線工事の内容を示す平面図である。
の電気配線工事の内容を示す平面図である。
1 浴槽 2 便器 3 洗面化粧台 4 炊事場 5 壁部 7 排水管 8 給水管 9 排気口 10 排気管 11,12,13 接続部
Claims (2)
- 【請求項1】 住宅などの建築物に設置される水廻り設
備であって、浴室、洗面化粧台、便所、及び台所を構成
する部分が互いに組み合わせられて一つのユニットとし
て構成されており、 このユニットには、そのユニットを構成する各部分に必
要な排水配管工事、給水配管工事、電気配線工事、及び
内装工事が、生産工場内で予め行われており、 さらに、このユニットの壁部には、ユニット外部の給排
水配管への接続部及びユニット外部から電力の供給を受
けるための接続部が形成されている、ことを特徴とする
ウエットエリア・ユニット。 - 【請求項2】 請求項1のウエットエリア・ユニットで
あって、さらに、前記ユニットの壁部は、建築物の構造
体となることができるように、予め鉄骨で補強されてい
る、ことを特徴とするウエットエリア・ユニット。 【0001】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996012710U JP3038195U (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | ウェットエリア・ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996012710U JP3038195U (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | ウェットエリア・ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3038195U true JP3038195U (ja) | 1997-06-06 |
Family
ID=43172881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996012710U Expired - Lifetime JP3038195U (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | ウェットエリア・ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3038195U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0518692U (ja) * | 1991-08-22 | 1993-03-09 | 九州日立マクセル株式会社 | 浄水器 |
JPH0571554U (ja) * | 1992-02-28 | 1993-09-28 | 株式会社イナックス | 浄水器付き湯水混合水栓 |
JP2010242380A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Wako Seisakusho:Kk | 組立式のサニタリーユニット |
-
1996
- 1996-11-27 JP JP1996012710U patent/JP3038195U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0518692U (ja) * | 1991-08-22 | 1993-03-09 | 九州日立マクセル株式会社 | 浄水器 |
JPH0571554U (ja) * | 1992-02-28 | 1993-09-28 | 株式会社イナックス | 浄水器付き湯水混合水栓 |
JP2010242380A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Wako Seisakusho:Kk | 組立式のサニタリーユニット |
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