JP3035175U - 立体グラフィック調模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品 - Google Patents

立体グラフィック調模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品

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JP3035175U JP1996009328U JP932896U JP3035175U JP 3035175 U JP3035175 U JP 3035175U JP 1996009328 U JP1996009328 U JP 1996009328U JP 932896 U JP932896 U JP 932896U JP 3035175 U JP3035175 U JP 3035175U
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達鋭 荒川
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株式会社ホリカワ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体感のある優れた色調模様を表現し得るよ
うにした眼鏡用多色プラスチック部品を提供すること。 【解決手段】 キャビティ内面適所に凹部を設けた金型
内に鱗片状顔料Lを有する透光性樹脂材料Rを充填して
該鱗片状顔料Lが配向したリーフィング状態M1とし同
時に前記凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング
状態M2を形成して成形品を得る工程と、前記凹部にて
突出形成された成形品の凸部を削除し削除面にて前記鱗
片状顔料の偏向したリーフィング状態を断面的に露呈さ
せ立体グラフィック調模様を現出する工程と、断面的に
露呈した削除面に対し染料Iを圧接して付着せしめ立体
グラフィック調模様に対応した模様に加色工程と、加色
された前記削除面を加熱して染料を該削除面の下に浸透
させる工程と、経ることにより製造されたことを特徴と
する立体グラフィック調模様を有する眼鏡用多色プラス
チック成形品。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、合成樹脂製の眼鏡フレーム等に好適な立体グラフィック調模様を有 する眼鏡用多色プラスチック部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、合成樹脂材料を用いた眼鏡フレーム等の外見を立体的な模様で装飾する 場合には、その眼鏡フレームを構成するプラスチック部品の表面にエンボス加工 を施し、或いはレーザ加工や切削加工によって彫刻を施す等の方法が一般に行わ れている。 これらの方法によって立体模様を表出した製品においては、凹凸部の谷間に脂 垢や塵埃等が付着して汚損し易く、外観的に見苦しくなるばかりかカビ等が発生 して衛生的に好ましくない。
【0003】 ところで、プラスチックタイルや合成樹脂シート(床材、壁面化粧材等)には 合成樹脂シート基材上に粒状又は有色樹脂片を散りばめ、更にその上から透明樹 脂シートをホットプレス法によって接着一体化させることで立体的な装飾模様を 表出するようにしたものが知られている。 これら従来方法では、チラシ模様のような形式しか表現することができないた めバラエティに乏しい上、製品としての形態もシート状又は板状のものしか量産 することができず、微細で精緻な模様が要求される眼鏡用の合成樹脂部品に適用 することが実質的に困難であった。
【0004】 そこで、本出願人は既に、ファッション性及びデザイン性が重視されている特 に眼鏡等の分野において、立体感のある模様を表現すべく特公平8−18377 号公報に記載されるような眼鏡フレームの合成樹脂化粧部品の製造方法を提案し ている。 この方法によれば、奥行き感のあるステレオグラフィック調模様を平面上に具 有する合成樹脂製眼鏡フレーム部品を効率的に製造することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述のステレオグラフィック調模様を有する合成樹脂製眼鏡フレー ム等のプラスチック部品において視覚性を更に改善するためのものである。 更に詳しくは、この種の合成樹脂部品に対する要望を満たすべく立体感のある 優れた色調模様を表現し得るようにした眼鏡用多色プラスチック部品を提供する ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかして、本考案者等は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、 グラフィック模様を有するプラスチック部品に独特の方法で加色することにより 、立体感に加えて優れた色調模様を表現し得ることを見出し、この知見に基づい て本考案を完成させたものである。
【0007】 すなわち、本考案は、(1)、キャビティ内面適所に凹部を設けた金型内に鱗 片状顔料を有する透光性樹脂材料を充填して該鱗片状顔料が配向したリーフィン グ状態とし、同時に前記凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形 成して成形品を得る工程と、前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し 、削除面にて前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を断面的に露呈させ立 体グラフィック調模様を現出する工程と、断面的に露呈した削除面に対し染料を 圧接して付着せしめ、立体グラフィック調模様に対応した模様に加色工程と、加 色された前記削除面を加熱して染料を該削除面の下に浸透させる工程と、を備え た立体グラフィック調模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品の製造方法に存 する。
【0008】 そして、(2)、キャビティ内面適所に凹部を設けた金型内に鱗片状顔料を有 する透光性樹脂材料を充填して該鱗片状顔料が配向したリーフィング状態とし、 同時に前記凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形成して成形品 を得る工程と、 前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削除面に て前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を断面的に露呈させ立体グラフィ ック調模様を現出する工程と、リーフィング状態が断面的に露呈された削除面を 平坦化する工程と、断面的に露呈した削除面に対し染料を圧接して付着せしめ、 立体グラフィック調模様に対応した模様に加色する工程と、加色された前記削除 面を加熱して染料を該削除面の下に浸透させる工程と、を備えた立体グラフィッ ク調模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品の製造方法に存する。
【0009】 そしてまた、(3)、キャビティ内面適所に凹部を設けた金型内に鱗片状顔料 を有する透光性樹脂材料を充填して該鱗片状顔料が配向したリーフィング状態と し、同時に前記凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形成して成 形品を得る工程と、前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削除面 にて前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を断面的に露呈させ立体グラフ ィック調模様を現出する工程と、リーフィング状態が断面的に露呈された削除面 を平坦化する工程と、断面的に露呈した削除面に対し染料を圧接して付着せしめ 、立体グラフィック調模様に対応した模様に加色する工程と、加色された前記削 除面を加熱して染料を該削除面の下に浸透させる工程と前記削除面の表面から残 余する染料を除去する工程と、を備えた立体グラフィック調模様を有する眼鏡用 多色プラスチック部品の製造方法存する。
【0010】 そしてまた、(4)、キャビティ内面適所に凹部を設けた金型内に鱗片状顔料 を有する透光性樹脂材料を充填して該鱗片状顔料が配向したリーフィング状態と し、同時に前記凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形成して成 形品を得る工程と、前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削除面 にて前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を断面的に露呈させ立体グラフ ィック調模様を現出する工程と、リーフィング状態が断面的に露呈された削除面 を平坦化する工程と、断面的に露呈した削除面に対し染料を圧接して付着せしめ 、立体グラフィック調模様に対応した模様に加色する工程と、加色された前記削 除面を加熱して染料を該削除面の下に浸透させる工程と、前記削除面の表面から 残余する染料を除去する工程と、前記成形品の表面に塗装を施す工程と、を備え た立体グラフィック調模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品の製造方法に存 する。
【0011】 そしてまた、(5)、前記削除面を平坦化する工程は、バレル研磨又はバフ研 磨により行われる上記(2)、(3)、又は(4)の立体グラフィック調模様を 有する眼鏡用多色プラスチック部品の製造方法に存する。
【0012】 そしてまた、(6)、前記残余する染料を除去する工程は、バレル研磨又はバ フ研磨、あるいは溶剤による除去により行われる上記(3)又は(4)の立体グ ラフィック調模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品の製造方法に存する。
【0013】 そしてまた、(7)、前記加色する工程では、該成形品を該成形品の形をした 凹部を有する受け台にて固定支持して行なう上記(1)乃至(4)のいずれか1 の立体グラフィック調模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品の製造方法に存 する。
【0014】 そしてまた、(8)、キャビティ内面適所に凹部を設けた金型内に鱗片状顔料 を有する透光性樹脂材料を充填して該鱗片状顔料が配向したリーフィング状態と し、同時に前記凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形成して成 形品を得る工程と、前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削除面 にて前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を断面的に露呈させ立体グラフ ィック調模様を現出する工程と、断面的に露呈した削除面に対しキャリヤを溶剤 とした染料を圧接して付着せしめ、立体グラフィック調模様に対応した模様に加 色工程と、加色された削除面下でキャリヤによる膨潤を促し染料を該削除面の下 に浸透させる工程と、を経ることにより製造された立体グラフィック調模様を有 する眼鏡用多色プラスチック部品に存する。
【0015】 そしてまた、(9)、キャビティ内面適所に凹部を設けた金型内に鱗片状顔料 を有する透光性樹脂材料を充填して該鱗片状顔料が配向したリーフィング状態と し、同時に前記凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形成して成 形品を得る工程と、前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削除面 にて前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を断面的に露呈させ立体グラフ ィック調模様を現出する工程と、リーフィング状態が断面的に露呈された削除面 を更に平坦化する工程と、断面的に露呈した削除面に対しキャリヤを溶剤とした 染料を圧接して付着せしめ、立体グラフィック調模様に対応した模様に加色工程 と、加色された削除面下でキャリヤによる膨潤を促し染料を該削除面の下に浸透 させる工程と、前記削除面の表面から残余する染料を除去する工程と、前記成形 品の表面に塗装を施す工程と、を経ることにより製造された立体グラフィック調 模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品に存する。
【0016】 そしてまた、(10)、透光性樹脂材料としてセルロースプロピオネート樹脂 を、且つキャリヤとしてシクロヘキサノンを使ったことを特徴とする立体グラフ ィック調模様を有する上記(8)又は(9)記載の眼鏡用多色プラスチック部品 に存する。
【0017】 本考案によれば、キャビティ面の凹部にてリーフィング状態を局部的に偏向さ せる。 この偏向したリーフィング状態の部分を断面的に露呈させることによりステレ オグラフィック模様を得ることができる。 そして、更に断面的に露呈させた面を加色して浸透することにより、立体感と 共に優れた色調模様が表現された眼鏡用のプラスチック部品が得られる。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、図1〜図8に基づき、先ず、本考案である立体グラフィック調模様を有 する眼鏡用多色プラスチック部品に関して、その製造方法としての好適な実施の 形態を説明する。 本考案の立体グラフィック調模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品は、こ のような製造方法により具体的に作られるものである。
【0019】 眼鏡用多色プラスチック部品の製造方法は、少なくとも、次の主要工程を含ん でいる。 即ち、 a)キャビティ内面適所に凹部を設けた金型内に鱗片状顔料を有する透光性樹脂 材料を充填して該鱗片状顔料が配向したリーフィング状態とし、同時に前記凹部 で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形成して成形品を得る工程(偏 向工程)。 b)前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削除面にて前記鱗片状 顔料の偏向したリーフィング状態を断面的に露呈させ立体グラフィック調模様を 現出させる工程(削除工程)。 c) 断面的に露呈した削除面に対し染料を圧接して付着せしめ、立体グラフィ ック調模様に対応した模様に加色する工程(加色工程)。 d)加色された前記削除面を加熱して染料を該削除面の下に浸透させる工程、又 は加色された削除面下でキャリヤによる膨潤を促し染料を該削除面の下に浸透さ せる工程(浸透工程)。
【0020】 次に、少なくとも上記主要工程を含む眼鏡用多色プラスチック部品の製造方法 を以下説明する。 ここで、図1は、この製造方法に使用する金型の基本的且つ代表的な構成例を 示している。 この金型は上型1及び下型2で成り、これら上下の金型1,2によりプラスチ ック部品を形成すべきキャビティが画定される。
【0021】 上型1のキャビティ内面には成形品の成形面において突出形成される凸部を成 形するための凹部3a,3b,3cが設けられている。 ここでは3つの凹部3a,3b,3cを設けている例で示したが、プラスチッ ク部品の表面に付される立体グラフィック調模様に対応して、この凹部は自由に 設定されるものである。 上型1及び下型2を図2のように閉型し、注入口Gから金型キャビティ内に合 成樹脂材料Rを注入し充填する。
【0022】 合成樹脂材料Rは、射出成形される樹脂であれば原則として採用できるが、例 えばアセチルセルロース、ポリカーボネート、ポリアクリル、ポリアミド、PE S(ポリエーテルサルフオン)、PAS(ポリアリルサルフオン)等が使用され る。 この合成樹脂材料Rは、例えば燐片状顔料Lを含む透光性樹脂材とし、上型1 の凹部3a,3b,3cにてこの鱗片状顔料Lの配向方向を偏向させるというも のである。
【0023】 鱗片状顔料Lとして、例えば酸化チタン被覆の雲母微片、金属箔粉等が採用さ れる。 このうち酸化チタン被覆の雲母微片は、いわゆるパール顔料といわれるもので 、立体グラフィック調模様には最適である。
【0024】 図2のように注入口Gから合成樹脂材料Rを注入すると、全体に配向したリー フィング状態M1が形成されるが、特に凹部3a,3b,3cにて局部的に合成 樹脂材料Rの流れ方が変化する。 これにより凹部3a,3b,3cにて鱗片状顔料Lの流れが偏って偏向したリ ーフィング状態M2が形成される(偏向工程)。
【0025】 図3は、鱗片状顔料Lの配向状態を見るため、金型の一部を拡大したもので、 偏向したリーフィング状態M2 の様子が明らかである。 次に、図4は、上記のように上下の金型1,2によって射出成形された成形品 10を示している。 この成形品10は、先述した金型の凹部3a,3b,3cに対応して、成形品 10の成形面から突出形成された凸部11a,11b,11cを備えている。 この凸部11a,11b,11cの内部には、上述した偏向したリーフィング 状態が形成されている。
【0026】 図5(a)及び(b)に示されるように、これらの凸部11a,11b,11 cを削除すると、この削除面11A,11B,11Cにて鱗片状顔料Lの偏向し たリーフィング状態M2 が断面となって表面に露呈する(削除工程)。 この削除面11A,11B,11Cは、鱗片状顔料Lの配向方向の変化によっ て他の部分とは微妙に違った複雑な反射特性を示す。 その結果、この削除面11A,11B,11Cには光学的な立体感のあるグラ フィック調模様が表現された状態となる。
【0027】 なお、偏向したリーフィング状態M2 の露呈後、この露呈した削除面11A, 11B,11Cは必ずしも、平均に平坦化されていないことが多い。 そのため削除面11A,11B,11Cを極力より平坦化し、後に正確な加色 がし易い状態とする。 この場合、磨くことにより平坦化するが、その方法としては、好適には、バレ ル研磨又はバフ研磨が行なわれる(平坦化工程)。 次に、成形品10の成形面に露呈している削除面に染料を圧接させて加色する (加色工程)。 この加色工程では好適には、パッドを使った印刷法が用いられる。
【0028】 図6(A)〜(E)は、製造方法に適用可能なパッドを使った印刷法を主要工 程順に示したものである。 先ず、図6(A)において凹版100上に所定の染料Iを滴下して流し込み、 余分な染料をドクターナイフ101等によって払拭する。 ここで、染料とは成形品、詳しくは成形品の削除面下の領域を着色(加色)す るもので、インク液(溶剤、樹脂バインダー等を含む)にして使用される。 染料としては、分散染料、直接染料、酸性染料、塩基性染料等が採用される。 本考案方法においては、削除面に現出した模様と一致する模様で凹版100上 に染料Iが施される。
【0029】 次に、図6(B)のように染料Iの上方から弾力性を有する例えばシリコン製 のパッド102を下降させ、凹版100に押し付ける。 再びパッド102を上昇させることで、図6(C)のように染料Iがパッド1 02の表面に転写される。 染料Iが転写されたパッド102は、次に、図6(D)のように被印刷物10 3(成形品10)の表面に所定圧で押し付けられる。 再びパッド102を上昇させることで、図6(E)のように染料Iが被印刷物 103に転写印刷される。 これにより被印刷物103としての成形品10の表面に既に形成されているグ ラフィック調模様に対して所望の色調で着色することができる。
【0030】 なお、採用されるパッド102の硬度は、40〜70程度が好ましい。 すなわち40以下では鮮明な印刷を行うことができず、また70を越えると成 形品10の曲面部に回り込み難くなって適正な転写な困難である。 この場合、成形品の削除面とパッド10面とのズレを無くし、シャープな模様 を付与できることが重要である。 そのため、転写印刷される際、成形品は、本考案においては、独特の受け部材 により固定支持される。 すなわち、この受け部材としては、成形品と同一の形をした凹部を有する受け 台104が使われ、この受け台104の凹部に成形品を嵌め込んで固定支持する ものである。
【0031】 従って、成形品は、確実に位置決めされることができ、削除面に既に形成され ているグラフィック調模様に対して正確に色調模様を転写することができる。 成形品は、プラスチック材が殆どであるので、傷が付き易く、そのため受け台 104は、軟質の樹脂材、例えば、パテ状シリコン或いはパテ状エポキシ等の2 液硬化型樹脂によって作られたものが採用される。 このように成形品10の偏向したリーフィング状態の削除面に現出したステレ オグラフィック模様に対応した加色を行なうことにより、立体感と共に優れた色 調模様が表現されたプラスチック部品が得られる。 この後、加色されて色調ステレオグラフィック模様が出た削除面を加熱して染 料を該削除面の下にゆっくりと浸透させる(浸透工程)。
【0032】 この時の温度は、染料の浸透性の観点から、80〜120℃の範囲が採用され 、80℃以下では染料の浸透が十分でなく、また120℃以上では、成形品の表 面を変成させることがある。 また、加熱時間は、温度にもよるが、20分〜70分が採用され、20分以下 では浸透が浅いので耐蝕性が悪く、また70分以上では過度な横方向の浸透拡散 が進み模様ボケが生じる。
【0033】 ところで、削除面下への染料の浸透は、上記の如く加熱により行う他に、加色 のための染料としていわゆるキャリヤを溶剤とする染料を採用して行う方法があ る。 この方法によれば、キャリヤが、成形品材料の膨潤を促し染料の浸透拡散 を高めるため染料の吸収速度を十分に上げることができる。 従って、染料としてキャリヤを溶剤とする染料を使用した場合、加色工程によ り削除面に圧接付着された染料は、その加色工程の後、常温で十数分間程度(例 えば、15分間)放置すればよい。 わざわざ加熱することはなく、このように放置することにより、削除面下にお いてキャリヤによる膨潤が促され浸透拡散が高まる。 ここで使用されるキャリヤとしては、材質に最適なものが選ばれるが、例えば 、成形品の材質をセルロースプロピオネート樹脂とした場合、キャリヤは、シク ロヘキサノンが好適である。
【0034】 因みに、他の材料に使用されるキャリヤとして、メチルセロソルブ,エチルセ ロソルブ等のセロソルブ系,メチルセロソルブアセテート,エチルセロソルブア セテート等のセロソルブアセテート系等があり、材質により使い分けて使用する と良い。 この染料を浸透させた後、次に、依然として削除面に残っているバインダー等 を含む染料の除去が行なわれる(染料等除去工程)。
【0035】 この除去処理は、次に塗装を確実に行なうための前処理であり、具体的には、 バレル研磨又はバフ研磨により遂行され、また、物によっては、溶剤による除去 処理も可能である。 成形品の表面からバインダー、染料等が除去された後、削除面を含む成形品の 表面全体に塗装が施される(塗装工程)。
【0036】 このような塗装は、削除面に現出されたカラーの立体グラフィック模様が、ぼ けないような塗装、主として透明塗装が採用される。 以上のような工程を経て、立体グラフィック調模様を有する多色プラスチック 部品が製造される。
【0037】 図7は、成形品(眼鏡のテンプル)の製造の処理変化を示したものである。 1、(a)は、偏向工程を経て得られた成形品を示し、(b)はbーb断面で ある。 2、(c)は、削除工程を経て得られた成形品を示し、(d)はdーd断面で ある。 3、(e)は、加色工程を経て得られた成形品を示し、(f)はfーf断面で ある。 4、(g)は、浸透工程を経て得られた成形品を示し、(h)はfーf断面で ある。
【0038】 ここで、本考案である立体グラフィック調模様を有する眼鏡用多色プラスチッ ク部品は、少なくとも偏向工程、削除工程、加色工程、浸透工程の4工程を経る ことにより製造されるが、削除工程の後に行なう平坦化工程、浸透工程の後に行 なう染料等の除去工程、染料等の除去工程の後に行なう塗装工程は、選択的に付 加することができる。 これらのそれぞれの工程を上記主要なる4工程に付加することで、より高品質 な立体グラフィック調模様を有する多色プラスチック部品が製造されることにな る。
【0039】
【実施例】
次に、上述した本考案の実施形態における具体的な実施例を説明する。 〔実施例1〕 成形品の材料として合 樹脂材料Rである透明ナイロン樹脂を使い、また該透 明ナイロン樹脂にブレンドする鱗片状顔料Lとしての酸化チタンコーティングマ イカ(大きさ<0.02mm;パール顔料の一種)を採用する。 透明ナイロン樹脂に対する酸化チタンコーティングマイカの含有率は、0.5 重量%とした。
【0040】 そして所定の成形用金型(図1参照)により樹脂温度230℃にて成形品10 としての眼鏡フレーム用プラスチック部品を射出成形する。 この成形品の成形面から突出形成された凸部(高さ0.4mm)を、フライス 盤を使って切削削除する。 その後、更に2ステージのバレル研磨(荒、中)によって表面を磨き光沢出し を行った。
【0041】 次に、成形品の成形面に露呈している削除面の模様と一致する模様で加色を行 なう。 この工程には、前述したパッド印刷法を適用する。 具体的には、図9に示したように、染料を含有するインキイエローI(帝国イ ンキ(株)製セリコールインキ)を、削除面に既に現出している模様と一致する 模様の凹版100上に流し込んで、余分なインキをドクターナイフ101によっ て払拭する。 その後、パッド102にインキを付着させ、更に、そのパッド102のインキ Iを受け具104に支持固定されている成形品に所定圧で押し付け圧接させる( 図10参照)。
【0042】 成形品10に含浸インキを転写印刷した後、好適には樹脂温度180℃で40 分間程度焼付によりインキの浸透を行なった。 これによりインキは、成形品の削除面の下に浸透される。 この焼付後、成形品10表面に残る余分なインキをバレル研磨により除去清掃 した。 更に2液硬化型ウレタン塗料によってコーティングした。
【0043】 なお、このコーティング時の焼付温度は50℃で2時間程度行った。 この実施例においては、パール顔料を含んでいるので、削除面がキラキラした 絹のような光沢が出て立体感に優れたグラフィック調模様が得られた。 そして、その削除面にインキで加色を施した後は、その絹のような光沢に色が 載ることによって、更に浮き出た模様となり立体感が増大し独特の優れた色調模 様Jを表現することができた(図8参照)。
【0044】 〔実施例2〕 成形品の材料として繊維素系樹脂のアセチルセルロースを使い、また該アセチ ルセルロースにブレンドする鱗片状顔料Lとしてアルミ箔粉とブラック顔料(三 菱金属(株)製、商品名「耐熱ブラック」)を採用した。 アセチルセルロースに対する含有率は、アルミ箔粉が0.05重量%、またブラ ック顔料が0.01重量%とした。
【0045】 そして成形用金型により樹脂温度180℃にて成形品10としての眼鏡フレー ム用プラスチック部品を射出成形した。 この成形品の成形面から突出形成された凸部(高さ0.4mm)をフライス盤 を使って切削削除した。 その後、3ステージのバレル研磨(荒、中、微小)によって表面を磨き光沢出 しを行った。 更に、実施例1と同様なパッド印刷法により加色及び浸透処理を行った。 その結果、1色の優れたシュープなステレオグラフィック模様が得られた。
【0046】 〔実施例3〕 成形品の材料として透明ナイロン樹脂を使い、また該透明ナイロン樹脂にブレ ンドする鱗片状顔料Lとして酸化チタンコーティングマイカ(大きさ<0.02 mm;別名パール顔料と称する)を採用した。 透明ナイロン樹脂に対する酸化チタンコーティングマイカの含有率は、0.5 重量%とした。 そして成形用金型により樹脂温度190℃にて成形品10としての眼鏡フレー ム用プラスチック部品を射出成形した。 この成形品の成形面から突出形成された凸部(高さ0.5mm)をフライス盤 を使って切削削除した。
【0047】 その後、染料を含有する転写インキレッドI(帝国インキ(株)製セリコール インキ)をパッド印刷を使って印刷した。 更に転写インキレッドブルーI(帝国インキ(株)製セリコールインキ)を重 ねて印刷した。 その後、温度80℃で20分間程度焼付を行った。 この焼付後、成形品10表面に残るインキバインダを溶剤であるアルコールを 使って払拭清掃した。 その結果、キラついた2色の優れたシャープなステレオグラフィック模様が得 られた。
【0048】 なお、この実施例において、パット印刷の代わりにシルク印刷法によって成形 品に印刷することも行なった。 このシルク印刷法の場合、染料を含有する転写インキレッドI(帝国インキ( 株)製セリコールインキ)を紙上に印刷した。 眼鏡フレーム用プラスチック部品の成形面から突出形成された凸部(高さ0. 5mm)をフライス盤により切削削除後、前記紙上にシルク印刷された転写イン キレッドを成形面に圧着させた状態で、温度100℃にて10分間程度焼付を行 った。 その結果、同様に2色のステレオグラフィック模様が得られた。
【0049】 〔実施例4〕 成形品の材料として合成樹脂材料Rであるセルロースプロピオネート樹脂を使 い、また該セルロースプロピオネート樹脂にブレンドする鱗片状顔料Lとしての 酸化チタンコーティングマイカ(大きさ<0.02mm;パール顔料の一種)を 採用する。 セルロースプロピオネート樹脂に対する酸化チタンコーティングマイカの含有 率は、0.5重量%とした。
【0050】 そして所定の成形用金型(図1参照)により樹脂温度200℃にて成形品10 としての眼鏡フレーム用プラスチック部品を射出成形する。 この成形品の成形面から突出形成された凸部(高さ0.4mm)を、フライス 盤を使って切削削除する。 その後、更に2ステージのバレル研磨(荒、中)によって表面を磨き光沢出し を行った。
【0051】 次に、成形品の成形面に露呈している削除面の模様と一致する模様で加色を行 なう。 この工程には、前述したパッド印刷法を適用する。 具体的には、図9に示したように、染料を含有するインキイエローI(帝国イ ンキ(株)製セリコールインキ)を削除面に既に現出している模様と一致する模 様の凹版100上に流し込み、余分なインキをドクターナイフ101によって払 拭する。
【0052】 その後、パッド102にインキを付着させ、更に、そのパッド102のインキ を受け具104に支持固定されている成形品に所定圧で押し付け圧接させる(図 10参照)。 成形品10に含浸インキを転写印刷した後、焼入れは行わず、室温(常温)に て5〜6分程度放置しておく。 この常温で待ち時間を得ることにより、加色された削除面下でキャリヤによる 膨潤が促され含浸インキが該削除面の下に浸透される。
【0053】 この焼付後、成形品10表面に残る余分なインキをバレル研磨により除去清掃 した。 更に2液硬化型ウレタン塗料によってコーティングした。 その結果、成形品の削除面にキラキラした絹のような光沢が出て立体感に優れ たグラフィック調模様が得られた。
【0054】 以上、本考案を説明してきたが、本考案は実施形態や実施例にのみ限定される ものではなく、その本質から逸脱しない範囲で、他の色々な変形が可能であるこ とは言うまでもない。 例えば、上述の実施形態において、特に眼鏡フレーム用プラスチック部品を製 造する場合を説明したが、本考案はこの種のあらゆるプラスチック部品に対して 有効に適用することができる。
【0055】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、この種の合成樹脂部品において立体感の ある優れた色調模様を表現することができる。 従って、立体グラフィック調模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品を実現 することで、ファッション性及びデザイン性等の要請に有効に対応することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案に使用する成形用金型の例を示
す断面図である。
【図2】図2は、本考案の実施形態における金型内のリ
ーフィング状態を示す断面図である。
【図3】図3は、本考案の実施形態における金型内での
リーフィング状態を示す拡大断面図である。
【図4】図4は、本考案の実施形態において成形された
成形品の外観斜視図である。
【図5】図5は、本考案の実施形態における成形品の削
除面を示し、(a)は外観斜視図を、(b)は側面図を
示す。
【図6】図6は、本考案の実施形態におけるパッド印刷
法を工程順に示す図である。
【図7】図7は、成形品(眼鏡のテンプル)の製造の処
理変化を示したものである。
【図8】図8は、本考案の実施の形態において製造され
た眼鏡用テンプルを示す。
【図9】図9は、本考案に係る実施例のパッド印刷法に
おいて、印刷工程の一部を示す図である。
【図10】図10は、本考案に係る実施例のパッド印刷
法において、印刷工程の一部を示す図である。
【符号の説明】
1…上型 2…下型 3a,3b,3c…凹部 10…成形品 11a,11b,11c…凸部 11A,11B,11C…削除面 100…凹版 101…ドクターナイフ 102…パッド 103…被印刷物 G…注入口 I…染料(インキ) J…色調模様 L…鱗片状顔料 M1…リーフィング状態 M2…偏向したリーフィング状態 R…合成樹脂材料

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ内面適所に凹部を設けた金型
    内に鱗片状顔料を有する透光性樹脂材料を充填して該鱗
    片状顔料が配向したリーフィング状態とし、同時に前記
    凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形
    成して成形品を得る工程と、 前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削
    除面にて前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を
    断面的に露呈させ立体グラフィック調模様を現出する工
    程と、 断面的に露呈した削除面に対し染料を圧接して付着せし
    め、立体グラフィック調模様に対応した模様に加色工程
    と、 加色された前記削除面を加熱して染料を該削除面の下に
    浸透させる工程と、を経ることにより製造されたことを
    特徴とする立体グラフィック調模様を有する眼鏡用多色
    プラスチック部品。
  2. 【請求項2】 キャビティ内面適所に凹部を設けた金型
    内に鱗片状顔料を有する透光性樹脂材料を充填して該鱗
    片状顔料が配向したリーフィング状態とし、同時に前記
    凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形
    成して成形品を得る工程と、 前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削
    除面にて前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を
    断面的に露呈させ立体グラフィック調模様を現出する工
    程と、 リーフィング状態が断面的に露呈された削除面を更に平
    坦化する工程と、 断面的に露呈した削除面に対し染料を圧接して付着せし
    め、立体グラフィック調模様に対応した模様に加色する
    工程と、 加色された前記削除面を加熱して染料を該削除面の下に
    浸透させる工程と、を経ることにより製造されたことを
    特徴とする立体グラフィック調模様を有する眼鏡用多色
    プラスチック部品。
  3. 【請求項3】 キャビティ内面適所に凹部を設けた金型
    内に鱗片状顔料を有する透光性樹脂材料を充填して該鱗
    片状顔料が配向したリーフィング状態とし、同時に前記
    凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形
    成して成形品を得る工程と、 前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削
    除面にて前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を
    断面的に露呈させ立体グラフィック調模様を現出する工
    程と、 リーフィング状態が断面的に露呈された削除面を更に平
    坦化する工程と、 断面的に露呈した削除面に対し染料を圧接して付着せし
    め、立体グラフィック調模様に対応した模様に加色する
    工程と、 加色された前記削除面を加熱して染料を該削除面の下に
    浸透させる工程と、 前記削除面の表面から残余する染料を除去する工程と、 を経ることにより製造されたことを特徴とする立体グラ
    フィック調模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品。
  4. 【請求項4】 キャビティ内面適所に凹部を設けた金型
    内に鱗片状顔料を有する透光性樹脂材料を充填して該鱗
    片状顔料が配向したリーフィング状態とし、同時に前記
    凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形
    成して成形品を得る工程と、 前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削
    除面にて前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を
    断面的に露呈させ立体グラフィック調模様を現出する工
    程と、 リーフィング状態が断面的に露呈された削除面を更に平
    坦化する工程と断面的に露呈した削除面に対し染料を圧
    接して付着せしめ、立体グラフィック調模様に対応した
    模様に加色する工程と、 加色された前記削除面を加熱して染料を該削除面の下に
    浸透させる工程と、 前記削除面の表面から残余する染料を除去する工程と、 前記成形品の表面に塗装を施す工程と、 を経ることにより製造されたことを特徴とする立体グラ
    フィック調模様を有する眼鏡用多色プラスチック部品。
  5. 【請求項5】 前記削除面を平坦化する工程は、バレル
    研磨又はバフ研磨により行われることを特徴とする請求
    項2、3、又は4記載の立体グラフィック調模様を有す
    ることを特徴とする眼鏡用多色プラスチック部品。
  6. 【請求項6】 前記残余する染料を除去する工程は、バ
    レル研磨又はバフ研磨、あるいは溶剤による除去により
    行われることを特徴とする請求項3又は4記載の立体グ
    ラフィック調模様を有することを特徴とする眼鏡用多色
    プラスチック部品。
  7. 【請求項7】 前記加色する工程では、該成形品を該成
    形品の形をした凹部を有する受け台にて固定支持して行
    なうこと特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載
    の立体グラフィック調模様を有することを特徴とする眼
    鏡用多色プラスチック部品。
  8. 【請求項8】 キャビティ内面適所に凹部を設けた金型
    内に鱗片状顔料を有する透光性樹脂材料を充填して該鱗
    片状顔料が配向したリーフィング状態とし、同時に前記
    凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形
    成して成形品を得る工程と、 前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削
    除面にて前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を
    断面的に露呈させ立体グラフィック調模様を現出する工
    程と、 断面的に露呈した削除面に対しキャリヤを溶剤とした染
    料を圧接して付着せしめ、立体グラフィック調模様に対
    応した模様に加色工程と、 加色された削除面下でキャリヤによる膨潤を促し染料を
    該削除面の下に浸透させる工程と、 を経ることにより製造された立体グラフィック調模様を
    有することを特徴とする眼鏡用多色プラスチック部品。
  9. 【請求項9】 キャビティ内面適所に凹部を設けた金型
    内に鱗片状顔料を有する透光性樹脂材料を充填して該鱗
    片状顔料が配向したリーフィング状態とし、同時に前記
    凹部で前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を形
    成して成形品を得る工程と、 前記凹部にて突出形成された成形品の凸部を削除し、削
    除面にて前記鱗片状顔料の偏向したリーフィング状態を
    断面的に露呈させ立体グラフィック調模様を現出する工
    程と、 リーフィング状態が断面的に露呈された削除面を更に平
    坦化する工程と、 断面的に露呈した削除面に対しキャリヤを溶剤とした染
    料を圧接して付着せしめ、立体グラフィック調模様に対
    応した模様に加色工程と、 加色された削除面下でキャリヤによる膨潤を促し染料を
    該削除面の下に浸透させる工程と、 前記削除面の表面から残余する染料を除去する工程と、 前記成形品の表面に塗装を施す工程と、を経ることによ
    り製造された立体グラフィック調模様を有することを特
    徴とする眼鏡用多色プラスチック部品。
  10. 【請求項10】 透光性樹脂材料としてセルロースプロ
    ピオネート樹脂を、且つキャリヤとしてシクロヘキサノ
    ンを使ったことを特徴とする立体グラフィック調模様を
    有することを特徴とする請求項8又は9記載の眼鏡用多
    色プラスチック部品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053561U (ja) * 1991-06-26 1993-01-19 日本発条株式会社 ロツクヒンジ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH053561U (ja) * 1991-06-26 1993-01-19 日本発条株式会社 ロツクヒンジ

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