JP3036439U - 車両用防虫ネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成簡易且つ装着が容易で、ドアの形状、大
きさに関係なく使用でき、しかも廉価にて供給し得る車
両用防虫ネットを提供することを課題とする。 【解決手段】 ウ−リ−加工糸又はカバリング加工糸等
を用いた目の細かい伸縮素材製で、伸ばした際に車のド
アの窓のサイズとなる伸縮ネット１を設け、伸縮ネット
１の周囲に伸縮バンド２を固定し、伸縮バンド２の左右
中間部に伸縮バンド２同様に伸縮性を有する掛回しバン
ド３を渡して成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は車両用防虫ネット、より詳細には、車両のドアの窓フレ−ムに窓を開 けた状態で取り付け、窓部の視界及び通気性を阻害することなく虫類の侵入を防 止し得る車両用防虫ネットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

上記類の車両用防虫ネットとしては、例えば、実公昭５８−３８８７８号公報 記載のものが知られている。これは透明な合成樹脂材を編成して形成した網を車 窓の形状に形成した枠体に張設して網戸を構成し、該網戸の網の上部寄りの個所 に青色等の光線を遮るような着色を施し、網戸を自動車の窓ガラスの内側に併列 して配設し、かつ不使用時に扉本体内に収納できるようにした自動車における網 戸を備えた窓であって、非伸縮性のものであってドア自体に設置されるために、 ドアを改造しなければならないものである。

【０００３】 また、実公昭５９−２７５２０号公報には伸縮性素材製の窓網が開示されてい るが、これは、取着すべき自動車窓とほぼ同形状の、巾広の弾性体窓枠に網体を 設けると共に、前記枠体の一辺にガラスと嵌合する嵌合溝を形成し、他の三辺に 周縁方向に厚さが漸減する端部を形成したことを特徴とする自動車用窓網であっ て、これはドア取付操作の簡易性に欠ける。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように従来の車両用防虫ネットは、構成簡易性と装着容易性とに欠けてい たので、本考案は、構成簡易且つ装着が容易で、ドアの形状、大きさに関係なく 使用でき、しかも廉価にて供給し得る車両用防虫ネットを提供することを課題と する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案は、ウ−リ−加工糸又はカバリング加工糸等を用いた目の細かい伸縮素 材製で、伸ばした際に車のドアの窓のサイズとなる伸縮ネットを設け、前記伸縮 ネットの周囲に伸縮バンドを固定し、前記伸縮バンドの左右中間部に前記伸縮バ ンド同様に伸縮性を有する掛回しバンドを渡して成る車両用防虫ネット、ないし 、ウ−リ−加工糸又はカバリング加工糸等を用いた目の細かい伸縮素材製で、伸 ばした際に車のドアの窓のサイズとなる伸縮ネットを袋状に形成し、その開口縁 に伸縮バンドを設置して成る車両用防虫ネット、更には、ウ−リ−加工糸又はカ バリング加工糸等を用いた目の細かい伸縮素材製で、伸ばした際に車のドアの窓 のサイズとなる伸縮ネットを設け、少なくともその上辺及び下辺に環状の伸縮バ ンドを定着し、前記上辺及び下辺の伸縮バンドの非定着部の中間部を適宜連結手 段を介して連結、分離可能にして成る車両用防虫ネット、を以て上記課題を解決 した。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を添付図面に依拠して説明する。先ず、図１及び図２に示 す実施形態から説明するに、図中１は伸縮ネットで、通気性を有すると共に運転 手の視界を妨げることのない十分な透視性を有し、且つ、目が蚊の如き小さな虫 類が通り抜けることができない大きさの伸縮素材製とする。具体的には、ウ−リ −加工糸又はカバリング加工糸を用いた女性のパンティ−ストッキングの素材等 をそのまま用いることができる。

【０００７】 伸縮ネット１には、視界を妨げない範囲で模様、文字等を織り込むことができ る。また、霧雨等の対策として揆水処理（揆水剤をスプレ−すればよい）を施す ことが好ましく、また、誤ってタバコの火が触れることを考慮して、難燃加工を 施すことが好ましい。伸縮ネット１には十分な伸縮性があるので、特に形状は問 わないが、好ましくは窓の形状に近い形状とする。但し、そのサイズは窓よりも かなり小さくて差支えなく、伸ばした際に窓の大きさとなればよい。

【０００８】 ２は伸縮ネット１の周囲に取り付けた、やはり十分な伸縮性を有する繊維製又 は樹脂製の伸縮バンド（伸縮性ヘアバンドの如きもの）である。また、３は伸縮 バンド２と同様資材製の掛回しバンドであり、伸縮バンド２の左右中間部に渡さ れる。伸縮バンド２と掛回しバンド３には、ファッション性を持たせるために適 宜彩色を施したり、デザインや文字等をあしらったりすることができる。

【０００９】 図２はこの防虫ネットの使用状態を示すもので、ドアに取り付けるに当っては 、掛回しバンド３をドアの窓フレ−ム４の内側にして、掛回しバンド３及び伸縮 バンド２を伸ばしつつ上方から窓フレ−ム４に被せる。そして、掛回しバンド３ を窓フレ−ム４の下辺に位置させると共に、伸縮バンド２の上半部を伸ばして窓 フレ−ム４の内側に引掛けるようにする。取り外すときは、上方に引張ればよい 。この防虫ネットを装着したまま駐車券を取ったり、料金の支払いをするときは 、伸縮バンド２の下半部を押して手を出すことができる。

【００１０】 図３及び図４に示す例は、伸縮ネット１を二重にして袋状にした袋状伸縮ネッ ト５の開口縁に、伸縮バンド２同様の伸縮バンド６を取り付けたものである。こ の場合は伸縮バンド６を伸ばしつつ、袋状伸縮ネット５を上方から窓フレ−ム４ に被せて装着する。

【００１１】 図５に示す例は、ワンボックスカ−におけるスライドドアの窓に取り付けるた めのものであり、上記と同様資材製で伸ばした際に窓対応形状（通常長方形状） となる伸縮ネット７の上辺及び下辺に、環状の伸縮バンド８、９を取り付けて成 る。伸縮バンド８、９の伸縮ネット７に対する非定着部の中間部は、分離結合可 能にする。そのためには、ベルベットテ−プ１０、１０ａ、釦、フック等の連結 手段を用いる。なお、ネット７の両側に補強用の伸縮バンドを定着することとし てもよい。

【００１２】 図６は図５に示す防虫ネットの取付方法を示す平面図で（上方が外側）、取付 けに当っては、ベルベットテ−プ１０、１０ａを外して伸縮バンド８を窓フレ− ム１１の両側から室内側に回し、ベルベットテ−プ１０、１０ａで止める。下方 の伸縮バンド９についても同様にする。かくして伸縮ネット７が両側に引張られ て伸び、窓を被覆する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上述した通りであって、極めて簡単にドアの窓フレ−ムに装着するこ とができ、以て防虫効果を発揮すると共に十分な通気性を確保することができ、 夜間エンジンを停めての休息中や走行中に窓を開けても虫が侵入する虞がなく、 走行中に視界を妨げることがなく、手の出し入れも可能で、全体的に伸縮性を有 しているのでドアの形状に関係なく使用でき、しかも構成簡易で廉価にて供給す ることができ、汚れた場合には丸洗いできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施形態の斜視図である。

【図２】 図１に示す実施形態の使用状態図である。

【図３】 本考案の他の実施形態の斜視図である。

【図４】 図３に示す実施形態の使用状態図である。

【図５】 本考案の更に他の実施形態の正面図である。

【図６】 図５に示す実施形態の使用状態を示す平面図
である。

【符号の説明】

１ 伸縮ネット ２ 伸縮バンド ３ 掛回しバンド ４ 窓フレ−ム ５ 袋状伸縮ネット ６ 伸縮バンド ７ 伸縮ネット ８ 伸縮バンド ９ 伸縮バンド 10 ベルベットテ−プ 10ａ ベルベットテ−プ 11 窓フレ−ム

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ウ−リ−加工糸又はカバリング加工糸等
   を用いた目の細かい伸縮素材製で、伸ばした際に車のド
   アの窓のサイズとなる伸縮ネットを設け、前記伸縮ネッ
   トの周囲に伸縮バンドを固定し、前記伸縮バンドの左右
   中間部に前記伸縮バンド同様に伸縮性を有する掛回しバ
   ンドを渡して成る車両用防虫ネット。
2. 【請求項２】 ウ−リ−加工糸又はカバリング加工糸等
   を用いた目の細かい伸縮素材製で、伸ばした際に車のド
   アの窓のサイズとなる伸縮ネットを袋状に形成し、その
   開口縁に伸縮バンドを設置して成る車両用防虫ネット。
3. 【請求項３】 ウ−リ−加工糸又はカバリング加工糸等
   を用いた目の細かい伸縮素材製で、伸ばした際に車のド
   アの窓のサイズとなる伸縮ネットを設け、少なくともそ
   の上辺及び下辺に環状の伸縮バンドを定着し、前記上辺
   及び下辺の伸縮バンドの非定着部の中間部を適宜連結手
   段を介して連結、分離可能にして成る車両用防虫ネッ
   ト。