JP3036776B2 - 硬化性組成物 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な硬化性組成物に関し、例えば、帯電防
止付与材料等として有用な硬化性組成物に関するもので
ある。
止付与材料等として有用な硬化性組成物に関するもので
ある。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] ポリエーテル成分を含有する樹脂は、帯電防止効果が
あることが知られ、種々樹脂への複合化が検討されてい
る。しかし、ポリエーテル鎖は吸水性が強く、また相溶
する樹脂の種類が限られているので、複合化には特殊な
技術が要求されている。
あることが知られ、種々樹脂への複合化が検討されてい
る。しかし、ポリエーテル鎖は吸水性が強く、また相溶
する樹脂の種類が限られているので、複合化には特殊な
技術が要求されている。
こうした要求を満たす樹脂組成物としては、例えば、
不飽和炭化水素基を有するポリエーテルポリマー、ケイ
素結合水素原子を有するポリオルガノシロキサンおよび
触媒としての白金または白金化合物からなる組成物が開
示されている。(特公昭61−55538号公報,特公昭63−2
298号公報参照)。しかしこれらの組成物は、ポリエー
テル成分とポリオルガノシロキサン成分との相溶性に劣
るものであり、両者を相溶させるためには強制攪拌等の
特別措置を必要とした。しかし強制攪拌によっても完全
に硬化反応を完結させる程の均一混合は達成されないこ
とがあった。また、これらの成分を相溶させるための手
段としては、有機溶剤を用いる方法も考えられるが、有
機溶剤の使用は一部の製品には適用できないばかりか工
程の煩雑化、作業環境の悪化、周辺材料の損傷、最終生
成物への溶剤の残留等を起こす恐れがあった。
不飽和炭化水素基を有するポリエーテルポリマー、ケイ
素結合水素原子を有するポリオルガノシロキサンおよび
触媒としての白金または白金化合物からなる組成物が開
示されている。(特公昭61−55538号公報,特公昭63−2
298号公報参照)。しかしこれらの組成物は、ポリエー
テル成分とポリオルガノシロキサン成分との相溶性に劣
るものであり、両者を相溶させるためには強制攪拌等の
特別措置を必要とした。しかし強制攪拌によっても完全
に硬化反応を完結させる程の均一混合は達成されないこ
とがあった。また、これらの成分を相溶させるための手
段としては、有機溶剤を用いる方法も考えられるが、有
機溶剤の使用は一部の製品には適用できないばかりか工
程の煩雑化、作業環境の悪化、周辺材料の損傷、最終生
成物への溶剤の残留等を起こす恐れがあった。
また、これらの組成物は硬化後残留する白金金属のた
め着色する等の欠点があった。
め着色する等の欠点があった。
このように、現在まで提案されたポリシロキサン成分
とポリエーテル成分からなる硬化性組成物は、いずれも
その特性あるいは製造方法に欠点があった。
とポリエーテル成分からなる硬化性組成物は、いずれも
その特性あるいは製造方法に欠点があった。
本発明者らは上記問題点を解決すべく鋭意検討した結
果、本発明に到達した。
果、本発明に到達した。
本発明の目的は、放置安定性(相分離しない)に優
れ、かつ、硬化反応完結性に優れた新規な硬化性組成物
を提供するにあり、例えば、帯電防止付与材料等として
有用な硬化性組成物を提供するにある。
れ、かつ、硬化反応完結性に優れた新規な硬化性組成物
を提供するにあり、例えば、帯電防止付与材料等として
有用な硬化性組成物を提供するにある。
[課題の解決手段とその作用] かかる本発明は、 (A)1分子中に2個以上のカルボキシル基含有炭化水
素基を有するオルガノポリシロキサン、 (B) (式中、R1は1価の炭化水素基,R2,R3はアルキレン基,R
4は1価炭化水素基またはアシル基,l,nは0〜1000の整
数、mは2〜1000の整数、pは1〜100の整数であ
る。) で示される1分子中に2個以上の水酸基と1個以上のオ
キシルアルキレン単位を有する高分子化合物 本成分中の水酸基のモル数と(A)成分中のカルボキ
シル基のモル数の比率が(1:10)〜(10:1)となるよう
な量、および (C)エステル化反応用触媒 触媒量、 からなる硬化性組成物に関する。
素基を有するオルガノポリシロキサン、 (B) (式中、R1は1価の炭化水素基,R2,R3はアルキレン基,R
4は1価炭化水素基またはアシル基,l,nは0〜1000の整
数、mは2〜1000の整数、pは1〜100の整数であ
る。) で示される1分子中に2個以上の水酸基と1個以上のオ
キシルアルキレン単位を有する高分子化合物 本成分中の水酸基のモル数と(A)成分中のカルボキ
シル基のモル数の比率が(1:10)〜(10:1)となるよう
な量、および (C)エステル化反応用触媒 触媒量、 からなる硬化性組成物に関する。
これについて説明するに、(A)成分のオルガノポリ
シロキサンは1分子中に2個以上のカルボキシル基含有
炭化水素基を有することが必要であり、また、このカル
ボキシル基含有炭化水素基が結合したシロキサン単位と
それ以外のシロキサン単位の比率が0.01〜100の範囲内
にあるものが好ましい。
シロキサンは1分子中に2個以上のカルボキシル基含有
炭化水素基を有することが必要であり、また、このカル
ボキシル基含有炭化水素基が結合したシロキサン単位と
それ以外のシロキサン単位の比率が0.01〜100の範囲内
にあるものが好ましい。
本成分の分子構造は直鎖状、分岐状、環状、網状、三
次元構造の何れでもよいが、硬化物の形成の容易さから
その半数以上は直鎖状もしくは分岐状であることが好ま
しい。また、その分子量は特に限定されないが、製造の
容易さ、硬化物としての適度の硬さを得るためには100
〜100000の範囲内にあることが好ましい。カルボキシル
基含有炭化水素基としては、例えば、一般式HOOC−R8−
(式中、R8はメチレン基,エチレン基,プロピレン基,
ブチレン基,ペンチレン基,ヘキシレン基,ヘプチレン
基,オクチレン基等の炭素数1〜8のアルキレン基また
はフェニレン基,ナフチレン基等の炭素数6〜20のアリ
ーレン基である。)で示される基が挙げられ、これらの
中でもカルボキシアルキル基が好ましく、カルボキシプ
ロピル基が特に好ましい。(A)成分中のカルボキシル
基含有炭化水素基以外の有機基としては、例えば、メチ
ル基,エチル基,プロピル基等のアルキル基;フェニル
基,トリル基,キシリル基等のアリール基;ベンジル
基,フェネチル基等のアラルキル基が例示される。ま
た、ケイ素原子に結合した官能基としては、少量の水素
原子,アルコキシ基が含まれてもよい。経済性および良
好な硬化物の形成性の観点からはケイ素原子に結合した
有機基の半数以上はメチル基であることが好ましい。か
かるオルガノポリシロキサンとしては、例えば、分子鎖
両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたメチルカル
ボキシプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合
体、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖された
メチルカルボキシプロピルシロキサン・メチルフェニル
シロキサン共重合体等が挙げられる。
次元構造の何れでもよいが、硬化物の形成の容易さから
その半数以上は直鎖状もしくは分岐状であることが好ま
しい。また、その分子量は特に限定されないが、製造の
容易さ、硬化物としての適度の硬さを得るためには100
〜100000の範囲内にあることが好ましい。カルボキシル
基含有炭化水素基としては、例えば、一般式HOOC−R8−
(式中、R8はメチレン基,エチレン基,プロピレン基,
ブチレン基,ペンチレン基,ヘキシレン基,ヘプチレン
基,オクチレン基等の炭素数1〜8のアルキレン基また
はフェニレン基,ナフチレン基等の炭素数6〜20のアリ
ーレン基である。)で示される基が挙げられ、これらの
中でもカルボキシアルキル基が好ましく、カルボキシプ
ロピル基が特に好ましい。(A)成分中のカルボキシル
基含有炭化水素基以外の有機基としては、例えば、メチ
ル基,エチル基,プロピル基等のアルキル基;フェニル
基,トリル基,キシリル基等のアリール基;ベンジル
基,フェネチル基等のアラルキル基が例示される。ま
た、ケイ素原子に結合した官能基としては、少量の水素
原子,アルコキシ基が含まれてもよい。経済性および良
好な硬化物の形成性の観点からはケイ素原子に結合した
有機基の半数以上はメチル基であることが好ましい。か
かるオルガノポリシロキサンとしては、例えば、分子鎖
両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたメチルカル
ボキシプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合
体、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖された
メチルカルボキシプロピルシロキサン・メチルフェニル
シロキサン共重合体等が挙げられる。
かかるオルガノポリシロキサンの合成方法としては種
々の方法が知られているが、その1つの方法としてはシ
アノ基を有するオルガノジクロロシランとシアノ基を有
さないオルガノジクロロシランを共加水分解して得られ
る環状物と末端封止剤とを硫酸水溶液中で攪拌し、シア
ノ基がカルボキシル基に転化する反応と開環重合を起こ
させる方法が挙げられる。
々の方法が知られているが、その1つの方法としてはシ
アノ基を有するオルガノジクロロシランとシアノ基を有
さないオルガノジクロロシランを共加水分解して得られ
る環状物と末端封止剤とを硫酸水溶液中で攪拌し、シア
ノ基がカルボキシル基に転化する反応と開環重合を起こ
させる方法が挙げられる。
(B)成分の高分子化合物は1分子中に2個以上の水
酸基と1個以上のオキシアルキレン単位を有することが
必要である。
酸基と1個以上のオキシアルキレン単位を有することが
必要である。
ところで、(A)成分と(B)成分が互いに相溶する
ことは前述の問題点が解決されることになるので大変重
要なことである。(A)成分と相溶するための(B)成
分の分子構造および化学構造については特に限定されな
いが、分子中にシロキサン単位を有していることが好ま
しく、硬化物の形成の容易さ等から一般式 (式中、R1は1価の炭化水素基,R2,R3はアルキレン基,R
4は1価の炭化水素基またはアシル基,l,nは0〜1000の
整数、mは2〜1000の整数、pは1〜100の整数であ
る。)で示される末端に水酸基を有するポリオキシアル
キレン鎖を少なくとも2本グラフト鎖として有するオル
ガノポリシロキサンが好ましい。かかるオルガノポリシ
ロキサンは上式中、R1は、メチル基,エチル基,プロピ
ル基等のアルキル基;フェニル基,トリル基,キシリル
基等のアリール基;ベンジル基,フェネチル基等のアラ
ルキル基等で例示される1価の炭化水素基で有るが、硬
化性を良好にするにはR1の半数以上はメチル基であるこ
とが好ましい。R2はメチレン基,エチレン基,プロピレ
ン基,ブチレン基,ペンチレン基,ヘキシレン基,ヘプ
チレン基,オクチレン基等のアルキレン基である。R3は
メチレン基,エチレン基,プロピレン基,ブチレン基,
ペンチレン基,ヘキシレン基,ヘプチレン基等のアルキ
レン基である。R4はメチル基,エチル基,プロピル基等
のアルキル基等で例示される1価の炭化水素基または、
アセチル基,プロピオニル基等のアシル基である。l、
nは0〜1000の範囲内であり、mは2〜1000の範囲内で
あり、それぞれ特に限定されないが、(A)成分と
(B)成分が相溶するためにはlと(m+n)の比率は
(1:5)〜(5:1)の範囲内が好ましい。
ことは前述の問題点が解決されることになるので大変重
要なことである。(A)成分と相溶するための(B)成
分の分子構造および化学構造については特に限定されな
いが、分子中にシロキサン単位を有していることが好ま
しく、硬化物の形成の容易さ等から一般式 (式中、R1は1価の炭化水素基,R2,R3はアルキレン基,R
4は1価の炭化水素基またはアシル基,l,nは0〜1000の
整数、mは2〜1000の整数、pは1〜100の整数であ
る。)で示される末端に水酸基を有するポリオキシアル
キレン鎖を少なくとも2本グラフト鎖として有するオル
ガノポリシロキサンが好ましい。かかるオルガノポリシ
ロキサンは上式中、R1は、メチル基,エチル基,プロピ
ル基等のアルキル基;フェニル基,トリル基,キシリル
基等のアリール基;ベンジル基,フェネチル基等のアラ
ルキル基等で例示される1価の炭化水素基で有るが、硬
化性を良好にするにはR1の半数以上はメチル基であるこ
とが好ましい。R2はメチレン基,エチレン基,プロピレ
ン基,ブチレン基,ペンチレン基,ヘキシレン基,ヘプ
チレン基,オクチレン基等のアルキレン基である。R3は
メチレン基,エチレン基,プロピレン基,ブチレン基,
ペンチレン基,ヘキシレン基,ヘプチレン基等のアルキ
レン基である。R4はメチル基,エチル基,プロピル基等
のアルキル基等で例示される1価の炭化水素基または、
アセチル基,プロピオニル基等のアシル基である。l、
nは0〜1000の範囲内であり、mは2〜1000の範囲内で
あり、それぞれ特に限定されないが、(A)成分と
(B)成分が相溶するためにはlと(m+n)の比率は
(1:5)〜(5:1)の範囲内が好ましい。
かかるオルガノポリシロキサンの合成方法としては種
々の方法が知られているが、その1つの方法としては側
鎖の一部が水素原子で置き換わったオルガノポリシロキ
サンに、片末端に不飽和炭化水素基を有し他末端にアシ
ル基を有するポリオキシアルキレンと、片末端に不飽和
炭化水素基を有し他末端にトリメチルシリル基を有する
ポリオキシアルキレンを所定の比率によりヒドロシリル
化反応によりグラフトさせ、しかる後に過剰量のアルコ
ールによりグラフト末端のトリメチルシリル基のみを水
酸基に転化する方法が挙げられる。
々の方法が知られているが、その1つの方法としては側
鎖の一部が水素原子で置き換わったオルガノポリシロキ
サンに、片末端に不飽和炭化水素基を有し他末端にアシ
ル基を有するポリオキシアルキレンと、片末端に不飽和
炭化水素基を有し他末端にトリメチルシリル基を有する
ポリオキシアルキレンを所定の比率によりヒドロシリル
化反応によりグラフトさせ、しかる後に過剰量のアルコ
ールによりグラフト末端のトリメチルシリル基のみを水
酸基に転化する方法が挙げられる。
(B)成分は上記のような1分子中に2個以上の水酸
基と1個以上のオキシアルキレン単位を有する高分子化
合物であるが、硬化物中のポリオキシアルキレンの含有
量を高くしたい場合にはこの高分子化合物に、さらに一
般式 HO−(R5O)q−H(式中、R5はアルキレン基,qは1
〜100の整数である。)で示される分子鎖両末端に水酸
基を有するポリオキシアルキレン、または、 式 HO−(R6O)r−R7(式中、R6はアルキレン基,R7は
1価の炭化水素基またはアシル基,rは1〜100の整数で
ある。)で示される分子鎖片末端に水酸基を有するポリ
オキシアルキレンを配合したものであることが好まし
い。かかるポリオキシアルキレンは上式中、R5,R6はメ
チレン基,エチレン基,プロピレン基,ブチレン基,ペ
ンチレン基,ヘキシレン基,ヘプチレン基等のアルキレ
ン基である。R7はメチル基,エチル基,プロピル基等の
アルキル基等で例示される1価の炭化水素基または、ア
セチル基,プロピオニル基等のアシル基である。q,rは
1〜100の範囲内であり、5〜20の範囲内が好ましい。
基と1個以上のオキシアルキレン単位を有する高分子化
合物であるが、硬化物中のポリオキシアルキレンの含有
量を高くしたい場合にはこの高分子化合物に、さらに一
般式 HO−(R5O)q−H(式中、R5はアルキレン基,qは1
〜100の整数である。)で示される分子鎖両末端に水酸
基を有するポリオキシアルキレン、または、 式 HO−(R6O)r−R7(式中、R6はアルキレン基,R7は
1価の炭化水素基またはアシル基,rは1〜100の整数で
ある。)で示される分子鎖片末端に水酸基を有するポリ
オキシアルキレンを配合したものであることが好まし
い。かかるポリオキシアルキレンは上式中、R5,R6はメ
チレン基,エチレン基,プロピレン基,ブチレン基,ペ
ンチレン基,ヘキシレン基,ヘプチレン基等のアルキレ
ン基である。R7はメチル基,エチル基,プロピル基等の
アルキル基等で例示される1価の炭化水素基または、ア
セチル基,プロピオニル基等のアシル基である。q,rは
1〜100の範囲内であり、5〜20の範囲内が好ましい。
(B)成分の配合割合は本成分中の水酸基のモル数と
(A)成分中のカルボキシル基のモル数の比が(1:10)
〜(10:1)の範囲内であり、(1.0:1.2)〜(1.2:1.0)
の範囲内が好ましい。これは(A)成分と(B)成分は
いずれの比率でもエステル化反応が起こり、固体化した
硬化物が得られるが、(A)成分中のカルボキシル基の
モル数と(B)成分中の水酸基のモル数が大幅に異なる
と未反応のカルボキシル基または水酸基が残存した状態
となる傾向にある。このようにして得られた硬化物樹脂
は水分を取り込みやすく、また化学反応性に富むため、
好ましくない。
(A)成分中のカルボキシル基のモル数の比が(1:10)
〜(10:1)の範囲内であり、(1.0:1.2)〜(1.2:1.0)
の範囲内が好ましい。これは(A)成分と(B)成分は
いずれの比率でもエステル化反応が起こり、固体化した
硬化物が得られるが、(A)成分中のカルボキシル基の
モル数と(B)成分中の水酸基のモル数が大幅に異なる
と未反応のカルボキシル基または水酸基が残存した状態
となる傾向にある。このようにして得られた硬化物樹脂
は水分を取り込みやすく、また化学反応性に富むため、
好ましくない。
(C)成分のエステル化反応用触媒は(A)成分中の
カルボキシル基と(B)成分中の水酸基とをエステル化
反応によって結合させる働きをする。かかる触媒として
は、塩酸、硫酸等のルイス酸あるいは、アルカリ金属水
酸化物などのアルカリ性化合物が用いられる。
カルボキシル基と(B)成分中の水酸基とをエステル化
反応によって結合させる働きをする。かかる触媒として
は、塩酸、硫酸等のルイス酸あるいは、アルカリ金属水
酸化物などのアルカリ性化合物が用いられる。
本発明の硬化性組成物は上記(A)成分〜(C)成分
を均一に混合するだけで容易に得られる。
を均一に混合するだけで容易に得られる。
本発明の硬化性組成物は常温で長時間放置しておくか
加熱することにより硬化する。この場合硬化反応(エス
テル化反応)を促進するためにはエステル化反応により
発生する水を系外に速やかに取り除くことが効果的であ
る。この場合減圧加熱下にてエステル化反応により発生
する水を取り除きながら硬化させることが好ましい。こ
こでの硬化温度は通常150℃以下である。
加熱することにより硬化する。この場合硬化反応(エス
テル化反応)を促進するためにはエステル化反応により
発生する水を系外に速やかに取り除くことが効果的であ
る。この場合減圧加熱下にてエステル化反応により発生
する水を取り除きながら硬化させることが好ましい。こ
こでの硬化温度は通常150℃以下である。
また、前述したように最終的には(A)成分〜(C)
成分の混合体を減圧下に置くことが好ましく、例えば、
常圧加熱下でエステル化反応をある程度進行させた後に
減圧下で加熱し、生成した水の除去とエステル化反応の
完結を同時に行う方法が推奨される。ただし、溶解工程
に溶剤を使用した場合は、常圧下に溶剤の沸点以下でエ
ステル化反応をある程度進行させた後に、溶剤を蒸発さ
せ、しかる後に減圧下で加熱する必要がある。
成分の混合体を減圧下に置くことが好ましく、例えば、
常圧加熱下でエステル化反応をある程度進行させた後に
減圧下で加熱し、生成した水の除去とエステル化反応の
完結を同時に行う方法が推奨される。ただし、溶解工程
に溶剤を使用した場合は、常圧下に溶剤の沸点以下でエ
ステル化反応をある程度進行させた後に、溶剤を蒸発さ
せ、しかる後に減圧下で加熱する必要がある。
以上のような本発明の硬化性組成物は、例えば、シリ
コーンゴム等の合成ゴム、有機樹脂等の帯電防止付与材
料として有用である。
コーンゴム等の合成ゴム、有機樹脂等の帯電防止付与材
料として有用である。
[実施例] 以下、実施例にて本発明をより詳細に説明する。
実施例1 で示される化合物(1)1.81g、 で示される化合物(2)8.19gおよび0.1規定塩酸エタノ
ール溶液30μを十分に攪拌し混合したところ、均一な
透明混合液が得られた。この混合液をテフロン製の皿に
流し込み、ホットプレート上で120℃で2時間加熱した
後、真空乾燥器にて140℃で4日間真空乾燥し、1cmの厚
さの透明なシートを得た。このシートを赤外分光分析に
より構造解析を行ったところ、その吸収スペクトルには
水酸基に由来するピークが認められないこと、カルボニ
ル基に由来するピークが1740cm-1に位置することから、
エステル化反応はほぼ完全に行われていることがわかっ
た。またこのシートの硬度をJIS−K6301に規定する硬度
計で測定したところ、硬度(JISA)は20であった。
ール溶液30μを十分に攪拌し混合したところ、均一な
透明混合液が得られた。この混合液をテフロン製の皿に
流し込み、ホットプレート上で120℃で2時間加熱した
後、真空乾燥器にて140℃で4日間真空乾燥し、1cmの厚
さの透明なシートを得た。このシートを赤外分光分析に
より構造解析を行ったところ、その吸収スペクトルには
水酸基に由来するピークが認められないこと、カルボニ
ル基に由来するピークが1740cm-1に位置することから、
エステル化反応はほぼ完全に行われていることがわかっ
た。またこのシートの硬度をJIS−K6301に規定する硬度
計で測定したところ、硬度(JISA)は20であった。
また、上記化合物(1)1.81g、化合物(2)8.19gお
よび0.1規定塩酸エタノール溶液30μの混合液を混合
後室温にて約3カ月間放置した。放置後の混合液の外観
を調べたところ上記化合物(1)と化合物(2)は相分
離を起こしていなかった。次いで、この混合液を上記と
同様にしてテフロン製の皿に流し込み硬化させ、1cmの
厚さの透明なシートを得た。このシートの赤外吸収スペ
クトルと硬度を上記と同様にして測定したところ、その
測定値は上記と同一であった。また、この透明なシート
とリチウム箔を密着させ、アルゴン雰囲気下で1カ月保
存したが、リチウム箔の密着面はほぼ活性を保ってい
た。
よび0.1規定塩酸エタノール溶液30μの混合液を混合
後室温にて約3カ月間放置した。放置後の混合液の外観
を調べたところ上記化合物(1)と化合物(2)は相分
離を起こしていなかった。次いで、この混合液を上記と
同様にしてテフロン製の皿に流し込み硬化させ、1cmの
厚さの透明なシートを得た。このシートの赤外吸収スペ
クトルと硬度を上記と同様にして測定したところ、その
測定値は上記と同一であった。また、この透明なシート
とリチウム箔を密着させ、アルゴン雰囲気下で1カ月保
存したが、リチウム箔の密着面はほぼ活性を保ってい
た。
また、上記で得られた透明なシートをメノウ乳鉢で粉
砕し粉体状物とした(粉体Aとする)。
砕し粉体状物とした(粉体Aとする)。
次に、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチル
シロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴム10
0重量部、粘度20センチストークスの両末端シラノール
基封鎖のジメチルポリシロキサン、比表面積200m2/gの
湿式シリカ45重量部および2,5ジメチル2,5ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン0.5重量部からなるシリコーン
ゴム組成物を調製した。次いで、このシリコーンゴム組
成物100重量部に上記で得られた粉体A5gを2本ロールを
使用して混合した。得られた混合物を加圧プレスを使用
し170℃で10分間の条件下で圧縮成形し、厚さ1mmのゴム
シートを得た。このゴムシートの体積抵抗率を測定した
ところ、その値は1.2×10-12Ω・cmであった。
シロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴム10
0重量部、粘度20センチストークスの両末端シラノール
基封鎖のジメチルポリシロキサン、比表面積200m2/gの
湿式シリカ45重量部および2,5ジメチル2,5ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン0.5重量部からなるシリコーン
ゴム組成物を調製した。次いで、このシリコーンゴム組
成物100重量部に上記で得られた粉体A5gを2本ロールを
使用して混合した。得られた混合物を加圧プレスを使用
し170℃で10分間の条件下で圧縮成形し、厚さ1mmのゴム
シートを得た。このゴムシートの体積抵抗率を測定した
ところ、その値は1.2×10-12Ω・cmであった。
比較のため、上記において粉体Aを使用しない以外は
上記と同様にして厚さ1mmのゴムシートを得た。このゴ
ムシートの体積抵抗率を測定したところ、1.2×10-14Ω
・cmであった。以上より本発明による硬化性組成物は、
この硬化物をシリコーンゴム組成物に添加配合すればシ
リコーンゴム組成物の体積抵抗率を著しく低下させるこ
とが確かめられた。
上記と同様にして厚さ1mmのゴムシートを得た。このゴ
ムシートの体積抵抗率を測定したところ、1.2×10-14Ω
・cmであった。以上より本発明による硬化性組成物は、
この硬化物をシリコーンゴム組成物に添加配合すればシ
リコーンゴム組成物の体積抵抗率を著しく低下させるこ
とが確かめられた。
実施例2 実施例1で使用した化合物(1)3.79g、化合物
(2)3.82g、 式 HO(CH2CH2O)12H で示される化合物(3)2.39gおよび0.1規定塩酸エタノ
ール溶液30μを十分に攪拌混合したところ、均一透明
な混合液が得られた。この混合液をテフロン製の皿に流
し込み、ホットプレート上で120℃で2時間加熱した
後、真空乾燥器にて140℃で4日間真空乾燥し、1cmの厚
さの透明なシートを得た。
(2)3.82g、 式 HO(CH2CH2O)12H で示される化合物(3)2.39gおよび0.1規定塩酸エタノ
ール溶液30μを十分に攪拌混合したところ、均一透明
な混合液が得られた。この混合液をテフロン製の皿に流
し込み、ホットプレート上で120℃で2時間加熱した
後、真空乾燥器にて140℃で4日間真空乾燥し、1cmの厚
さの透明なシートを得た。
このシートの赤外吸収スペクトルからエステル化反応
はほぼ完全に行われていることがわかった。またこのフ
ィルムの硬度を実施例1と同様にして測定したところ、
硬度(JISA)は19であった。
はほぼ完全に行われていることがわかった。またこのフ
ィルムの硬度を実施例1と同様にして測定したところ、
硬度(JISA)は19であった。
また、上記化合物(1)1.81g、化合物(2)8.19gお
よび0.1規定塩酸エタノール溶液30μの混合液を混合
後室温にて約3カ月間放置した。放置後の混合液の外観
を調べたところ上記化合物(1)と化合物(2)は相分
離を起こしていなかった。次いで、この混合液を上記と
同様にしてテフロン製の皿に流し込み硬化させ、1cmの
厚さの透明なシートを得た。このシートの赤外吸収スペ
クトルと硬度を上記と同様にして測定したところ、その
測定値は上記と同一であった。
よび0.1規定塩酸エタノール溶液30μの混合液を混合
後室温にて約3カ月間放置した。放置後の混合液の外観
を調べたところ上記化合物(1)と化合物(2)は相分
離を起こしていなかった。次いで、この混合液を上記と
同様にしてテフロン製の皿に流し込み硬化させ、1cmの
厚さの透明なシートを得た。このシートの赤外吸収スペ
クトルと硬度を上記と同様にして測定したところ、その
測定値は上記と同一であった。
また、上記シートをメノウ乳鉢で粉砕し、粉体状とし
た(粉体Bとする)。
た(粉体Bとする)。
次に、実施例1で調製したシリコーンゴム組成物100
重量部に上記で得られた粉体B5gを2本ロールを使用し
て混合した。得られた混合物を加圧プレスを使用し170
℃で10分間の条件下で圧縮成形し、厚さ1mmのゴムシー
トを得た。このゴムシートの体積抵抗率を測定したとこ
ろ、その値は1.0×10-12Ω・cmであった。
重量部に上記で得られた粉体B5gを2本ロールを使用し
て混合した。得られた混合物を加圧プレスを使用し170
℃で10分間の条件下で圧縮成形し、厚さ1mmのゴムシー
トを得た。このゴムシートの体積抵抗率を測定したとこ
ろ、その値は1.0×10-12Ω・cmであった。
また、上記化合物(1)3.79g、化合物(2)3.82g、
化合物(3)2.39gおよび0.1規定塩酸エタノール溶液30
μの混合液を混合後室温にて約3カ月間放置した。放
置後の混合液の外観を調べたところ上記化合物(1),
(2),(3)は相分離を起こしていなかった。次い
で、この混合液を上記と同様にしてテフロン製の皿に流
し込み硬化させ、1cmの厚さの透明なシートを得た。こ
のシートの赤外吸収スペクトルと硬度を上記と同様にし
て測定したところ、その測定値は上記と同じであった。
化合物(3)2.39gおよび0.1規定塩酸エタノール溶液30
μの混合液を混合後室温にて約3カ月間放置した。放
置後の混合液の外観を調べたところ上記化合物(1),
(2),(3)は相分離を起こしていなかった。次い
で、この混合液を上記と同様にしてテフロン製の皿に流
し込み硬化させ、1cmの厚さの透明なシートを得た。こ
のシートの赤外吸収スペクトルと硬度を上記と同様にし
て測定したところ、その測定値は上記と同じであった。
実施例3 実施例1で使用した化合物(1)3.51g、化合物
(2)3.98g、実施例2で使用した化合物(3)1.66g、 式 HO(CH2CH2O)12CH3 で示される化合物(4)0.85gおよび0.1規定塩酸エタノ
ール溶液30μを十分に攪拌混合したところ、均一透明
な混合液が得られた。この混合液をテフロン製の皿に流
し込み、ホットプレート上で120℃で2時間加熱した
後、真空乾燥器にて140℃で4日間真空乾燥し、1cmの厚
さの透明なシートを得た。
(2)3.98g、実施例2で使用した化合物(3)1.66g、 式 HO(CH2CH2O)12CH3 で示される化合物(4)0.85gおよび0.1規定塩酸エタノ
ール溶液30μを十分に攪拌混合したところ、均一透明
な混合液が得られた。この混合液をテフロン製の皿に流
し込み、ホットプレート上で120℃で2時間加熱した
後、真空乾燥器にて140℃で4日間真空乾燥し、1cmの厚
さの透明なシートを得た。
このシートの赤外吸収スペクトルからエステル化反応
はほぼ完全に行われていることがわかった。またこのシ
ートの硬度を実施例1と同様にして測定したところ、硬
度(JISA)は19であった。
はほぼ完全に行われていることがわかった。またこのシ
ートの硬度を実施例1と同様にして測定したところ、硬
度(JISA)は19であった。
また、上記化合物(1)3.51g、化合物(2)3.98g、
化合物(3)1.66g、化合物(4)0.85gおよび0.1規定
塩酸エタノール溶液30μの混合液を混合後室温にて約
3カ月間放置した。放置後の混合液の外観を調べたとこ
ろ上記化合物(1)、(2)、(3)、(4)は相分離
を起こしていなかった。次いで、この混合液を上記と同
様にしてテフロン製の皿に流し込み硬化させ、1cmの厚
さの透明なシートを得た。このシートの赤外吸収スペク
トルと硬度を上記と同様にして測定したところ、その測
定値は上記と同じであった。
化合物(3)1.66g、化合物(4)0.85gおよび0.1規定
塩酸エタノール溶液30μの混合液を混合後室温にて約
3カ月間放置した。放置後の混合液の外観を調べたとこ
ろ上記化合物(1)、(2)、(3)、(4)は相分離
を起こしていなかった。次いで、この混合液を上記と同
様にしてテフロン製の皿に流し込み硬化させ、1cmの厚
さの透明なシートを得た。このシートの赤外吸収スペク
トルと硬度を上記と同様にして測定したところ、その測
定値は上記と同じであった。
また、上記で得られた透明なシートをメノウ乳鉢で粉
砕し、粉体状とした(粉体Cとする)。次に、実施例1
で調製したシリコーンゴム組成物100重量部に上記で得
られた粉体C5gを2本ロールを使用して混合した。得ら
れた混合物を加圧プレスを使用し170℃で10分間の条件
下で圧縮成形し、厚さ1mmのゴムシートを得た。このゴ
ムシートの体積抵抗率を測定したところ、9.6×10-12Ω
・cmであった。
砕し、粉体状とした(粉体Cとする)。次に、実施例1
で調製したシリコーンゴム組成物100重量部に上記で得
られた粉体C5gを2本ロールを使用して混合した。得ら
れた混合物を加圧プレスを使用し170℃で10分間の条件
下で圧縮成形し、厚さ1mmのゴムシートを得た。このゴ
ムシートの体積抵抗率を測定したところ、9.6×10-12Ω
・cmであった。
[発明の効果] 本発明の硬化性組成物は、新規な硬化性組成物であ
り、(A)成分〜(C)成分からなるので放置安定性
(相分離しない)に優れ、かつ、硬化反応完結性に優
れ、帯電防止付与材料として好適な特性を有するという
特徴を有する。
り、(A)成分〜(C)成分からなるので放置安定性
(相分離しない)に優れ、かつ、硬化反応完結性に優
れ、帯電防止付与材料として好適な特性を有するという
特徴を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)1分子中に2個以上のカルボキシル
基含有炭化水素基を有するオルガノポリシロキサン、 (B) (式中、R1は1価の炭化水素基,R2,R3はアルキレン基,R
4は1価炭化水素基,またはアシル基,l,nは0〜1000の
整数、mは2〜1000の整数、pは1〜100の整数であ
る。) で示される1分子中に2個以上の水酸基と1個以上のオ
キシルアルキレン単位を有する高分子化合物 本成分中の水酸基のモル数と(A)成分中のカルボキシ
ル基のモル数の比率が(1:10)〜(10:1)となるような
量、 および (C)エステル化反応用触媒 触媒量、 からなる硬化性組成物。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2046585A JP3036776B2 (ja) | 1990-02-27 | 1990-02-27 | 硬化性組成物 |
CA002036095A CA2036095C (en) | 1990-02-27 | 1991-02-11 | Curable composition |
US07/653,212 US5162451A (en) | 1990-02-27 | 1991-02-11 | Curable composition |
EP19910102813 EP0448971A3 (en) | 1990-02-27 | 1991-02-26 | Curable composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2046585A JP3036776B2 (ja) | 1990-02-27 | 1990-02-27 | 硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03247657A JPH03247657A (ja) | 1991-11-05 |
JP3036776B2 true JP3036776B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=12751380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2046585A Expired - Lifetime JP3036776B2 (ja) | 1990-02-27 | 1990-02-27 | 硬化性組成物 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5162451A (ja) |
EP (1) | EP0448971A3 (ja) |
JP (1) | JP3036776B2 (ja) |
CA (1) | CA2036095C (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5719249A (en) * | 1993-11-29 | 1998-02-17 | Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Reactive silicon group-containing polyoxyalkylene-polysiloxane copolymer |
US5880245A (en) * | 1994-12-27 | 1999-03-09 | Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Process for the preparation of novel reactive silicon group-containing polymer |
JP4905626B2 (ja) * | 2005-02-15 | 2012-03-28 | 信越化学工業株式会社 | 絶縁性シリコーンゴム組成物及びその硬化物 |
JP4955984B2 (ja) * | 2005-11-04 | 2012-06-20 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 有機ケイ素重合体およびその製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS35795B1 (ja) * | 1955-08-22 | 1960-02-09 | ||
US4144206A (en) * | 1978-01-13 | 1979-03-13 | General Electric Company | Static dissipating heat curable silicone rubber compositions |
US4427815A (en) * | 1982-07-02 | 1984-01-24 | Toray Silicone Company, Ltd. | Fiber-treating compositions comprising two organofunctional polysiloxanes |
US4985511A (en) * | 1988-08-26 | 1991-01-15 | University Of Florida | Siloxane-polypivalolactone thermoplastic elastomers |
-
1990
- 1990-02-27 JP JP2046585A patent/JP3036776B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-02-11 US US07/653,212 patent/US5162451A/en not_active Expired - Fee Related
- 1991-02-11 CA CA002036095A patent/CA2036095C/en not_active Expired - Fee Related
- 1991-02-26 EP EP19910102813 patent/EP0448971A3/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0448971A3 (en) | 1992-03-18 |
US5162451A (en) | 1992-11-10 |
JPH03247657A (ja) | 1991-11-05 |
EP0448971A2 (en) | 1991-10-02 |
CA2036095C (en) | 1999-01-12 |
CA2036095A1 (en) | 1991-08-28 |
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