JP3036238B2 - 微粉末粒子の分級方法 - Google Patents

微粉末粒子の分級方法

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JP3036238B2 JP4183170A JP18317092A JP3036238B2 JP 3036238 B2 JP3036238 B2 JP 3036238B2 JP 4183170 A JP4183170 A JP 4183170A JP 18317092 A JP18317092 A JP 18317092A JP 3036238 B2 JP3036238 B2 JP 3036238B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微粉末中に含まれる粗
粒や微粒を効率よく分級することができる微粉末粒子の
分級方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
シリカ粉末の分級で得られる微細シリカや、ゾル−ゲル
法や金属ケイ素の直接酸化による方法で得られる微細球
状シリカは、通常平均粒径が0.1〜3μmであり、こ
のような微細シリカ粉末は、注型材料、半導体封止材
料、塗料など幅広い用途で使用されるようになってい
る。
【0003】しかしながら、このような微細シリカ粉
末、特に金属ケイ素の直接酸化による方法で得られる微
細球状シリカ粉末は、凝集力が強いため分散性が非常に
悪いという問題がある。更に、これらの微細シリカ粉末
をエアー分級や篩いで粗粒や超微細粉末を除去しようと
する場合、凝集力が強すぎて分級処理ができないという
問題がある。
【0004】即ち、この種の微細シリカ粉末を注型材
料、半導体封止材料、或いは塗料などの充填剤として使
用した場合、粒子同士の強い凝集力のため2次凝集物と
して樹脂中に分散し、十分な特性の向上が得られない。
特に、金属ケイ素の直接酸化による方法で得られる微細
球状シリカはその特異な表面活性のため2次凝集の強い
ものである。
【0005】そのため、樹脂中において個々のシリカ粒
子がそれぞれ単独で分散した状態を得るため、樹脂と微
細シリカ粉末とをボールミルで十分混合するなどの方法
が採られていたが、この方法は時間を要し、面倒であ
る。また、特定の粒度分布の粉末を得ようとすると、こ
の種の微細シリカ粉末は強い凝集力のため付着してしま
うので分級処理ができず、用途が限定されるという問題
がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、このような従来分級処理が困難とされた平均粒径
0.1〜3μmの微粉末粒子を効果的に分級する方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、平均粒径
0.1〜3μmの微粉末シリカに対し、平均粒径0.1
μm未満の微粉末シリカを1〜30重量%混合し、流動
性指数を0.4以下、付着力指数を10以上とすること
により、通常のエアー分級装置を用いて容易に分級処理
することができることを知見し、本発明をなすに至った
ものである。
【0008】従って、本発明は、平均粒径0.1〜3μ
mの微粉末シリカに平均粒径0.1μm未満の微粉末シ
リカを1〜30重量%混合し、流動性指数を0.4以
下、付着力指数を10以上とした微粉末粒子を分級する
ことからなる微粉末粒子の分級方法を提供する。
【0009】以下、本発明を更に詳述すると、本発明に
おいて用いる平均粒径0.1〜3μmの微粉末シリカと
しては、ゾル−ゲル法でアルコキシシランを原料として
製造される微粉シリカ粉末、或いは金属ケイ素の直接酸
化による方法で得られる微細球状シリカ粉末(特開昭6
0−255602号公報)などであり、比表面積が2〜
50m2/g程度のものを使用することができるが、特
に平均粒径が0.2〜2μm、比表面積が2〜15m2
/g程度のものを有効に用いることができ、これらは最
も凝集しやすい粉体である。
【0010】一方、分散性を向上させるために上記平均
粒径0.1〜3μmの微粉末シリカに添加する平均粒径
0.1μm未満の微粉末シリカは、乾式の微粉末シリカ
や湿式シリカが好ましく使用され、具体的にはアエロジ
ルOX50、アエロジル130、アエロジル200、ア
エロジル300、アエロジルA972などの比表面積が
50〜400m2/g、平均粒径8〜40mμの乾式の
微粉末シリカ、トクシルUやトクシルNなどの比表面積
が150〜250m2/g、平均粒径15〜80mμの
湿式シリカが例示される。これらの中では、特にアエロ
ジル200、アエロジル300、アエロジルA972の
乾式の微粉末シリカが望ましい。
【0011】本発明においては、上記平均粒径0.1〜
3μmの微粉末シリカに平均粒径0.1μm未満の微粉
末シリカを1〜30重量%、好ましくは5〜15重量%
混合し、流動性指数を0.4以下、付着力指数を10以
上、好ましくは13以上とし、これを分級するものであ
るが、混合割合が1重量%未満の場合、流動性指数が
0.5〜0.7、付着力指数が10未満となり、十分な
分級が達成されない。一方、混合割合が30重量%を越
えると、0.1μm未満の微粉末シリカの量が多くなり
すぎて、全く異なった粒度の粉体となる。
【0012】ここで、粉末同士の凝集性や付着性、或い
は流動性については、タッピング測定装置(タップデン
サーKYT−3000,(株)セイシン企業製)を用い
て測定することができ、上記流動性指数、付着力指数
は、タッピング回数(N)とタッピング回数/カサベリ
度(N/C)をX軸、Y軸としてプロットし、下記式よ
り求めることができる。 (N/C)=(1/a)N+1/ab (流動性指数;a,付着力指数;1/b)
【0013】上記微粉末シリカ同士の混合方法として
は、ヘンシェルミキサーなどの高速混合装置、ボールミ
ルなどの微粉末シリカの2次凝集物が塊砕されながら混
合されるものであればいかなるものでも差し支えな
い。、また、混合時シランカップリング剤等を混合して
同時に微粉末シリカの表面処理を行ってもよい。
【0014】上記混合により得られた微粉末粒子を用い
ることで、従来分級できなかったエアー分級装置〔重量
分級装置、慣性分級装置、遠心力利用分級装置(自由渦
流型、強制渦流型)などにより、微粉末中の粗粒カット
や特定粒度の粉末を容易に得ることができる。この場
合、分級条件としては、かかる分級装置を用いる通常の
条件とすることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば上述した微粉末粒子をエ
アー分級装置などで分級することにより、任意の粒度の
粉末を得、また粗粒を除去することができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例と比較例を示して本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0017】〔実施例,比較例〕平均粒径0.1〜3μ
mの微粉末シリカとして(株)アドマテックス社製のア
ドマファインSO−25R(球状、平均粒径0.5μ
m、比表面積8m2/g)を使用し、これに平均粒径
0.1μm未満の微粉末シリカとして日本アエロジル
(株)製のAEROSILの各グレードを使用して表1
に示す量でそれぞれヘンシェルミキサーを用いて混合す
ることにより、各分級テスト用サンプルを作製した。
【0018】比較のため、上記と同様の平均粒径0.1
〜3μmの微粉末シリカのみを使用したサンプルを作製
した。
【0019】そのサンプルの粉体特性をタップデンサー
KYT−3000〔(株)セイシン企業製〕により測定
した。結果を表1に示す。また、表1には各サンプルの
比表面積(BET法)及びレーザー回折式粒度分析計
(GranulometerCILAS社製)法による
平均粒径を併記する。
【0020】
【表1】
【0021】次に、上記各サンプルを強制渦流型のエア
ー分級装置(ターボクラシファイアTC−40N,日清
製粉製)を用いて下記分級条件により分級を行った。結
果を表2に示す。なお、上記装置は、通常5μm程度ま
で分級可能である。分級条件 ロータ回転数:1500〜2500rpm 風量 :17m3/min 原料供給量 :30〜50kg/時
【0022】
【表2】 C :粗粉側 F :微粉側 22μオン:サンプル100gを22μの目びらきの標
準フルイでふるったオン分をmgで表示
【0023】表2の結果より、平均粒径0.1〜3μm
の微粉末シリカのみでは、凝集性が強く、分級機内で付
着してしまい、分級そのものが不可能であったが、この
0.1〜3μmの微粉末シリカに0.1μm未満の微粉
末シリカを混合することで、凝集性が緩和され、分級が
可能となり、良好な分級結果が得られた。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−259960(JP,A) 特開 平1−161065(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 33/12 - 33/193

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径0.1〜3μmの微粉末シリカ
    に平均粒径0.1μm未満の微粉末シリカを1〜30重
    量%混合し、流動性指数を0.4以下、付着力指数を1
    0以上とした微粉末粒子を分級することを特徴とする微
    粉末粒子の分級方法。
  2. 【請求項2】 上記微粉末粒子をエアー分級装置を用い
    て分級するようにした請求項1記載の分級方法。
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