JP3035154U

JP3035154U - 編針装置

Info

Publication number: JP3035154U
Application number: JP1996009861U
Authority: JP
Inventors: 再興林
Original assignee: 再興林
Priority date: 1996-08-27
Filing date: 1996-08-27
Publication date: 1997-03-11
Anticipated expiration: 2002-08-27

Abstract

(57)【要約】【課題】糸の脱針を発生しない編針装置。【解決手段】シリンダの編針、ダイヤルの編針、針床
及び突出ブロック、シリンダの編針上に設けられたフッ
クとべらを包括し、シリンダの編針のべらの下方に一つ
の肩が設けられ、該肩と編針が一体に設けられ並びに該
肩は円弧状に弯曲する縦面、垂直面を有するものとさ
れ、肩上部の斜面辺区に一つの鉤結口が設けられ、該肩
が編針と一体に設けられて一つの移針目が形成され、該
移針目が針床の突出ブロックに跨設されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の編針に関し、特に編針本体と一体に一つの肩が設けられたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の編針は、図１から図１０に示されるように、シリンダの編針１のフック１２、べら１３の下方に、単側に二つの固定辺１４を有する溝１５が設けられ、肩１１が溝１５中に設けられ、組合せ体とされると共に、移針目１６が設けられている。シリンダの編針１の編み目が移動して図３に示されるようにダイヤル針５に至る時、該ダイヤル針５は編み目の中央を通らなければならず、並びに移針目１６は編針１の鉤結口１７を超過する。シリンダの編針１が下降する時、シリンダの編針１は編み目をダイヤルの編み針５まで移動させ、ダイヤルの編針５はそれをひっかける。もし編み目が密である場合には、編み目の中央を通ることができず、肩１１が偏平に押されて移針ミスを形成しやすかった（図６参照）。また糸をつかむ過程で、糸が巻きついて、肩１１の上端部が変形して編針１本体に密着し、ダイヤルの編針５がシリンダの編針１の移針目１６の中から出針することが困難となり、誤動作を発生することがあった（図７〜図９参照）。このような編み目への挿入と移針目１６の変形は編み作業の誤動作を頻繁に発生させ、生産量の低下と製造コストの増加をもたらした。また、編針１は針床４の針溝４１内に置かれ、隣接する二つの針壁の突出ブロック４２によりその位置が固定されていたが、針床４の上開口の間隙は針編が大きな空間を必要とするため、出針程度が不安定となり、これも製品の品質の低下をもたらした。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、シリンダ針上の糸をダイヤル針が確実につかみ取ることができて、糸が針から抜けることがなく、製品の質と生産量を高めることができる、一種の編針装置を提供することを課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、シリンダの編針、ダイヤルの編針、針床及び突出ブロック、シリンダの編針上に設けられたフックとべらを包括し、シリンダの編針のべらの下方に一つの肩が設けられ、該肩が編針と一体に設けられると共に、該肩が円弧状に弯曲する縦面、垂直面を有するものとされた、編針装置としている。

【０００５】請求項２の考案は、請求項１に記載の編針装置で、その中、肩の上部の斜面辺区に一つの鉤結口が設けられている、編針装置としている。

【０００６】請求項３の考案は、請求項１に記載の編針装置で、その中、肩がダイヤルの編針と一体に形成されていて一つの移針目が形成されている、編針装置としている。

【０００７】請求項４の考案は、請求項３に記載の編針装置で、その中、移針目が針床の突出ブロックを跨ぐように設けられている、編針装置としている。

【０００８】請求項５の考案は、請求項１に記載の編針装置で、その中、突出ブロックは上が細く下が太い形状とされた、編針装置としている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の提供する編針装置は、シリンダの編針、ダイヤルの編針、針床及び突出ブロック、シリンダの編針上に設けられたフックとべらを包括し、シリンダの編針のべらの下方に一つの肩が設けられ、該肩と編針が一体に設けられ並びに該肩は円弧状に弯曲する縦面、垂直面を有するものとされ、肩上部の斜面辺区に一つの鉤結口が設けられ、該肩が編針と一体に設けられて一つの移針目が形成され、該移針目が針床の突出ブロックに跨設されていることを特徴としている。以上の設計で、鉤結口はシリンダの編針にからんだ糸をダイヤルの編針につかみとらせることができ、脱針させず、糸が針を脱する欠点を防ぎ、製品の品質と生産量を高めることができる。

【００１０】

【実施例】

図１１から図１５に示されるように、本考案中の編針２にはフック２２、べら２３が設けられ、べら２３の下方に肩２１が設けられている。肩２１の上部の斜面辺区には移針目２４と鉤結口２５が設けられており、編針２上の糸がダイヤルの編針５によってつかみとられ、脱針しないものとされている。

【００１１】図１６から図２１に示されるように、編針２は針床３上に設けられ、針床３には突出ブロック３１により針溝３２が形成され、その中、突出ブロック３１は上が細く下が太く設けられ、上部の細い部分は脊部３１１とされ、該脊部３１１により編針２の行程が上下の一つの直線運動となるよう制御され、出針が安定する。以上の構造により、本考案はシリンダの編針が変形してダイヤルの編針が糸をつかむことができなくなり、製品の品質に影響が及ぼされるのを防ぐ。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の編針装置は、シリンダ針上の糸をダイヤル針が確実につかみ取ることができ、糸が針から抜けることがなく、製品の質と生産量を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の編針装置の正面図である。

【図２】図１の編針装置の側面図である。

【図３】周知の編針装置の編み動作表示図である。

【図４】周知の編針装置の編み動作表示図である。

【図５】周知の編針装置の編み動作表示図である。

【図６】周知の編針装置のシリンダの編針の肩が偏平と
されて横針が糸をつかむことのできない状態を示す動作
表示図である。

【図７】図３の側面図である。

【図８】図４の側面図である。

【図９】図５の側面図である。

【図１０】周知の編針装置の針床の正面図である。

【図１１】本考案の正面図である。

【図１２】図１１の側面図である。

【図１３】本考案の編み動作表示図である。

【図１４】図１３の局部拡大図である。

【図１５】本考案の編み動作表示図である。

【図１６】本考案の針床表示図である。

【図１７】図１６の局部拡大斜視図である。

【図１８】周知の編針装置の出針安定状態表示図であ
る。

【図１９】周知の編針装置の出針安定状態表示図であ
る。

【図２０】本考案の出針安定状態表示図である。

【図２１】本考案の出針安定状態表示図である。

【符号の説明】

２・・・編針２２・・・フック２３・・・べら２
１・・・肩２４・・・移針目２５・・・鉤結口５・・・ダイヤ
ルの編針３・・・針床３１・・・突出ブロック３１１・・・
脊部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シリンダの編針、ダイヤルの編針、針床
及び突出ブロック、シリンダの編針上に設けられたフッ
クとべらを包括し、シリンダの編針のべらの下方に一つ
の肩が設けられ、該肩が編針と一体に設けられると共
に、該肩が円弧状に弯曲する縦面、垂直面を有するもの
とされた、編針装置。
【請求項２】請求項１に記載の編針装置で、その中、
肩の上部の斜面辺区に一つの鉤結口が設けられている、
編針装置。
【請求項３】請求項１に記載の編針装置で、その中、
肩がダイヤルの編針と一体に形成されていて一つの移針
目が形成されている、編針装置。
【請求項４】請求項３に記載の編針装置で、その中、
移針目が針床の突出ブロックを跨ぐように設けられてい
る、編針装置。
【請求項５】請求項１に記載の編針装置で、その中、
突出ブロックは上が細く下が太い形状とされた、編針装
置。