JP3048738U - 文字学習パネルセット - Google Patents

文字学習パネルセット

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JP3048738U
JP3048738U JP1997010399U JP1039997U JP3048738U JP 3048738 U JP3048738 U JP 3048738U JP 1997010399 U JP1997010399 U JP 1997010399U JP 1039997 U JP1039997 U JP 1039997U JP 3048738 U JP3048738 U JP 3048738U
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Inventor
由子 坂野
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由子 坂野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆記具を用いず、視覚的な効果にプラスでき
る方法によって正しい文字の書き順を幼児児童に実感さ
せ、正しい書き順を感覚的に修得可能とする。 【解決手段】 パネル一枚について一つの文字をパネル
の表面に彫り表す。漢字を含んでよいが、幼児や低学年
児童に確実に基本文字を体感させるため、少なくとも、
すべての平仮名文字または片仮名文字を彫り込んだパネ
ルを一組として備える。さらに前記各パネルは文字の書
き順を示すため、各文字の書き順ごとに、異なる色、色
の濃淡、番号、異なる彫りの深さ、異なる彫り溝の形
状、異なる彫り溝の太さのうち、少なくともいずれか一
の表示手段を施す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、幼児または就学児童用の文字の学習パネルに関する。
【0002】
【従来の技術と課題】
幼児用または低学年児童用に、平仮名、片仮名、アルファベット等の文字を学 習させる教育器材がある。従来の文字学習器材は、子供が文字に慣れ親しむこと を主眼にしており、例えば、積み木ブロック、文字を並べて遊ぶ玩具パネル、文 字合わせをする玩具おもちゃ等の種類がある。また近時コンピュータやいわゆる テレビゲームおもちゃを利用した文字学習ソフトも知られるようになった
【0003】 ところで、これら従来の文字学習器材は、幼児児童の視覚に訴え、視覚を通し て文字を覚えさせる。確かに視覚は、外界認識のための最も基本的な感覚であり 、視覚を通しての文字学習は教育上も何ら問題はない。
【0004】 しかしながら、文字は、結局は自ら書き表せてこそ意思伝達の手段になる。従 来の文字学習器材は、文字の種類を読み分ける能力をもたせるには良いが、文字 を積極的に書き表し表現する能力を育むという点では必ずしも効果的な手段では ない。文字を読み分ける能力にも増して、文字を書き表す能力、とりわけ正しい 書き順で文字を表現する能力は、幼児児童の成長後の学校/社会における国語能 力を正しく保持する上でも大切な事柄である。ワードプロセッサ等の文字表現手 段尾の普及により、正しい書き順を知らなくても社会生活を営めるようになった ことは事実であるが、幼児期に修得した誤った書き順は、成長後もその癖がぬけ ず、また草書体など伝統的な文書表現/解読の能力を失うなど、各種の知的学習 機会を妨げる要因となりやすい。例えば、一般的な書道の修得、掛け軸などの書 の表現および理解、芸術的陶器類に記された文字の理解とそれに基づく区分、手 紙を含む古文書の解読と理解、などである。漢字文化は、文字の正しい書き順を 知っているという前提に立って、独自に崩した表現をする。少なくとも基本的な 漢字(例えば「右」「左」のような文字)については、正しい書き順を体感的に 覚えることが成長後の学習能力を高める一因となる。
【0005】 文字の書き順を正しく覚える最も良い方法は、筆記具を手にして何度も同じ文 字を繰り返して書くことである。視覚効果に加え、手の運動を通し、ひとつひと つの文字をリアルに実感させるためである。しかしながら就学前の幼児は筆記具 (鉛筆)を持つことが出来ない場合があり、また就学まもない小学児童のなかに も筆記具の扱いを嫌う子供が少なくない。
【0006】 そこで本考案の目的は、筆記具という手段を用いず、また視覚的な効果にプラ スできる方法によって正しい文字の書き順を幼児児童に実感させ、正しい書き順 を感覚的に修得可能とする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案に係る文字学習パネルセットは、所定形状に 成形した複数のパネルを備え、当該パネルは木または樹脂によって一定の肉厚を もって成形するとともに、パネル一枚について一つの文字をパネルの表面に彫り 表す。この場合に彫り表す文字は漢字を含んでよいが、幼児や低学年児童に確実 に基本文字を体感させるため、本考案に係る文字学習パネルセットは、少なくと も、すべての平仮名文字または片仮名文字を彫り込んだ50枚のパネルを一組と して備える場合がある。さらに前記各パネルは文字の書き順を示すため、各文字 の書き順ごとに、異なる色、色の濃淡、番号、異なる彫りの深さ、異なる彫り溝 の形状、異なる彫り溝の太さのうち、少なくともいずれか一の表示手段を施す場 合がある。
【0008】
【作用】
本考案に係る文字学習パネルセットは、就学前幼児や低学年児童に文字の構造 を実感的体感的に記憶させるため、パネルに文字を彫り込み、その文字を指先を 使ってなぞらせる。幼児児童は、視覚的にパネルの文字を見ても良いし、目をつ ぶって何度も指先で彫り溝をなぞり、書き順を感覚的に覚えてもよい。指先を使 ってパネルの彫り溝をなぞる学習によって文字を感覚的体感的に覚えることによ り、幼児児童は、視覚学習では理解することが難しい、いわゆる「はね点」「筆 圧」を素直に修得することが出来る。パネルに彫印された文字が美しい文字であ るなら、幼児児童は素直にその文字構造(筆勢;例えば直線距離、曲線の曲率、 長さの具合、筆圧の具合、はね点など)を総合的感覚的に理解し修得する。この ような能力は、単なる視覚的な学習器材からは得られない。また目の不自由な子 供も同じ学習によって正確かつ容易に文字を修得できる。
【0009】 請求項1記載の文字学習パネルセットは、使用文字に漢字を含む。しかしなが らわが国の文字学習では、平仮名文字、片仮名文字が基本であり、その書き順を 覚えることは最も基本的な国語素養である。そこで請求項2は、平仮名文字また は片仮名文字を一組のパネルセットにする。これが最も基本的な文字学習セット である。
【0010】 請求項1および請求項2では、書き順はとくに指定しない。何故なら、文字の 書き順は指導教員や父兄母姉を介し、そのつど親密に教えれば良いからである。 平仮名、片仮名は、大方の父兄母姉でも教えることが可能である。問題は漢字で ある。漢字は、より単純な文字ほど書き順が大切であるが、それを十分に理解す るひとが少なくなっているのが現状である。例えば「右」「左」「井」などの漢 字を正確な書き順で表現できるひとは少ない。ところが書き順は古い時代の手紙 や古文書を解読し、個性的な書体を自由に表現するときに不可欠である。
【0011】 そこで請求項3では、文字の書き順を客観的に示すため、異なる色、色の濃淡 、番号表示、異なる彫りの深さ、異なる彫り溝の形状のうち、少なくともいずれ か一の表示手段を施すようにする。書き順の、一番目、二番目、三番目、四番目 という具合に、色、濃淡、番号、彫印の深さ、彫印の形状等の手段により、書き 順を示すならば、正確な書き順を体感的に記憶することができる。尚、視覚効果 と同時に覚えさせることを前提とするならば、色、濃淡、番号が有効であるが、 視覚と切り離した指先の触感を最優先の学習項目とするときには、彫印の形状、 彫印の深さといった、指先で直接感じることのできる順序表現が重要な手段とな ると想われる。
【0012】 この順序表示は、二通りの表示方式を使っても良い。視覚的な効果として、色 、濃淡、番号表示を施し、同時に、触感的な学習効果として、彫印の形状、彫印 の深さ、彫印の感触などを変える等である。一枚のパネル表面に彫印した文字に 、このように複数の書き順表示を施せば、視覚および触覚を通して、正確な文字 の構造理解と書き順理解とを得ることが出来る。
【0013】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 図1は、本考案に係る文字学習パネルの一例を示すものである。パネル10は 例えば木製とし一辺7.5cm程度の正方形に成形する。図に示したパネル10 は、その表面に漢字の「右」という文字を彫ってあり、書き順を教える番号を 〜という符号で示してある。尚、符号11〜15は、書き順ごとの溝のライン である。
【0014】 文字を表す彫り込み部分は、例えば断面略U字状の溝型にする等、その形状は 自由である。パネル10の成形を最も簡単にするには、すべての部分を統一的な 溝形状にすれば良い。書き順は専ら符号〜nで示す事が出来るからである。尚 、パネル10は樹脂製でも構わないが、子供の情緒安定の目的から木材を使用す る方がより好ましい。またパネル表面(側面および底面も含む)は綺麗に研磨し 、必要に応じてコーティングを施しても良い。
【0015】 図2,図3は、ライン11〜15の溝形状を書き順によって変化させた場合を 例示するもので、図2は、図1のII線矢視図、図3は、図1のIII線矢視図 である。これらの図に示すように、ライン11〜15は書き順ごとに異なる溝形 状(または溝深さ)に成形し、手で触れただけで書き順を容易に理解できるよう にしてある。この実施例では、例えば、最初のライン11を断面略U字状の浅い 溝とし、二番目のライン12を断面略U字状の深い溝としてある。三番目のライ ン13は断面略V字状の浅い溝、四番目のライン14は断面略V字状の深い溝、 五番目のライン15は断面U字矩形状の浅い溝である。使用できる溝の形には数 に限度があるので、浅い溝と深い溝の二種類を組み合わせると数にバリエーショ ンをもたせることが出来る。小学校低学年では8画程度の作りまで表現できれば 良いので、その場合は、溝の形状は四つあればよいことになる。
【0016】 このように溝の形状と深さによって文字を表現すると、子供は、正しい順序で 文字の作りを指先の感覚として何度も練習することが出来る。筆記具を使えるよ うになる前の時点で、感覚的に、正しい文字の書き順とバランスのとれた文字の 構造を修得できるから、筆記具を使用する頃には、より正確で綺麗な文字を書く ことが可能となる。
【0017】 尚、この実施例では書き順の多い漢字を例にとったが、本考案に係る文字学習 パネルセットは、平仮名、片仮名などの基本文字を早期修得させる点に特徴があ る。平仮名、片仮名は漢字に較べると書き順も少なく、一番多い書き順でも四画 (「き」「た」「な」「ほ」)であり、すでに述べた溝構造ですべて対応する事 ができる。画数が8画よりも多い場合等、溝形状や溝の深さだけでは必要な学習 文数に対応できない場合は、ラインの太さを変えることで書き順のバリエーショ ンを増やしても良い。細い線ほど優先する書き順とするなどである。細い線、太 い線の二種類を組み合わせると、4つの溝形状で、16画までの漢字を表現する ことができる。自分の名前を覚える場合などに必要なことがある。また本考案に 係るパネルセットはアルファベットの学習にも利用できることは当然である。ま たパネルの裏面に磁石(例えば薄い磁石シール)を設け、ボードに並べて視覚的 な学習を行うことも出来る。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る文字学習パネルセットは、筆記具を用いず、 視覚的な効果にプラスできる方法によって正しい文字の書き順を幼児児童に指先 の感覚を使って練習させ、確実に文字を修得させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る文字学習パネルの一例を示す図で
ある。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1のIII−III線矢視図である。
【符号の説明】
10 パネル 11〜15 文字の溝ライン

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状に成形した複数のパネルを備え、
    当該パネルは木または樹脂によって一定の肉厚をもって
    成形するとともに、パネル一枚について一つの文字をパ
    ネルの表面に彫り表したことを特徴とする文字学習パネ
    ルセット。
  2. 【請求項2】前記文字学習パネルセットは、少なくと
    も、すべての平仮名文字または片仮名文字を彫り込んだ
    パネルを一組として備えることを特徴とする請求項1記
    載の文字学習パネルセット。
  3. 【請求項3】前記各パネルは、文字の書き順を示すた
    め、各文字の書き順ごとに、 異なる色、色の濃淡、番号、異なる彫りの深さ、異なる
    彫り溝の形状、異なる彫り溝の太さ、のうち少なくとも
    いずれか一の表示手段を施すことを特徴とする前記請求
    項1または請求項2記載の文字学習パネルセット。
JP1997010399U 1997-11-07 1997-11-07 文字学習パネルセット Expired - Lifetime JP3048738U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010004846A1 (ja) * 2008-07-11 2010-01-14 学校法人 早稲田大学 知育用具及びその製造方法
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