JP3037533U

JP3037533U - ニット製上衣

Info

Publication number: JP3037533U
Application number: JP1996012024U
Authority: JP
Inventors: 忠寛吉田
Original assignee: 株式会社ビィーダブリューエヌワイジャパン
Priority date: 1996-11-07
Filing date: 1996-11-07
Publication date: 1997-05-20
Anticipated expiration: 2002-11-07

Abstract

(57)【要約】【課題】ポロシャツを着用した際、激しい動きにも対
応でき、型崩れのしないニット製上衣を提供する。【解決手段】本願考案に係るニット製上衣は、編地に
よって構成され、背部１０にタック１２が設けられてお
り、このタック１２が、背部１０に設けられた背縫い部
１１より下方に平行に２つ設けられることにより、ニッ
ト製ポロシャツを着用した際、激しい動きにも動き難さ
を感じず、型崩れもしない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本願考案は、ニット製上衣の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来ポロシャツ１は、図３へ示すように袖１ａ，１ａを縫い付けてある袖縫い合わせ部１ｂ，１ｂ以外は、その背部１０に、縫い込みや、折り込み部分を持たず、その伸縮性については、専らニット製の生地の伸縮に頼るものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、本来ポロシャツ１は、軽快に動くことができることを前提としており、このようなポロシャツ１を着る者は、レジャーやスポーツのために、他の衣服を着用しているときよりも、激しく動くことができると考えている。このため、このような動作に、生地の伸縮だけでは追いつかず、動き難さを感じる場合がある。本願考案は、上記課題の解決を図るものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本願第１の考案は、背部１０に少なくとも一箇所にタック１２が設けられたことを特徴とする編地によって構成されているニット製上衣を提供する。このようにタック１２が設けられることによって、このようなニット製の上衣を着る者が、大きな動作や急な動作を行った際、タック１２が伸びて、着る者を圧迫せず、余裕を持って動きに対応することができる。

【０００５】本願第２の考案は、背部１０に背縫い部１１が設けられ、更にこの背縫い部１１から下方に向けて伸びる適宜数のタック１２が設けられたことを特徴とする編地によって構成されているニット製ポロシャツを提供する。このように、通常ポロシャツには設けられない背縫い部１１と共にタック１２を設けることによって、上記第１の考案に係る上衣と同様、着る者が、大きな動作や急な動作を行った際、タック１２が伸びて、着る者を圧迫せず、余裕を持っ動きに対応することができる。又、背縫い部１１が設けられることによって、タック１２が広がり過ぎて、生地の形を崩してしまうということもない。

【０００６】本願第３の考案は、背部１０に背縫い部１１が設けられ、更にこの背縫い部１１から下方に向けて伸びる平行な２つのタック１２，１２が設けられたことを特徴とする編地によって構成されているニット製ポロシャツを提供する。上記第１の考案に係るニット製上衣や第２の考案に係るニット製ポロシャツと同様の作用を奏すると共に、２箇所にタック１２，１２を備えることによって、一つのタック１２ではカバー仕切れない負荷も緩和して、圧迫感を更に排除、生地への負担も更に低減するものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下図面を参照して本願考案の実施の形態について説明する。図１へ本願考案の一実施の形態を示す。この図１は、ニット製の生地でできたポロシャツ１を背面側から眺めた状態を示している。１０は、このポロシャツ１の背部を示し、１ａ，１ａは両袖を、又１ｂ，１ｂはこの袖１ａ，１ａの縫い合わせている袖縫い合わせ部を示している。

【０００８】図１へ示す通り、背部１０には、上下に、２本のタック１２，１２が設けられている。上記袖縫い合わせ部１ｂ，１ｂの間には、背縫い部１１が形成されたおり、両タック１２，１２の上端が、この背縫い部１１によって開かないよう縫い込まれている。

【０００９】各タック１２，１２は、図２（Ａ）へ示すように、背面１０の生地を折り込むことによって形成されている。即ち、個々のタック１２は、背面１０をなす生地を内側（体と当接する側）に後退させることによって形成されたものであり、折り込み面１２ｂ，１２ｂと、両折り込み面１２ｂ，１２ｂの間に設けられた底面１２ａとによって構成されている。

【００１０】折り込み面１２ｂ，１２ｂは、図２（Ａ）へ示す通り、通常は、背面１０なす生地の裏側１２ｄと重なるか、或いはこの裏側１２ｄと近い位置にある。そして、この折り込み面１２ｂ，１２ｂと重なるように、両折り込み面１２ｂ，１２ｂの間に上記底面１２ａが位置している。

【００１１】図２（Ｂ）へ示すように、着る者が動いて左右に力ｆ，ｆが加わった際に、折り込み面１２ｂ，１２ｂが開いて裏側１２ｄより離れ、又、折り込み面１２ｂ，１２ｂと底面１２ａも開き、この力ｆ，ｆの加わる方向に、生地を伸ばす。これにて、背部１０は、左右に伸び、生地及び着る者を圧迫しないように、加わった力ｆ，ｆに対応することができるのである。

【００１２】力ｆ，ｆが解消した後は、上記の背縫い部１１によりタック１２，１２の上端が押さえられていることにより、元の形状即ち図２（Ａ）の状態に戻り、形崩れを生じさせないのである。

【００１３】また、図２（Ａ）では、生地を内側（体と当接する側）へ後退させることによって、タック１２を形成したが、これとは逆に、図２（Ｃ）に示すように、生地の底面１２ａが表側（体と当接しない側）へ出るように折り込み面１２ｂ，１２ｂを内側（体と当接する側）へ折り込むことによって、タック１２を形成することもできる。このタック１２の本数は、背縫い部１１の中央より下方へ向けて、１つだけ設けることが好ましいが、これに限らず、適宜自由に変更することができる。

【００１４】

【考案の効果】

本願第１の考案の実施によって、ニット製上衣という生地の伸縮性に頼るのみのものについて、タックを設けることによって、より一層激しい動きにも余裕を持って対応することが可能となった。

【００１５】本願第２の考案の実施によって、特に、ポロシャツというカジュアルで軽快感を特徴とする上衣について、静寂なときのフィット感と、動作時の圧迫感の排除を両立し得た。又、上記のような効果と共に、激しい動きによる形崩れの危惧も排除し得た。

【００１６】本願第３の考案の実施によって、上記第１の考案や第２の考案の効果を奏すると共に、更に激しい動きにも着る者を圧迫せず、又、生地や、或いは生地の特定箇所にのみ負担を強いることなく、一層の余裕を以て対処することが可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願考案の一実施の形態を示すポロシャツの背
面図である。

【図２】（Ａ）は上記ポロシャツの通常の状態にあると
きのタック１２，１２の様子を示す説明図であり、
（Ｂ）は上記ポロシャツに力が加わった際のタック１
２，１２の様子を示す説明図であり、（Ｃ）は上記ポロ
シャツの通常の状態にあるときのタック１２の他の実施
形態を示す説明図である。

【図３】従来のポロシャツの背面図である。

【符号の説明】

１ポロシャツ１ａ袖１ｂ袖縫い合わせ部１０背部１１背縫い部１２タック

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】編地によって構成されているニット製上
衣において、背部(10)に少なくとも一箇所にタック(12)
が設けられたことを特徴とするニット製上衣。
【請求項２】編地によって構成されているニット製ポ
ロシャツにおいて、背部(10)に背縫い部(11)が設けら
れ、更にこの背縫い部(11)から下方に向けて伸びる適宜
数のタック(12)が設けられたことを特徴とするニット製
ポロシャツ。
【請求項３】編地によって構成されているニット製ポ
ロシャツにおいて、背部(10)に背縫い部(11)が設けら
れ、更にこの背縫い部(11)から下方に向けて伸びる平行
な２つのタック(12)(12)が設けられたことを特徴とする
ニット製ポロシャツ。