JP3037091U - フォーム状化粧料塗布用ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状になった化粧料が歯の台座面から垂れ落
ちたり柄に流れたりするのを防止する効果を高める。 【解決手段】 柄１の先端に台座２を設け、台座２に多
数の歯３を突出し、歯３に付着したフォーム状化粧料を
毛髪に塗布するブラシにおいて、多数の歯３が突出した
台座面に、液状になった化粧料が溜る凹部５を形成し、
凹部５に溜まった化粧料が台座面を横断する毛髪に付着
して持ち去られる構成にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、フォーム状化粧料を毛髪に塗布するブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ブリーチ剤、染毛料や整髪料などのフォーム状化粧料は、手を汚さないため、 化粧料容器からブラシに取り出し、ブラシで毛髪に塗布する。フォーム状化粧料 は、ブラシに取り出した際には、泡状であって流動し難いが、ブラシで毛髪に塗 布した際には、毛髪で擦られて泡が壊れ、液状になって流動し易くなり、毛髪に 均一に塗布され易くなる。

【０００３】 従って、フォーム状化粧料をブラシで毛髪に塗布した際には、ブラシの歯に付 着しているフォーム状化粧料は、泡状から液状になって流動し易くなり、ブラシ の歯から台座に流れ、台座から垂れ落ちたり、柄に流れたりして、手に付着する ことがある。

【０００４】 そこで、フォーム状化粧料を毛髪に塗布するブラシは、図４と図５に示すよう に、台座２の柄１側の基端部に、台座２を横断する左右方向に沿った後壁１１を 形成すると共に、台座２を縦断する前後方向に沿った左右の側壁１２を形成し、 後壁１１の左右の端にそれぞれ側壁１２の後端を接続し、左右の側壁１２の高さ をそれぞれ前側程低くし、台座２の基端部の歯３を三方から取り囲むコの字形状 の壁１１，１２を設けている。即ち、液状になった化粧料がコの字形状壁１１， １２の内側に溜まる構成にしている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記のブラシにおいては、フォーム状化粧料を毛髪に塗布する際、 台座２を横断する毛髪が側壁１２に遮られてコの字形状壁１１，１２の内側に入 り難いので、液状になってコの字形状壁１１，１２の内側に溜まった化粧料は、 台座２を横断する毛髪に付着して持ち去られ難く、フォーム状化粧料を毛髪に塗 布する毎に、増加する傾向にある。

【０００６】 従って、コの字形状壁１１，１２の内側に溜まった化粧料は、一杯になると、 あふれ出て、垂れ落ちたり、柄１に流れたりして、手に付着する。

【０００７】 また、上記のブラシにおいては、台座２の基端部以外の部分即ち先端部と中央 部は、液状になった化粧料を溜める構成になっていないので、その部分から液状 になった化粧料が垂れ落ちたりして、手に付着する。

【０００８】 結局、上記のブラシは、液状になった化粧料の流出防止効果が低い。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、柄の先端に台座を設け、台座に多数の歯を突出し、歯に付着したフ ォーム状化粧料を毛髪に塗布するブラシにおいて、 多数の歯が突出した台座面に、液状になった化粧料が溜る凹部を形成し、凹部 に溜まった化粧料が台座面を横断する毛髪に付着して持ち去られる構成にした。

【００１０】 また、このブラシにおいて、上記の凹部は、多数個であって、上記の台座面の 先端部と中央部及び基端部に配置した。

【００１１】 更に、上記のブラシにおいて、上記の台座面の柄側の基端縁と左右の側縁に、 液状になった化粧料が溜る溝をコの字形状に形成し、溝に溜まった化粧料が台座 面を横断する毛髪に付着して持ち去られる構成にした。

【００１２】

【考案の効果】

本考案においては、台座面に形成した凹部に溜まった化粧料は、台座面を横断 する毛髪に付着して持ち去られるので、あふれ難く、液状になった化粧料の流出 防止効果が高く、手に付着し難い。

【００１３】 また、液状になった化粧料が溜る凹部は、台座面の基端部のみならず、先端部 と中央部にも配置したので、先端部と中央部からも液状になった化粧料が垂れ落 ち難く、液状になった化粧料の流出防止効果が高い。

【００１４】 更に、台座面の柄側の基端縁と左右の側縁に、液状になった化粧料が溜って台 座面を横断する毛髪に付着して持ち去られる溝をコの字形状に形成したので、液 状になった化粧料の流出防止効果が更に高い。

【００１５】

【考案の実施の形態】

フォーム状化粧料塗布用ブラシは、ポリプロピレン樹脂のような合成樹脂の一 体成形品であり、図１に示すように、手で握る棒状の柄１の先端に板状の台座２ を接続して設けている。

【００１６】 台座２の緩い円筒面状の台座面には、図１〜図３に示すように、多数の先細丸 棒形状の歯３を突出して前後方向と左右方向に配列し、フォーム状化粧料を載せ る中心部の歯３を周辺部の歯３より細短く形成している。

【００１７】 多数の歯３が突出した台座面には、図１〜図３に示すように、歯突出面の全面 に低くて細い突条４を概略格子形状に形成して、突条４と歯３で囲われた多数の 扁平な凹部５を概略碁盤の目のように設けている。

【００１８】 台座面の基端縁と左右の側縁には、図１〜図３に示すように、多数の歯３を三 方から取り囲むコの字形状の溝６を縁に沿って形成している。

【００１９】 ブラシを使用する場合、ブリーチ剤、染毛料や整髪料などのフォーム状化粧料 を化粧料容器から取り出し、ブラシの台座２の中心部の細短い歯３に載せ、歯３ に付着した泡状の化粧料をブラシで毛髪に塗布する。

【００２０】 すると、泡状の化粧料は、毛髪で擦られて泡が壊れ、液状になって流動し易く なり、毛髪に均一に塗布される一方、歯３から台座面に流れ、台座面の凹部５と 溝６に流入して溜る。

【００２１】 歯３の間を通過して台座面を横断する毛髪は、凹部５に溜った化粧料に接触し てその一部を付着して持ち去る。また、台座面の基端縁を横断する毛髪は、コの 字形状の溝６の基端部に溜った化粧料に接触してその一部を付着して持ち去る。

【００２２】 凹部５と溝６に溜まった化粧料は、台座面を横断する毛髪に付着して持ち去ら れるので、あふれ出ない。垂れ落ちず、柄１に流れず、手に付着しない。液状に なった化粧料の流出防止効果が高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態のフォーム状化粧料塗布用ブ
ラシの歯を根本で切断した状態の平面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図。

【図４】従来品の平面図。

【図５】従来品の正面図。

【符号の説明】

１ 柄 ２ 台座 ３ 歯 ５ 凹部 ６ 溝

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森田 健一 名古屋市北区天道町三丁目25番地 株式会 社ダリヤ研究室内 (72)考案者 川口 重孝 名古屋市北区天道町三丁目25番地 株式会 社ダリヤ研究室内

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柄の先端に台座を設け、台座に多数の歯
   を突出し、歯に付着したフォーム状化粧料を毛髪に塗布
   するブラシにおいて、 多数の歯が突出した台座面に、液状になった化粧料が溜
   る凹部を形成し、凹部に溜まった化粧料が台座面を横断
   する毛髪に付着して持ち去られる構成にしたことを特徴
   とするフォーム状化粧料塗布用ブラシ。
2. 【請求項２】 上記の凹部は、多数個であって、上記の
   台座面の先端部と中央部及び基端部に配置したことを特
   徴とする請求項１に記載のフォーム状化粧料塗布用ブラ
   シ。
3. 【請求項３】 上記の台座面の柄側の基端縁と左右の側
   縁に、液状になった化粧料が溜る溝をコの字形状に形成
   し、溝に溜まった化粧料が台座面を横断する毛髪に付着
   して持ち去られる構成にしたことを特徴とする請求項１
   または２に記載のフォーム状化粧料塗布用ブラシ。