JP3035007B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

Info

Publication number
JP3035007B2
JP3035007B2 JP3182817A JP18281791A JP3035007B2 JP 3035007 B2 JP3035007 B2 JP 3035007B2 JP 3182817 A JP3182817 A JP 3182817A JP 18281791 A JP18281791 A JP 18281791A JP 3035007 B2 JP3035007 B2 JP 3035007B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel row
sensor pixel
spectral distribution
image reading
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3182817A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0530280A (ja
Inventor
修 高瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP3182817A priority Critical patent/JP3035007B2/ja
Publication of JPH0530280A publication Critical patent/JPH0530280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3035007B2 publication Critical patent/JP3035007B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像の読取りに係り、
特に、高密度で画像情報を読み込むことの可能な画像読
取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、ファクシミリ、画像ファ
イル装置等で入力となる原稿画像を読取るのにCCDセ
ンサ等の光電変換素子が用いられている。それら光電変
換素子は1ライン構成で1mmを数本〜数十本の分解能
で読み取れるだけの微小セルからなっている。従来にお
ける画像読取装置としては、例えば、特開昭62−23
5872号公報等に開示されているようなものがあり、
その一般的な読取り方法としては、ライン方向にはセン
サ(光電変換素子)自身の電気的な走査(主走査方向)
で、これと垂直な方向(副走査方向)にはセンサの全体
を移動させることにより行っている。そして、これらの
装置においては近年カラー化が進み、色分解して画像情
報を取込む一つの方法としては、カラーフィルタをチッ
プ上に有するカラーセンサが用いられている。このよう
なセンサの一例としては、東芝半導体事業本部「CCD
イメージセンサ」1989、pp.298〜307にT
CD140Cとして記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、モノクロの画
像情報に比べてこれをカラー化した画像情報は、3倍よ
りも遥かに小さいものである。その理由の一つに、色分
解された各成分の相関性がかなり高いこと、すなわち、
ある一つの成分、例えばR成分が大きい時には他の成
分、B、G成分も大きくなり、R成分が小さい時には
B,G成分も小さいという傾向があるためである。ま
た、視覚特性の性質として、「明るさの変化」に対して
はより細かい情報が認知できるが、「色相の変化」に対
してはそれより大まかな情報しか認知できないというこ
とがあり、そもそも「色の情報」は「明るさの情報」ほ
ど高密度には必要ないということもある。上述したよう
に、カラー化するためには、センサの総画素数はモノク
ロ時の3倍(画素列が3ライン)になり、そのコスト自
身が大幅なアップとなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、原稿面上を走査しこれにより反射された光を結像レ
ンズにより集光して光電変換素子に入射させ、原稿の反
射率に応じた電気信号を画像信号として検出することに
より画像情報を得る画像読取装置において、肉眼の視覚
特性にほぼ等しい分光分布特性若しくは視覚が分光分布
を有する波長領域をカバーする分光分布特性をもつ第1
センサ画素列と、前記分光分布とは異なる2種の分光分
布特性をもつ読取画素を交互に配列した第2センサ画素
列とを備えた光電変換素子を設け、第1センサ画素列と
第2センサ画素列との相対配置位置を原稿面からの反射
光の方向に異ならせて配置した。
【0005】請求項2記載の発明では、原稿面上を走査
しこれにより反射された光を結像レンズにより集光して
光電変換素子に入射させ、原稿の反射率に応じた電気信
号を画像信号として検出することにより画像情報を得る
画像読取装置において、肉眼の視覚特性にほぼ等しい分
光分布特性若しくは視覚が分光分布を有する波長領域を
カバーする分光分布特性をもつ第1センサ画素列と、前
記分光分布とは異なる2種の分光分布特性をもつ読取画
素を交互に配列した第2センサ画素列とを備えた光電変
換素子を設け、第1センサ画素列と第2センサ画素列の
相対配置位置を原稿面からの反射光の方向に異ならせて
配置し、第1センサ画素列と第2センサ画素列との前面
に光学的ローパスフィルタを設けた。
【0006】請求項3記載の発明では、原稿面上を走査
しこれにより反射された光を結像レンズにより集光して
光電変換素子に入射させ、原稿の反射率に応じた電気信
号を画像信号として検出することにより画像情報を得る
画像読取装置において、肉眼の視覚特性にほぼ等しい分
光分布特性若しくは視覚が分光分布を有する波長領域を
カバーする分光分布特性をもち第1センサ画素列と、分
光分布とは異なる2種の分光分布特性をもつ読取画素を
交互に配列した第2センサ画素列とを備えた光電変換素
子を設け、第1センサ画素列と第2センサ画素列の相対
配置位置を原稿面からの反射光の方向に異ならせて配置
し、第1センサ画素列の前面に光学的ローパスフィルタ
を設けた。
【0007】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の発明において、第1センサ画素列の画像読取
り出力に含まれる高域周波数成分をR信号、G信号、B
信号の高域周波数成分として持たせるように演算する演
算手段を設けた。
【0008】請求項5記載の発明では、請求項1,2,
3又は4記載の発明において、第2センサ画素列の各読
取画素の形状を主走査方向に対して傾斜させて形成し
た。
【0009】請求項6記載の発明では、請求項1,2,
3又は4記載の発明において、第1センサ画素列及び第
2センサ画素列の各読取画素の形状を主走査方向に対し
て傾斜させて形成した。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明においては、第1センサ画
素列が視覚の感度が高い輝度の変化を読取り、異なる分
光分布特性をもつ2種の読取画素の交互に配列された第
2センサ画素列が色相の変化を読取り、さらに、第1セ
ンサ画素列と第2センサ画素列との相対配置位置を原稿
面からの反射光の方向に異ならせて配置したので、色相
の原稿に対するサンプリングピッチが1/2になること
による新たなノイズ(折り返し歪)の発生をデフォーカ
スして光入力することにより抑圧することができ、これ
により高密度で高品位なカラー画像読取りを比較的低コ
ストで行うことができる。
【0011】請求項2記載の発明においては、請求項1
記載の作用に加え、輝度を読取る第1センサ画素列と色
相を読取る第2センサ画素列との前面に光学的ローパス
フィルタを設けたので、さらに高品位、高密度で、しか
も、比較的低コストなカラー画像読取りを行うことが可
能となる。
【0012】請求項3記載の発明においては、請求項1
記載の作用に加え、輝度を読取る第1センサ画素列の前
面に光学的ローパスフィルタを設けたので、請求項2記
載の発明と同様に、さらに高品位、高密度で、しかも、
比較的低コストなカラー画像読取りを行うことが可能と
なる。
【0013】請求項4記載の発明においては、演算手段
を用いてカラー画像読取り出力を高密度のR信号、G信
号、B信号として出力することが可能となる。
【0014】請求項5記載の発明においては、色相の変
化を読取る第2センサ画素列の各読取画素の形状を主走
査方向に対して傾けたことにより、サンプリングの開口
が飛び飛びになることを和らげ、折り返し歪を抑圧する
ようにしたので、さらに一段と高品位で高密度、しか
も、比較的低コストのカラー画像読取りを行うことが可
能となる。
【0015】請求項6記載の発明においては、色相の変
化を読取る第2センサ画素列の各読取画素に加えて、輝
度の変化を読取る第1センサ画素列の各読取画素も主走
査方向に対して傾けたことにより、サンプリングの開口
が飛び飛びになることを和らげ折り返し歪をさらに抑圧
するようにしたので、さらにより一段と高品位、高密度
で、しかも、比較的低コストのカラー画像読取りを行う
ことが可能となる。
【0016】
【実施例】本発明の第一の実施例について説明する。こ
こでは、原稿面上を走査しこれにより反射された光を結
像レンズにより集光して光電変換素子に入射させ、原稿
の反射率に応じた電気信号を画像信号として検出するこ
とにより画像情報を得る画像読取装置において、肉眼の
視覚特性にほぼ等しい分光分布特性若しくは視覚が分光
分布を有する波長領域をカバーする分光分布特性をもつ
第1センサ画素列と、分光分布とは異なる2種の分光分
布特性をもつ読取画素を交互に配列した第2センサ画素
列とを備えた光電変換素子を設け、第1センサ画素列と
第2センサ画素列との相対配置位置を原稿面からの反射
光の方向に異ならせて配置したものである。以下、この
ような第1センサ画素列、第2センサ画素列、さらに
は、異ならせて配置した場合の役割について述べる。
【0017】まず、第1センサ画素列は、画像の明るさ
(輝度)を読取るためのものとする。このためには、そ
のカラーフィルタの分光透過率特性を例えば肉眼の比視
感度特性とほぼ合わせるようにする。これによりモノク
ロとして密度に劣化のない画像情報を得ることができ
る。また、第2センサ画素列は、色相情報を読取るため
のものとし、異なる分光透過率特性を有する2種のカラ
ーフィルタ、例えば、R成分読取り用と、B成分読取り
用のカラーフィルタを交互に画素に配置するようにす
る。これにより、前記モノクロの情報に比べて密度が1
/2になっている2つの色相成分を得ることができる。
しかし、これら3成分からなるカラー画像情報は、密度
としてモノクロの密度に十分匹敵するものである。その
理由は、前述したように、視覚特性が輝度の変化に対し
て解像能力がより高いためである。
【0018】そして、色相情報を読取るための画素列に
よって読まれた情報は、等価的に読取画素の空間的な開
口率が1/2に劣化しているため、読取画素のサンプリ
ングによる副作用すなわち折り返し歪が発生しやすい。
これはさらに成分ごとのサンプリング周波数が1/2に
なっていることにより、原画像のより低い周波数成分で
も発生する。これを避けるために、色相読取りの画素列
の結像レンズからの距離を輝度読取りの画素列に対して
デフォーカスされる位置に設定する。これにより、サン
プリングする前に画像の高域成分を除去しておくことに
なり、折り返し歪の発生を効果的に抑圧することが可能
となる。
【0019】従って、このようなことから、2本の画素
列を用意し、その一方の第1センサ画素列により画像の
明るさの情報を高密度で読取るものとし、他方の第2セ
ンサ画素列により画像の色相情報を読取るためのものと
して用い、2つの分光透過率特性をもつカラーフィルタ
で交互に覆うように配置する。また、色相情報を読む画
素列の結像レンズからの距離は明るさの情報を読む画素
列に対しデフォーカスされる位置に設定、すなわち、第
1センサ画素列と第2センサ画素列との相対配置位置を
原稿面からの反射光の方向に異ならせて配置することに
より、サンプリングによる折り返し歪の発生を抑えるよ
うにする。
【0020】次に、本実施例の具体例を図1ないし図5
に基づいて説明する。まず、図1に示すように、光源1
上には原稿2が載置されており、その光源1から出射さ
れた光が原稿2に照射され、これにより反射された光の
光路上には結像レンズ3が設けられている。その結像レ
ンズ3を通過した光の光路上にはセンサ基板4が配設さ
れており、センサ基板4上には第1センサ画素列5a
(輝度情報を読取る画素列)と第2センサ画素列5b
(色相情報を読取る画素列)とからなる光電変換素子5
が設けられている。この場合、前記第1センサ画素列5
aと前記第2センサ画素列5bとの相対配置位置は、前
記原稿2の面からの反射光の方向に異ならせて配置され
ている。なお、図1において、画素列の長手方向のX方
向が主走査方向とされ、紙面と垂直方向が副走査方向
(図2におけるY方向)とされている。
【0021】このような構成において、光源1から出射
した光は原稿2面上を走査し、これれにより反射された
光は結像レンズ3により集光され、第1センサ画素列5
aと第2センサ画素列5bの面上に結像される。この
時、輝度情報を読取る第1センサ画素列5aの結像レン
ズ3からの距離はフォーカスが合うように設定されてい
るのに対して、色相情報を読取る第2センサ画素列5b
の結像レンズ3からの距離はそのフォーカス状態から若
干ずれて設定されている。従って、原稿2に含まれる色
相の高域周波数成分は平滑化された(すなわち予め除去
された)形で第2センサ画素列5bにその原稿像が入力
されることになる。
【0022】第1センサ画素列5a及び第2センサ画素
列5bの画素構造は図3に示すような構造となってい
る。図3(a)の読取画素としての画素構造6におい
て、Rは赤成分を読取る画素であり、Bは青成分を読取
る画素でありこれらは交互に配置されている。図3
(b)の読取画素としての画素構造7のYは輝度情報を
読取る画素である。これらの画素R,B,Yの分光透過
率特性は図4に示すようなものとなる。
【0023】また、画素構造6,7が示すように、輝度
情報Yのサンプリングピッチに比べ色相情報R、Bのサ
ンプリングは両者とも半分になっている。従って、原稿
2の高域周波数成分が原因となる読取り画素のサンプリ
ングによる折り返し成分はR,B成分ではより低域で発
生するが、前述したようにデフォーカスして光入力する
ことにより、ある程度以上の高域周波数成分の入力がな
くなり折り返し歪の発生が抑圧される。上述したよう
に、センサの画素列が第1センサ画素列5aと第2セン
サ画素列5bとの2本を用いて、3本の画素列で読み取
ったカラー情報とほぼ同等の高密度さでしかも新たなノ
イズの増加を招かずに原稿2の情報を読取ることができ
る。
【0024】なお、第1及び第2センサ画素列5a,5
b、センサ基板4は、図1に示すように、輝度を読取る
第1センサ画素列5aに対して色相を読取る第2センサ
画素列5bの方を結像レンズ3から遠ざけるような構成
としたが、これとは逆に図5に示すように、色相を読取
る第2センサ画素列5bの方を近付けるようなセンサ基
板4aの構成としてもよい。この場合にも、輝度を読取
る第1センサ画素列5aでフォーカスが合うように設定
すれば、色相を読取る第2センサ画素列5bではデフォ
ーカスの状態となる。また、センサ基板4,4aは2つ
の画素列5a,5bに対応して分割されたような構成と
してもよい。
【0025】次に、本発明の第二の実施例を図6ないし
図8に基づいて説明する。ここでは、光学的ローパスフ
ィルタを設けた場合の例を示すものである。すなわち、
輝度を読取る第1センサ画素列5aと色相情報を読取る
第2センサ画素列5bとの前面に光学的ローパスフィル
タ8を配設したものである。光学的ローパスフィルタ8
の空間周波数特性は、図8に示すようになる。この図8
において、fsyは輝度情報Yのサンプリング空間周波
数、fsr、fsbはそれぞれ色相情報R,Bのサンプリン
グ空間周波数を示す。光学的ローパスフィルタ8により
輝度情報を読取るに際し発生する恐れのあるサンプリン
グの折り返し成分をも予めfsy付近の成分を除去してお
くことにより抑圧することができる。従って、図1に示
した第一の実施例に比べてこれに増してノイズ(折り返
し歪)の増加なしに高密度のカラー原稿情報を読取るこ
とができる。なお、ここでも、第1及び第2センサ画素
列5a,5b、センサ基板4は、前述した図5に示した
ような画素列5a,5b、センサ基板4aとしてもよ
い。また、センサ基板4,4aは2つの画素列5a,5
bに対応して分割されたような構成としてもよい。
【0026】次に、本発明の第三の実施例を図10及び
図11に基づいて説明する。ここでは、前述した第二の
実施例では、2つの画素列の前面に光学的ローパスフィ
ルタ8を配設したが、ここでは、輝度を読取る第1セン
サ画素列5aの前面にのみ光学的ローパスフィルタ9を
配設したものである。光学的ローパスフィルタ9の空間
周波数特性は、図8に示すようになる。従って図6に示
した第二の実施例とほぼ同様な効果を得ることができ
る。この場合、色相情報を読取る第2センサ画素列5b
についてはデフォーカスによってfsr、fsb以上の周波
数入力がないようになっているため問題は少ない。な
お、ここでも、第1及び第2センサ画素列5a,5b、
センサ基板4は、前述した図5に示したような画素列5
a,5b、センサ基板4aとしてもよく、この場合、図
9に示すような構成となる。また、センサ基板4,4a
は2つの画素列5a,5bに対応して分割されたような
構成としてもよい。
【0027】次に、本発明の第四の実施例を図12及び
図13に基づいて説明する。ここでは、第1センサ画素
列5aをフォーカス点より遠くなるようにその位置を設
定し、これに伴い第2センサ画素列5bをフォーカス点
よりもさらに遠くなるようにその位置を設定し、しか
も、両者の相対位置を原稿2の面からの反射光の方向に
異ならせて配置したものである。これにより、輝度情
報、色相情報のそれぞれの入力周波数の上限を制限して
サンプリングによる折り返し歪の発生を抑圧している。
【0028】次に、本発明の第五の実施例を図14及び
図15に基づいて説明する。ここでは、第四の実施例と
は逆に、第1センサ画素列5aをフォーカス点より近く
なるようにその位置を設定して、これに伴い第2センサ
画素列5bをフォーカス点よりもさらに近くなるように
その位置を設定し、しかも、両者の相対位置を原稿2の
面からの反射光の方向に異ならせて配置したものであ
り、この場合にも第三の実施例と同様な効果を得ること
ができる。
【0029】次に、画素構造の変形例について述べる。
図16(a)(b)で示した画素構造10,11は、図
3(a)(b)の画素構造6,7にそれぞれ対応するも
のである。この場合、図16(a)の画素構造10の形
状は、前述した正方形から主走査方向Xに対して傾斜し
た台形状となっている。このように色相情報を読取る画
素列の形状を斜めに形成することにより、成分ごとの主
走査方向Xのサンプリングの開口が飛び飛びになるのを
和らげ、折り返し歪がなお小さくなるようにすることが
できる。また、図17(a)(b)の画素構造12,1
3は図3(a)(b)の画素構造6,7の変形例を示す
ものであり、この場合、輝度情報を読取る画素構造13
も台形状となっており、これにより図16の場合と同様
な効果を得ることができる。正方形の場合でも実質的に
は開口は100%でないことが多く、その場合に効果が
ある。
【0030】次に、本発明に用いられる信号処理回路の
一例を図18ないし図20に基づいて説明する。図18
において、CCDラインセンサ14(前述した図1の光
電変換素子5に相当するもの)には、サンプルホールド
回路15,16(S/H回路)、A/D変換回路17,
18が順次接続されており、これらにはそれぞれクロッ
クジェネレータ19aから信号が送られている。前記A
/D変換回路17,18の後段には、シェーディング補
正回路19,20が接続され、これらには各々補正メモ
リ21,22が備えられている。前記シェーディング補
正回路19の後段には、FIFOメモリ23、Yl/Yh
分離回路24、G”演算回路25が順次接続され、G”
信号の出力端子に接続されている。また、前記シェーデ
ィング補正回路20の後段には、デマルチプレクサ2
6、2個の補間回路27,28が接続され、前記補間回
路27にはR”演算回路29が接続され、前記補間回路
28にはB”演算回路30が接続されている。前記R”
演算回路29はR”信号の出力端子に接続され、前記
B”演算回路30はB”信号の出力端子に接続されてい
る。前記G”演算回路25と前記R”演算回路29と前
記B”演算回路30とは、演算手段を構成している。上
述したような信号処理回路は、前述した第1センサ画素
列の画像読取り出力に含まれる高域周波数成分をR”信
号、G”信号、B”信号の高域周波数成分として持たせ
るように演算するわけであるが、以下、その機能につい
て述べる。
【0031】このような構成において、CCDラインセ
ンサ14は、2本の画素列をもちクロックジェネレータ
19aにより光電変換電荷が転送されてライン毎の出力
を発するが、そのうち色相情報を読取る画素列の出力を
サンプルホールド回路15に導き、輝度情報を読取る画
素列の出力をサンプルホールド回路16に導く。これら
サンプルホールド回路15,16で転送クロック成分を
除き、それぞれの出力をA/D変換回路17,18に導
き、デジタル信号に変換し、これをシェーディング補正
回路19,20に導く。これらシェーディング補正回路
19,20は、照明系、結像系による明るさのバラツ
キ、CCDラインセンサ14の感度バラツキ等を補正す
る働きがあり、このような動作は予め記憶されているデ
ータを補正メモリ21,22から呼出し画素毎に演算す
ることにより求めることができる。シェーディング補正
回路19の出力はFIFOメモリ23に導き、ここで色
相情報の読取り位置にデータのタイミングを合わせるた
め、2つの画素列の副走査方向のライン数分だけ遅らせ
る。そのFIFOメモリ23の出力は、図19(b)の
ようになる。また、シェーディング補正回路20の出力
は、図19(a)に示すように、R信号とB信号とが交
互に現れる順次信号である。この順次信号をデマルチプ
レクサ26に導き、R信号、B信号に分けることがで
き、これら各信号は図19(c)(d)のようになる。
図19(b)のY信号はYl/Yh分離回路24でY信号
の低域成分Yl 信号と高域成分Yh信号に分離される。
このため、Yl/Yh分離回路24の内部で、
【0032】
【数1】
【0033】を計算し、2種類の低域成分のシーケン
ス:
【0034】
【数2】
【0035】とを作り出す。これらはそれぞれ図19
(g)(h)に相当する。
【0036】そして、これらの平均値Yl =(Y’+
Y)/2をY信号の低域成分として出力し(図19
(i))、Yh=Y−YlをY信号の高域成分として出力
し(図19(j))、これによりYl+Yh=Yとなる。
Yl 信号はG”演算回路25に導き、Yh 信号はR”演
算回路29、B”演算回路30にそれぞれ導く。
【0037】デマルチプレクサ26の出力のR信号は補
間回路27に、B信号は補間回路28にそれぞれ導か
れ、隣接画素データの平均値を求めてその値を画素間デ
ータとしてもとのデータ列を補間する、すなわち、
【0038】
【数3】
【0039】の値が補間データである。その補間データ
を加えたデータ列は、それぞれ図19(e)(f)とな
る。これらの出力のうちR信号をG”演算回路25、
R”演算回路29に導き、B信号をG”演算回路25、
B”演算回路30に導く。
【0040】G”演算回路25では、G”=Yh +(Y
l −rR−bB)/gの演算を行う。この場合、r+g
+b=1であり、図4に示すような分光透過率特性の時
には、例えば、r=0.3、g=0.6、b=0.1位
となる。また、R”演算回路29でR”=Yh +Rの演
算を、B”演算回路30でB”=Yh +Bの演算をそれ
ぞれ行う。G”演算回路25の出力(図19(k))を
G”の出力端子に、R”演算回路の出力(図19
(l))をR”の出力端子に、B”演算回路30の出力
(図19(m))をB”の出力端子にそれぞれ導き、こ
れによりカラー画像信号の3成分を得ることが可能とな
る。
【0041】次に、上述したような信号処理を各信号の
周波数帯域で説明すると、図20のようになる。FIF
Oメモリ23の出力Yは図20(a)に示すような帯域
をもっている。また、デマルチプレクサ26の出力のR
信号は図20(b)に示すように、B信号は図20
(c)に示すようにY信号に対し半分の帯域となってい
る。このことは、もともとの読取画素密度に起因してい
る。Yl/Yh分離回路24の出力のYl は図20
(d)、Yh は図20(e)に示すようになる。その理
由は、Yl は、図20(f)に示すように、R、G、B
各成分の線形結合であるからであり、G”はG”演算回
路25により図20(g)のようになる。また、R”は
図20(h)のようになり、さらに、B”は図20
(i)のようになる。上述したように、最終的なカラー
画像信号G”、R”、B”は、その低域成分として各色
の成分をもち、高域成分には視覚感度の高い明るさ(輝
度)の成分をもった信号となっており、これにより高密
度のカラー画像信号となっていることがわかる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、原稿面上を走査
しこれにより反射された光を結像レンズにより集光して
光電変換素子に入射させ、原稿の反射率に応じた電気信
号を画像信号として検出することにより画像情報を得る
画像読取装置において、肉眼の視覚特性にほぼ等しい分
光分布特性若しくは視覚が分光分布を有する波長領域を
カバーする分光分布特性をもつ第1センサ画素列と、分
光分布とは異なる2種の分光分布特性をもつ読取画素を
交互に配列した第2センサ画素列とを備えた光電変換素
子を設け、第1センサ画素列と第2センサ画素列との相
対配置位置を原稿面からの反射光の方向に異ならせて配
置したので、色相の原稿に対するサンプリングピッチが
1/2になることによる新たなノイズ(折り返し歪)の
発生をデフォーカスして光入力することにより抑圧する
ことができ、これにより高密度で高品位なカラー画像読
取りを比較的低コストで行うことができるものである。
【0043】請求項2記載の発明は、原稿面上を走査し
これにより反射された光を結像レンズにより集光して光
電変換素子に入射させ、原稿の反射率に応じた電気信号
を画像信号として検出することにより画像情報を得る画
像読取装置において、肉眼の視覚特性にほぼ等しい分光
分布特性若しくは視覚が分光分布を有する波長領域をカ
バーする分光分布特性をもち第1センサ画素列と、前記
分光分布とは異なる2種の分光分布特性をもつ読取画素
を交互に配列した第2センサ画素列とを備えた光電変換
素子を設け、第1センサ画素列と第2センサ画素列の相
対配置位置を原稿面からの反射光の方向に異ならせて配
置し、第1センサ画素列と第2センサ画素列との前面に
光学的ローパスフィルタを設けたので、さらに高品位、
高密度で、しかも、比較的低コストなカラー画像読取り
を行うことができるものである。
【0044】請求項3記載の発明は、原稿面上を走査し
これにより反射された光を結像レンズにより集光して光
電変換素子に入射させ、原稿の反射率に応じた電気信号
を画像信号として検出することにより画像情報を得る画
像読取装置において、肉眼の視覚特性にほぼ等しい分光
分布特性若しくは視覚が分光分布を有する波長領域をカ
バーする分光分布特性をもつ第1センサ画素列と、前記
分光分布とは異なる2種の分光分布特性をもつ読取画素
を交互に配列した第2センサ画素列とを備えた光電変換
素子を設け、第1センサ画素列と第2センサ画素列の相
対配置位置を原稿面からの反射光の方向に異ならせて配
置し、第1センサ画素列の前面に光学的ローパスフィル
タを設けたので、さらに高品位、高密度で、しかも、比
較的低コストなカラー画像読取りを行うことができるも
のである。
【0045】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、第1センサ画素列の画像読取り
出力に含まれる高域周波数成分をR信号、G信号、B信
号の高域周波数成分として持たせるように演算する演算
手段を設けたので、演算手段を用いてカラー画像読取り
出力を高密度のR信号、G信号、B信号として出力する
ことができるものである。
【0046】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、第2センサ画素列の各読取
画素の形状を主走査方向に対して傾斜させて形成したの
で、サンプリングの開口が飛び飛びになることを和ら
げ、折り返し歪を抑圧することが可能となり、さらに一
段と高品位で高密度、しかも、比較的低コストのカラー
画像読取りを行うことができるものである。
【0047】請求項6記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、第1センサ画素列及び第2
センサ画素列の各読取画素の形状を主走査方向に対して
傾斜させて形成したので、サンプリングの開口が飛び飛
びになることを和らげ折り返し歪をさらに抑圧すること
が可能となり、さらにより一段と高品位、高密度で、し
かも、比較的低コストのカラー画像読取りを行うことが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す画像読取装置の正
面図である。
【図2】図1の主走査方向に沿った側からみた側面図で
ある。
【図3】読取画素の様子を示す状態図である。
【図4】R、B、Yの分光透過率特性の様子を示す特性
図である。
【図5】センサ基板の変形例を示す側面図である。
【図6】本発明の第二の実施例を示す画像読取装置の正
面図である。
【図7】図6の主走査方向に沿った側からみた側面図で
ある。
【図8】光学的ローパスフィルタの空間周波数特性を示
す特性図である。
【図9】光学的ローパスフィルタを配置した状態でのセ
ンサ基板の変形例を示す側面図である。
【図10】本発明の第三の実施例を示す画像読取装置の
正面図である。
【図11】図10の主走査方向に沿った側からみた側面
図である。
【図12】本発明の第四の実施例を示す画像読取装置の
正面図である。
【図13】図12の主走査方向に沿った側からみた側面
図である。
【図14】本発明の第五の実施例を示す画像読取装置の
正面図である。
【図15】図14の主走査方向に沿った側からみた側面
図である。
【図16】色相情報を読取る読取画素の形状を主走査方
向に対して傾斜させて形成した場合の様子を示す状態図
である。
【図17】色相情報及び輝度情報を読取る読取画素の形
状を主走査方向に対して傾斜させて形成した場合の様子
を示す状態図である。
【図18】信号処理回路の様子を示す回路図である。
【図19】信号処理回路の各回路での出力状態を示す状
態図である。
【図20】信号処理回路の各回路での各信号の周波数帯
域の様子を示す特性図である。
【符号の説明】
2 原稿 3 結像レンズ 5a 第1センサ画素列 5b 第2センサ画素列 8,9 光学的ローパスフィルタ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿面上を走査しこれにより反射された
    光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射さ
    せ、前記原稿の反射率に応じた電気信号を画像信号とし
    て検出することにより画像情報を得る画像読取装置にお
    いて、肉眼の視覚特性にほぼ等しい分光分布特性若しく
    は視覚が分光分布を有する波長領域をカバーする分光分
    布特性をもつ第1センサ画素列と、前記分光分布とは異
    なる2種の分光分布特性をもつ読取画素を交互に配列し
    た第2センサ画素列とを備えた光電変換素子を設け、前
    記第1センサ画素列と前記第2センサ画素列との相対配
    置位置を前記原稿面からの反射光の方向に異ならせて配
    置したことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿面上を走査しこれにより反射された
    光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射さ
    せ、前記原稿の反射率に応じた電気信号を画像信号とし
    て検出することにより画像情報を得る画像読取装置にお
    いて、肉眼の視覚特性にほぼ等しい分光分布特性若しく
    は視覚が分光分布を有する波長領域をカバーする分光分
    布特性をもつ第1センサ画素列と、前記分光分布とは異
    なる2種の分光分布特性をもつ読取画素を交互に配列し
    た第2センサ画素列とを備えた光電変換素子を設け、前
    記第1センサ画素列と前記第2センサ画素列の相対配置
    位置を前記原稿面からの反射光の方向に異ならせて配置
    し、前記第1センサ画素列と前記第2センサ画素列との
    前面に光学的ローパスフィルタを設けたことを特徴とす
    る画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿面上を走査しこれにより反射された
    光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射さ
    せ、前記原稿の反射率に応じた電気信号を画像信号とし
    て検出することにより画像情報を得る画像読取装置にお
    いて、肉眼の視覚特性にほぼ等しい分光分布特性若しく
    は視覚が分光分布を有する波長領域をカバーする分光分
    布特性をもつ第1センサ画素列と、前記分光分布とは異
    なる2種の分光分布特性をもつ読取画素を交互に配列し
    た第2センサ画素列とを備えた光電変換素子を設け、前
    記第1センサ画素列と前記第2センサ画素列の相対配置
    位置を前記原稿面からの反射光の方向に異ならせて配置
    し、前記第1センサ画素列の前面に光学的ローパスフィ
    ルタを設けたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 第1センサ画素列の画像読取り出力に含
    まれる高域周波数成分をR信号、G信号、B信号の高域
    周波数成分として持たせるように演算する演算手段を設
    けたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の画像読
    取装置。
  5. 【請求項5】 第2センサ画素列の各読取画素の形状を
    主走査方向に対して傾斜させて形成したことを特徴とす
    る請求項1,2,3又は4記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 第1センサ画素列及び第2センサ画素列
    の各読取画素の形状を主走査方向に対して傾斜させて形
    成したことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の
    画像読取装置。
JP3182817A 1991-07-24 1991-07-24 画像読取装置 Expired - Fee Related JP3035007B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3182817A JP3035007B2 (ja) 1991-07-24 1991-07-24 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3182817A JP3035007B2 (ja) 1991-07-24 1991-07-24 画像読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0530280A JPH0530280A (ja) 1993-02-05
JP3035007B2 true JP3035007B2 (ja) 2000-04-17

Family

ID=16124972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3182817A Expired - Fee Related JP3035007B2 (ja) 1991-07-24 1991-07-24 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3035007B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0530280A (ja) 1993-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101012537B1 (ko) 고체 이미지 센서
EP2211554B1 (en) Image processing device, image processing method, and image processing program
US6646246B1 (en) Method and system of noise removal for a sparsely sampled extended dynamic range image sensing device
KR100468169B1 (ko) 위색(僞色)신호발생이억제가능한단판식컬러카메라
US7970231B2 (en) Image processing method
JP7099446B2 (ja) 固体撮像装置および電子機器
JP6076552B1 (ja) 画像読取装置及び画像読取方法
JP2001268582A (ja) 固体撮像装置および信号処理方法
JP2001169050A (ja) 多数の異なるセンサ領域を有するフォトセンサアレイ
US6559886B1 (en) Video signal processing method and device
JPH05137000A (ja) 画像読取装置
KR100810155B1 (ko) 다이내믹 레인지 넓힌 후 베이어 이미지를 출력할 수 있는이미지 센서
JP3035007B2 (ja) 画像読取装置
JPH10189930A (ja) 固体撮像素子
JP2006211631A (ja) 固体撮像装置および撮像装置
JPH0591253A (ja) 画像読取装置
JPH04369157A (ja) 画像読取装置
JPH0563906A (ja) 画像読取装置
JPH0686082A (ja) 画像読取装置
JPS61127290A (ja) 単板式カラ−撮像装置
JP2000232565A (ja) 複数光センサ列走査装置
JPS63246966A (ja) カラ−画像入力装置
JPH01109955A (ja) 画像読取装置
JPH01302963A (ja) カラー画像読取装置
JPH02248155A (ja) イメージセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees