JP3035175B2 - 位置検出装置およびプレス成形装置 - Google Patents

位置検出装置およびプレス成形装置

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JP3035175B2
JP3035175B2 JP6274894A JP27489494A JP3035175B2 JP 3035175 B2 JP3035175 B2 JP 3035175B2 JP 6274894 A JP6274894 A JP 6274894A JP 27489494 A JP27489494 A JP 27489494A JP 3035175 B2 JP3035175 B2 JP 3035175B2
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富康 松浦
計二 宮地
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の距離情報を同時
に得る位置検出装置およびこの位置検出装置を搭載した
プレス成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレス成形装置においては、例え
ば棒状鋼材からボルト素材やリベットを成形するものが
知られている。この種のプレス成形装置においては、固
定ベースに設けられた固定金型と、可動ベース(縦型プ
レスではボルスタ、横型プレスではラムと呼ばれる)に
設けられこの可動ベースの移動により前記固定金型とで
素形材または被成形物をプレス成形する可動金型とを備
えている。この場合、可動金型は、可動ベースに対し位
置調整可能に設けられており、その位置調整により、固
定金型に対する可動金型の位置を調整し得るようになっ
ている。
【0003】しかして、従来において可動金型を固定金
型に対して位置合わせ(例えば芯合わせ)する場合、作
業者が、固定金型に対する可動金型のずれ量を目視ある
いは計器によって判定し、この判定されたずれ量を補正
すべく、可動金型を、位置調整手段を操作して手作業に
て適宜動かすようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の場合、可動金型を動かして位置調整するときにその
調整距離が分かりずらく、位置調整に手間がかかる。特
に、位置調整する場合には、X軸方向およびY軸方向へ
の距離調整が必要である。
【0005】これを解決するために、従前から供されて
いる距離センサを用いることが考えられるが、この場
合、可動金型のX軸方向への調整距離を測定する距離セ
ンサと、可動金型のY軸方向への調整距離を測定する距
離センサとが必要となり、センサ個数が多いという不具
合がある。また、センサ取り付け箇所も2か所必要で、
さらに、電気配線の引き回しも面倒である。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、一つで異なる方向の距離情報を得る
ことができてプレス成形装置等の機器への取り付けスペ
ースを小さくできると共に電気配線が簡単となる位置検
出装置を提供すると共に、この位置検出装置を搭載する
ことで可動金型の位置調整が容易となると共に位置検出
装置の取り付けスペースを小さくできるプレス成形装置
を提供するにある。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のプレス
成形装置は、固定ベースに設けられた固定金型と、可動
ベースに位置調整可能に取り付けられ前記固定金型とで
素形材または被成形物をプレス成形する可動金型と、基
体を有すると共に、この基体に、第1の距離検出手段
と、この第1の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向
く第2の距離検出手段とを設けてなる位置検出装置と、
を備え、前記基体を前記可動ベースに設け、前記第1の
距離検出手段と第2の距離検出手段とで、前記可動金型
の二次元位置を検出するようにしたところに特徴を有す
る。
【0011】請求項2の発明のプレス成形装置は、固定
ベースに設けられた固定金型と、可動ベースに位置調整
可能に取り付けられ前記固定金型とで素形材または被成
形物をプレス成形する可動金型と、基体を有すると共
に、この基体に、第1の距離検出手段と、この第1の距
離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第2の距離検出
手段と、これら第1および第2の距離検出手段とほぼ直
角をなす方向を向く第3の距離検出手段とを設けてなる
位置検出装置と、を備え、前記基体を前記可動ベースに
設け、前記第1の距離検出手段と第2の距離検出手段と
第3の距離検出手段とで、前記可動金型の三次元位置を
検出するようにしたところに特徴を有する。
【0012】請求項3の発明のプレス成形装置は、固定
ベースに設けられた固定金型と、前記可動ベースに設け
られこの可動ベースの移動により前記固定金型とで素形
材または被成形物をプレス成形する可動金型と、前記可
動ベースに設けられこの可動ベースの移動方向と直交す
る方向に前記可動金型を位置調整するX・Y方向位置調
整部材と、基体を有すると共に、この基体に、第1の距
離検出手段と、この第1の距離検出手段とほぼ直角をな
す方向を向く第2の距離検出手段とを設けてなる位置検
出装置と、を備え、前記可動ベースおよび前記X・Y方
向位置調整部材のうちの一方に、前記基体を設け、他方
に、前記第1の距離検出手段と第2の距離検出手段とが
挿入される穴部を形成し、これら第1および第2の距離
検出手段によりこの穴部の対向内面との離間距離を測定
して可動金型の二次元位置を検出するようにしたところ
に特徴を有する。
【0013】請求項4の発明のプレス成形装置は、固定
ベースに設けられた固定金型と、前記可動ベースに設け
られこの可動ベースの移動により前記固定金型とで素形
材または被成形物をプレス成形する可動金型と、前記可
動ベースに設けられこの可動ベースの移動方向と直交す
る方向に前記可動金型を位置調整するX・Y方向位置調
整部材と、前記可動ベースに設けられこの可動ベースの
移動方向に前記可動金型を位置調整するZ方向位置調整
部材と、基体を有すると共に、この基体に、第1の距離
検出手段と、この第1の距離検出手段とほぼ直角をなす
方向を向く第2の距離検出手段と、これら第1および第
2の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第3の距
離検出手段とを設けてなる位置検出装置と、を備え、前
記可動ベースおよび前記X・Y方向位置調整部材のうち
の一方に、前記基体を設け、他方に、前記第1の距離検
出手段および第2の距離検出手段が挿入される穴部を形
成し、これら第1および第2の距離検出手段によりこの
穴部の対向内面との離間距離を測定し、前記第3の距離
検出手段を前記Z方向位置調整部材と対向させて該Z方
向位置調整部材との離間距離を測定することにより可動
金型の固定金型に対する三次元位置を検出するようにし
たところに特徴を有する。
【0014】請求項5の発明の位置検出装置は、矩形棒
状をなす基体と、この基体の異なる面に設けられて異な
る方向に向く複数の距離検出手段と、前記基体のいずれ
かの面の向きと同一向きとなる平坦面をなすように形成
されて該基体の向きを規制する規制部と、取付対象物に
対する取付面がこの規制部とほぼ直角の関係にあり該規
制部による規制状態で基体を取付対象物に着脱可能に取
付ける取付手段とを備えてなるところに特徴を有する。
【0015】請求項6の発明の位置検出装置は、矩形棒
状をなす基体と、この基体の一つの面に設けられた第1
の距離検出手段と、前記基体において前記一つの面とほ
ぼ直角の関係にある別の面に設けられて前記第1の距離
検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第2の距離検出手
段と、前記基体のいずれかの面の向きと同一向きとなる
平坦面をなすように形成されて該基体の向きを規制する
規制部と、取付対象物に対する取付面がこの規制部とほ
ぼ直角の関係にあり該規制部による規制状態で基体を取
付対象物に着脱可能に取付ける取付手段とを備えてなる
ところに特徴を有する。
【0016】請求項7の発明の位置検出装置は、矩形棒
状をなす基体と、この基体の一つの面に設けられた第1
の距離検出手段と、前記基体において前記一つの面とほ
ぼ直角の関係にある別の面に設けられて前記第1の距離
検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第2の距離検出手
段と、前記基体においてこれら第1および第2の距離検
出手段が存在する面とほぼ直角の関係にあるさらなる別
の面に設けられてこれら第1および第2の距離検出手段
とほぼ直角をなす方向を向く第3の距離検出手段と、前
記基体のいずれかの面の向きと同一向きとなる平坦面を
なすように形成されて該基体の向きを規制する規制部
と、取付対象物に対する取付面がこの規制部とほぼ直角
の関係にあり該規制部による規制状態で基体を取付対象
物に着脱可能に取付ける取付手段とを備えてなるところ
に特徴を有する。
【0017】請求項8の発明の位置検出装置は、請求項
5ないし7のいずれかの発明において、各距離検出手段
による検出情報を表示する表示手段を設けたところに特
徴を有する。
【0018】請求項9の発明の位置検出装置は、請求項
5ないし7のいずれかの発明において、取付手段がマグ
ネットから構成されているところに特徴を有する。
【0019】
【0020】
【作用】
【0021】
【0022】
【0023】請求項1の発明においては、基体を有する
と共に、この基体に、第1の距離検出手段と、この第1
の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第2の距離
検出手段とを設けてなる位置検出装置を備え、この位置
検出装置の基体を、ベースに設け、第1の距離検出手段
と第2の距離検出手段とで、可動金型の二次元位置を検
出するようにしているから、可動金型を固定金型に対し
て容易に二次元での位置調整ができるようになると共
に、位置検出装置が一つですむから、その取り付けスペ
ースも小さくてすむようになる。
【0024】請求項2の発明においては、基体を有する
と共に、この基体に、第1の距離検出手段と、この第1
の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第2の距離
検出手段と、これら第1および第2の距離検出手段とほ
ぼ直角をなす方向を向く第3の距離検出手段とを設けて
なる位置検出装置を備え、この位置検出装置の基体を可
動ベースに設け、第1の距離検出手段と第2の距離検出
手段と第3の距離検出手段とで、可動金型の三次元位置
を検出するようにしているから、可動金型を固定金型に
対して容易に三次元の位置調整ができるようになると共
に、位置検出装置が一つですむから、その取り付けスペ
ースも小さくてすむようになる。
【0025】請求項3の発明においては、基体を有する
と共に、この基体に、第1の距離検出手段と、この第1
の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第2の距離
検出手段とを設けてなる位置検出装置を備え、可動ベー
スおよびX・Y方向位置調整部材のうちの一方に、基体
を設け、他方に、第1の距離検出手段と第2の距離検出
手段とが挿入される穴部を形成し、これら第1および第
2の距離検出手段によりこの穴部の対向内面との離間距
離を測定して可動金型の二次元位置を検出するようにし
ているから、一つの穴部の対向内面との離間距離を測定
するだけで、二次元位置情報と同時に得ることができ、
可動金型を固定金型に対して容易に二次元の位置調整が
できるようになると共に、位置検出装置が一つですむか
ら、その取り付けスペースも小さくてすむようになる。
【0026】請求項4の発明においては、基体を有する
と共に、この基体に、第1の距離検出手段と、この第1
の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第2の距離
検出手段と、これら第1および第2の距離検出手段とほ
ぼ直角をなす方向を向く第3の距離検出手段とを設けて
なる位置検出装置を備え、可動ベースおよびX・Y方向
位置調整部材のうちの一方に、基体を設け、他方に、第
1の距離検出手段および第2の距離検出手段が挿入され
る穴部を形成し、これら第1および第2の距離検出手段
によりこの穴部の対向内面との離間距離を測定するよう
にしているから、一つの穴部の対向内面との離間距離を
測定するだけで、二次元位置情報と同時に得ることがで
き、しかも、第3の距離検出手段をZ方向位置調整部材
と対向させて該Z方向位置調整部材との離間距離を測定
するようにしているから、可動金型を固定金型に対して
容易に三次元の位置調整ができるようになり、また、位
置検出装置が一つですむから、その取り付けスペースも
小さくてすむようになる。
【0027】請求項5の発明においては、基体に異なる
方向に向くように複数の距離検出手段を設けているか
ら、一つで異なる方向の距離情報を得ることが可能とな
り、また、この基体が取付手段により取付対象物に着脱
可能に取り付けられるから、測定対象が複数あるような
場合に、各測定対象に対応する取付対象物に対してこの
基体を付け替えることができるようになり、よって、一
つの位置検出装置により、複数の測定対象を測定できる
ようになる。また、測定不要時には、この位置検出装置
は取り外しておけば良いので、この位置検出装置が邪魔
になることもない。従って、この位置検出装置が電源線
や信号線等のケーブルを有するような場合に、このケー
ブルの配線に苦慮することもなければ断線の虞もない。
さらには、前記基体のいずれかの面の向きと同一向きと
なる平坦面をなすように形成されて該基体の向きを規制
する規制部を設け、前記取付手段を、取付対象物に対す
る取付面がこの規制部とほぼ直角の関係にあり該規制部
による規制状態で基体を取付対象物に取付ける構成とし
たから、基体を向きを所定向きに誤差なく取付けること
ができるようになる。
【0028】請求項6の発明においては、基体に、第1
の距離検出手段と、この第1の距離検出手段とほぼ直角
をなす方向を向く第2の距離検出手段とを設けているか
ら、一つでX軸方向距離およびY軸方向距離を測定でき
るようになって、二次元位置情報を得ることができるよ
うになり、また、この基体が取付手段により取付対象物
に着脱可能に取り付けられるから、測定対象が複数ある
ような場合に、各測定対象に対応する取付対象物に対し
てこの基体を付け替えることができるようになり、よっ
て、一つの位置検出装置により、複数の測定対象を測定
できるようになる。また、測定不要時には、この位置検
出装置は取り外しておけば良いので、この位置検出装置
が邪魔になることもない。従って、この位置検出装置が
電源線や信号線等のケーブルを有するような場合に、こ
のケーブルの配線に苦慮することもなければ断線の虞も
ない。さらには、基体のいずれかの面の向きと同一向き
となる平坦面をなすように形成されて該基体の向きを規
制する規制部を設け、取付手段を、取付対象物に対する
取付面がこの規制部とほぼ直角の関係にあり該規制部に
よる規制状態で基体を取付対象物に取付ける構成とした
から、基体を向きを所定向きに誤差なく取付けることが
できるようになる。
【0029】請求項7の発明においては、基体に、第1
の距離検出手段と、この第1の距離検出手段とほぼ直角
をなす方向を向く第2の距離検出手段と、これら第1お
よび第2の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第
3の距離検出手段とを設けているから、一つでX軸方向
距離およびY軸方向距離並びにZ軸方向距離を測定でき
るようになって、三次元位置情報を得ることができるよ
うになり、また、この基体が取付手段により取付対象物
に着脱可能に取り付けられるから、測定対象が複数ある
ような場合に、各測定対象に対応する取付対象物に対し
てこの基体を付け替えることができるようになり、よっ
て、一つの位置検出装置により、複数の測定対象を測定
できるようになる。また、測定不要時には、この位置検
出装置は取り外しておけば良いので、この位置検出装置
が邪魔になることもない。従って、この位置検出装置が
電源線や信号線等のケーブルを有するような場合に、こ
のケーブルの配線に苦慮することもなければ断線の虞も
ない。さらには、基体のいずれかの面の向きと同一向き
となる平坦面をなすように形成されて該基体の向きを規
制する規制部を設け、取付手段を、取付対象物に対する
取付面がこの規制部とほぼ直角の関係にあり該規制部に
よる規制状態で基体を取付対象物に取付ける構成とした
から、基体を向きを所定向きに誤差なく取付けることが
できるようになる。
【0030】請求項8の発明においては、表示手段によ
り複数の距離検出手段による検出情報を表示するから、
その表示された検出情報をもとに被測定対象の位置調整
を図ることが可能となる。すなわち、一つの位置検出装
置により、複数の測定対象を測定し得ると共に位置調整
も可能となる。
【0031】請求項9の発明においては、取付手段をマ
グネットから構成しているから、取付対象物が磁性体で
ある場合に基体の取り付けをきわめて容易に行なうこと
ができるようになる。
【0032】
【0033】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例につき図1ない
し図5を参照しながら説明する。図1には、ボルト素材
やリベットをプレス成形するためのプレス成形装置の要
部を示している。まず、このプレス成形装置に組み込ま
れた位置検出装置1について述べる。図2にも示すよう
に、この位置検出装置1の基体2は矩形棒状をなしてお
り、これはステンレス製である。この基体2には、一端
部の側面2aにX方向を指向するように第1の距離検出
手段たる磁気センサ3が埋設されていると共に、該一端
部の上面2bにY方向を指向する第2の距離検出手段た
る磁気センサ4が埋設され、また他端部の端面2cには
Z方向を指向する第3の距離検出手段たる磁気センサ5
が埋設されている。そして、各磁気センサ3、4、5の
リード線は一纏めにされたケーブル6として導出されて
いる。
【0034】なお、この磁気センサ3、4、5の動作原
理は次の通りである。すなわち、高周波磁界を発生する
コイルを有し、該磁界を検出対象物に及ぼすことで、検
出対象物(金属製)に渦電流を発生させ、この渦電流に
より発生する磁界によってもとの高周波磁界が弱くな
り、その弱さの程度がセンサと離間距離に応じて変化す
ることを利用するようになっている。そして、センサ出
力は電圧値で得るようにしている。
【0035】さて、図1、図3ないし図5において、プ
レス成形装置の構成を説明する。可動ベース7は、コッ
ターブロック8と、パンチプレート9と、連結プレート
10とを一体化して構成されており、この可動ベース7
は、図示しない駆動ベースに取り付けられるようになっ
ている。コッターブロック8には、4つの受圧ライナー
配置穴部8aが形成されており、各ライナー配置穴部8
aに対応してX・Y方向位置調整部材たるパンチホルダ
11がそれぞれ取り付けねじ12a等により取り付けら
れている。このパンチホルダ11は上下左右に動き得る
ようになっており、詳しくは図示しないが、操作部材1
3によって上下位置が調整され、別の操作部材14によ
って左右位置が調整されるようになっている。
【0036】上記各パンチホルダ11には、それぞれ可
動金型15を受圧ライナー16と共に配置するための穴
部17が形成されている。
【0037】前記可動ベース7の受圧ライナー配置穴部
8aには、Z方向位置調整部材たるパンチバックライナ
ー18が移動可能に配置され、また可動ベース7の連結
プレート10には同じくZ方向位置調整部材たるコッタ
ー19が操作部材20により上下移動可能に設けられて
いる。このコッター19は、コッターブロック8および
パンチプレート9間に位置して上記パンチバックライナ
ー18と当接するようになっており、該コッター19の
当接面19aおよびパンチバックライナー18の当接面
18aは傾斜面に形成されている。しかして、このパン
チバックライナー18はコッター19の上下動により矢
印Z方向およびその反対方向に移動されるようになって
いる。
【0038】なお、上記コッターブロック8の各受圧ラ
イナー配置穴部8aに対応して、それぞれ基本的に同様
の構成のパンチホルダ、パンチバックライナー、パンチ
プレート、可動金型が設けられるものである。この場
合、可動金型の成形形状が異なるものである。次に、固
定金型21は、各可動金型15に対向するように固定ベ
ース21aに設けられている。
【0039】さて、前記可動ベース7のコッターブロッ
ク8には矩形状の貫通孔22が形成されており、この貫
通孔22部分から上方へ延びるようにケーブル導出溝部
23が形成されている。さらに、前記パンチホルダ11
において上記貫通孔22とほぼ対向する部位には前記位
置検出装置1の基体2よりやや大きな矩形状をなす有底
の穴部24が形成されている。
【0040】そして、上記貫通孔22には前記位置検出
装置1の基体2が貫挿されて固定されている。この場
合、磁気センサ3および4は上記穴部24内に挿入され
ている。また、磁気センサ5は前記コッター19の当接
面19aに対向している。
【0041】上記構成において、可動ベース7が図示し
ない駆動ベースにより往復移動されるものであり、反矢
印Z方向に移動されると、可動金型15が同方向へ移動
され、もって、この可動金型15と固定金型21とによ
り素形材または被成形物Wをプレス成形する。
【0042】さて、可動金型15を位置調整する場合、
操作部材14によりパンチホルダ11が左方向あるいは
右方向へ移動されて可動金型15が同方向へ位置調整さ
れる。この場合、位置検出装置1の磁気センサ3によ
り、これと穴部24の対向内面との離間距離が測定され
る。
【0043】また、操作部材13によりパンチホルダ1
1が上方向あるいは下方向へ移動されて可動金型15が
同方向へ位置調整される。この場合、位置検出装置1の
磁気センサ4により、これと穴部24の対向内面との離
間距離が測定される。
【0044】さらに、可動金型15の別の位置調整とし
て前死点を調整するような場合には、操作部材20によ
りコッター19を上方向あるいは下方向へ移動させるこ
とにより、パンチバックライナー18が矢印Z方向また
はその反対方向に移動され、これにより可動金型15が
同方向へ位置調整される。この場合、位置検出装置1の
磁気センサ5により、これとコッター19の当接面19
aとの離間距離が測定される。
【0045】以上のように、位置検出装置1の磁気セン
サ3と、これとほぼ直交する方向を向く磁気センサ4と
により可動金型15の二次元位置を検出するようにして
いるから、可動金型15を固定金型21に対して容易に
二次元での位置調整ができるようになると共に、位置検
出装置1が一つですむから、その取り付けスペースも小
さくてすみ、その配設箇所に苦慮せずにすみ、また電気
配線も簡単となり、総じて、プレス成形装置の全体構成
の簡略化に寄与できる。さらに、位置検出装置1は、上
記磁気センサ3および4とほぼ直交する磁気センサ5を
有するから、可動金型15を固定金型21に対して容易
に三次元の相対位置調整ができるようになる。
【0046】特に、X・Y方向位置調整部材たるパンチ
ホルダ11に穴部24を形成し、位置検出装置1の磁気
センサ3および4をこの穴部24に挿入し、この穴部2
4の対向内面との離間距離を測定して可動金型15の二
次元位置を検出するようにしているから、二次元位置情
報と同時にしかも容易に得ることができる。しかも、磁
気センサ5をコッター19の当接面19aと対向させて
該コッター19との離間距離を測定するようにしている
から、可動金型15を固定金型21に対して容易に三次
元の位置調整ができる。
【0047】図6は本発明の第2の実施例を示してお
り、この実施例においては、次の点が第1の実施例と異
なる。すなわち、位置検出装置31は、基体32のX・
Yいずれかの方向に第1の距離検出手段たる磁気センサ
33を有すると共に、上面に第2の距離検出手段たる磁
気センサ34を有し、また他端部の端面には第3の距離
検出手段たる磁気センサ35を有している。そして、こ
の位置検出装置31は、X・Y方向位置調整部材たるパ
ンチホルダ11に取り付けられている。また可動ベース
の一部であるコッターブロック8には貫通する穴部36
が形成されており、この穴部36に磁気センサ33,3
4が挿入されている。なお、磁気センサ35は、コッタ
ー19の当接面19aに対向している。この実施例にお
いても、第1の実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0048】図7は本発明の第3の実施例を示してお
り、第1の実施例で示した位置検出装置1とは異なる位
置検出装置41が示されている。すなわち、基体42の
端面部には、矩形凹状部43が形成されており、この矩
形凹状部43の一側面、下面および奥面にそれぞれ第1
の距離検出手段としての磁気センサ44、第2の距離検
出手段としての磁気センサ45、および第3の距離検出
手段としての磁気センサ46を埋設している。この場
合、可動金型15、もしくはこれと一体的に移動する部
材に、前記矩形凹状部43に挿入し得る棒状の被検出部
を設けるようにすれば良い。なお、この棒状の被検出部
は断面矩形であっても良いし、丸棒状であっても良い。
【0049】図8ないし図13は本発明の第4の実施例
を示している。すなわち、位置検出装置51の基体52
は矩形棒状をなしており、これは非磁性体であれば、金
属、樹脂、セラミック、ゴム、紙製、木材等でも良い
が、以下の実施例は、金属製の場合に適した構成を示し
ている。この基体52には、一端部の側面52aにX方
向を指向するように第1の距離検出手段たる磁気センサ
53が埋設されていると共に、該一端部の下面52bに
Y方向を指向する第2の距離検出手段たる磁気センサ5
4が埋設され、また他端部の端面52cにはZ方向を指
向する第3の距離検出手段たる磁気センサ55が埋設さ
れている。なお、上記側面52a、下面52b及び端面
52cは直角の関係にあり、そして、X方向、Y方向及
びZ方向も直角の関係にある。
【0050】上記基体52の一端には、円柱状のステン
レス製の挿通部材56がねじ止めにより取り付けられて
いる。すなわち、図9に示すように、基体52の一端に
は、中空状の雄ねじ部52dが形成され、また挿通部材
56の一端には、雌ねじ部56aが形成されており、こ
れらのねじ締めとロック用のナット57のロックとによ
り基体52と挿通部材56とが連結されている。この挿
通部材56の他端には、取付手段としてのマグネット5
8と円柱状をなすステンレス製の把手部材59とが設け
られている。すなわち、挿通部材56の他端には、雄ね
じ部56bが形成され、把手部材59には雌ねじ部59
aが形成されており、そして、これら各ねじ部56a,
59aのねじ締め時に、リング状のマグネット58を挿
通部材56と把手59とで挟み込んでいる。なお、上記
雄ねじ部52d、挿通部材56、雄ねじ部56b、把手
部材59は、ケーブル挿通のために中空となっている。
【0051】また、上記把手部材59の外周の下部には
軸方向に沿う規制部としての平坦面60が形成されてお
り、この平坦面60の向きと、前記基体52のいずれか
面の向きとが同一である。この場合、下面52bと同
一向きである。従って、この平坦面60の向きにより各
磁気センサ53ないし55の向きを判断することが可能
である。また、上記基体52のマグネット58からの突
出長Lは、各ねじ部52d,56aの締め代の調整によ
り若干の調整が可能となっている。また、上記平坦面6
0とマグネット58の取付面とは、直角の関係となって
いる。
【0052】各磁気センサ53ないし55の出力は図8
に示すケーブル61により制御ユニット62に与えられ
るようになっており、この制御ユニット62には、表示
手段としての例えば液晶ディスプレイからなる表示器6
3,64,65が設けられている。この表示器63,6
4,65は、それぞれ各磁気センサ53ないし55の検
出情報を表示するようになっている。また、この制御ユ
ニット62には、オン・オフスイッチ66が設けられて
おり、これは最初の操作で、各磁気センサ53ないし5
5が駆動されると共に表示器63ないし65が駆動さ
れ、次の操作で、これらの駆動が停止されるようになっ
ている。なお、制御ユニット62内には電源としてバッ
テリが内蔵されており、携帯可能となっている。
【0053】一方、図11および図12において、この
実施例で4つ存在する磁性体からなるパンチホルダ11
(1個のみ図示)には、それぞれ、センサ挿通孔67が
形成されていると共に、これの開口端部下側に、上面が
平坦な向き決め凸部68が形成されている。このパンチ
ホルダ11には第1の実施例におけるケーブル導出溝部
23は形成されていない。そして、コッターブロック8
に、上記センサ挿通孔67と対向する位置に矩形状の測
定用孔部69が形成されている。
【0054】さて、上記構成の作用について述べると、
まず、平坦面60が向き決め凸部68に面対向するよう
な向きとした状態で、基体52を任意のセンサ挿通孔6
7および測定用孔部69に挿通し、マグネット58をパ
ンチホルダ11に吸着させる。この吸着により基体52
が被取付対象物たるパンチホルダ11に取付けられる。
この場合、磁気センサ53および54は上記測定用孔部
69の下面および側面にそれぞれ対向し、磁気センサ5
5はコッター19の当接面19aに対向している。
【0055】この後、オン・オフスイッチ66を操作し
て電源を投入すると、各磁気センサ53ないし55が動
作し、その検出情報たる測定対象との離間距離が各表示
器63ないし65に表示される。ここで、パンチホルダ
11の上下位置あるいは左右位置、つまり可動金型15
の位置について調整の必要があるときには、操作部材1
3あるいは操作部材14を操作して調整することにな
る。また可動金型15の前後位置について調整の必要が
あるときには、操作部材20によりコッター19を上方
向あるいは下方向へ移動させ、パンチバックライナー1
8の前後位置を調整し、これにより可動金型15を位置
調整することになる。このようにして、任意のパンチホ
ルダ11に基体52を取り付けて、測定対象を測定し、
必要に応じて位置調整する。この後、基体52をマグネ
ット58の吸着力に抗して取り外し、別のパンチホルダ
11に取り付けて、上述と同様に、測定対象を測定し、
必要に応じて位置調整する。
【0056】このような第4の実施例においては、基体
52をマグネット58により取付対象物であるパンチホ
ルダ11に着脱可能に取り付けるようにしたから、測定
対象が複数あっても、各測定対象に対応するパンチホル
ダ11に対してこの基体52を付け替えることができ、
もって、一つの位置検出装置51により、複数の測定対
象を測定できるようになる。また、測定不要時には、こ
の位置検出装置51は取り外しておけば良いので、この
位置検出装置51が邪魔になることもない。従って、こ
の位置検出装置51のケーブル61の配線に苦慮するこ
ともなければ断線の虞もない。さらには、基体52の所
定面の向きを規制する規制部たる平坦面60を設け、取
付手段たるマグネット58が、この平坦面60による規
制向きに対して基体52を所定角度関係である直角に取
付けるようになっているから、基体52を向きひいては
各磁気センサ53ないし55の向きを所定向きに誤差な
く取付けることができるようになる。
【0057】特に、表示器63ないし65によりそれぞ
れ磁気センサ53ないし55による検出情報を表示する
から、その表示された検出情報をもとに測定対象の位置
調整を図ることが可能となる。すなわち、一つの位置検
出装置51により、複数の測定対象を測定し得ると共に
位置調整も可能となる。
【0058】また、基体52取り付けのための取付手段
をマグネット58から構成しているから、取付対象物が
磁性体である場合に基体52の取り付けを、簡単な構成
で、きわめて容易に行なうことができる。
【0059】本発明は、上記各実施例に限るものではな
く、例えば、距離検出手段としては、磁気センサに限ら
れず、静電容量形近接センサ等でも良い。また、基体2
は円筒形状でも良く、さらにプラスチック製、セラミッ
ク、ゴム、紙製、木材等でも良い。貫通孔22および穴
部24も円筒形状でも良い。取付手段はマグネット以外
のねじによる締結、固定部品を介しての締結等、機械的
取付手段でも良い。
【0060】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。
【0061】
【0062】
【0063】請求項1のプレス成形装置によれば、基体
を有すると共に、この基体に、第1の距離検出手段と、
この第1の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第
2の距離検出手段とを設けてなる位置検出装置を備え、
この位置検出装置の基体を、ベースに設け、第1の距離
検出手段と第2の距離検出手段とで、可動金型の二次元
位置を検出するようにしているから、可動金型を固定金
型に対して容易に二次元での位置調整ができ、しかも、
位置検出装置が一つですむから、その取り付けスペース
が小さくてすむと共にその配設箇所に苦慮せずにすみ、
また電気配線も簡単となり、総じて、全体構成の簡略化
に寄与できる。
【0064】請求項2のプレス成形装置によれば、基体
を有すると共に、この基体に、第1の距離検出手段と、
この第1の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第
2の距離検出手段と、これら第1および第2の距離検出
手段とほぼ直角をなす方向を向く第3の距離検出手段と
を設けてなる位置検出装置を備え、この位置検出装置の
基体を可動ベースに設け、第1の距離検出手段と第2の
距離検出手段と第3の距離検出手段とで、可動金型の三
次元位置を検出するようにしているから、可動金型を固
定金型に対して容易に三次元の位置調整ができ、しか
も、位置検出装置が一つですむから、その取り付けスペ
ースが小さくてすむと共にその配設箇所に苦慮せずにす
み、また電気配線も簡単となり、総じて、全体構成の簡
略化に寄与できる。
【0065】請求項3のプレス成形装置によれば、基体
を有すると共に、この基体に、第1の距離検出手段と、
この第1の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第
2の距離検出手段とを設けてなる位置検出装置を備え、
可動ベースおよびX・Y方向位置調整部材のうちの一方
に、基体を設け、他方に、第1の距離検出手段と第2の
距離検出手段とが挿入される穴部を形成し、これら第1
および第2の距離検出手段によりこの穴部の対向内面と
の離間距離を測定して可動金型の二次元位置を検出する
ようにしているから、一つの穴部の対向内面との離間距
離を測定するだけで、二次元位置情報と同時に得ること
ができ、可動金型を固定金型に対して容易に二次元の位
置調整ができ、しかも、位置検出装置が一つですむか
ら、その取り付けスペースが小さくてすむと共にその配
設箇所に苦慮せずにすみ、また電気配線も簡単となり、
総じて、全体構成の簡略化に寄与できる。
【0066】請求項4のプレス成形装置によれば、基体
を有すると共に、この基体に、第1の距離検出手段と、
この第1の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第
2の距離検出手段と、これら第1および第2の距離検出
手段とほぼ直角をなす方向を向く第3の距離検出手段と
を設けてなる位置検出装置を備え、可動ベースおよびX
・Y方向位置調整部材のうちの一方に、基体を設け、他
方に、第1の距離検出手段および第2の距離検出手段が
挿入される穴部を形成し、これら第1および第2の距離
検出手段によりこの穴部の対向内面との離間距離を測定
するようにしているから、一つの穴部の対向内面との離
間距離を測定するだけで、二次元位置情報と同時に得る
ことができ、しかも、第3の距離検出手段を前記Z方向
位置調整部材と対向させて該Z方向位置調整部材との離
間距離を測定するようにしているから、可動金型を固定
金型に対して容易に三次元の位置調整ができ、また、位
置検出装置が一つですむから、その取り付けスペースが
小さくてすむと共にその配設箇所に苦慮せずにすみ、ま
た電気配線も簡単となり、総じて、全体構成の簡略化に
寄与できる。
【0067】請求項5の位置検出装置によれば、基体に
異なる方向に向くように複数の距離検出手段を設けてい
るから、一つで異なる方向の距離情報を得ることがで
き、また、この基体が取付手段により取付対象物に着脱
可能に取り付けられるから、測定対象が複数あるような
場合に、各測定対象に対応する取付対象物に対してこの
基体を付け替えることができ、よって、一つの位置検出
装置により、複数の測定対象を測定できる。また、測定
不要時には、この位置検出装置は取り外しておけば良い
ので、この位置検出装置が邪魔になることもない。従っ
て、この位置検出装置のケーブルの配線に苦慮すること
もなければ断線の虞もない。さらには、前記基体のいず
れかの面の向きと同一向きとなる平坦面をなすように形
成されて該基体の向きを規制する規制部を設け、前記取
付手段を、取付対象物に対する取付面がこの規制部とほ
ぼ直角の関係にあり該規制部による規制状態で基体を取
付対象物に取付ける構成としたから、基体を向きを所定
向きに誤差なく取付けることができる。
【0068】請求項6の位置検出装置によれば、基体
に、第1の距離検出手段と、この第1の距離検出手段と
ほぼ直角をなす方向を向く第2の距離検出手段とを設け
ているから、一つでX軸方向距離およびY軸方向距離を
測定できるようになって、二次元位置情報を得ることが
できる。また、この基体が取付手段により取付対象物に
着脱可能に取り付けられるから、測定対象が複数あるよ
うな場合に、各測定対象に対応する取付対象物に対して
この基体を付け替えることができ、よって、一つの位置
検出装置により、複数の測定対象を測定できる。また、
測定不要時には、この位置検出装置は取り外しておけば
良いので、この位置検出装置が邪魔になることもない。
従って、この位置検出装置のケーブルの配線に苦慮する
こともなければ断線の虞もない。さらには、基体のいず
れかの面の向きと同一向きとなる平坦面をなすように形
成されて該基体の向きを規制する規制部を設け、取付手
段を、取付対象物に対する取付面がこの規制部とほぼ直
角の関係にあり該規制部による規制状態で基体を取付対
象物に取付ける構成としたから、基体を向きを所定向き
に誤差なく取付けることができる。
【0069】請求項7の位置検出装置によれば、基体
に、第1の距離検出手段と、この第1の距離検出手段と
ほぼ直角をなす方向を向く第2の距離検出手段と、これ
ら第1および第2の距離検出手段とほぼ直角をなす方向
を向く第3の距離検出手段とを設けているから、一つで
X軸方向距離およびY軸方向距離並びにZ軸方向距離を
測定できるようになって、三次元位置情報を得ることが
できる。また、この基体が取付手段により取付対象物に
着脱可能に取り付けられるから、測定対象が複数あるよ
うな場合に、各測定対象に対応する取付対象物に対して
この基体を付け替えることができ、よって、一つの位置
検出装置により、複数の測定対象を測定できる。また、
測定不要時には、この位置検出装置は取り外しておけば
良いので、この位置検出装置が邪魔になることもない。
従って、この位置検出装置のケーブルの配線に苦慮する
こともなければ断線の虞もない。さらには、基体のいず
れかの面の向きと同一向きとなる平坦面をなすように形
成されて該基体の向きを規制する規制部を設け、取付手
段を、取付対象物に対する取付面がこの規制部とほぼ直
角の関係にあり該規制部による規制状態で基体を取付対
象物に取付ける構成としたから、基体を向きを所定向き
に誤差なく取付けることができる。
【0070】請求項8の位置検出装置によれば、表示手
段により複数の距離検出手段による検出情報を表示する
から、その表示された検出情報をもとに被測定対象の位
置調整を図ることができ、すなわち、一つの位置検出装
置により、複数の測定対象を測定し得ると共に位置調整
も可能となる。
【0071】請求項9の位置検出装置によれば、取付手
段をマグネットから構成しているから、取付対象物が磁
性体である場合に基体の取り付けを、簡単か構成で、き
わめて容易に行なうことができる。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すプレス成形装置要
部の縦断側面図
【図2】位置検出装置の斜視図
【図3】要部の分解斜視図
【図4】パンチホルダの斜視図
【図5】パンチホルダの穴部部分の斜視図
【図6】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図7】本発明の第3の実施例を示す位置検出装置の斜
視図
【図8】本発明の第4の実施例を示す位置検出装置の斜
視図
【図9】制御ユニットの除いて示す側面図
【図10】図1相当図
【図11】図3相当図
【図12】図4相当図
【図13】取付状態の拡大縦断側面図
【符号の説明】
1は位置検出装置、2は基体、3は磁気センサ(第1の
距離検出手段)、4は磁気センサ(第2の距離検出手
段)、5は磁気センサ(第3の距離検出手段)、7は可
動ベース、8はコッターブロック、9はパンチプレー
ト、10は連結プレート、11はパンチホルダ(X・Y
方向位置調整部材)、15は可動金型、18はパンチバ
ックライナー(Z方向位置調整部材)、19はコッター
(Z方向位置調整部材)、21は固定金型、21aは固
定ベース、24は穴部、31は位置検出装置、32は基
体、33は磁気センサ(第1の距離検出手段)、34は
磁気センサ(第2の距離検出手段)、35は磁気センサ
(第3の距離検出手段)、36は穴部、41は位置検出
装置、42は基体、43は矩形凹状部、44は磁気セン
サ(第1の距離検出手段)、45は磁気センサ(第2の
距離検出手段)、46は磁気センサ(第3の距離検出手
段)、51は位置検出装置、52は基体、53は磁気セ
ンサ(第1の距離検出手段)、54は磁気センサ(第2
の距離検出手段)、55は磁気センサ(第3の距離検出
手段)、56は挿通部材、58はマグネット(取付手
段)、59は把手部材、60は平坦面(規制部)、61
はケーブル、62は制御ユニット、63ないし65は表
示器(表示手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/00 - 21/32 G01B 7/00 - 7/34 G01B 11/00 - 11/30 G01B 5/00 - 5/30

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ベースに設けられた固定金型と、 可動ベースに位置調整可能に取り付けられ前記固定金型
    とで素形材または被成形物をプレス成形する可動金型
    と、 基体を有すると共に、この基体に、第1の距離検出手段
    と、この第1の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向
    く第2の距離検出手段とを設けてなる位置検出装置と、
    を備え、 前記基体を前記可動ベースに設け、前記第1の距離検出
    手段と第2の距離検出手段とで、前記可動金型の二次元
    位置を検出するようにしたことを特徴とするプレス成形
    装置。
  2. 【請求項2】 固定ベースに設けられた固定金型と、 可動ベースに位置調整可能に取り付けられ前記固定金型
    とで素形材または被成形物をプレス成形する可動金型
    と、 基体を有すると共に、この基体に、第1の距離検出手段
    と、この第1の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向
    く第2の距離検出手段と、これら第1および第2の距離
    検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第3の距離検出手
    段とを設けてなる位置検出装置と、を備え、 前記基体を前記可動ベースに設け、前記第1の距離検出
    手段と第2の距離検出手段と第3の距離検出手段とで、
    前記可動金型の三次元位置を検出するようにしたことを
    特徴とするプレス成形装置。
  3. 【請求項3】 固定ベースに設けられた固定金型と、 前記可動ベースに設けられこの可動ベースの移動により
    前記固定金型とで素形材または被成形物をプレス成形す
    る可動金型と、 前記可動ベースに設けられこの可動ベースの移動方向と
    直交する方向に前記可動金型を位置調整するX・Y方向
    位置調整部材と、 基体を有すると共に、この基体に、第1の距離検出手段
    と、この第1の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向
    く第2の距離検出手段とを設けてなる位置検出装置と、
    を備え、 前記可動ベースおよび前記X・Y方向位置調整部材のう
    ちの一方に、前記基体を設け、他方に、前記第1の距離
    検出手段と第2の距離検出手段とが挿入される穴部を形
    成し、これら第1および第2の距離検出手段によりこの
    穴部の対向内面との離間距離を測定して可動金型の二次
    元位置を検出するようにしたことを特徴とするプレス成
    形装置。
  4. 【請求項4】 固定ベースに設けられた固定金型と、 前記可動ベースに設けられこの可動ベースの移動により
    前記固定金型とで素形材または被成形物をプレス成形す
    る可動金型と、 前記可動ベースに設けられこの可動ベースの移動方向と
    直交する方向に前記可動金型を位置調整するX・Y方向
    位置調整部材と、 前記可動ベースに設けられこの可動ベースの移動方向に
    前記可動金型を位置調整するZ方向位置調整部材と、 基体を有すると共に、この基体に、第1の距離検出手段
    と、この第1の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向
    く第2の距離検出手段と、これら第1および第2の距離
    検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第3の距離検出手
    段とを設けてなる位置検出装置と、を備え、 前記可動ベースおよび前記X・Y方向位置調整部材のう
    ちの一方に、前記基体を設け、他方に、前記第1の距離
    検出手段および第2の距離検出手段が挿入される穴部を
    形成し、これら第1および第2の距離検出手段によりこ
    の穴部の対向内面との離間距離を測定し、前記第3の距
    離検出手段を前記Z方向位置調整部材と対向させて該Z
    方向位置調整部材との離間距離を測定することにより可
    動金型の固定金型に対する三次元位置を検出するように
    したことを特徴とするプレス成形装置。
  5. 【請求項5】 矩形棒状をなす基体と、この基体の異な
    る面に設けられて異なる方向に向く複数の距離検出手段
    と、前記基体のいずれかの面の向きと同一向きとなる平
    坦面をなすように形成されて該基体の向きを規制する規
    制部と、取付対象物に対する取付面がこの規制部とほぼ
    直角の関係にあり該規制部による規制状態で基体を取付
    対象物に着脱可能に取付ける取付手段とを備えてなる位
    置検出装置。
  6. 【請求項6】 矩形棒状をなす基体と、この基体の一つ
    の面に設けられた第1の距離検出手段と、前記基体に
    いて前記一つの面とほぼ直角の関係にある別の面に設け
    られて前記第1の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を
    向く第2の距離検出手段と、前記基体のいずれかの面の
    向きと同一向きとなる平坦面をなすように形成されて該
    基体の向きを規制する規制部と、取付対象物に対する取
    付面がこの規制部とほぼ直角の関係にあり該規制部によ
    る規制状態で基体を取付対象物に着脱可能に取付ける取
    付手段とを備えてなる位置検出装置。
  7. 【請求項7】 矩形棒状をなす基体と、この基体の一つ
    の面に設けられた第1の距離検出手段と、前記基体に
    いて前記一つの面とほぼ直角の関係にある別の面に設け
    られて前記第1の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を
    向く第2の距離検出手段と、前記基体においてこれら第
    1および第2の距離検出手段が存在する面とほぼ直角の
    関係にあるさらなる別の面に設けられてこれら第1およ
    び第2の距離検出手段とほぼ直角をなす方向を向く第3
    の距離検出手段と、前記基体のいずれかの面の向きと同
    一向きとなる平坦面をなすように形成されて該基体の向
    きを規制する規制部と、取付対象物に対する取付面がこ
    の規制部とほぼ直角の関係にあり該規制部による規制状
    態で基体を取付対象物に着脱可能に取付ける取付手段と
    を備えてなる位置検出装置。
  8. 【請求項8】 各距離検出手段による検出情報を表示す
    る表示手段を設けたことを特徴とする請求項5ないし7
    のいずれかに記載の位置検出装置。
  9. 【請求項9】 取付手段はマグネットから構成されてい
    ることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載
    の位置検出装置。
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