JP3037259U - 撓曲応力に対抗し、および/またはこれを緩和するための弾性装置を備えた改良型スキー板 - Google Patents

撓曲応力に対抗し、および/またはこれを緩和するための弾性装置を備えた改良型スキー板

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JP3037259U
JP3037259U JP1996010986U JP1098696U JP3037259U JP 3037259 U JP3037259 U JP 3037259U JP 1996010986 U JP1996010986 U JP 1996010986U JP 1098696 U JP1098696 U JP 1098696U JP 3037259 U JP3037259 U JP 3037259U
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Abstract

(57)【要約】 【課題と解決】 スキー板に使用する改良型の緩衝装置
を提供する。スキー板は前方接触線20と後方接触線2
1の間に長さLCの反り返った中央部分2を有する細長
いビーム1からなり、この中央部分は締め具取付区域5
を含む。このスキー板は、上記中央部分2内で、かつ上
記締め具取付区域5の両側の各々に配設された2の伝達
装置6、7を含む。上記各伝達装置の両端部60、70
の一方は完全な連結8によって上記ビーム1に接続さ
れ、その他端部61、71は、該伝達装置の長手方向移
動に対抗する弾性部材および/または粘性部材90、9
1からなる、長手方向に沿って並進運動自在な部分的連
結手段を介して該ビームに接続される。撓曲応力の下
で、上記後部伝達装置7の部分的に接続された端部71
の移動量Δ2に対する上記前部伝達装置6の部分的に接
続された端部61の移動量Δ1の比は1.2ないし2.
5であり、また上記後部伝達装置7の弾性部材および/
または粘性部材91の剛度K2に対する上記前部伝達装
置6の弾性部材および/または粘性部材91の剛度K1
の比は1.2ないし5である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 本考案は、アルペンスキー、クロスカントリースキー、モノスキー、または雪 上サーフボード用の改良型スキー板に関する。
【0002】 多少なりとも柔軟性を有する構造でスキー板の本体を作製することは知られて いる。
【0003】 色々な型式のスキー板が既に知られており、多数の変形が存在する。これらの スキー板は、前端部が上方へ湾曲してアップターンを構成し、後端部がより僅か ではあるが、やはり上方へ湾曲してテールを構成する細長い形状のビームででき ている。現行のスキー板は、通常、複合構造になっており、スキー板を使用する ときの力学的応力の配分を考慮に入れて、各種材料の各々が最適に関与するよう 、それらが組み合わされている。したがって、その構造には、通常、周縁保護用 部材と、曲げ応力と捩れ応力に対抗するための内部抵抗部材と、芯部とが含まれ る。これらの諸部材は接着または射出によって接合され、該接合は、通常、強く 持ち上がってアップターンを形成する前部分と、軽く持ち上がってテールを形成 する後部分と、反っている中央部とを有するスキー板の最終形状を呈する鋳型内 で加熱して行われる。
【0004】 現在のスキー板は幾つかの欠点、特にスキー板の振動または撓曲による揺れに 対する不十分な挙動と言う欠点を有する。実際、執拗な振動は付着力の消失を生 じ、したがってスキー板の操縦性が悪くなる。
【0005】 それゆえ、この種の応力に対抗する適切な解決を用意することが重要である。
【0006】 本出願人名義のフランス国公開特許出願第2675392号は、特に、硬質の 連結手段と少なくとも1の柔軟な連結手段によってスキー板に連結された少なく とも1の撓曲性薄板からなるスキー板用緩衝装置に関する。この手段は該薄板上 で長手方向に相互に隔たっている。
【0007】 本出願人名義のフランス国公開特許出願第2521272号は、柔軟な連結手 段の代わりに摩擦手段を用いる別の緩衝装置に関する。
【0008】 本実用新案登録出願人名義のフランス国未公開特許出願第9209734号明 細書に記載の摩擦手段は粘性型である。
【0009】 このような先行技術に関連して、本考案は以下のことを考慮した改良である。 − スキー板前部分の質量は後部分の質量よりも大きい。 − スキー板の前部分が被る応力の大きさと強さは、後部分が被る応力の大き さと強さよりも大きい。 − 実施するスキー競技(大回転またはタイトなカーブ)に応じて、前部分と 後部分の安定性または操縦性に関連する要求が異なる。
【0010】 本考案はまた、先行技術が教示するような振動緩衝装置に限定されない。実際 、ある種のスキー板では、前方および/または後方に対するある種の応力は必ず しも散逸を要求するものではなく、逆に、操縦しやすさをより一層取得するため に緩衝なしの戻し力を要求する。これとは反対に、他のスキー板については、高 速における安定性と正確さを高めるため、緩衝に関する解決を与える必要がある だろう。
【0011】 したがって、本考案はスキーヤーの要求を一層考慮に入れて、先行技術のスキ ー板に改良を加えることを目的とする。この目的のために、本考案は、前方接触 線と後方接触線との間に長さLCの反り返った中央部分と、アップターンとして 持ち上がっている前部分と、テールとして前部分ほどではないが持ち上がってい る後部分とを有する細長いビームからなり、該中央部分は規格化された区域に相 当する締め具取付区域を含むスキー板に関する。このスキー板は、該中央部内で かつ上記締め具取付区域の両側の各々に配置された2の弾性伝達装置を含み;各 伝達装置の両端の一方は完全な連結にょってビームに接続され、その他端部は該 伝達装置の長手方向移動に対抗する弾性部材および/または粘性部材からなる、 長手方向に沿って並進運動自在な部分的連結手段により該ビームに接続され;撓 曲応力下で、前部伝達装置の部分的に接続された端部の移動量(Δ1)が後部伝 達装置の部分的に接続された端部の移動量(Δ2)よりも大きく、それによりΔ 1/Δ2比が1.2ないし2.5であり;また前部伝達装置の弾性部材および/ または粘性部材の剛度(K1)は後部伝達装置の弾性部材および/または粘性部 材の剛度(K2)よりも大きく、それによりK1/K2比が1.2ないし5であ る。
【0012】 Δ1/Δ2比は、伝達装置によって伝えられ、かつ弾性または粘弾性手段を含 む端部によって「処理」される応力の大きさの値に関して、スキー板が満足な挙 動をするのに必要な均衡の点で特徴的である。雪上での挙動において、スキー板 の前部における変形は、一般に、後部における変形よりも大きいので、上述の範 囲内でΔ1/Δ2比を考慮する必要がある。
【0013】 K1/K2比は、伝達装置によって伝達されるエネルギーの均衡と効果の点で 特徴的である。換言すれば、比較すると、前部伝達装置によって伝達されるエネ ルギーが後部伝達装置によって伝達されるエネルギーよりも大きいので、スキー 板の前部で一層多く散逸または放出すると考えられる。
【0014】 本考案の別の特徴によれば、各伝達装置は、各々の完全連結と各々の部分的連 結手段との間に自由な長さlT1、lT2を有する。後部伝達装置の自由な長さ lT2に対する前部伝達装置の自由な長さlT1の比は1.5ないし2.5であ り、またLCに対するlT1+lT2の比の方は0.15ないし0.25である 。
【0015】 スキー板が取付区域の両側に、選択した長さの比で伝達装置を備えていること により、スキー板の前部分と後部分の力学的変形を調節し、かつ組立体の完全な 均衡と安定性を得ることができる。
【0016】 各伝達装置が効果的であるためには、この装置はスキー板の「活性」区域(す なわち、雪と接触する自由部分に相当する接触線(前方または後方)と取付区域 との間にある区域)を覆わなければならない。
【0017】 各伝達装置の役割は、場合によっては緩衝効果および/または弾性戻し効果に より、各「活性」区域を雪の表面から引き離す作用をする応力に対抗することに ある。
【0018】 効果的であるためには、該伝達装置が覆う長さは十分でなければならないが、 各々の利用に適合しなければならない。この目的のために、lT1+lT2/L C比は上記で定義した範囲内に含まれなければならない。
【0019】 本考案の別の一特徴によれば、完全な連結によって接続される各伝達装置の端 部は、前部分または後部分の方向の側に位置し、他端は取付区域の方向の側に位 置する。このことにより、両端部における著しい大きさの応力は伝達装置の固定 端部によって捕捉され、自由部分によって伝達され、次いでスキーヤーの体重が 掛かり、したがってより安定した区域に近い領域内で、弾性型および/または粘 性型の部分的連結手段を備えた伝達装置の端部で「処理」される。
【0020】 別の重要な一特徴によれば、前部伝達装置の前端部を前方接触線から隔てる距 離d1は、0.18LCないし0.25LCである。
【0021】 同様に、後部伝達装置の後端部を後方接触線から隔てる距離d2は、0.16 LCないし0.21LCである。
【0022】 これら2の特徴は、各接触線に対するスキー板の各自由な各部分内における伝 達装置の取付区域を画定する。接触線へ向けて伝達装置が接近し過ぎると、スキ ー板の操縦が大きく抑制されるので有害である。これによりスキー板が取り扱い にくくなり、回転においてスキーヤーはより大きな努力を強いられる。それとは 逆に、伝達装置の固定点が接触線に対して離れすぎていると、逆の有害作用が発 生する。スキー板の「操縦性」は低下する、すなわち高速ではスキー板は安定性 を失って、スキーヤーはスキー板を目的とする軌道に保持し続けにくくなる。他 方、緩衝作用が求められるとき、該作用は固定点が接触線から離れていればいる ほど弱くなる。
【0023】 より詳しく述べると、「特別」スラローム用スキー板では、(少なくとも)上 限に近い距離d1とd2を求めることになろう。「ジャイアント」スラローム用 スキー板では、(少なくとも)下限に近い距離d1、d2を求めることになろう 。
【0024】 部分的連結手段は、所望の効果に応じて異なる手段で構成できる。これらの手 段の選択は限定的ではないが、下記のような選択枝を考慮すると有利である。
【0025】 部分的連結手段は、ビームに対する伝達装置の端部の長手方向移動による剪断 応力に作用するよう、各伝達装置の端部の下面をビームの上方に連結する弾性ま たは粘弾性材料でできた界面層で構成する。この種の解決法を選択すると、該装 置の嵩(とりわけ、スキー板のビームに対する装置の高さ)を制限できるという 利点がある。この解決法は、他方では、その実施が特に簡単でかつ経済的であり 、また機能が信頼できる。界面となる材料の粘弾性は、該装置が伝達するエネル ギーの消散を可能にする。
【0026】 部分的連結手段はまた、圧縮で作用するばね/止め具からなる集合体で構成す ることもできる。上述のシステムとは逆に、このシステムは伝達されたエネルギ ーを消散しないが、スキー板の前部分または後部分の変形に対抗しようとする弾 性応答をもたらす。
【0027】 別の一解決法によれば、ばねの代わりに弾性または粘弾性を有する栓を使用し てもよい。
【0028】 なお、ばねあるいは弾性または粘弾性を有する栓を含む集合体もまた、引張応 力で作用するために設けることができる。
【0029】 本考案のその他の特徴と利点は、非限定的な例としてのみ示す添付の図面を参 照して、以下の説明を読むことにより明らかとなろう。
【0030】 本考案によるスキー板は、固有の厚さと幅の配分(したがって、固有の剛度) を有する細長いビーム1を含む。
【0031】 このビームは複数の異なる部分に分割でき、前方接触線20と後方接触線21 によって画定される反りのある長さLCの中央部分2を有する。スキー板が休止 状態にあるとき(すなわち、スキーヤーの体重が掛かっていないとき)、スキー 板は2の接触線20、21に沿って静止する。スキー板に荷重が掛かっていると き、スキー板の下面と雪との接触は、スキー板の反りがなくなるため、長さLC の面に亙って、接触線20、21間でなされる。ビームはまた、前方接触線20 を越えてアップターンを構成する前部分3をも含む。この部分は、それ自体知ら れているように、強く持ち上がっている。後方接触線21を越えて、持ち上がり が幾らか少ないテールを構成する後部分4が延在する。
【0032】 中央部分2は、いわゆる「規格化」区域に当たる締め具の取付区域5を含む。 アルペンスキー板の場合、規格化区域はISO規格第8364号で画定される。 クロスカントリー用スキー板では、規格はDIN−ISO第9119号である。 なお、雪上サーフボードの分野では、規格は作製中である(ISO第10958 号)。
【0033】 図1と図2で示すように、スキー板を構成するビーム1の上には、その中央部 2において、2の伝達装置6、7が取付区域5の両側に取り付けられる。伝達装 置とは、局部的に余分な剛度をもたらさないために比較的撓曲性を有するが、一 端部から他の端部へ応力を伝達するという機能を果たし得るために、座屈変形に 十分抵抗できる細長い部材を指す。座屈変形に抵抗する機能は、例えば滑動路ま たは鐙形部材のような伝達装置の自由部分内で誘導を行うための付加的手段によ り部分的に果たすことができる。
【0034】 伝達装置は、薄板、形材、あるいはまた棒状部材で構成することができる。例 えば、座屈変形に対する抵抗力を高めるために中央部分が逆U字形の断面を含み 、かつスキー板に対する固定を容易にするために両端が平坦な形材(変化のある 断面の)を製造するのが有利である。
【0035】 伝達装置を構成する材料は、例えばプラスチック材料、複合材料、金属材料の 中から選択することができる。
【0036】 各伝達装置は、スキー板の長手軸方向に沿って配設される。接触線20、21 の方向側に位置する各伝達装置の端部60、70は、完全な連結8によりビーム に固定される。
【0037】 「完全な連結」とは、ビームに対して端部60、70に自由を全く許容しない 連結を言う。ねじ、接着あるいはまた溶着による連結がこれに当たる。ビームの 上部を形成する材料と伝達装置を形成する材料が相互に親和性を有するとき、伝 達装置を振動溶接法によってビームに接続するのが好ましいだろう。
【0038】 各伝達装置の他端部61、71は、スキー板の長手方向IとI’に沿って自由 に並進運動できる部分的連結によってビームに接続される。「部分的連結」とは 、少なくともある程度の自由を許容する連結を言う。本考案の場合、選択できる この自由度の方向は軸I、I’の方向である。
【0039】 各々の部分的連結手段は、少なくとも、各伝達装置の端部61、71の下面を スキー板のビーム上に連結する弾性または粘弾性材料からなる界面層90、91 で構成される。
【0040】 使用する弾性材料の硬度はショアーA10度ないし85度である。粘弾性材料 では、15MPaないし160MPaの弾性率および0.13ないし0.72の 減衰率に対して、硬度はショアーA50度ないし95度である。もちろん、これ らのデータは20℃の温度で15Hzの振動周波数に対する実施例に過ぎない。
【0041】 界面を構成する材料はゴムおよび熱可塑性エラストマーの中から選択する。
【0042】 伝達装置とビームの上部とに対する界面の固定は、あるいはエポキシ系、ポリ エステル系、ビニルエステル系またはポリウレタン系の熱硬化性樹脂により、あ るいは熱可塑性フィルムまたはその他の手段により実施する。
【0043】 したがって、各伝達装置6、7は、接続された端部60、61および70、7 1間に自由部分62、72を含む。本考案の範囲内で、前部伝達装置6の自由部 分の長さlT1は、後部伝達装置の自由部分の長さlT2よりも長く、lT1/ lT2比はより厳密には1.5ないし2.5である。 なお、lT1+lT2/LC比の方は0.15ないし0.25である。 lT1/lT2比は、操縦中のスキー板の前部/後部の挙動の均衡について特 徴的である。lT1+lT2/LC比は、本装置の前部/後部の効率について特 徴的である。
【0044】 各伝達装置の固定端部60、70は、それぞれの接触線20、21に近接して 位置づけられるのが有利であるが、該接触線からある程度の距離d1、d2を置 かなければならない。
【0045】 更に正確に言えば、前部伝達装置6の前端部60を前方接触線20から隔てる 距離d1は0.18LCないし0.25LCでなければならない。また、後端部 70を後方接触線21から隔てる距離d2は0.16LCないし0.21LCで なければならない。この範囲を無視すると、d1とd2がこの特徴的な範囲より も短いとき、(旋回における曲率半径を短くするためにより多く努力しなければ ならないという意味で)アンダーステアリングする傾向となって現れ、またd1 とd2がこの特徴的な範囲よりも長ければ、端部(アップターン/テール)の安 定性と正確性を消失する傾向となって現れるスキー板の不十分な挙動を引き起こ す。他方、スキー板のその他のパラメーターは変わらない。
【0046】 図2に示すように、より正確に言うと、d1は前方接触線20と自由部分62 から固定端部8を隔てる線との間の距離である。d2についても同様である。す なわち、後方接触線21と自由部分72から固定端部8を隔てる線との間の距離 がこれに当たる。
【0047】 図3は本考案の機能を概略的に示す。この図は力Fがビームの中央部に掛かっ て撓んでいるスキー板を示す。動力学的な挙動において、相似の対称的応力は遭 遇する唯一のものでないことは勿論である。大抵の場合、スキー板の前部分と後 部分は、異なる瞬間に異なる形で応力を受ける。図3のテストは、ISO規格第 5902号に従って、スキー板の撓曲における全体的な剛度を決定するための操 作態様に基づいて実施される。撓曲力Fの作用点はLCの中央部にある。撓曲の 間、後方へ向かう前部伝達装置6の後端部61の相対移動と、それと同時に前方 へ向かう後部伝達装置7の前端部71の移動とが見られる。概略的に示す図3に よれば、可動端部61、71は、それぞれ、Δ1とΔ2だけ移動し、これらの移 動は界面層90、91が引き起こした剪断応力により抑制される。
【0048】 図示の撓曲テストの範囲内で、Δ1は常にΔ2よりも大きく、かつΔ1/Δ2 比は1.2ないし2.5であるのが有利である。
【0049】 使用する弾性または粘弾性部材の性質に応じて、20℃の温度で20mm/分 の移動速度で、それぞれF1/Δ1比とF2/Δ2比に等しい可変剛度K1とK 2の各々を画定できる。一般的に、粘弾性型材料については、F=f(Δ)曲線 の様子は図4に示す通りである。Kは、どの地点でも、曲線に対するタンジェン ト値を示す。
【0050】 ISO規格第5902号の操作態様を尊重する図3のテストの範囲内で、K1 /K2比は1.2ないし5でなければならない。この比は伝達装置によって伝達 されたエネルギーの処理効果について特徴的である。換言すれば、比較して、前 部伝達装置によって伝達されるエネルギーは、後部伝達装置によって伝達される エネルギーよりも大きいことにより、スキー板の後部よりもスキー板の前部でよ り多くのエネルギーを消散したり、あるいは放出することが考えられる。
【0051】 本考案は、剪断応力で作用する界面層の形をした弾性または粘弾性部材を使用 する例に関する、図1から図3までに示す実施態様に限定されない。
【0052】 部分的連結手段を、図5ないし図8に示すような集合体で構成することを考え てもよい。
【0053】 図6では、伝達装置6の端部61を、剪断応力に対して作用する界面層の面積 を増加できるようにするため、外皮900と成る保護部材で被覆する。例えば、 該伝達装置の端部61の上面は、第二の界面層90を介して外皮900の内面に 接続される。この部材900の前方開口部902は該伝達装置の通過を可能にし 、かつ該伝達装置の案内に関与する。外皮900の縁部は、例えばねじ留め、溶 着、接着等、なんらかの手段でビーム1の上部に固定的に接続される。同一のシ ステムが後部伝達装置7に備えられる。
【0054】 図7と図8は、部分的連結手段の役割を果たす圧縮可能な集合体をより特定的 に示す。
【0055】 図7において、例えば、伝達装置6の端部61は、止め具の役割をする保護部 材900の横断方向壁部に押しつけられる弾性または粘弾性の詰め部材901に 作用する。
【0056】 図8の例において、弾性部材は、図7の例の弾性詰め部材901の代わりをす るばね903からなる。
【0057】 もちろん、本考案は、例として記載し、図示した諸実施態様に限定されるもの ではなく、同等の技術ならびにそれらの組み合わせをもすべて含む。このことは 、特に、伝達装置の連結手段の代わりになれる可能性を有する同等のものについ て当てはまる。実際、本考案の範囲を逸脱することなく、牽引作用を及ぼし得る ように、ビームと伝達装置の端部に接続したばねまたは弾性詰め部材を含む集合 体で構成した部分的連結手段を案出することもできるだろう。また、この部分的 連結手段が粘性液体を含有して、ビームに接続される密閉型のチェンバーで構成 される液体ダンパであってもよい。なお、例えば直列の部分的連結手段(粘性/ 弾性)を配設することも案出できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるスキー板の側面図である。
【図2】図1のスキー板の上面図である。
【図3】撓曲状態における図1と図2のスキー板の図
で、前部伝達装置の前端部と後部伝達装置の後端部を拡
大して詳細に示す図である。
【図4】粘弾性型材料について、F=f(Δ)曲線の一
例を示すグラフである。
【図5】図1の一変形を示す図である。
【図6】図5の詳細を示す図である。
【図7】一変形による図5の詳細を示す図である。
【図8】別の一変形による図5の詳細を示す図である。
【符号の説明】
1 細長いビーム 2 (ビームの)中央部分 3 (ビームの)前部(アップターン) 4 (ビームの)後部(テール) 5 締め具取付区域 6、7 弾性伝達装置 8 完全な連結 20、21 接触線 60、70 (伝達装置の)一端部 61、71 (伝達装置の)他端部 62、72 (伝達装置の)自由部分 90、91 弾性(粘性)部材 900 止め具 901 弾性詰め部材 903 ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ジャック ル マソン フランス国.74960 クラン ジェヴリエ, リュ デ カノティエ 10

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方接触線(20)と後方接触線(2
    1)の間に長さ(LC)の反り返った中央部分(2)
    と、持ち上がってアップターンを形成する前部分(3)
    と、前部分ほどではないが持ち上がってテールを形成す
    る後部分(4)とを有する細長いビーム(1)からな
    り、前記中央部分(2)は規格化された区域に相当する
    締め具取付区域(5)を含むスキー板において、 前記中央部分(2)内で、かつ前記締め具取付区域
    (5)の両側の各々に配設された2の伝達装置(6、
    7)を含み、前記各伝達装置の両端(60、70)の一
    方は、完全な連結(8)によって前記ビーム(1)に接
    続され、その他端部(61、71)は、前記伝達装置の
    長手方向移動に対抗する弾性部材および/または粘性部
    材(90、91)からなる、長手方向に沿って並進運動
    自在な部分的連結手段を介して前記ビームに接続され;
    撓曲応力の下で、前記ビーム(1)に対して前記前部伝
    達装置(6)の部分的に接続された端部(61)の移動
    量(Δ1)が前記後部伝達装置(7)の部分的に接続さ
    れた端部(71)の移動量(Δ2)よりも大きく、それ
    によりΔ1/Δ2比は1.2ないし2.5であり;かつ
    前記前部伝達装置(6)の弾性部材および/または粘性
    部材(90)の剛度(K1)が前記後部伝達装置(7)
    の弾性部材および/または粘性部材(91)の剛度(K
    2)よりも大きく、それによりK1/K2比は1.2な
    いし5であることを特徴とするスキー板。
  2. 【請求項2】 前記後部伝達装置(7)の自由な長さ
    (lT1)に対する前記前部伝達装置(6)の自由な長
    さ(lT2)の比が1.5ないし2.5であり、また長
    さ(LC)に対するlT1+lT2比が0.15ないし
    0.25であることを特徴とする請求項1によるスキー
    板。
  3. 【請求項3】 前記部分的連結手段(90、91)が、
    弾性または粘弾性材料から成る界面層で構成され、前記
    界面層は、前記ビームに対し前記端部(60、70)の
    長手方向移動による剪断応力に対して作用するよう、少
    なくとも、前記ビーム(1)の上方に各伝達装置(6、
    7)の端部(61、71)の下面を接続することを特徴
    とする請求項1または2によるスキー板。
  4. 【請求項4】 前記部分的連結手段(90、91)が、
    前記ビームに接続されたばね(903)と止め具(90
    0)の集合体または弾性詰め部材(901)と止め具
    (900)の集合体から成ることを特徴とする請求項1
    または2によるスキー板。
  5. 【請求項5】 前記部分的連結手段(90、91)が、
    前記ビームに接続された密閉性チェンバーからなり、か
    つ粘性液体を含有する液圧式緩衝装置であることを特徴
    とする請求項1または2によるスキー板。
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