JP3035445U - 立体的なモアレ模様を見せる玩具 - Google Patents

立体的なモアレ模様を見せる玩具

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JP3035445U
JP3035445U JP1996008936U JP893696U JP3035445U JP 3035445 U JP3035445 U JP 3035445U JP 1996008936 U JP1996008936 U JP 1996008936U JP 893696 U JP893696 U JP 893696U JP 3035445 U JP3035445 U JP 3035445U
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Japan
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toy
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moire pattern
sheets
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JP1996008936U
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English (en)
Inventor
正 笠松
耕一郎 権田
Original Assignee
正 笠松
耕一郎 権田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光の透過または反射により立体的なモアレ模
様が見え、しかもそれが変化する玩具を提供する。 【解決手段】 少なくとも一方が柔軟であり、少なくと
も一方が透明である2枚のシートのそれぞれに、幾何学
的な線状のパターンを設けたものを重ね合わせ、間に空
間が存在する状態で2枚のシートの周縁を貼り合わせる
ことにより密閉してなり、重ね合わせたパターンの間で
立体的なモアレ模様を現出させるとともに、柔軟なシー
トがそれに加わる外力に応じて変形することによりモア
レ模様が変化するように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、立体的なモアレ模様を見せ、かつその模様が変化してみえる玩具に 関する。
【0002】
【従来の技術】
発明者は、プラスチックのシートに関して、その付加価値を高めるための処理 が、従来は着色、蒸着、印刷、表面のツヤ消し処理、エンボス加工およびそれら の組み合わせ、さらには積層材とすることなどに止まっていたことに着目し、そ れ自体でモアレ模様が現出するようなプラスチックシートとその製造方法を発明 し、すでに提案した。(特願平8−9622号) その発明のモアレ模様を現出するプラスチックシートは、同一またはごくわず か異なる2種の幾何学的パターンをもつエンボス模様を、パターンをわずかにず らして、またはパターンの軸が1〜6°の範囲で傾いて重なり合う位置関係にあ るように、透光性をもったプラスチックシートの一方の面に重ねて、または両方 の面に分けて施してなるものである。
【0003】 さらに研究を重ねた考案者は、プラスチックシートはむろんプラスチックシー トと他の材料との組み合わせに対しても適用でき、モアレ模様が美麗に変化して みえる装置を発明し、別途開示した。 その装置は、表面に幾何学的な線状パタ ーンを設けた基材の上に、透明なシートの表面または裏面に基材のパターンとは 異なる線状パターンを設けたオーバーシートを、それらの周縁の一部または全部 において固定してなり、基材およびオーバーシートの少なくとも一方を柔軟な材 料とすることにより、装置に加わる外力によって上記2種のパターンの間の重な り角度および(または)距離に関して少なくとも一部において変動が生じるよう に構成した装置である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 本考案の目的は、上記のモアレ模様が変化する装置の原理を具体的な製品とし ての玩具に適用し、立体的なモアレ模様が見え、かつその模様が変化して見える 玩具の類を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の立体的なモアレ模様を見せる玩具は、少なくとも一方が柔軟であり、 少なくとも一方が透明である2枚のシートのそれぞれに、幾何学的な線状のパタ ーンを設けたものを重ね合わせ、間に空間が存在する状態で2枚のシートの周縁 を貼り合わせることにより密閉してなり、重ね合わせたパターンの間で立体的な モアレ模様を現出させるとともに、柔軟なシートがそれに加わる外力に応じて変 形することによりモアレ模様が変化するように構成した玩具である。
【0006】
【考案の実施態様】
本考案には、さまざまな態様があり得る。 代表例は、ボール、浮き輪、座ブ トンもしくはクッション、帽子もしくは笠、風船、またはメンコの形状を有する ものであって、狭い意味の玩具類のほか、各種のレジャー用品、レジャーランド で販売するグッズ、さらにはイベントを盛り上げたり宣伝したりするために配布 する景品類に至る種々のものが包含される。 従って、ここでいう「玩具」の語 は、そのような広い意味で用いられている。 玩具を構成する2枚のシートに加 え、他の構成部分があってもよいことは、いうまでもない。
【0007】 本考案が具現する玩具が既存の玩具の何に相当するか、また既存のものの範疇 に入らないとすれば既存の玩具の何に近いものであるかによって、その形状が異 なるとともに、2枚のシートの一方を剛体とし他方を柔軟なものとする組み合わ せと、2枚とも柔軟なものとする組み合わせとからの選択をする。 2枚とも柔 軟なものとする場合、その2枚とも透明であることが適切な場合が多い。
【0008】 使用する材料は任意に選択できるが、柔軟なシートとしてはプラスチックシー ト、とくに軟質のポリ塩化ビニルが、印刷適性およびヒートシールによる貼り合 わせや溶断が容易であることから、最適である。 シートには、透明性を失わせ ない限り、着色をしても差し支えないことはいうまでもない。 また、線状のパ ターンと重ねて、他の図柄を印刷することも可能である。
【0009】 一例として、図1および図2に、プラスチックシート製のクッションを示す。 このクッションは図1に示すような、太さも間隔も同じ同心円のパターン(1) を印刷した2枚の柔軟で透明なシート()を、それらの周縁でヒートシールに より貼り合わせて、図2に示すような断面をもつ中空のクッション()とし、 空気の吹き込み口(図示してない)をつけてある。 空気を吹き込んだ状態では 2枚のシートに印刷されたパターンが距離をもって存在し、パターンの中心を結 ぶ線から少しずれた位置から観察すると、図3に示すようなモアレ模様(2)が 見える。 このモアレ模様は立体感があり、観察する位置が変われば、模様も変 わる。 観察する位置が変化しないときでも、クッションに外力が加わり、2枚 のパターンの中心がずれたり、場所により距離が異なるようになったときにはや はりもモアレ模様が変化することは、容易に理解されるであろう。
【0010】 その他の例は、図4に断面を示す半球状のものがある。 これは、図5に示す ように2箇組み合わせて、ボールにすることができる。 図6に断面を示すもの は、メンコのように遊べる玩具である。 この他、図示してないが、魚や動物を 象った風船なども、空中に漂わせて、観察者に対する位置の変化により、立体的 なモアレ模様が変化するさまを楽しむことができて、面白い。
【0011】 幾何学的な線状のパターンは、さまざまな態様が可能であり、その組み合わせ も多種類あり得る。 たとえば、多数の並行な波形線、同心円、放射状の線およ び渦巻線であり、同種のものの組み合わせも、異種のものの組み合わせも可能で ある。 太さも間隔も同じ同心円のパターンを2枚、少しずらして重ねたときに 見えるモアレ模様がどのようであるかは、すでに図3に示した。 それ以外の実 例をいくつか示せば、図7の左側は、中心から外側に向かって太さと間隔が大き なる同心円のパターンであって、その2枚を少しずらして重ねると、右側に示す ようなモアレ模様が見える。 図8の左側は、中心から外側に向かって太さと間 隔が小さくなる同心円のパターンであって、その2枚を少しずらして重ねると、 右側に示すようなもモアレ模様が見える。 また、図9の左側は、円の中心から 半径方向に放射状に伸びる線のパターンであって、その2枚を少しずらして重ね たときは、右側に示すようなもモアレ模様が見える。
【0012】 一般に、モアレ模様は、2種のパターンが等間隔の並行線である最も単純なも のである場合、それらが、45°以内の角度で傾いた状態で重なり合うときにみ られる。 前述のように、平行線が直線であるときには、角度にして互いに1〜 6°の範囲で傾いて存在することが、最も好都合である。 図面を示した上記の 例においては、モアレ模様の現出する条件が、パターンの重なりのどこかで必ず 満たされている。
【0013】
【考案の作用効果】
本考案の玩具は、少なくとも一方の透明なシートに設けた線状のパターンと、 他方の透明または不透明なシートに設けた線状のパターンとが、ある距離をもっ て重なり合っているため、それらを通して立体的なモアレ模様をみることができ る。 このモアレ模様は、観察者と玩具との位置関係の変化に伴い、また玩具に 加わる外力がひきおこす2枚のシート上のパターンの重なり具合や距離の変化に 伴って変化してみえるから、バラエティに富んだモアレ模様を楽しむことができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の玩具の一例について、材料となる透
明で柔軟なプラスチックのシートと、その上に設けた線
状のパターンを示す平面図。
【図2】 図1のシートを重ねて製造したクッションの
断面図(線状のパターンは示してない)。
【図3】 図2のクッションに見えるモアレ模様。
【図4】 本考案の玩具の異なる態様について、構造を
示す断面図(線状のパターンは示してない)。
【図5】 図4の玩具を2個組み合わせて製造したボー
ルの側面図。
【図6】 本考案の玩具のさらに異なる態様について、
構造を示す断面図。
【図7】 線状のパターンとモアレ模様の、図1と別の
例を示す図であって、左側はパターン、右側はそれを2
枚少しずらして重ねたときに見えるモアレ模様。
【図8】 線状のパターンとモアレ模様の、図7と同様
であるが、さらに別の例を示す図。
【図9】 線状のパターンとモアレ模様の、図7と同様
であるが、なおも別の例を示す図。
【符号の説明】
1 同心円のパターン 2 モアレ模様 3 柔軟で透明なシート 4 中空のクッション

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が柔軟であり、少なくと
    も一方が透明である2枚のシートのそれぞれに、幾何学
    的な線状のパターンを設けたものを重ね合わせ、間に空
    間が存在する状態で2枚のシートの周縁を貼り合わせる
    ことにより密閉してなり、重ね合わせたパターンの間で
    立体的なモアレ模様を現出させるとともに、柔軟なシー
    トがそれに加わる外力に応じて変形することによりモア
    レ模様が変化するように構成した、立体的なモアレ模様
    を見せる玩具。
  2. 【請求項2】 2枚のシートがともに柔軟であり、かつ
    透明である請求項1の玩具。
  3. 【請求項3】 幾何学的な線状のパターンが、多数の同
    心円、放射状の線または渦巻線である請求項1の玩具。
  4. 【請求項4】 ボール、浮き輪、座ブトンもしくはクッ
    ション、帽子もしくは笠、風船、またはメンコの形状を
    有する請求項1の玩具。
JP1996008936U 1996-09-04 1996-09-04 立体的なモアレ模様を見せる玩具 Expired - Lifetime JP3035445U (ja)

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JP3035445U true JP3035445U (ja) 1997-03-18

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