JP3037532B2 - 魚の内臓物取り出し方法及びその装置 - Google Patents

魚の内臓物取り出し方法及びその装置

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JP3037532B2
JP3037532B2 JP5168080A JP16808093A JP3037532B2 JP 3037532 B2 JP3037532 B2 JP 3037532B2 JP 5168080 A JP5168080 A JP 5168080A JP 16808093 A JP16808093 A JP 16808093A JP 3037532 B2 JP3037532 B2 JP 3037532B2
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田 昌 徳 吉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚の内臓物の取り出し
方法およびこれに用いる装置に係り、特に魚肉、卵およ
び内臓物を損傷させることなく内臓物等を除去すること
ができる魚の内臓物取り出し方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、魚の内臓物を取り出す方法として
は、例えば特開平4−16143号公報、米国特許第4
563793号公報に記載されたものが知られている。
これらは、魚の腹部下端位置をカッタで切断した後、腹
部内に回転ブラシを挿入し、内臓物や卵などを掻き出す
というものである。また、特公昭35−8080号公
報、特開昭60−41435号公報には、魚を連続的に
前進移動させつつ、魚の頭部側から肛門に抜けるように
案内棒を刺し、この案内棒に沿って魚を案内しつつ移動
し、魚の腹部を切開する方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法におい
ては、回転ブラシで卵を掻き出すようにしているため、
卵が損傷して商品価値が低下するという問題がある。ま
た、内臓を回転輪で除去するようにしているため、内臓
物を包んでいる体腔膜を完全に除去することができない
という問題がある。そして、体腔膜を完全に除去するた
めに、回転輪を魚肉の内壁面に強く押しつけると魚肉を
損傷させるという問題がある。
【0004】また、体腔膜の外側頂部には、骨に沿って
直線状に血溜りが存在するが、上記のように体腔膜を完
全に除去することができないために、内臓物除去後に魚
肉に血溜りが残存するという問題がある。そして、この
血溜りを高水圧で除去する場合には、魚肉を損傷させる
と共に、作業時間とコストがかかるという問題がある。
【0005】さらに、回転ブラシで内臓物や卵を掻き出
す方法の場合には、魚の大きさが変化したときに対応で
きず、また必要以上に大きな回転ブラシを使用する場合
には、魚肉を損傷させるおそれがあると共に、大型魚の
場合には、除去できない部分が生じるおそれがある。
【0006】また、一般に、処理する魚に大小の差異が
あるにもかかわらず、腹部の切断、内臓物除去の工程に
おいて、画一的な処理が行われるため、魚肉や卵に損傷
を与えるという問題がある。
【0007】本発明は、このような点を考慮してなされ
たもので、魚肉、卵及び内臓物等を損傷させることな
く、内臓物等を魚体から除去することができ、また魚の
大小の変化に対応できる内臓物の取り出し方法およびそ
の装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
目的を達成するため、頭部を切除された魚を前進移動さ
せつつ、魚の腹を切開し、次いで魚の移動方向と対向す
る側から、魚肉内壁と体腔膜との間に断面逆U字状をな
した膜剥離刃を挿入し、前記膜剥離刃の長手方向に沿っ
て魚を移動させて卵及び内臓物を、前記体腔膜と共に魚
肉から剥ぎ取って除去する方法を採用した。
【0009】また、本発明に係る魚の内臓物の取り出し
装置においては、前記目的を達成する手段として、切断
刃の上流側に位置し、魚の頭部側から魚体内に挿入され
て肛門から引出され、魚体の切断姿勢を規制する案内棒
と、切断刃の下流側に位置し、下流側に向かって上り勾
配に傾斜する上面に、魚体内の骨を載せて魚を上昇さ
せ、魚体の骨の位置決めを行う骨定置板と、この骨定置
板の下流側に位置し、魚肉内壁と体腔膜との間に挿入さ
れ、卵及び内臓物等を体腔膜と共に魚肉から剥ぎ取るこ
とができるように断面逆U字状をなした膜剥離刃と、を
夫々設けるようにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に係る魚の内臓物の取り出し方法におい
ては、頭部を切除されるとともに、腹部が切開された魚
に対し、その頭部側から魚肉壁と体腔膜との間に膜剥離
刃が挿入される。これにより、卵及び内臓物等が、体腔
膜と共に魚肉から剥ぎ取られて除去される。このため、
魚肉は元より、卵及び内臓物等を傷つけずに内臓物等を
除去することができ、また体腔膜も完全に除去される。
【0011】本発明に係る魚の内臓物の取り出し装置に
おいては、頭部を切除された魚をコンベアベルトのよう
な搬送手段で前進移動させ、魚の頭部側から魚体内に案
内棒を挿入し、肛門から引出して、魚体の切断姿勢を規
制しつつ、移動中の魚の腹部を切断刃で切開する。腹部
を切り開かれた魚の体内に、骨定置板を挿入し、下流側
に向かって上り勾配に傾斜する上面に、魚体内の骨を載
せて魚を上昇させ、魚の骨の位置決めを行いつつ、魚を
膜剥離刃に向かって案内する。骨定置板で位置決めされ
た魚の頭部側から魚肉内壁と体腔膜との間に膜剥離刃を
挿入し、卵及び内臓物等を体腔膜と共に魚肉から剥ぎ取
る。これにより、魚肉はもとより、卵及び内臓物等を損
傷させることなく、内臓物等を体腔膜と共に魚体から除
去することができる。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例を説明
する。図1ないし図25は、本発明による魚の内臓物取
り出し装置の一例を示すものである。この装置は、図1
に示すように、頭部を切除された魚80を、腹部を下に
して、頭部側に搬送しつつ、腹部の切開、内臓物の除去
を順次行うもので、腹受板1、腹部切開機構2、膜剥離
機構3、血溜り除去機構4を、搬送方向に順次配列して
構成されている。魚80は、搬送ベルト5により両側か
ら挟持され、上流の腹受板1から下流の血溜り除去機構
4へ向けて搬送されるようになっている。
【0013】図6に示すように、腹受板1は搬送方向に
延在する樋形状をなしており、魚80の腹を載せ、腹部
切開機構2に向けて魚80を滑り送ることができるよう
になっている。
【0014】腹部切開機構2は、図2、図6、図7に示
すように、腹受板1の下流側に隣接して設けられ、下方
から魚の腹部を切り開く回転切断刃9と、腹部切開中に
魚80の進行を案内するスライドガイド10と、回転切
断刃9とスライドガイド10の姿勢を制御する姿勢制御
機構6(図6、図7)と、腹部切開中に魚80の浮き上
がりを阻止する第1押えガイド30とを具備している。
【0015】スライドガイド10は、所定範囲で前後に
移動自在にフレーム7上に支持されている。フレーム7
は、腹受板1の下流側端部において枢軸8で枢支され、
上流側が一定範囲で俯仰自在とされている。フレーム7
の前方側には、軸17で回転支持された切断刃9がその
上端を腹受板1の底面より上方へ突出させた位置で配置
されている。またフレーム7の前方端には上流側に向か
って下方へ傾斜する斜面が形成されている。この斜面に
沿って、フレーム7に、腹受けガイド11が取付けら
れ、この腹受けガイド11は、図6に示すように、所定
幅で左右に広がっており、その上に魚80の腹部を載せ
受けることができるようになっている。そしてこの腹受
けガイド11の中央に設けられた摺り割部から切断刃9
の上部が上方へ突出して配置されている。
【0016】スライドガイド10は、図3ないし図5に
示すように、フレーム7の前後方向の長孔13に、ピン
14で前後移動自在に支持され、レバー15を介してば
ね16によりフレーム7に対して上流側へ付勢されてい
る。また、スライドガイド10は、上流側に延出して切
断刃9の上部を覆う挿入部12を備えている。挿入部1
2は、腹受けガイド11との間が、先端側に向かって開
くように、腹受けガイド11に対して所定の角度をなし
て延出している。図6に示すように、挿入部12は、断
面逆U字状に形成され、腹受けガイド11から上方へ突
出した切断刃9の上部をその内側に受け入れている。
【0017】姿勢制御機構6は、図6、図7に示すよう
に、回転アーム22の旋回動を、軸24、レバー25、
ロッド26、ばね28、支持フレーム19を経て、フレ
ーム7に伝えるものである。
【0018】支持フレーム19は、切断刃9の側方に位
置して、枢軸20でベース21上に枢着されている。切
断刃9の回転軸17につながるモータ18は、支持フレ
ーム19上に取付けられている。枢軸20は、フレーム
7の枢軸8と同心上に位置し、フレーム7と支持フレー
ム19とは軸17を介して連結されている。従って、フ
レーム7は、支持フレーム19と共に、枢軸8を中心に
回動自在である。また、支持フレーム19は、フレーム
7と共に、図7において、枢軸20を中心に反時計方向
へ回転付勢されている。そして、支持フレーム19の反
時計方向への回動は、ストッパ29により規制されてい
る。
【0019】回転アーム22は、切断刃9の上方に位置
し、下方を移動する魚80の上面に接触できるように、
先端を切断刃9に向けて配置されている。図6、図7に
示すように、回転アーム22の基端は、機構フレーム2
3に回転自在に架設された軸24に固着されている。軸
24の一端側には、レバー25が固着され、レバー25
の先端にロッド26が枢着されている。従って、回転ア
ーム22が、下方を移動する魚80に押されて回動する
と、ロッド26が昇降するようになっている。ロッド2
6の下部は、支持フレーム19を昇降自在に貫通してお
り、ロッド26の中間部に固着されたばね受け部材27
と支持フレーム19との間にばね28が介設されてい
る。従って、ロッド26は、ばね28を介して支持フレ
ーム19に連結されており、ロッド26の昇降により、
支持フレーム19を、枢軸20を中心に正逆回動させる
ことができるようになっている。
【0020】第1押さえガイド30は、図2、図8、図
9に示すように、スライドガイド10の上方に位置し、
下方を移動する魚80の上面に接触できるように、先端
を下流側斜め下方に向けて配置されている。押さえガイ
ド30は、上端部において機構フレーム23に枢着さ
れ、ばね31により、図8において時計方向に回転付勢
されている。従って、押さえガイド30の先端部は、下
方を移動する魚80の上面に接触し、これを下方へ押圧
することができるようになっている。
【0021】膜剥離機構3は、図2、図10、図11に
示すように、スライドガイド10を通過してきた魚80
の骨部を上に載せ、下流の所定位置に案内する定置板3
2と、定置板32を通過してきた魚80の体内に差し込
まれて魚80の体腔膜を剥ぎ取り除去する膜剥離刃33
と、膜剥離刃33の上方に位置して魚80の浮き上がり
を阻止する第2押さえガイド34とを具備している。
【0022】定置板32は、フレーム7の下流側に隣接
してベース21上に固定されている。図11は、定置板
32と、魚80と、膜剥離刃33との位置関係を示す説
明図である。同図において、定置板32は、スライドガ
イド10の上を通過してきた魚80の体内に侵入してそ
の骨82を上に載せ、隣接する膜剥離刃33の所定位置
に案内することができるように配置されている。なお、
図11において、81は魚肉、82は骨、83は血溜
り、84は卵、85は内臓物であり、血溜り83は、骨
82の上に沿って体腔膜86で覆われた状態で存在して
いる。また、卵84及び内臓物85は、体腔膜86で覆
われた状態で腹部内に内包されている。骨定置板32
は、骨82の上下方向の位置決めを行い、膜剥離刃33
の先端を、血溜り83と体腔膜86との間の隙間Gに確
実に挿入できるように下流側に向けて徐々に高くなるよ
う傾斜している。
【0023】膜剥離刃33は、図11に示すように、全
体が断面逆U字径の溝形状をなしており、その先端両側
縁は湾曲面33aでカットされ、上方に位置する先端部
33bは細く尖っている。そして、この膜剥離刃33
は、先端部33bが定置板32の上面に滑らかに連続す
るように、定置板32の下流側に設置されている。魚8
0が、定置板32に沿って下流へ移動すると、血溜り8
3と体腔膜86との間の隙間Gに膜剥離刃33の先端部
33bが次第に深く挿入され、体腔膜86を剥ぎ取るこ
とにより、卵84及び内臓物85が、体腔膜86と共に
魚肉81から剥ぎ取り除去される。
【0024】膜剥離刃33は、図10に示すように、下
流側において枢軸35にてベース21上に枢支され、上
流側においてばね36を介して所定範囲で上下動自在に
ベース21に支持されている。図17に示すように、膜
剥離刃33の先端側の下部には、底板37が渡され、こ
の底板37の下面に、ばね36とねじ棒39とが、下方
へ伸びるように取付けられている。ベース21には、ば
ね36を受け入れるばね受け筒38が、ベース21を貫
通して固定されている。ねじ棒39は、ベース21を昇
降自在に貫通し、ベース21を挟んでその上下に位置し
てストップナット40,41が螺合されている。ストッ
プナット40,41の位置により、膜剥離刃33の先端
の上下動範囲を調整できるようになっている。
【0025】図19ないし図21は、膜剥離刃33をさ
らに詳細に示す図である。同図において、膜剥離刃33
は、膜剥離刃本体部60と、この本体部60の先端に着
脱可能に取付けられたホルダ部61と、ホルダ部61の
先端に着脱可能に取付けられた刃部62とから構成され
ている。
【0026】本体部60には、第1の切欠き部63、腹
拡開部64、第2の切欠き部65が設けられている。前
方下側の第1の切欠き部63は、内臓物切断用であり、
その後方に位置する第2の切欠き部65は、第1の切欠
き部63で切除されなかった残存する内臓物を切断除去
するもので、その切欠き方向は、第1の切欠き部63に
比べ、傾斜角度が大きくされている。腹拡開部64は、
切欠き部63の下方位置に突設されている。
【0027】ホルダ部61は、図19、図20に示すよ
うに、本体部60の先端下方側に皿ねじ67により固着
される取付け係合部66と、刃部62が取付けられる刃
取付け部67とから成っている。
【0028】刃部62は、図20、図21に示すよう
に、先端が魚80の血溜り83の部分に侵入するよう
に、鋭く尖った断面形状をしており、ホルダ部61に対
し、皿ねじにより着脱自在に固着されている。そして、
刃部62がホルダ部61に固着された後の形状は、前述
のように、魚80の移動により、刃部62が体腔膜86
と血溜り83との間に挿入され、体腔膜86を魚肉81
から剥ぎ取る作用を行い得る形状となっている。
【0029】このように、ホルダ部61及び刃部62を
着脱可能としたため、刃部62の切れ味が低下したと
き、容易にその補修を行うことができる。即ち、まずホ
ルダ部61を取外し、続いて刃部62を取外し、交換す
ることができるので、刃部62の交換作業が容易であ
る。
【0030】また、本体部60を固定したままで、刃部
62の交換作業を行うことができるので、刃部62の交
換後に、刃先位置の調整などの作業がほとんど必要な
い。
【0031】また、ホルダ部61と刃部62の材質を変
ええて製作することができ、刃部62の性能をより効果
的に向上させることができる。
【0032】膜剥離刃33の先端部付近の両側上部に
は、図10、図16、図17に示すように、直径が下方
に縮小する押さえローラ42が設けられており、ローラ
42,42間を通過する魚80を、図17に示すよう
に、膜剥離刃33に向かって下方へ押し下げることがで
きるようになっている。
【0033】第2押さえガイド34は、図10に示すよ
うに、機構フレーム23の下方側に、リンク44で、押
さえ板43を吊り下げた構造をしている。リンク44
は、下端を下流側に向けて斜めに配置され、ばね45に
より、常時所定の元位置に復帰するように付勢されてい
る。従って、下方を通過する魚80の上面が押さえ板4
3に接触すると、押さえ板43は、ばね45の力で魚8
0を膜剥離刃33側へ押し下げることができる。
【0034】血溜り除去機構4は、図12に示すよう
に、膜剥離刃33の上面に先端が突出するように設けら
れた掻き取り部材46と、膜剥離刃33の下流側に設け
られた回転ブラシ47と、水洗ノズルブロック48とを
具備している。
【0035】掻き取り部材46は、図13、図14、図
22に示すように、押し上げ案内板49とスクレーパ5
0とを具備している。押し上げ案内板49は、膜剥離刃
33の下部に設けられ、上流側端部が下方へ屈曲し、屈
曲部において膜剥離刃33の下部に、枢軸51で枢着さ
れている。押し上げ案内板49は、下流側端部において
上方へ起立し、膜剥離刃33の開口33cから上方へ突
出した突出部52を有する。スクレーパ50は、突出部
52の下流側に位置して、これに対向するように、先端
を膜剥離刃33の開口33cから上方へ突出させ、押し
上げ案内板49の端部に固着されている。そして、押し
上げ案内板49の枢支部から下方へ延出した腕53の下
端部と機構フレーム23との間には、ばね54が介設さ
れ、押し上げ案内板49は、スクレーパ50と共に、突
出部52を膜剥離刃33から上方へ突出させる方向に回
転付勢されている。
【0036】回転ブラシ47は、図13、図15に示す
ように、膜剥離刃33の下流側端部に形成された切り込
み33d内に位置し、上部を膜剥離刃33の上方へ突出
させるように軸支されている。
【0037】水洗ノズルブロック48は、図12、図2
3、図24に示すように、回転ブラシ47の下流側に隣
接してベース21に固定されており、上部にほぼV字状
の溝56を有するフレーム55に、複数のノズル57,
58を取付けて構成されている。ノズル57は、回転ブ
ラシ47を洗浄するためのもので、フレーム55の上流
側端部に取付けられている。またノズル58は、フレー
ム55の溝56(図24参照)内に、一列に並んで取付
けられており、フレーム55上を通過する魚80の腹部
内を洗浄するためのものである。何れのノズル57,5
8にも、送水管59から高圧の水が送られる。
【0038】次に、この実施例の作用について説明す
る。図1において、頭部を切断され、図25(a)の断
面形状をした魚80は腹受板1に沿って右方へ移送され
る。図3〜図5に示すように、スライドガイド10の挿
入部12が、魚80の腹部内に挿入されると共に、回転
アーム22が魚80の先端上部に押されて反時計方向へ
回転する。回転アーム22が回転すると、図6及び図7
に示すように、軸24、レバー25、ロッド26、ばね
28、支持フレーム19、軸17を順次介して、フレー
ム7が、図7において反時計方向へ僅かに回転する。フ
レーム7の回転角度は、魚80の形状に応じて変化し、
切断刃9の位置を、常時、魚80の腹部を切開するのに
最小の切り込み深さに自動調整する。魚80の腹部の肉
は、挿入部12と切断刃9との間に導入され、図25
(b)のように腹部の肉のみが切断される。このため、
体内の卵84が損傷を受けることがない。
【0039】図5に示すように、スライドガイド10の
挿入部12が、魚80の肛門付近まで挿入されると、挿
入部12の先端が魚肉に押され、レバー15を介してば
ね16を伸ばし、スライドガイド10が下流側へ移動す
る。スライドガイド10の移動により切断刃9が大きく
露出し、魚体の肛門部まで正確に切断される。この間、
第1押えガイド30が魚80の上面を押さえて浮き上が
りを阻止する。
【0040】図8に示すように、スライドガイド10を
通過して腹部を切り開かれた魚80は、定置板32に載
り、膜剥離刃33へ案内される。そして、図9、図10
に示すように、膜剥離刃33が魚体内に挿入され、体腔
膜を剥離しつつ、血溜り層を切断していく(図25
(c)、図25(d)参照)。この間、魚体は、押えロ
ーラ42により押し下げられ、膜剥離刃33に密着す
る。魚体が大きい場合に、膜剥離刃33に過度に押しつ
けられることがないよう、膜剥離刃33は、ばね36を
圧縮して、先端側が枢軸35を中心に僅かに下降回動し
て逃げるようになっている。従って、膜剥離刃が固定さ
れている場合に生じる、魚体の尾部付近における肉の削
ぎ取り現象をなくすことができる。
【0041】図25(e)に示すように、体腔膜86と
共に魚体内から取出された卵84、内臓物85は、体腔
膜86を魚肉81から切り離すことにより落下し、回収
される。また、魚体と内臓物85、卵と84を分離され
た魚80は、第2押さえガイド34により、浮き上がり
を阻止されつつ、膜剥離刃33の上を移動し、その途上
でスクレーパ50によって血溜りを掻き取られる。魚体
の大小の変化によるスクレーパ50の掻き取り抵抗の変
化に応じ、ばね54を伸ばしてスクレーパ50が膜剥離
刃33内へ沈むことにより、必要にして十分な血溜りの
掻き取りを行い、しかも魚体の損傷を回避する。
【0042】図12に示すように、スクレーパ50で血
溜りを掻き取られた魚80は、膜剥離刃33の上を下流
へ移動し、回転するブラシ47によって体腔内の残存物
が取り除かれる。ブラシ47には、常時ノズル57から
洗浄水が吹き付けられ異物が洗い流される。
【0043】ブラシ47を通過した魚80は、水洗ノズ
ルブロック48に載り、ノズル58から噴射される洗浄
水で体腔内を洗浄される。
【0044】このように本実施例によれば、魚の大小に
対応して膜剥離刃33が最適な位置に調整され、魚肉を
損傷することなく、内臓物等を確実に除去することがで
きる。
【0045】次に図26を参照して本発明の他の実施例
を説明する。本実施例による装置は、頭部を切除された
魚80を、腹部を下にして、頭部側に搬送しつつ、腹部
の切開、内臓物の除去を順次行うもので、搬送方向に順
次、案内棒101、切断刃102、骨定置板103、膜
剥離刃104及び血溜り除去機構105を配置して構成
されている。そして、魚80は、図26に示すように、
無端状の搬送ベルト107により両側から挟持された状
態で、上流端の案内棒101から下流端の血溜り除去機
構105まで搬送されるようになっている。
【0046】案内棒101は、図26乃至図30に示す
ように、丸棒状のものであり、魚80を下面側から載せ
受けて案内する腹受板108の上方に位置し、下流端に
向かって下がり勾配で配置されている。そして、腹受板
108上に置かれた魚80が、両側の搬送ベルト107
に挟持されて下流側へ移動すると、案内棒101が、魚
体の頭部側から突き刺されて肛門から引出され、魚80
の搬送中の姿勢が一定に保たれる。
【0047】腹受板108は、図29、図30に示すよ
うに、樋形状をなし、搬送方向に伸びており、上流端を
支点として下流端側が上下動できるようになっている。
また、腹受板108の下流端は、図30に示すように、
ばね109の付勢力により、上方に回動付勢されてい
る。従って、案内棒101に串刺しにされた魚80は、
案内棒101の下流側へ搬送されるにつれ、徐々に腹受
板108上で押し上げられ、図30に示す案内棒101
の下流端位置では、魚80の腹肉のみが案内棒101と
腹受板108との間に挾まれた状態となる。そして、こ
の状態で、案内棒101の下流端に位置する切断刃10
2で魚80の腹部の下縁を切開することにより、卵及び
内臓物を傷つけることなく、腹肉だけを切開できる。
【0048】図26乃至図28及び図30に示すよう
に、案内棒101の下流端には、骨定置板103が連設
されている。この骨定置板103は、上面が下流側に向
かって上り勾配をなす板状のものであり、切断刃102
で腹部を切開された魚80は、この骨定置板103の上
面にガイドされて押し上げられ、骨の位置決めがなされ
る。
【0049】魚80の腹部に挿入された骨定置板103
は、骨82の上下方向の位置決めを行い、膜剥離刃10
4の先端を、確実に血溜り83と体腔膜86との間の隙
間Gに挿入できるようにする。
【0050】膜剥離刃104は、図27、図28及び図
31(A)に示すように、全体が断面逆U字形の溝形を
なしており、その先端側の両縁は、先細りにカットさ
れ、湾曲面104aが形成されており、先端部104b
は細く尖っている。そして、この膜剥離刃104は、そ
の先端部104bが骨定置板103の上面に滑らかに連
続するように、骨定置板103の下流側に設置されてい
る。魚80が、骨定置板103上を下流へ移動すると、
血溜り83と体腔膜86との間の隙間Gに、膜剥離刃1
04の先端部104bが次第に深く挿入され、卵84及
び内臓物85が、体腔膜86と共に魚肉81から剥ぎ取
られる。
【0051】膜剥離刃104の下流側には、図31
(B)に詳細に示すように、突部121が設けられ、こ
れで血溜り83を掻き取るようになっている。この突部
121は、中空のパイプ122から成り、膜剥離刃10
4の中央頂面から、その上部を上方に貫通突出させるよ
うに固定され、下方は下流側に下降するように傾斜して
配置されている。この突部121の上流側には、突部1
21の頂点から膜剥離刃104の頂面に到る辺を有する
三角形状のガイド板123が配設されている。この突部
121の突出高さは、解体処理する魚80の血溜り83
の深さに対応して決められる。
【0052】膜剥離刃104の下流側に配置される血溜
り除去機構105は、図32、図33に示すように、洗
浄ノズルブロック116と、洗浄ブラシ117とで構成
されている。洗浄ノズルブロック116は、送水管11
6aから供給される高圧の洗浄水により、骨82の凹み
に入り込んだ血を押し出し、洗浄ブラシ117は、押し
出された血を掻き落して仕上げ洗浄を行う。この血溜り
除去機構105により、魚肉81を損傷させることな
く、血溜り83を完全に除去することができる。なお、
魚肉87が、損傷しやすい性質である場合には、この洗
浄ブラシ117を用いなくてもよい。
【0053】次に本実施例の作用について説明する。頭
部が切断されただけで腹部が切開される前の段階の魚8
0は、腹受板108に載って装置内に送り込まれる。続
いて、図29に示すように、案内棒101が魚80の腹
部内に挿入され、肛門から引出されて、魚80は串刺し
の状態になる。
【0054】この状態で、さらに下流まで魚80が搬送
されると、図30に示すように、切断刃102により魚
80の腹部が切開される。この際、腹受板108と案内
棒101とにより、腹肉だけを挾んだ状態で、腹肉のみ
が浅く切断刃102で切開されるので、卵84や内臓物
85を損傷させるおそれが全くない。
【0055】腹部を切開された魚80は、上り勾配の骨
定置板103の上面に沿って押し上げられ、魚体の大小
にかかわらず、骨82の上下位置が所定の位置に決定さ
れる。
【0056】骨定置板103で上下方向に位置決めされ
た魚80が、さらに下流に搬送されると、膜剥離刃10
4の先端部104bが、自動的に血溜り83と体腔膜8
6との間の隙間Gに挿入され、引き続く魚80の移動に
より、体腔膜86が魚肉81から剥ぎ取られる。これに
より、体腔膜86に内包されていた卵84及び内臓物8
5も同時に除去される。この間の過程は、図25に示す
先の実施例の場合と同等である。
【0057】体腔膜86を除去された魚80は、引き続
き膜剥離刃104の頂面に沿って下流側へ送られ、膜剥
離刃104の後方に配設された突部121が、血溜り8
3の部分に入り込む。この際、ガイド23に沿って魚8
0の骨82が持ち上げられ、突部121が、血溜り83
の部分に確実に当たり、魚80の移動に伴い、血溜り8
3が掻き落される。
【0058】掻き落された血溜り83は、膜剥離刃10
4の頂面上部に開口した開口部121aからパイプ12
2を通って膜剥離刃104の下方に落下する。
【0059】このようにして、卵84及び内臓物85
が、体腔膜86と共に除去された魚80は、その後、血
溜り除去機構105に送られて血液が完全に除去され、
その後、装置から排出される。
【0060】このように、体腔膜86を魚肉81から剥
ぎ取ることにより、卵84及び内臓物85を損傷させる
ことなく魚体から取り出すことができる。このため、卵
84の商品価値を低下させるおそれがない。また、体腔
膜86が魚肉81から完全に除去されるので、血溜り8
3の除去を完全に行うことができ、水洗の際に魚肉81
を損傷させるおそれもない。
【0061】本実施例は、前記した実施例と比べ構造が
簡単であり、装置の構成部品を低減化することができ
る。しかしながら、魚の大小変化に対応する機能はやや
劣るので、ほぼ同一の大きさの魚を処理する場合に適し
ている。
【0062】図34は、本発明による魚の内臓物取り出
し装置の他の実施例を示す要部側面図である。この実施
例においては、前述した実施例における案内棒の代わり
に、細長い板状のガイド部材131が、魚80の搬送通
路に沿って配置されている。
【0063】このガイド部材131は、図35に示すよ
うに、断面逆U字状で、下方に向けて開口する凹溝13
2を有している。ガイド部材131の先端部には、滑ら
かな曲面133が形成され、その先端部から下方に向け
て、魚の搬送方向に下降する傾斜面134が形成されて
いる。
【0064】ガイド部材131の後方部には、ガイドピ
ン135が搬送方向に直交し、かつ水平方向に突出して
取付けられている。このガイドピン135は、支持プレ
ート136のガイド溝137内に摺動自在に挿入されて
いる。支持プレート136は、ガイド部材131の下流
側に配置された骨定置板141に固定され、搬送通路に
沿って延びている。
【0065】ガイド部材131の後方下端部には、ブラ
ケット138が設けられ、このブラケット138に、ピ
ン139でリンク部材142が枢着されている。リンク
部材142は、中間部においてピン143で固定リンク
部材144の先端部に枢着され、下端においてばね14
5に連結されている。固定リンク部材144の他端側
は、骨定置板141に固着され、またばね145の他端
は、骨定置板141の下部に、ねじ棒と調整ナット14
6にて係止されている。ばね145のばね強さは、調整
ナット146により調整することができる。
【0066】ガイド部材131の前方部は、樋状の腹受
板151の下流端部の上方に位置している。腹受板15
1の下流端部の下方には、支持棒152が垂直に延出
し、装置本体フレーム53のガイド孔154内に上下動
可能に挿入されている。支持棒152の外周には、ばね
155がはめこまれ、このばね155により、腹受板1
51が水平位置に弾性的に支持されている。
【0067】ガイド部材131の下方位置には、魚80
の腹部を切断する切断刃156が、図35に示すよう
に、その上方部をガイド部材131の凹溝132内に挿
入させた状態で配設されている。この切断刃156とし
ては、前記した実施例と同様に、回転軸157を中心に
回転する回転刃が用いられている。
【0068】定置板141の下流側には、前記した実施
例と同様に、断面逆U字状の溝形を成す膜剥離刃161
が配設されている。
【0069】この実施例の膜剥離刃161は、前述した
第1の実施例と同様、内臓切断用の第1及び第2の切欠
き部162,164、骨定置板141に向けて突出する
略三角形状の腹拡開部163を備えている。
【0070】膜剥離刃161の後方上部には、前記実施
例と同様に、血溜り83を掻き取るための突部165が
設けられている。この突部165は、図40及び図41
に拡大して示すように、中空のパイプ166の上部を、
膜剥離刃161の中央頂面を貫通して上方へ突出させ、
下方が下流側に下降するよう傾斜させて配置することに
より形成される。この突部165の上流側には、突部1
65の頂点から膜剥離刃161の頂面に到る辺を有する
三角形状のガイド板167が配設されている。
【0071】この突部165としては、この他に例えば
図42及び図43に示すように、膜剥離刃161の中央
頂面位置に開口168を形成し、この開口168を取り
囲むように、上流側が開口する略三角錐状の掻き取り枠
169を設けたものであってもよい。
【0072】次に、このような構成からなる本実施例の
作用について説明する。頭部が切断されただけで腹部が
切開される前の段階の魚80が、図37に示すように、
腹受板151上に載置され、図示しない搬送ベルトによ
り搬送される。魚80の先端下部がガイド部材131の
傾斜面134に当接すると、魚80の先端下部は傾斜面
134に沿って下方移動しつつ前進しようとする。この
魚80の前進しようとする力により、腹受板151の先
端部が付勢力に抗して下降する。これにより、ガイド部
材131は、魚80の腹部内に完全に入り込み、引き続
く魚の移動により腹部内に深く挿入されていく。このと
き、魚80の下腹部分が切断刃156上を通過すること
になり、下腹部分が連続的に切開される。
【0073】魚80の先端下部が骨定置板141に当接
する位置まで来ると、図38に示すように、ガイド部材
131の先端曲面部133が、魚80の肛門付近の肉壁
に当接する。このため、ガイド部材131の先端部分が
魚80に押圧され、ばね145の引張り力に抗してリン
ク部材142が回動することにより、ガイド部材131
が支持プレート136に沿って骨定置板141の方向へ
後退する。
【0074】このガイド部材131の後退により、図3
9に示すように、切断刃156がガイド部材131から
露出した形になり、魚80の下腹部分が完全に切断され
る。切断刃156による下腹部分の切断が終了すると、
ガイド部材131への押圧力が解除され、ガイド部材1
31はばね145の引張り力で元位置に復帰する。
【0075】魚80の先端部は、前記した実施例と同
様、骨定置板141の傾斜面にガイドされて押し上げら
れ、骨の位置に決めがなされつつ、膜剥離刃161の位
置へ搬送される。
【0076】膜剥離刃161の先端部が、血溜り83と
体腔膜86との間の隙間Gに挿入され(図11参照)、
卵84及び内臓物85が、体腔膜86と共に魚肉81か
ら剥ぎ取られる。
【0077】体腔膜86と共に魚肉81から剥ぎ取られ
た卵84及び内臓物85は、切欠き部162によりさら
に確実に魚肉81から切断除去される。この切欠き部1
62は魚80の種類、性別、大小の変化により内臓物の
形状、大きさの変化があっても、内臓物を確実に除去し
うる。また、下方位置に設けられた略三角形状の腹拡開
部63は、切開された魚80の腹部を左右に押し広げる
作用を行い、膜剥離刃161による体腔膜86の剥離作
用をより確実にする。
【0078】そして、さらに、残存する内臓物があれ
ば、第2の切欠き部164により完全に切断除去され、
膜剥離刃161の下方に落下する。また、血溜り83
は、膜剥離刃161の下流側に配置された突部165に
より掻き取り除去される。
【0079】このように、本実施例においては、切断刃
156の上方部が挿入配置される凹溝132を備えたガ
イド部材131を用いたので、魚80の下腹部を正確な
位置で確実に切開することができる。また、膜剥離刃1
61に、さらに内臓切断用切欠き部162,164及び
拡開部163を設けたので、内臓の除去及び体腔膜86
の剥ぎ取りをより確実に行うことができる。
【0080】なお、本実施例においては、切断刃156
の上方部を、ガイド部材131の凹溝132内に挿入配
置した例を示したが、この切断刃156の上方部をガイ
ド部材131の側面に近接して配置するようにしてもよ
い。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る魚の内臓物
の取り出し方法及びその装置においては、体腔膜を魚肉
から剥ぎ取ることにより、卵と内臓物を魚肉から除去す
るようにしているので、卵及び内臓物を損傷させること
なく内臓物を除去することができ、魚肉の損傷もない。
また、体腔膜が完全に取り除かれるので、血溜りも完全
に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る魚の内臓物取り出し装
置を示す全体構成図。
【図2】図1の要部の正面図。
【図3】腹受板と腹部切開機構を示す正面図。
【図4】腹受板と腹部切開機構を示す正面図。
【図5】腹受板と腹部切開機構を示す正面図。
【図6】図2のVI−VI線方向に見た要部断面図。
【図7】図6の背面側から見た図。
【図8】腹部切開機構と膜剥離機構を示す正面図。
【図9】腹部切開機構と膜剥離機構を示す正面図。
【図10】膜剥離機構を示す正面図。
【図11】骨定置板の下流端まで搬送されてきた魚と膜
剥離刃との位置関係を示す説明図。
【図12】膜剥離機構と血溜り除去機構を示す正面図。
【図13】膜剥離機構の要部の正面図。
【図14】図13を左方から見た側面図。
【図15】図13を右方から見た側面図。
【図16】膜剥離機構を正面から見た動作説明図。
【図17】膜剥離機構を側面から見た動作説明図。
【図18】膜剥離刃の平面図。
【図19】膜剥離刃の一部の正面図。
【図20】ホルダを示す正面図。
【図21】図20に示したホルダ部を下方から見た図。
【図22】血溜り掻き取り部材の正面図。
【図23】水洗ノズルブロックの正面図。
【図24】図23を左方から見た側面図。
【図25】(a)から(e)は魚の内臓物取り出し工程
を順を追って示す説明図。
【図26】本発明の他の実施例に係る魚の内臓物取り出
し装置を示す全体構成図。
【図27】案内棒、切断刃、骨定置板、膜剥離刃及び腹
受板の配置関係を示す構成図。
【図28】図28の要部平面図。
【図29】案内棒を魚に串刺しにした状態の説明図。
【図30】切断刃による腹部切開と骨定置板による骨の
位置決めの状態を示す説明図。
【図31】(A)は膜剥離刃による内臓物の取り出し状
態を示す説明図、(B)は図7(A)のB−B線方向か
ら見た拡大側面図。
【図32】血溜り除去機構の詳細を示す構成図。
【図33】図32を搬送方向から見た断面図。
【図34】本発明の他の実施例を示す要部の正面図。
【図35】図34のXXXV−XXXV線方向に見た断面図。
【図36】図34のXXXVI −のXXXVI 線方向に見た要部
拡大図。
【図37】本発明の作用を説明する図34相当の正面
図。
【図38】本発明の作用を説明する図34相当の正面
図。
【図39】本発明の作用を説明する図34相当の正面
図。
【図40】血溜り除去機構の一例を示す部分拡大断面
図。
【図41】図40のXLI −XLI 線方向に見た断面図。
【図42】血溜り除去機構の一例を示す部分拡大図。
【図43】図42のXLIII −XLIII 線方向に見た断面
図。
【符号の説明】
1 腹受板 2 腹部切開機構 3 膜剥離機構 4 血溜り除去機構 5 搬送ベルト 9 切断刃 10 スライドガイド 32 骨定置板 33 膜剥離刃 60 本体部 61 ホルダ部 62 刃部 80 魚 81 魚肉 82 骨 83 血溜り 84 卵 85 内臓物 86 体腔膜 G 隙間 101 案内棒 102 切断刃 103 骨定置板 104 膜剥離刃 105 血溜り除去機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−171432(JP,A) 特開 昭53−22099(JP,A) 特開 平4−16143(JP,A) 特開 昭60−41435(JP,A) 特公 昭35−8080(JP,B1) 実公 昭46−28625(JP,Y1) 実公 昭34−12684(JP,Y1) 実公 昭44−9509(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A22C 25/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部を切除された魚を前進移動させつつ、
    魚の腹を切開し、次いで魚の移動方向と対向する側か
    ら、魚肉内壁と体腔膜との間に断面逆U字状をなした膜
    剥離刃を挿入し、前記膜剥離刃の長手方向に沿って魚を
    移動させて卵及び内臓物を、前記体腔膜と共に魚肉から
    剥ぎ取って除去することを特徴とする魚の内臓物取り出
    し方法。
  2. 【請求項2】頭部を切除された魚を前進移動させる搬送
    手段と;移動中の魚の腹を切開する切断刃と;切断刃の
    上流側に位置し、魚の頭部側から魚体内に挿入されて肛
    門から引出され、切断刃による魚の切断姿勢を規制する
    案内棒と;切断刃の下流側に位置し、下流側に向かって
    上り勾配に傾斜する上面に、魚体内の骨を載せて魚を上
    昇させ、魚の骨の位置決めを行う骨定置板と;この骨定
    置板の下流側に位置し、魚肉内壁と体腔膜との間に挿入
    され、卵及び内臓物を体腔膜と共に魚肉から剥ぎ取るこ
    とができるように断面逆U字状をなした膜剥離刃と;を
    具備したことを特徴とする魚の内臓物取り出し装置。
  3. 【請求項3】頭部を切除された魚を前進移動させる搬送
    手段と;移動中の魚の腹を切開する切断刃と;切断刃の
    上方に位置し、切断刃の上部を受け入れるべく下方に向
    けて開口する凹溝を有し、魚の体内に挿入されて切断刃
    との間に魚の腹肉を挾むように搬送路に沿って配置され
    たガイド部材と;切断刃の下流側に位置し、下流側に向
    かって上り勾配に傾斜する上面に、魚体内の骨を載せて
    魚を上昇させ、魚の骨の位置決めを行う骨定置板と;こ
    の骨定置板の下流側に位置し、魚肉内壁と体腔膜との間
    に挿入され、卵及び内臓物を体腔膜と共に魚肉から剥ぎ
    取ることができるように断面逆U字状をなした膜剥離刃
    と;を具備したことを特徴とする魚の内臓物取り出し装
    置。
  4. 【請求項4】前記膜剥離刃は、装置に固定される本体部
    と、この本体部の先端に着脱可能に取付けられたホルダ
    部と、前記ホルダ部の先端に着脱可能に取付けられた刃
    部とから構成されていることを特徴とする請求項2また
    は請求項3に記載の魚の内臓物取り出し装置。
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