JP3037495U

JP3037495U - 抱き枕

Info

Publication number: JP3037495U
Application number: JP1996011952U
Authority: JP
Inventors: 文雄森下
Original assignee: モリブン株式会社
Priority date: 1996-11-06
Filing date: 1996-11-06
Publication date: 1997-05-16
Anticipated expiration: 2002-11-06

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案の目的は、枕部を抱き枕本体
に一体的に設けることにより、寝返りを打ったとしても
抱き枕本体と一緒に移動して枕を探す必要がない抱き枕
を提供することにある。【解決手段】腕と足とを絡ませるための抱き枕本
体(1)と、抱き枕本体(1)から突出した枕部(2)とで構成
された事を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は従来にない画期的な抱き枕に関する。

【０００２】

【従来の技術】

睡眠時、人には布団や毛布を丸め、これに腕と足とを絡ませ抱えて寝るという習性がある。そこで古来、このような用途に用いられる抱き枕が洋の東西を問わず提案されている。処が、これらは単に内部に綿を詰めた太い円柱状のものや、藤製の円柱状のもので内部に空気を供給し、網目から空気を静かに流出させるものなど各種のものがあったが、形状が単なる円柱状であったため体にフィットしにくく、使い心地という点でなお問題があった。

【０００３】そこでこのような点を改良したものとして図５、６に示すようなものが提案された。この抱き枕(B)は、腕絡部(10)、首部(11)、胴部(12)、足絡部(13)とで構成されており、全体としてソラ豆の鞘のような形状を呈している。首部(11)は細く縊れており、腕絡部(10)はその腕絡背部(10a)が後方に張り出し、腕絡前部(10 b)がわずかに緩い円弧を描くように張り出している。腕絡部(10)の先端側背部(1 0c)は腕がかかり易いように内側に少し湾曲している。

【０００４】足絡部(13)は胴部(12)から連続しており、尾の先端方向に行くに従って次第に湾曲しつつ細くなっていて、胴部(12)及び足絡部(13)にかけてその胴背部(12a) 及び足絡背部(13a)が後方に張り出し、胴前部(12b)がわずかに緩い円弧を描くように張り出し、足絡前部(13b)が逆方向に反っている。その構造は、内部に発泡ウレタンのようなスポンジのような軟質弾性体を充填し、布帛でその外面を覆っている。

【０００５】次に、抱き枕(B)の使用方法を説明すると、図５に示すように凹凸の少ない抱き枕(B)の前面側から抱き着き、顔を腕絡部(10)の腕絡前部(10b)に接触させ、首部(11)に腕を絡め、コブ状に膨出した腕絡背部(10a)側から抱く。腹部は胴前部( 12b)に接触させ、足絡部(13)に足を絡めて両側から挟み、足絡先端部分(13c)を足の間から足の後ろ側に尾のように突出させる。これにより、大腿部から上の部分が抱き枕(B)に密着し、且つ手足が抱き枕(B) に自然に絡み寝易い状態を作り出す。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この抱き枕(B)にも問題点がある。それは抱き枕(B)に頭を乗せるための枕部がないことである。腕絡前部(10b)に顔を埋めたたとしても頭を乗せる枕部がないので頭が落ちてしまい別に枕(14)が必要なる。睡眠中は盛んに寝返りを打つので、抱き枕(B)と共に寝返りを打つと別体の枕(14)がずれてしまい、その都度、枕(14)を探さねばならない。また、足絡部(12)の足絡先端部分(13c)が足の間から背中の方に尾のように突出するので、足絡部(12)と足とが接触する部分は大腿部のみとなり、足の略全体を足絡部(12)に絡めにくいという問題もある。本考案は第１に枕部(2)を抱き枕本体(1)に一体的に設けることにより、寝返りを打ったとしても抱き枕本体(1)と一緒に移動して枕を探す必要がない抱き枕(A) を提供することにあり、第２に足の略全体が足絡部(4)に絡み付け易い抱き枕(A) を提供するにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

『請求項１』の抱き枕(A)は「腕と足とを絡ませるための抱き枕本体(1)と、抱き枕本体(1)から突出した枕部(2)とで構成された」事を特徴とする。

【０００８】これにより、寝返りを打ったとしても枕部(2)は常に抱き枕本体(1)と共に所定の位置にあり、取り立てて探す必要がなく、頭を乗せ代えるだけで足り以前にも増して寝易い。

【０００９】『請求項２』の抱き枕(A)は『請求項１』を更に詳細に規定したもので「腕と足とを絡ませるための抱き枕本体(1)と、抱き枕本体(1)から突出した枕部(2)とで構成された抱き枕(A)であって、抱き枕本体(1)が略く字状に湾曲しており、枕部(2)が抱き枕本体(1)の一端から前記湾曲方向と逆方向に突出している」事を特徴とする。

【００１０】これによれば、抱き枕(A)に抱き着いた場合、体はく字状に曲がる事になるが、頭はその延長上にあり、抱き枕本体(1)の一端からその湾曲方向と逆方向に突出している枕部(2)は必然的に頭の下に位置する事になり、どのように寝返りを打ったとしても自然な抱き着き状態で枕をする事ができる。また、足絡部(4)の湾曲方向は、膝の内側方向であるので、足絡部(4)に接触する部分は大腿部のみならず、膝からすねの辺りまで、接触することになり、足の略全体が足絡部(4)に絡み付け易く安定性があってより寝易くなる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案を図示実施例に従って詳述する。本考案の抱き枕(A)は、抱き枕本体(1)と枕部(2)とで構成され、抱き枕本体(1)は腕絡部(5)、胴部(3)及び足絡部(4)とで構成されている。抱き枕本体(1)は腕と足とを絡ませるためのもので、その全体形状は略く字状にて胴背部(3a)から足絡背部(4a)にかけて内側に湾曲しており、足絡部(4)はその尾先端に行くに連れて次第に細くなると共に背方に湾曲している。一方、胴前部(3b)から足絡前部(4b)にかけて前部側に膨出・湾曲している。

【００１２】抱き枕本体(1)の、枕部(2)との接続部分である腕絡部(5)は、大きく縊れており、腕絡背部(5a)がコブ状に背方に突出しており、前面側である腕絡前部(5b)が大きくえぐれて湾曲している。そして、枕部(2)は抱き枕本体(1)の湾曲方向と逆方向に突出しており、抱き枕本体(1)がバナナの本体部分とすると、腕絡部(5)から枕部(2)にかけての部分が枝の部分にあたるような形状となっている。

【００１３】抱き枕(A)の表層は布帛(7)で構成されており、内部に綿或いは発泡ウレタン、その他吸湿性や通気性、保温性に優れた素材(8)が充填されている。

【００１４】次に、抱き枕(A)の使用方法について説明する。図１に示すように抱き枕本体( 1)の膨出側である胴前部(3b)側から抱き着き、軽く体をく字状に曲げ、肩を腕絡前部(5b)の凹湾曲部分に入れ、頭を枕部(2)の上に乗せ、腕絡部(5)に腕を絡めてコブ状の腕絡背部(5a)部分を抱く。腹部は胴前部(3b)に接触させ、足絡部(4)に足を絡めて両側から挟む。この時、足絡部(4)は膝の内側方向に湾曲しているために足の間から足の後ろ側に尾のように突出せず、足の絡ませ具合に拘わらず、どの位置でも大腿部、膝、ふくらはぎにかけての足の大部分が足絡部(4)に沿うようになる。これにより、ほぼ全身が抱き枕(A)に密着し、且つ手足が抱き枕(B)に自然に絡み非常に寝易い状態を作り出す。

【００１５】また、寝返りを打った場合でも、枕部(2)は抱き枕(A)と共に移動するので、頭を乗せ代えるだけでよく、寝返りの度に枕を探す必要がない。

【００１６】

【発明の効果】

本考案は、枕部が抱き枕本体に一体的に設けられているので、寝返りを打ったとしても抱き枕本体と一緒に移動して枕を探す必要がない。しかも足絡部の湾曲方向が膝側であるので、足絡部に足を絡めた時、大腿部、膝及びふくらはぎなど足の大部分が足絡部に接触して安定感があり、非常に寝易い状態を作り出す事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の抱き枕を抱いて寝ている状態の斜視図

【図２】本考案の抱き枕の正面図

【図３】本考案の抱き枕に人が抱き着いている状態の平
面図

【図４】本考案の抱き枕の断面図

【図５】従来の抱き枕を抱いて寝ている状態の斜視図

【図６】従来の抱き枕の正面図

【図７】従来の抱き枕に人が抱き着いている状態の平面
図

【符号の説明】

(A)…抱き枕 (1)…抱き枕本体 (2)…枕部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】腕と足とを絡ませるための抱き枕
本体と、抱き枕本体から突出した枕部とで構成された事
を特徴とする抱き枕。
【請求項２】腕と足とを絡ませるための抱き枕
本体と、抱き枕本体から突出した枕部とで構成された抱
き枕において、抱き枕本体が略く字状に湾曲しており、
枕部が抱き枕本体の一端から前記湾曲方向と逆方向に突
出している事を特徴とする抱き枕。