JP3036238B2 - 微粉末粒子の分級方法 - Google Patents
微粉末粒子の分級方法Info
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Description
粒や微粒を効率よく分級することができる微粉末粒子の
分級方法に関する。
シリカ粉末の分級で得られる微細シリカや、ゾル−ゲル
法や金属ケイ素の直接酸化による方法で得られる微細球
状シリカは、通常平均粒径が0.1〜3μmであり、こ
のような微細シリカ粉末は、注型材料、半導体封止材
料、塗料など幅広い用途で使用されるようになってい
る。
末、特に金属ケイ素の直接酸化による方法で得られる微
細球状シリカ粉末は、凝集力が強いため分散性が非常に
悪いという問題がある。更に、これらの微細シリカ粉末
をエアー分級や篩いで粗粒や超微細粉末を除去しようと
する場合、凝集力が強すぎて分級処理ができないという
問題がある。
料、半導体封止材料、或いは塗料などの充填剤として使
用した場合、粒子同士の強い凝集力のため2次凝集物と
して樹脂中に分散し、十分な特性の向上が得られない。
特に、金属ケイ素の直接酸化による方法で得られる微細
球状シリカはその特異な表面活性のため2次凝集の強い
ものである。
子がそれぞれ単独で分散した状態を得るため、樹脂と微
細シリカ粉末とをボールミルで十分混合するなどの方法
が採られていたが、この方法は時間を要し、面倒であ
る。また、特定の粒度分布の粉末を得ようとすると、こ
の種の微細シリカ粉末は強い凝集力のため付着してしま
うので分級処理ができず、用途が限定されるという問題
がある。
で、このような従来分級処理が困難とされた平均粒径
0.1〜3μmの微粉末粒子を効果的に分級する方法を
提供することを目的とする。
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、平均粒径
0.1〜3μmの微粉末シリカに対し、平均粒径0.1
μm未満の微粉末シリカを1〜30重量%混合し、流動
性指数を0.4以下、付着力指数を10以上とすること
により、通常のエアー分級装置を用いて容易に分級処理
することができることを知見し、本発明をなすに至った
ものである。
mの微粉末シリカに平均粒径0.1μm未満の微粉末シ
リカを1〜30重量%混合し、流動性指数を0.4以
下、付着力指数を10以上とした微粉末粒子を分級する
ことからなる微粉末粒子の分級方法を提供する。
おいて用いる平均粒径0.1〜3μmの微粉末シリカと
しては、ゾル−ゲル法でアルコキシシランを原料として
製造される微粉シリカ粉末、或いは金属ケイ素の直接酸
化による方法で得られる微細球状シリカ粉末(特開昭6
0−255602号公報)などであり、比表面積が2〜
50m2/g程度のものを使用することができるが、特
に平均粒径が0.2〜2μm、比表面積が2〜15m2
/g程度のものを有効に用いることができ、これらは最
も凝集しやすい粉体である。
粒径0.1〜3μmの微粉末シリカに添加する平均粒径
0.1μm未満の微粉末シリカは、乾式の微粉末シリカ
や湿式シリカが好ましく使用され、具体的にはアエロジ
ルOX50、アエロジル130、アエロジル200、ア
エロジル300、アエロジルA972などの比表面積が
50〜400m2/g、平均粒径8〜40mμの乾式の
微粉末シリカ、トクシルUやトクシルNなどの比表面積
が150〜250m2/g、平均粒径15〜80mμの
湿式シリカが例示される。これらの中では、特にアエロ
ジル200、アエロジル300、アエロジルA972の
乾式の微粉末シリカが望ましい。
3μmの微粉末シリカに平均粒径0.1μm未満の微粉
末シリカを1〜30重量%、好ましくは5〜15重量%
混合し、流動性指数を0.4以下、付着力指数を10以
上、好ましくは13以上とし、これを分級するものであ
るが、混合割合が1重量%未満の場合、流動性指数が
0.5〜0.7、付着力指数が10未満となり、十分な
分級が達成されない。一方、混合割合が30重量%を越
えると、0.1μm未満の微粉末シリカの量が多くなり
すぎて、全く異なった粒度の粉体となる。
は流動性については、タッピング測定装置(タップデン
サーKYT−3000,(株)セイシン企業製)を用い
て測定することができ、上記流動性指数、付着力指数
は、タッピング回数(N)とタッピング回数/カサベリ
度(N/C)をX軸、Y軸としてプロットし、下記式よ
り求めることができる。 (N/C)=(1/a)N+1/ab (流動性指数;a,付着力指数;1/b)
は、ヘンシェルミキサーなどの高速混合装置、ボールミ
ルなどの微粉末シリカの2次凝集物が塊砕されながら混
合されるものであればいかなるものでも差し支えな
い。、また、混合時シランカップリング剤等を混合して
同時に微粉末シリカの表面処理を行ってもよい。
ることで、従来分級できなかったエアー分級装置〔重量
分級装置、慣性分級装置、遠心力利用分級装置(自由渦
流型、強制渦流型)などにより、微粉末中の粗粒カット
や特定粒度の粉末を容易に得ることができる。この場
合、分級条件としては、かかる分級装置を用いる通常の
条件とすることができる。
アー分級装置などで分級することにより、任意の粒度の
粉末を得、また粗粒を除去することができる。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
mの微粉末シリカとして(株)アドマテックス社製のア
ドマファインSO−25R(球状、平均粒径0.5μ
m、比表面積8m2/g)を使用し、これに平均粒径
0.1μm未満の微粉末シリカとして日本アエロジル
(株)製のAEROSILの各グレードを使用して表1
に示す量でそれぞれヘンシェルミキサーを用いて混合す
ることにより、各分級テスト用サンプルを作製した。
〜3μmの微粉末シリカのみを使用したサンプルを作製
した。
KYT−3000〔(株)セイシン企業製〕により測定
した。結果を表1に示す。また、表1には各サンプルの
比表面積(BET法)及びレーザー回折式粒度分析計
(GranulometerCILAS社製)法による
平均粒径を併記する。
ー分級装置(ターボクラシファイアTC−40N,日清
製粉製)を用いて下記分級条件により分級を行った。結
果を表2に示す。なお、上記装置は、通常5μm程度ま
で分級可能である。分級条件 ロータ回転数:1500〜2500rpm 風量 :17m3/min 原料供給量 :30〜50kg/時
準フルイでふるったオン分をmgで表示
の微粉末シリカのみでは、凝集性が強く、分級機内で付
着してしまい、分級そのものが不可能であったが、この
0.1〜3μmの微粉末シリカに0.1μm未満の微粉
末シリカを混合することで、凝集性が緩和され、分級が
可能となり、良好な分級結果が得られた。
Claims (2)
- 【請求項1】 平均粒径0.1〜3μmの微粉末シリカ
に平均粒径0.1μm未満の微粉末シリカを1〜30重
量%混合し、流動性指数を0.4以下、付着力指数を1
0以上とした微粉末粒子を分級することを特徴とする微
粉末粒子の分級方法。 - 【請求項2】 上記微粉末粒子をエアー分級装置を用い
て分級するようにした請求項1記載の分級方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4183170A JP3036238B2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 微粉末粒子の分級方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4183170A JP3036238B2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 微粉末粒子の分級方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05345606A JPH05345606A (ja) | 1993-12-27 |
JP3036238B2 true JP3036238B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=16131011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4183170A Expired - Fee Related JP3036238B2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 微粉末粒子の分級方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3036238B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7099348B1 (en) * | 1998-11-03 | 2006-08-29 | Agere Systems Inc. | Digital audio broadcast system with local information |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP4183170A patent/JP3036238B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05345606A (ja) | 1993-12-27 |
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