JP3035835U - 文字練習用スタンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 幼児でも飽きることなく、練習する文字の形
状を自分の欲するだけスタンプして、このスタンプした
文字をなぞることによって、簡単に文字を習得する。 【解決手段】 スタンプホルダーの下面に練習用の文字
を逆字でしかも点字で表示するスタンプカードを挿入
し、これを雑紙に自分でスタンプすることにより、飽き
ることが滅多に生じない練習紙を形成し、文字を練習で
きるようにしたスタンプ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、幼児等が飽きることなく、興味をもって任意の文字を覚えかつ字 体の優れた文字を練習しうるようにした文字練習用スタンプに関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

文字には種々のものがあり、これを覚えてしかも上手な書体で書くことは望ま しいことで、このため種々の練習用具が生まれている。例えば、極めて一般的な 書き方の練習用具としては一つの文字を横方向または縦方向に一列に点字もしく は薄墨色で印刷されたものが、規格品として作成され販売され、練習にはこの文 字の上を重ねて書くことによって行なわれている。また、いろは４８文字を同時 に表示してスタンプ面とし、スタンプ用把手に一体に固着したものが知られてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような規格的なものは、好むと好まざるとにかかわらず、印刷されている 下書的の文字をなぞって書く必要があるため、幼児は勿論、幼年期の子供にとっ ても飽きを来たし易く、退屈に感じられる場合が少なくなく、練習用紙を無駄に するばかりでなく、綺麗な文字の書き方の習得の成果も中々上がらないという問 題があった。 特にいろは４８文字を同時に表示したスタンプを、スタンプ用把手に固着した ものでは、スタンプは大型となり、幼児は全く興味を示さず、かつ特定の文字の 筆記練習にはならず、単にスタンプするだけであるから幼児の手先の訓練にはな らない等の理由で、実用価値がなく今日では全く使用されていない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の如き実情に鑑み、鋭意検討の結果なされたもので、その概要は 以下のとおりである。 請求項１の考案は、下面にスタンプ用カードをその見出し部を露出して挿入し 得るスタンプホルダーと、下面に点字状の逆文字の一文字を表示したスタンプ面 を有し、挿入端の見出し部に前記スタンプ面とは反対面にスタンプ文字を示す見 出し文字を設けてなるスタンプ用カードと、からなることを特徴とする文字練習 用スタンプであり、請求項２の考案は、文字が仮名、数字、記号、漢字、英文字 から選択された請求項１記載の文字練習用スタンプにして、請求項３の考案は、 点字状の文字が、文字の太さに応じて粗密にするかもしくは大小の点サイズを組 合わせた点字を付したものからなる請求項１記載の文字練習用スタンプである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案を図面を参照しながら説明する。図１は本考案の１実施例を示す文字練 習用スタンプの斜視図で、スタンプホルダー１の下面の練習用文字を付したスタ ンプカードを挿入するスタンプ用カード挿入部２は、図では両端が溝構成となっ ている。図２はスタンプホルダー１の下面のスタンプ用カード挿入部２に文字練 習用スタンプ用カード３を挿入した構造の斜視図で、図では「あ」をカードの見 出部４の上面側に表したものが示されている。 この練習用スタンプ用カード３の構造例は図４（イ）表面図、（ロ）裏面図、 （ハ）断面図に示すとおりで、見出部４にはスタンプ用カードに押印用判として 構成されている文字を上面側から読み得るように表示（図では「あ」を示す）し ており、スタンプ用カード３は、ほぼ長方形の本体部３ａの下面に例えばゴム又 はプラスチック等からなるスタンプ材料３ｂが設けられ、これには下面のスタン プ面に所定の文字（図では「あ」）が点字状逆文字３ｃの判として表されている 。この点字状逆文字の形成にあたっては、点のサイズを大小組合わせたり、複数 の点に粗密を持たせて感じのよい点文字を判として構成することにより、スタン プした場合、一層形のよい実感のある文字をスタンプすることができ、練習効果 も上げることができる。すなわち、例えば文字を筆記書体で表すために、図示の ように点の大きさを変えたり点の数を変化させておき、このスタンプ面（判面） にスタンプインクを付けてスタンプするときは、通常の文字に極めて近いものが 点字状の正文字としてスタンプされることになる。

【０００６】 上記のようにして、例えばいろは４８文字をそれぞれ一枚のカードに一字宛表 示したスタンプ用カードを作成すれば、その中の任意のものを選択してスタンプ し、書き方の練習に供することができる。スタンプされる紙は広告の裏紙でもよ いし、その他の外し紙でもよい。練習にあたっては、このスタンプに文字カード を選択して、希望する数だけスタンプして、その後スタンプされた文字をボール ペンや鉛筆等の筆記具でなぞれば、自然と文字を覚え、かつその書体も優れたも のを書くことができるようになる。

【０００７】 特に幼児の場合には、自分のやりたいものを自由に選択して、任意の数だけス タンプして、スタンプした文字の上を自己の意思でなぞるだけであるから、従来 の印刷された練習用紙に比べて強制を感じることなく、遊び感覚で使用している うちに知らず知らずのうちに文字を覚え、しかも上手に書くことができるように なる。なお、また、スタンプ用カードも幼児の好みに応じて一枚宛スタンプホル ダーの下面のスタンプカードの挿入部に挿入するので、文字を探すことと同時に 、手先の訓練になり、延いては大脳の発達を促すことは明らかであり、仮に、ス タンプカードに磁性を持たせて磁力により所定の位置に付着させる場合を考える と、余り手先の訓練にならず、しかもカードもしくはホルダー下面に磁性体及び 磁性金属を対応させたものを作成する必要があり、コスト面でも高価になるほか 、幼児の手先の訓練という点ではどうしても幼児自身の手の力と意思に関係なく 、磁力で付着がなされるために、手先の訓練効果は少なく、大脳の発達への寄与 度も本考案のように挿入方式の方が効果がある。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は、スタンプホルダーと所定のスタンプ用カードからなるものであるか ら、構造的にも簡単で、かつ、文字の練習用のスタンプ用カードはスタンプホル ダーの下面に着脱自在であり、幼児の手先の訓練延いては大脳の発達に寄与し、 また、練習用の文字自体は点字状で、かつ書体が正確であり、太い箇所はそれな りに太く点字で表示されたものが用意できるので、目障りでなく、このスタンプ された文字を反復してなぞることにより形の優れた文字を書くことができるよう になる。また、用紙は特別のものを用意しなくてもよいので、コスト的にも有利 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の文字練習用スタンプホルダーの構造を
示す斜視図。

【図２】本考案の文字練習用スタンプホルダーにスタン
プ用カードを挿入した状態の斜視図。

【図３】本考案に用いられるスタンプ用カードの一例を
示し（イ）は上面図、（ロ）は裏面図、（ハ）は断面図
である。

【符号の説明】

１ スタンプホルダー ２ スタンプ用カード挿入部 ３ スタンプ用カード ３ａ スタンプ用カード本体部 ３ｂ スタンプ材料 ３ｃ 逆点字状文字 ４ 見出し部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下面にスタンプ用カードをその見出し部
   を露出して挿入し得るスタンプホルダーと、下面に点字
   状の逆文字１字を表示したスタンプ文字面を有し、挿入
   端の見出し部に前記スタンプ文字面とは反対面にスタン
   プ文字を示す見出し文字を設けてなるスタンプ用カード
   と、からなることを特徴とする文字練習用スタンプ。
2. 【請求項２】 文字が仮名、数字、記号、漢字、英文字
   から選択された請求項１記載の文字練習用スタンプ。
3. 【請求項３】 点字状の文字が、文字の太さに応じて粗
   密にするかもしくは大小の点サイズを組み合わせた点字
   を付したものからなる請求項１記載の文字練習用スタン
   プ。