JP3036004B2 - 製版装置及び製版方法並びにそれらの凹版シート - Google Patents

製版装置及び製版方法並びにそれらの凹版シート

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はグラビア印刷に用いて好適な製版装置及びそ
の凹版シートに関する。
〔発明の概要〕
本発明はグラビア印刷等に用いて好適なもので第1の
本発明の製版装置は熱可塑性合成樹脂から成る版シート
を版胴に巻回して、版シートにレーザ源からビームを照
射して、画像の濃淡に対応して凹版を形成する様に成さ
れた製版装置に於いて、レーザ源からの照射角度を調整
し得る角度調整手段と、版シートの周方向の開始点で形
成される凹版の窪み位置を上記版胴の1回転毎に1画素
データ分版シートの回転方向と直交する方向に沿って移
動させる際に所定画素分だけ上又は下に該版胴を回動さ
せてジグザグ状に制御する制御手段を設けることで一つ
の製版装置の光学系を調整するだけで種々の網点パター
ンを有する凹版シートを得て、モアレの発生しない印刷
物を得る様にしたものであり、第2の本発明の製版方法
は熱可塑性合成樹脂から成る版シートを版胴に巻回し
て、該版シートにレーザ源からビームを照射して、画像
の濃淡に対応して凹版を形成する様に成された製版方法
に於いて、レーザ源からのビームを長楕円パターン形状
と成してビームを版胴に巻回した版シートの回転方向と
直交する方向に照射して、レーザ源からの照射時間を調
整して短形又は方形状の窪みパターンを版シートに形成
するか、上記長楕円パターンビームを角度調整手段を介
して、版シートに照射し、版シートの回転方向と直交す
る方向から所定角度時計又は反時計方向に回転させてレ
ーザ源からの照射時間を調整して平行四辺形の窪みパタ
ーンを版シートに形成して種々の窪みパターンを版シー
ト上に形成して、種々のパターンのセルをレーザによっ
て、一回の走査で簡単に作製する様にしたものであり、
第3の本発明は熱可塑性合成樹脂から成る版シートを版
胴に巻回し、版シートにレーザ源から長楕円パターン形
状のビームを照射して画像の濃淡に対応して、平行四角
形状のパターンを形成し、該平行四辺形状や角度を変え
た複数の凹版シートによりストライプ状の印刷物を得る
様にしたことでモアレの発生を抑えることの出来る様に
したものである。
〔従来の技術〕
従来から、印刷には多くの印刷方法が提案され、版に
は凸版、平版、凹版、孔版等が用いられている。特に印
刷部数の多い紙に写真の画像等を高速印刷するには凹版
が用いられている。
本出願人は先に高品位で中量枚数印刷に向いた個人や
オフィスで利用可能な廉価な製版装置及びその凹版シー
トを提案した。第16図はこの様な製版装置の光学系の概
念図を示すものであり、小エネルギー放出型の1W程度の
半導体レーザ(1)を用いて版シート(2)に窪み
(3)を形成する様にしたものである。
第16図で、イメージスキャナー等で取り込まれた画像
入力信号(4)は半導体レーザ(1)に供給され、駆動
電流をPCM化した画像入力信号でオン、オフして直接変
調する。このため半導体レーザ(1)から放出されるレ
ーザビームは画像信号に同期して点滅する。半導体レー
ザ(1)を出たレーザビームはコリメートレンズ(5)
で平行光に成され、対物レンズ(6)を介して版シート
(2)表面位置に焦点を結ぶ様に照射される。半導体レ
ーザ(1)、コリメートレンズ(5)、対物レンズ
(6)を含むレーザブロック(14)は始めは版胴(8)
の最左端側の所定位置に焦点が合せられている。版胴
(8)は矢印B方向に版胴軸(9)に連なる版胴回転用
モータで回転される様になされているので、版胴(8)
を1回転させると円周に沿った1トラック分の窪み
(3)がレーザビームで飛散して所定の1トラック分の
窪み(3)を作る。次にレーザブロック(14)を1画素
分版胴の軸方向に移動させて版シート(2)の表面を飛
散させて行くと2トラック分に所定の窪み(3)が形成
される。この様な走査を順次版胴(8)の全面に亘って
行えば版シート(2)表面の合成樹脂材は画像入力信号
(4)の濃淡に対応した窪み(3)を形成する。
この様に形成された版シート(2)やスクリーンを用
いてシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、
ブラック(B)等のインキを重ねて、印刷物を得る場合
に、モアレと呼ばれる種々の形状の濃淡の縞模様が発生
する。この様なモアレの発生を防止するために、印刷物
を得るときに各色版の版シート(2)の取付角度を種々
の角度に調整してモアレ縞が目立ない様にしていた。こ
の各色版の版シートの角度は例えばBは45°、Mは75
°、Yは90°Cは105°等の様にC,M,B等の濃度のある色
の版シート(2)の角度を比較的モアレの目立ちにくい
30°に設定していてる。一般に取付角度が15°であると
30°に比べてモアレは目立ち易い傾向にあるが、濃度の
低いYの版シートをCやMの中間(夫々C,Mの版シート
に対して15°になる)に置くことでモアレは目立ちにく
くなっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述の従来技術で説明した製版装置によって得た版シ
ート(2)上の窪み(3)のパターンは第17図に示され
る様に超楕円形状のパターン(10)となっている。例え
ばこのパターンの長軸方向寸法は150μm、短軸方向寸
法は5μm程度である。本発明ではパターンが超楕円形
状であることを利用して版シート(2)に形成される窪
み(3)のパターン(10)の形状やピッチ或は角度等を
変えた版シートを製版装置の光学系を調整するだけで簡
単に凹版シートを得ることを目的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の製版装置はその例が第1図に示されている様
に熱可塑性合成樹脂から成る版シート(2)を版胴
(8)に巻回して、版シート(2)にレーザ源(1)か
らビームを照射して、画像の濃淡に対応して凹版を形成
する様に成された製版装置に於いて、レーザ源(1)か
らの照射角度を調整し得る角度調整手段(44)〜(47)
と、版シート(2)の周方向の開始点で形成される凹版
の窪み位置を版胴(8)の1回転毎に1画素データ分版
シート(2)の回転方向と直交する方向に沿って移動さ
せる際に所定画素分だけ上又は下に版胴(8)を回動さ
せてジグザグ状に制御する制御手段を設けて成るもので
あり、本発明の製版方法は熱可塑性合成樹脂から成る版
シート(2)を版胴(8)に巻回して、版シート(2)
にレーザ源(1)からビームを照射して、画像の濃淡に
対応して凹版を形成する様に成された製版方法に於い
て、レーザ源(1)からのビームを長楕円パターン形状
と成してビームを版胴に巻回した版シート(2)の回転
方向と直交する方向に照射して、レーザ源(1)からの
照射時間を調整して短形又は方形状の窪みパターンを版
シート(2)に形成するか、長楕円パターンビームを角
度調整手段(14)を介して、版シート(2)に照射し、
版シート(2)の回転方向と直交する方向から所定角度
時計又は反時計方向に回転させてレーザ源からの照射時
間を調整して平行四辺形の窪みパターンを版シート
(2)に形成して種々の窪みパターンを版シート(2)
上に形成する様になしたものであり、本発明の版シート
は熱可塑性合成樹脂から成る版シート(2)を版胴
(8)に巻回し、版シート(2)にレーザ源(1)から
長楕円パターン形状のビームを照射して画像の濃淡に対
応して、平行四角形状のパターンを形成し、平行四辺形
状や角度を変えた複数の凹版シートによりストライプ状
の印刷物を得る様にしたものである。
〔作用〕
本発明の製版装置及びその方法並びに凹版シートによ
ると、版シートに照射されるレーザ源の楕円状パターン
を短軸方向に走査させることで網点形状の違ったパター
ンを有する凹版シートが得られ、レーザ源の光軸を中心
に時計或は反時計方向に回転させることで網点形状や網
点角度の違ったパターンを有するものが1つの光学系に
より簡単に得られるので、この様にして得た複数の版シ
ートを用いて印刷を行えばモアレ縞の発生を有効に防止
出来る。更にドットをライン上につなぐことでモアレの
発生原因を半分にさせたものが得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の製版装置の一実施例を第1図乃至第15
図によって説明する。
第1図は本例の製版装置の系統図を示すもので半導体
レーザ(1)に画像信号の濃淡に対応したデータを供給
するための系を示している。
第1図で入力操作部(30)では停止、リセット等のス
テータス信号(31)をマイクロコンピュータ(以下CPU
と記す)(32)に供給する。CPU(32)は正転又は逆転
パルスをレーザブロック移動用モータドライバ(33)と
版胴回転用モータドライバ(35)とに供給しレーザブロ
ック移動用モータ(34)と版胴回転用モータ(36)とを
回転駆動させる。版胴駆動用モータ(36)で版胴(8)
を回転させ、半導体レーザ(1)で入力信号源(49)か
らの画像入力信号のデータ(48)に対応した窪み(3)
を版シート(2)面上に形成し版胴(8)が1回転した
らレーザブロック移動用モータ(34)を1画素データ分
移動させて、その際に1画素分だけ上又は下に版胴を回
動させ、版胴(8)の周方向への記録開始時に版胴
(8)の軸方向にジクザグに制御する様な制御手段をCP
U(32)に内蔵させている。この様にして版胴(8)に
巻かれた版シート(2)の円周に沿って画面の濃淡に応
じた窪み(3)を作って行く。
データRAM(38)にはイメージスキャナ等で取り込ん
だデジタル画像データDが1画素につき8ビット格納さ
れている。CPU(32)はアドレスカウンタ(37)を駆動
し、出力のアドレスAがデータRAM(38)に供給され
る。このアドレスに従って画像データDはグレースケー
ルROM(41)のアドレスA17〜A10に供給される。
グレースケールROM(41)のアドレスA9〜A0にはパル
スジェネレータ(39)で駆動されるカウンタ(40)の出
力10ビットが供給される。
グレースケールROM(41)は画像の濃淡をレーザ照射
時間の多少に変換する役割を持つ。このグレースケール
ROM(41)のデータはアンドゲート回路(42)に供給さ
れ、パルスジェネレータ(39)からの変調パルスを制御
することにより、レーザドライバ(43)を介して半導体
レーザ(1)を駆動する様になされている。
更に、CPU(32)はレーザブロック内の半導体レーザ
の照射角度を調整出来るステッピングモータ(46)をも
制御する。即ち、CPU(32)はステッピングモータ制御
回路(44)に入力操作部(30)から半導体レーザ(1)
の出射角度を何度にするかの指示に応じたデータを出力
し、ステッピングモータ制御回路(44)はこのデータを
ステッピングモータドライバ(45)に供給してステッピ
ングモータ(46)を所定角度回転させる。
第1図の系統図で説明した製版装置の全体的な構成を
第2図以下に説明する。第2図は本例の製版装置の一実
施例を示す平面図であり、基台(11)上には版胴回転部
(12)並にレーザブロック移動部(13)が設けられ、レ
ーザブロック(14)は案内部(15)に沿って版胴(8)
の軸方向に移動する様に構成されている。版胴回転部
(12)の版胴(8)は第3図の版シート(2)の装着状
態説明図に示す様に、金属性の円筒であり、この円筒部
の外径に沿って合成樹脂の版シート(2)を巻付けて、
皿螺子(16)等で版胴(8)に穿った母螺(17)に固定
する。この固定方法は適宜方法のものを選択することが
出来て、例えば両面テープ等で固定することも出来る。
版シート(2)の材料としては比較的融点の分布範囲
が狭く、硬化時には硬さがあり、融解時には樹脂が低温
で飛散又は昇華する熱可塑性樹脂がよく、例えば、ポリ
エチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂にカ
ーボンを20%程度含有させたもの等を用いることが出来
る。又、版シート(2)の厚みtは200ミクロン程度の
ものが選択される。版胴(2)の左右端には金属性のキ
ャップ(19L)(19R)が版シート(2)の左右端を固定
する様に挿入されている。キャップ(19L)(19R)には
軸(18L)(18R)が植立され、版胴回転モータ(36)に
連結されていて版胴(2)は矢印B方向に回転される。
尚、第2図で(20L)(20R)はキャップ(19L)(19R)
の軸(18L)(18R)を受ける軸受部である。
レーザブロック(14)は版胴(8)に巻回した版シー
ト(2)と対向配置され、案内部(15)に沿って版胴
(8)の軸方向に移動する様に成されている。このレー
ザブロック(14)を移動させるためのレーザブロック移
動部(13)は軸受部(21L)(21R)間に橋絡され、レー
ザブロック移動用モータ(34)で回転される螺杆(23)
に螺合して移動する移動子(24)を有し、この移動子
(24)にレーザブロック(14)のレーザヘッド取付台
(50)が固定されている。
このレーザブロック(14)の組立状態図を第4図乃至
第6図で説明する。第4図はレーザブロック(14)の全
体的な組立斜視図、第5図は組立状態の一部を断面とす
る平面図、第6図は分解斜視図を示している。これら第
4図乃至第6図に於いて、略T字状に形成された板材か
らなるレーザヘッド取付台(50)にはステッピングモー
タ取付板(51)がネジを介して固着され、このステッピ
ングモータ取付板(51)にステッピングモータ(46)が
固定される。このステッピングモータ(46)の回転軸に
は第1の歯車(52)が嵌挿固定されている。レーザヘッ
ド取付台(50)には更にレーザホルダ支持ボックス(5
3)が固定され、この支持ボックス(53)内に半導体レ
ーザ(1)の光学系等が組み込まれる。半導体レーザ
(1)は半導体レーザ押え(54)に固定され、この半導
体レーザ押え(54)に穿った中心部の透孔(55)からス
テムピンを介して電気信号が供給される。この半導体レ
ーザ押え(54)は第2の歯車(56)の中心に穿たれた透
孔(57)に嵌合されたレーザホルダ(58)の背面に配設
したタップ孔(59)にネジ(60)で螺着されている。レ
ーザホルダ(58)のフランジ部(61)に連接して形成さ
れた第1の段部(62)はレーザホルダ支持ボックス(5
3)の中心に穿った透孔(64′)に回動自在に遊嵌さ
れ、第2の歯車(56)の透孔(57)はレーザホルダ(5
8)の第2の段部(63)に嵌挿固定されている。レーザ
ホルダ(58)の中心に穿った中心孔(64)の一側端には
半導体レーザ(1)の先端部が突出挿入され、この中心
孔(64)にはコリメータレンズ調整用のコイルバネ(6
5)を介してコリメータレンズ(5)を挿入し、コリメ
ータレンズ調整ネジ(66)を中心孔(64)に挿通させて
螺合させ、コリメータレンズ(5)をレーザホルダ(5
8)に収納固定する。対物レンズホルダ(67)はレーザ
ホルダ(58)のフランジ部(61)と同径の段部(68)と
フランジ部(69)並に外周にネジを螺設したネジ部(7
0)より外形部が構成され、中心部には中心孔(71)が
穿たれている。対物レンズホルダ(67)の段部(68)は
レーザホルダ支持ボックス(53)の透孔(64′)に嵌合
され、中心孔(71)には焦点調節バネ(72)を介して対
物レンズ(6)が挿入された対物レンズカバ(73)が挿
入され、焦点調整ネジ(74)がネジ部(70)に螺合され
てレーザブロック(14)を構成している。又、レーザの
照射角度を調整する角度調整手段(47)はステッピング
モータ(46)、第1及び第2の歯車(52)及び(56)、
レーザホルダ(53)より成るものである。
上述の如き、各構成によって、版シート(2)の円周
に沿って凹版となる窪み(3)を形成する際に、イメー
ジスキャナー等の入力信号源からの画像入力信号は半導
体レーザ(1)に供給されるとき、PCM化され、“オ
ン”“オフ”制御される。従来では第7図Bの“オン”
パルス(75)及びオフパルス(76)によって版シート
(2)上に第7図Aに示す長楕円のパターン(10)を形
成したが、本例では第7図Aの矩形パターン(10a)或
は正方形パターン(10b)を得るために第7図Bに示す
様に“オン”パルス(75a)或は(75b)と“オフ”パル
ス(76a)或は(76b)との関係に於いて、オン期間を長
くさせる様にパルスジェネレータ(39)からの変調パル
ス並にデータRAM(38)、グレースケールROM(41)等の
値を変えることで、適宜縦横比を持つ矩形及び正方形状
のパターン(10a),(10b)を得ることが出来る。
更に、本例ではレーザブロック(14)中に設けた上述
の角度調整手段(47)によって、版シート(2)に窪み
(3)のパターン(10)を作る前に半導体レーザ(1)
からの照射角度を第9図Aに示す様な水平方向の超楕円
パターン(10)から時計或は反時計方向に所定角度回転
させて、第8図Aのパターン(10c)に示す様に傾け
る。この様に傾けるにはCPU(32)に入力操作部(30)
から所定角度を指示することで、CPU(32)は所定角度
傾斜させるためのパルス数の指示をステッピングモータ
制御回路(44)に行なって、ステッピングモータ(46)
を所定角度ステッピングさせることで、第1及び第2の
歯車(52)(56)を介してレーザホルダ(58)が所定角
度時計又は反時計方向に回転して、半導体レーザ(1)
からの照射角度が第8図Aのパターン(10c)の様に成
る。この状態での“オン”パルス(75c)とオフパルス
(76c)との関係は第8図Bに示す如き関係にあるが、
“オン”パルス(75d)と“オフ”パルス(76d)の関係
を第8図Bの様に“オン”パルス(75d)の期間を長く
とれば第8図Aに示す平行四辺形のパターン(10d)が
得られる。この様な傾斜角度及び“オン”パルス期間を
適宜選択することで、走査方向に対する傾きを変えた任
意形状の平行四辺形のパターンを連続的に得ることが出
来る。この為に幅が150μm程度の窪みパターンから5
μm程度の窪みパターンがあけられるだけでなく、その
形状も、矩形、正方形、平行四辺形と変えられるために
一つの光学系で簡単に網点角度、網点形状、網点ピッチ
が変えられるので印刷物のモアレ対策が施し易い製版装
置並に凹版シートが得られる。
この様にして得た各種形状の版シート(2a)〜(2g)
のパターン図を第9図に示す。第9図Aに示す版シート
(2a)は水平方向にある長楕円のパターン(10)を反時
計方向に回転させその回転角度を30°に成したものであ
り、第9図Bに示す版シート(2b)は同じく時計方向に
回転角度を30°、即ち−30°に成したものであり、第9
図C及び第9図Dに示す版シート(2c)及び(2d)は水
平方向にある超楕円のパターン(10)を反時計及び時計
方向に夫々60°回転させたものである。この様な版シー
ト(2a)〜(2d)を得る場合には、先にも説明した様に
例えば、第9図Aで矢印Yで示す方向即ち、版胴(8)
の円周方向に半導体レーザ(1)でパターン(77a)(7
7b)‥‥(77n)を形成して次に半導体レーザ(1)を
X軸方向、即ち、版胴(8)の軸方向に1画素分移動さ
せた開始点のパターン(78a)の開始位置は(77a)位置
より半パターン上側からレーザ照射を始める。この様な
制御はCPU(32)で簡単に行なうことが出来る。この様
に開始点(77a)(78b)‥‥はX軸方向にジグザグ状に
スタートすることになる。また各画素間のX方向、Y方
向のピッチは適宜選定される。
第9図Eの場合は角度は変えないで第7図で説明した
方法で得た版シート(2e)のパターンを示している。第
9図Fは半導体レーザ(1)で得られる超楕円パターン
の長軸を垂直方向になる様に角度調整して、X軸方向に
走査させたものである。更に第9図Gの版シート(2g)
は第7図Aに示す半導体レーザパターン(10)を版胴
(8)の円周方向(Y軸方向)に沿って第9図Eと同様
に移動させてパターンを形成するが、次の1トラック分
のパターンを形成する際のトラックとトラック間のギャ
ップ(79)を大きくしたものである。
上述の如き方法で得た第9図A〜Gに示すシート(2
a)(2b)(2d)(2d)(2e)(2f)で得られる印刷物
のドットパターン(80a)〜(80g)を第10図A〜Gに示
す。第10図A〜Fに示すものは第10図Gに示すドットパ
ターンを有する印刷物(80g)と異なり、ドットがライ
ン上に連なった傾斜したストライプラインを持つ印刷物
(80a)(80b)(80c)(80d)及び水平・垂直のストラ
イプラインを持つ印刷物(80e)(80f)と成されている
のでモアレの発生原因はドットパターンに比べて半分に
することが出来る。
上述の様に作成にした複数の版シートのうち、例え
ば、第9図Aで示す版シート(2a)でCを印刷し、第9
図Bで示す版シート(2b)でMを印刷し、第9図Gで示
す版シート(2g)でYとBを印刷した結果モアレの目立
ない印刷物が得られた。
上述の例えば第9図Aで示す版シート(2a)を用い
て、連続したストライプラインを有する第10図Aの様な
印刷物(80a)を得ようとすると、第11図に示す印刷物
(80a′)の様に不規則なドットのつながり(81)を生
じた印刷物が出来あがることがある。この様な印刷物は
滑かな階調の変化を妨げ、階調に部分的な変化を生じて
見苦しいものとなる。この様な不規則なドットのつなが
り(81)が発生する原因を第12図A〜Cによって説明す
る。第12図Aは版シート(2a)の凹版ドットパターンを
拡大して示したものである。今、傾斜した隣り合うライ
ン(82)(83)間での凹版ドットパターンをa,b,c,d並
にe,f,g,hとすると、a,b,c,d並びe,f,g,hの凹版ドット
が夫々互いにつながって、傾斜したストライプライン
(82)(83)状の印刷物を得る様にてされるものが、例
えば第12図Bに示す様にライン(82)上の凹版ドットパ
ターンaと、ライン(83)上の凹版ドットパターンeに
ドクタ等を介して入れられたインクA及びEが符号(8
4)で示す様にわずかに接すると、インクAとEとの間
に表面張力が発生し、凹版ドットパターンa,eに残って
いるべきインクまで引き出されてしまう。このために第
12図Cに示す様に凹版ドットパターンa,eから外に引き
出されるインクの量が増大し、ライン(82)及び(83)
間をインクが覆うために第11図に示す様に不規則なドッ
トのつながり(81)を生ずることになる。
この様な不規則なドットのつながり(81)を抑えるた
めの版シート(2a″)の凹版ドットパターンを第13図及
び第14図で説明する。第14図は第13図に示す凹版ドット
パターンのW部拡大図を示すものでライン(82)(83)
の凹版ドットパターンa,b,c,d並にe,f,g,hの上下にこれ
らのパターン幅より細い凹版スロットa3,b3,c3,d3
びa2,b2,c2,d2並にe3,f3,g3,h3及びe2,f2,g2
h2を近接して配設する様にパターンを形成する。この様
なパターンは第1図で説明した構成により簡単に作成す
ることが出来る。即ち、半導体レーザ(1)からの放射
角度を反時計方向に30°になる様に角度調整した後に幅
狭、幅広、幅挾の“オン”パルスを半導体レーザに供給
してやればよい。この様な版シートによればインクが少
し多めに凹版ドットパターンa及びeからしみ出しても
凹版ドットパターンaからのインクは凹版スロットa3
a2と、凹版ドットパターンeからのインクはe3,e2と影
響し合って、凹版ドットパターンaとeが接することの
ないパターンが得られる。
尚、第14図で凹版ドットパターンaからしみ出したイ
ンクが凹版スロットa2及びe3に達したとしても、凹版ス
ロットe3から引き出されるインク量は凹版ドットパター
ンeからのインク量に比べて少ないのでこの影響が凹版
スロットf3やb2に及ぶ可能性も低くなる。
第15図は本発明の版シートの更に他の凹版ドットパタ
ーンを示すもので第15図の下側の凹版スロットa2,b2
c2,d2及びe2,f2,g2,h2を取り除いて上側だけに凹版
スロットを設けたものである。勿論凹版ドットパターン
の下側だけに凹版スロットを設ける様にしてもよい。
これら構成の版シートによれば印刷物に生ずる不規則
なドットのつながりを減らし、階調変化が部分的に急激
に変化する印刷物を得にくくすることが出来る。又、モ
アレも当然、減少させることの出来る製版装置及びその
凹版シートが得される。
〔発明の効果〕
本発明の製版装置及びその凹版シートによれば一つの
製版装置の光学系を変えるだけで種々の網点パターンを
有する凹版シートが得られ、これら凹版シートの網点角
度や網点パターンを変化させた凹版シートを用いてグラ
ビア印刷を施すことでモアレの発生を抑えた印刷物が容
易に得られる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製版装置及びその凹版シートの系統
図、第2図は本発明の製版装置の一実施例を示す平面
図、第3図は本発明の凹版シートの装着状態説明図、第
4図は本発明の製版装置に用いるレーザブロックの組立
傾斜図、第5図は本発明の製版装置に用いるレーザブロ
ックの組立状態の一部を断面とする平面図、第6図は本
発明の製版装置に用いるレーザブロックの分解斜視図、
第7図及び第8図は本発明の製版装置で形成される凹版
シート上のパターン及びパターン形成時の波形図、第9
図は本発明の版シートの各種パターン図、第10図は第9
図示の版シートにより得た印刷物のドットパターンを示
す図、第11図は本発明の版シートで得られる不都合な印
刷物のドットパターンを示す図、第12図は不規則なドッ
トのつながりが発生する理由を説明するためのドット拡
大図、第13図は本発明の他の実施例を示す版シートのパ
ターンを示す図、第14図は第13図のW部拡大図、第15図
は本発明の版シートの他の実施例を示すパターン拡大
図、第16図は従来のレーザ走査を示す光学系の概念図、
第17図は従来の半導体レーザの投射パターンである。 (1)は半導体レーザ、(32)はCPU、(44)はステッ
ピングモータ制御回路、(45)はステッピンクモータド
ライバ、(46)はステッピングモータ、(47)は角度調
整手段、(52),(56)は第1及び第2の歯車、(58)
はレーザホルダである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−72949(JP,A) 実開 昭56−128649(JP,U) 特公 昭62−50230(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41C 1/00 - 1/05 B23K 26/00 - 26/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成樹脂から成る版シートを版胴
    に巻回して、該版シートにレーザ源からビームを照射し
    て、画像の濃淡に対応して凹版を形成する様に成された
    製版装置に於いて、 上記レーザ源からの照射角度を調整し得る角度調整手段
    と、 上記版シートの周方向の開始点で形成される凹版の窪み
    位置を上記版胴の1回転毎に1画素データ分該版シート
    の回転方向と直交する方向に沿って移動させる際に所定
    画素分だけ上又は下に該版胴を回動させてジグザグ状に
    制御する制御手段を設けて成ることを特徴とする製版装
    置。
  2. 【請求項2】熱可塑性合成樹脂から成る版シートを版胴
    に巻回して、該版シートにレーザ源からビームを照射し
    て、画像の濃淡に対応して凹版を形成する様に成された
    製版方法に於いて、 上記レーザ源からの上記ビームを長楕円パターン形状と
    成して該ビームを上記版胴に巻回した版シートの回転方
    向と直交する方向に照射して、上記レーザ源からの照射
    時間を調整して短形又は方形状の窪みパターンを該版シ
    ートに形成するか、上記長楕円パターンビームを角度調
    整手段を介して、上記版シートに照射し、該版シートの
    回転方向と直交する方向から所定角度時計又は反時計方
    向に回転させて上記レーザ源からの照射時間を調整して
    平行四辺形の窪みパターンを該版シートに形成して種々
    の窪みパターンを版シート上に形成して成ることを特徴
    とする製版方法。
  3. 【請求項3】熱可塑性合成樹脂から成る版シートを版胴
    に巻回し、該版シートにレーザ源から長楕円パターン形
    状のビームを照射して画像の濃淡に対応して、平行四角
    形状のパターンを形成し、該平行四辺形状や角度を変え
    た複数の凹版シートによりストライプ状の印刷物を得る
    様にしたことを特徴とする凹版シート。
  4. 【請求項4】前記ストライプ状の印刷物が得られる凹版
    シートと、メッシュ状の印刷物が得られる凹版シートと
    を組み合わせて印刷物を得る様に組み合わせて成ること
    を特徴とする請求項3記載の凹版シート。
  5. 【請求項5】前記角度を変えた平行四辺形状の版シート
    の窪みの少なくとも上側或いは下側に隣接する版シート
    の窪みからのインキのにじみを抑える細溝を形成して成
    ることを特徴とする請求項3記載の凹版シート。
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