JP3034943U - 電気絶縁された金属線 - Google Patents

電気絶縁された金属線

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知加子 小田
隆元 鈴木
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株式会社いすゞセラミックス研究所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱鋼線とセラミツク絶縁被覆との間に、ア
ルミニウムを含む合金粒子を溶着することにより密着性
を高めた、電気絶縁された金属線を得る。 【解決手段】 電気絶縁された金属線40を、クロムを
含む耐熱鋼線41の表面を絶縁性を有する被覆層により
覆われた環状の芯材45と、芯材45に外挿した絶縁保
護管44とから構成する。芯材45を環状にする結合手
段66に、ねじまたは螺旋状の伸縮部分41aを設け
る。芯材45の被覆層を、耐熱鋼線41に溶着されたア
ルミニウムを含むニツケルまたはクロム基合金粒子から
なる合金粒子層46と、合金粒子層46を覆う電気絶縁
性を有するセラミツク層43との2層にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は排気微粒子濾過体(DPF)などの熱による膨出変形を抑止するため に、筒状の排気微粒子濾過体を外周側から捕縛するのに用いる、電気絶縁された 金属線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平6−108820号公報や特願平6−330227号に開示される内燃 機関の排気浄化装置では、セラミツク繊維などからなる不織布の両面に耐熱性金 属からなる金網を重ね合せ、該金網に通電して加熱することにより、不織布に捕 集された排気微粒子を焼却して再生するようになつている。金網と金網の間にセ ラミツク繊維からなる柔軟な不織布を挟んであるので、金属製の封止部材相互の 締付け作用に対し、セラミツク繊維からなる織布により締付応力が緩和され、セ ラミツク繊維からなる不織布が破損することはなく、排気微粒子濾過体の端部の シール性と耐久性が確保される。
【0003】 筒状の排気微粒子濾過体が熱による膨出変形するのを抑止するためには、排気 微粒子濾過体は外周側から金属線により捕縛される必要がある。捕縛用金属線に は耐熱強度と電気絶縁性が要求され、このため、耐熱鋼線に絶縁保護管を外挿し たものや、耐熱鋼線の表面に琺瑯、セラミツクなどの絶縁被覆を施したものが考 えられる。
【0004】 しかし、前者は排気微粒子濾過体の使用中に排気微粒子濾過体が膨らみ、捕縛 用金属線を覆う絶縁保護管が割れると、捕縛用金属線の絶縁性が破壊される。そ して、ヒータとしての金網が直接または捕縛用金属線を経て金属製のケースに電 気的に接触すると、金網が溶損することがある。後者は摩耗などにより被覆が摩 滅する恐れがある。また、芯材である耐熱鋼線とセラミツクなどの絶縁被覆層と の密着性を高めるには、シヨツトブラストなどにより耐熱鋼線の表面に微細な凸 凹を形成する必要があるが、導板、細線、小物などの基材に、シヨツトブラスト 加工を施すことは非常に難しい。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は上述の問題に鑑み、耐熱鋼線と絶縁性セラミツク層との間に、 アルミニウムを含む合金粒子を溶着することにより密着性を高めた、電気絶縁さ れた金属線を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の構成はクロムを含む耐熱鋼の表面を電気 絶縁性を有する被覆層により覆われた芯材と、該芯材に外挿した絶縁保護管とか ら構成されていることを特徴とする。
【0007】 また、本考案の構成は前記芯材の被覆層は前記耐熱鋼に溶着されたアルミニウ ムを含むニツケル基合金粒子またはアルミニウムを含むクロム基合金粒子からな る合金粒子層と、該合金粒子層を覆う電気絶縁性を有するセラミツク層とからな る。
【0008】 さらに、本考案の構成はクロムを含む耐熱鋼の表面を電気絶縁性を有する被覆 層により覆われかつ結合手段により環状に結合された芯材と、該芯材に外挿した 絶縁保護管とから構成され、前記芯材の結合手段はねじまたは少くとも1つの螺 旋状の伸縮部分を備えている電気絶縁された金属線であつて、該金属線は排気微 粒子濾過体の熱による膨出変形を抑止するように、排気微粒子濾過体の外周面に 巻き付けられるものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
本考案による電気絶縁された金属線は、芯材として耐熱鋼線を用い、排気微粒 子濾過体(DPF)の外周面に環状に巻き付けることにより、排気微粒子濾過体 の使用中に起こる排気微粒子濾過体の熱変形、特にヒータとしての金網の熱によ る膨出変形を抑える。
【0010】 芯材としてのクロム(Cr)を含む耐熱鋼線の表面を、アルミニウム(Al)を含 むニツケル(Ni)基合金粒子またはアルミニウム(Al)を含むクロム(Cr)基合 金粒子からなる合金粒子層により覆い、かつ耐熱鋼線と合金粒子とを溶着させ、 合金粒子層の表面にセラミツク層を形成する。合金粒子層によりセラミツク層と 耐熱鋼線との密着性を高める。さらに、セラミツク層により被覆した耐熱鋼線に 、絶縁保護管を外挿して耐摩耗性を高める。絶縁保護管と耐熱鋼線のセラミツク 層とを部分的に接合することにより、絶縁保護管の脱落を防止する。
【0011】
【実施例】
図1に示すように、本考案が適用されるデイーゼル機関の排気浄化装置は、円 筒形のケース4の内部に、筒状の排気微粒子濾過体(フイルタ)5を収容してな る。ケース4の左端の端板3は中心開口に入口管2を接続される一方、右端の端 板6は中心開口に出口管7を接続される。入口管2は排気管を介し機関へ接続さ れ、出口管7は排気管を介し消音器へ接続される。筒状の排気微粒子濾過体5の 左端は内空部12を円板状の封止部材23により閉鎖される一方、排気微粒子濾 過体5の右端は中心に開口23aを有する環状板からなる封止部材23を結合さ れる。排気微粒子濾過体5の両端部を内側の封止部材とともに挟持する外側のク リツプ状の封止部材21のうち、右側の封止部材21の外側に設けられた封止部 材21bはケース4の内周壁に結合される。こうして、ケース4と排気微粒子濾 過体5との間の外空部10は入口管2に連通し、排気微粒子濾過体5の内空部1 2は出口管7に連通される。排気は入口管2からケース4の外空部10へ入り、 排気微粒子濾過体5を径内方へ通過するうちにカーボンなどの排気微粒子を補集 され、浄化された排気は内空部12から開口23aを経て出口管7へ流出する。 図2,3に示すように、排気微粒子濾過体5は実際には、径外方と径内方へ交互 に断面花弁形ないし断面波形に湾曲されて排気の通過面積を拡大される。
【0012】 図4に示すように、排気微粒子濾過体5は約70%のアルミナと約30%の酸 化珪素とを含むセラミツク繊維、またはSi-Ti-C-O 系のセラミツク繊維を積層し たうえ不規則に絡み合せてなる不織布54の表面全面に、セラミツク繊維からな る織布52を重ね合せ、織布52の表面にステンレスなどの耐熱性金属からなる 金網51を、不織布54の裏面に金網51と同様の金網55をそれぞれ重ね合せ て積層体ないし重合せ体を構成される。図2に示すように、上述した重合せ体が 断面花弁形ないし断面波形の筒に形成され、かつ両端部の内外両面を所定厚さの 金属製の封止部材21,23の間に挟持される。
【0013】 排気微粒子濾過体5を断面花弁形ないし断面波形に維持しつつケース4に支持 するために、排気微粒子濾過体5の図1における左端部は、図3に示すように表 裏両面を外側の封止部材21と内側の封止部材23の間に挟持される。すなわち 、円板状の封止部材23は径外方へ放射状に突出する多数の突片23bを一体的 に形成され、突片23bが排気微粒子濾過体5の裏面ないし内面の軸方向溝ない し湾曲部5aへ係合される。一方、外側の封止部材21は細長い3角形の開口2 1aを有する多数の枠板から構成され、排気微粒子濾過体5の表面ないし外面の 軸方向溝ないし湾曲部5bへ係合される。封止部材21は外周縁が円弧状をなす 多数の枠板を、図示してない金属バンドにより環状に捕縛される。排気微粒子濾 過体5の図1における右端部もほぼ同様に表裏両面を封止部材21と封止部材2 3の間に挟持される。封止部材21は周縁21bをケース4の内周壁に結合され る。
【0014】 排気微粒子濾過体5は、セラミツク繊維からなる不織布54の表面に、織布5 2を重ね合せたものであるから、排気微粒子濾過体5の端部を金属製の封止部材 21,23により挟持しても、締付圧により破損することがなく、金網51,5 5が電気的に接触する恐れがない。
【0015】 図1,2に示すように、本考案によれば、排気微粒子濾過体5の使用中に起こ る排気微粒子濾過体5の熱変形、特にヒータとしての金網51の熱による膨出変 形を抑えるために、複数の電気絶縁された金属線40が、軸方向に所定間隔を存 して、排気微粒子濾過体5の外周面に巻き付けられる。図5に示すように、電気 絶縁された金属線40は予め伸縮可能の環状体ないし輪体として形成される。
【0016】 電気絶縁された金属線40は、クロム(Cr)を含む耐熱鋼線41を用い、耐熱 鋼線41の表面を絶縁性を有する被覆層により覆われた芯材45(図9)と、該 芯材45に外挿した多数の絶縁保護管44とから構成される。芯材45は環状の ものであり、結合手段66は少くとも1つのねじまたは螺旋状の伸縮部分41a を備えている。伸縮部分41aは伸縮調節手段61により所定の周方向の長さに 設定される。
【0017】 図6に示すように、伸縮調節手段61は頭部フランジ62aと溝を有する軸部 62bとからなるリベツト62と、頭部フランジ64aと円筒状の軸部64bと からなる受け64とから構成され、軸部62b,64bを反対側から螺旋状の伸 縮部分41aへ挿通し、リベツト62の軸部62bを受け64の円筒状の軸部6 4bへ固く嵌合する。図5に示すように、螺旋状の伸縮部分41aはリベツト6 2と受け64の各頭部フランジ62a,64aの間に挟まれる。耐熱鋼線41の 絶縁保護管44に挿通された部分と螺旋状の伸縮部分41aとの間の部分は、リ ベツト62と受け64の各頭部フランジ62a,64aに設けた径方向の割溝へ 係合するのが好ましい。
【0018】 また、図7,8に示すように、結合手段66としてねじ孔67aを形成した結 合部材67に、中空状のねじ軸68aを形成した結合部材68を螺合するように 構成することもできる。耐熱鋼線41は両端の螺旋状の伸縮部分41aを各結合 部材67,68の内空部に抜けないように係止される。
【0019】 図9に示すように、芯材45としての耐熱鋼線41はクロム(Cr)の他に、ニ ツケル(Ni)、アルミニウム(Al)、イツトリウム(Y) の内の少くとも1種を 含む。耐熱鋼線41は表面に、アルミニウム(Al)を含むニツケル(Ni)基合金 またはアルミニウム(Al)を含むクロム(Cr)基合金からなる合金粒子42を溶 着される。芯材45の被覆層の合金粒子42は互いに接合して合金粒子層46を 形成する。
【0020】 表面に合金粒子42を溶着された耐熱鋼線41は、さらに表面に電気絶縁性を 有するセラミツク粒子からなるセラミツク層43を密着される。セラミツク層4 3のセラミツク粒子はアルミニウム(Al)、珪素(Si)、マグネシウム(Mg)、 ジルコニウム(Zr)、バリウム(Ba)、チタン(Ti)の内の少くとも1種を含み 、かつ芯材45の被覆層に5wt%以上含まれている。セラミツク層43のセラミ ツク粒子は合金粒子42よりも小さく、平均粒径が1μm以下であり、焼結せず に独立して、合金粒子42の表面と耐熱鋼線41の表面とに付着する。
【0021】 最後に、合金粒子層46とセラミツク層43を形成された耐熱鋼線41すなわ ち芯材45は、多数の絶縁保護管44を外挿される。好ましくは、絶縁保護管4 4は芯材45のセラミツク層43に、部分的に接合される。これにより、絶縁保 護管44の脱落を防止し、金属線40の耐摩耗性を高める。
【0022】 図10に示す実施例では、アルミニウム(Al)を含むニツケル(Ni)基合金粒 子またはアルミニウム(Al)を含むクロム(Cr)基合金粒子からなる合金粒子4 2は表面に予め、合金粒子42よりも十分細いセラミツク粒子42bを接合され たうえ、符号42aで示すように耐熱鋼線41に溶着される。こうして、合金粒 子層46を形成された耐熱鋼線41は、合金粒子層46の表面に電気絶縁性を有 するセラミツク粒子からなるセラミツク層43を密着される。他の構成は図9に 示すものと同様である。
【0023】 [実施例1] JIS SUS304(ステンレス)からなる耐熱鋼線41の表面に、ニツケル(Ni), クロム(Cr),アルミニウム(Al)の内の少くとも1つを含む合金粒子42を接 着した後に、真空中で加熱処理を行つて、耐熱鋼線41の表面に上述の合金粒子 42を付着させ、さらに大気中で加熱処理を行つた。こうして、表面に上述の合 金粒子42を付着させた耐熱鋼線41に、セラミツクからなる絶縁保護管44を 外挿して、図5に示すような電気絶縁された環状の金属線40を作製した。
【0024】 図1に示すように、排気浄化装置の排気微粒子濾過体5の外周面に、図9に示 す、本考案による電気絶縁された環状の金属線40を装着した後、排気浄化装置 へ排気を導入して、排気微粒子濾過体5による排気微粒子の捕集試験と、電気加 熱による排気微粒子濾過体5の再生試験とを繰返し実施した。試験の結果、50 00回の捕集・再生試験後にも、本考案による電気絶縁された金属線40は絶縁 性を維持し、排気微粒子濾過体5の膨出変形は起らず、したがつて、ヒータとし ての金網51が金属製のケース4に接触して溶損するのを防止できた。
【0025】 [実施例2] アルミニウム(Al)を含むニツケル(Ni)基合金粒子またはアルミニウム(Al )を含むクロム(Cr)基合金粒子からなる合金粒子42の表面に予め、合金粒子 42よりも十分細いセラミツク粒子42bを接合した。セラミツク粒子42bを 接合した合金粒子42を耐熱鋼線41の表面に接着した後に、真空中で加熱処理 を行つて溶着した。こうして、JIS SUS304(ステンレス)からなる耐熱鋼線41 の表面に合金粒子層46を形成したうえ、さらに電気絶縁性を有するセラミツク 粒子からなるセラミツク層43を密着し、大気中で加熱処理を行つた。こうして 、表面にセラミツク層43を密着した耐熱鋼線41に、セラミツクからなる絶縁 保護管44を外挿して、図10に示すような電気絶縁された環状の金属線40を 作製した。
【0026】 図1に示すように、排気浄化装置の排気微粒子濾過体5の外周面に、図10に 示す、本考案による電気絶縁された環状の金属線40を装着した後、排気浄化装 置へ排気を導入して、排気微粒子濾過体5による排気微粒子の捕集試験と、電気 加熱による排気微粒子濾過体5の再生試験とを繰返し実施した。試験の結果、5 000回の捕集・再生試験後にも、本考案による電気絶縁された金属線40は絶 縁性を維持し、排気微粒子濾過体5の膨出変形は起らず、ヒータとしての金網5 1が金属製のケース4に接触して溶損するのを防止できた。
【0027】 [実施例3] 図11に示すように、実施例1における排気微粒子濾過体5に直接接触する絶 縁保護管44にムライトを用い、絶縁保護管44が耐熱鋼線41の絶縁被覆とし てのセラミツク層43に接合するように加熱処理を行つて、電気絶縁された金属 線40Aを作製した。
【0028】 また、図12に示すように、絶縁保護管44と耐熱鋼線41の絶縁被覆として のセラミツク層43との間に、アルミナ(Al2O3 )層47を介在させて両者を接 合して、電気絶縁された金属線40Bを作製した。
【0029】 さらに、図13に示すように、耐熱鋼線41の表面に何も被覆しないで、耐熱 鋼線41に絶縁保護管44を外挿して、比較材としての電気絶縁された金属線4 0Cを作製した。
【0030】 本考案による電気絶縁された金属線40A,40Bと、比較材としての金属線 40Cを、それぞれ温度500〜1000℃の大気中に約10時間放置した後に 、150MPa の圧縮応力を加えて絶縁保護管44を破壊し、芯材45の表面の電 気抵抗と、芯材45の圧縮強度を測定したところ、図14,15に示すような結 果を得た。図14,15から明らかなように、本考案による電気絶縁された金属 線40A,40Bは、捕縛用金属線としての耐熱強度と電気絶縁性を満足するも のである。
【0031】
【考案の効果】
本考案は上述のように、クロムを含む耐熱鋼線の表面を絶縁性を有する被覆層 により覆われた環状の芯材と、該芯材に外挿した絶縁保護管とから構成され、前 記芯材を環状にする結合手段にねじまたは少くとも1つの螺旋状の伸縮部分を備 えているから、耐熱強度が大であり、排気微粒子濾過体への装着が容易であり、 排気微粒子濾過体の熱による膨出変形を抑止できる。
【0032】 芯材の被覆層を、耐熱鋼線に溶着されたアルミニウムを含むニツケルまたはク ロム基合金粒子からなる合金粒子層と、該合金粒子層を覆う電気絶縁性を有する セラミツク層との2層にしたから、合金粒子層により耐熱鋼線とセラミツク層と の密着性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用されるデイーゼル機関の排気浄化
装置の側面断面図である。
【図2】同排気浄化装置の正面断面図である。
【図3】同排気浄化装置の排気微粒子濾過体の端部の正
面図である。
【図4】同排気微粒子濾過体の要部を拡大して示す正面
断面図である。
【図5】本考案に係る伸縮調節手段を有する電気絶縁さ
れた金属線の正面図である。
【図6】同伸縮調節手段を示す斜視図である。
【図7】他の結合手段を有する電気絶縁された金属線の
正面図である。
【図8】同結合手段を示す斜視図である。
【図9】本考案の第1の実施例に係る電気絶縁された金
属線の側面断面図である。
【図10】本考案の第2の実施例に係る電気絶縁された
金属線の要部を拡大して示す側面断面図である。
【図11】本考案の第3の実施例に係る電気絶縁された
金属線の側面断面図である。
【図12】本考案の第4の実施例に係る電気絶縁された
金属線の側面断面図である。
【図13】比較例に係る電気絶縁された金属線の側面断
面図である。
【図14】本考案に係る電気絶縁された金属線の表面の
電気抵抗を示す表図である。
【図15】同電気絶縁された金属線の圧縮強度を示す線
図である。
【符号の説明】
2:入口管 3:端板 4:ケース 5:濾過体 5
a,5b:湾曲部 6:端板 7:出口管 10:外空
部 12:内空部 21,23:封止部材 21a:開
口 21b:周縁 23a:開口 23b:突片 4
0,40A〜40C:金属線 41:耐熱鋼線 41
a:伸縮部分 42:合金粒子 42a:溶着部分 4
2b:セラミツク粒子 43:セラミツク層 44:絶
縁保護管 45:芯材 46:合金粒子層 47:アル
ミナ層 51,55:金網 52:織布 54:不織布 61:伸縮調節手段 62:リベツト
62a:頭部 62b:軸部 64:受け 64a:頭
部 64b:軸部 66:結合手段 67a:ねじ孔
68b:ねじ軸

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロムを含む耐熱鋼の表面を電気絶縁性を
    有する被覆層により覆われた芯材と、該芯材に外挿した
    絶縁保護管とから構成されていることを特徴とする環状
    の電気絶縁された金属線。
  2. 【請求項2】前記耐熱鋼はクロムの他に、ニツケル、ア
    ルミニウム、イツトリウムの内の少くとも1種を含む、
    請求項1に記載の電気絶縁された金属線。
  3. 【請求項3】前記芯材の被覆層は前記耐熱鋼に溶着され
    たアルミニウムを含むニツケル基合金粒子またはアルミ
    ニウムを含むクロム基合金粒子からなる合金粒子層と、
    該合金粒子層を覆う電気絶縁性を有するセラミツク層と
    からなる、請求項1に記載の電気絶縁された金属線。
  4. 【請求項4】前記芯材の被覆層は前記耐熱鋼に溶着され
    たアルミニウムを含むニツケル基合金粒子またはアルミ
    ニウムを含むクロム基合金粒子からなる合金粒子層と、
    該合金粒子層を覆う電気絶縁性を有するセラミツク粒子
    層とからなる、請求項1に記載の電気絶縁された金属
    線。
  5. 【請求項5】前記芯材はねじの結合手段を備えている、
    請求項1に記載の電気絶縁された金属線。
  6. 【請求項6】前記芯材は少くとも1つの螺旋状の伸縮部
    分を備えており、該伸縮部分が伸縮調節可能な結合手段
    となつている、請求項1に記載の電気絶縁された金属
    線。
  7. 【請求項7】前記絶縁保護管は前記芯材の表面のセラミ
    ツク層により、前記芯材に接合されている、請求項1に
    記載の電気絶縁された金属線。
  8. 【請求項8】前記絶縁保護管はセラミツクの中間層によ
    り前記芯材の被覆層に接合されている、請求項1に記載
    の電気絶縁された金属線。
  9. 【請求項9】前記芯材の被覆層の合金粒子は互いに接合
    し、前記芯材の被覆層のセラミツク粒子は焼結せずに独
    立して、前記合金粒子の表面と前記耐熱鋼の表面とに付
    着している、請求項4に記載の電気絶縁された金属線。
  10. 【請求項10】前記芯材の被覆層のセラミツク粒子は平
    均粒径が1μm以下である、請求項4,8のいずれかに
    記載の電気絶縁された金属線。
  11. 【請求項11】前記芯材の被覆層のセラミツク粒子はア
    ルミニウム、珪素、マグネシウム、ジルコニウム、バリ
    ウム、チタンの内の少くとも1種を含み、かつ前記芯材
    の被覆層に5wt%以上含まれている、請求項4,8,9
    のいずれかに記載の電気絶縁された金属線。
  12. 【請求項12】クロムを含む耐熱鋼の表面を電気絶縁性
    を有する被覆層により覆われかつ結合手段により環状に
    結合された芯材と、該芯材に外挿した絶縁保護管とから
    構成され、前記芯材の結合手段はねじまたは少くとも1
    つの螺旋状の伸縮部分を備えている電気絶縁された金属
    線であつて、該金属線は排気微粒子濾過体の熱による膨
    出変形を抑止するように、排気微粒子濾過体の外周面に
    巻き付けられていることを特徴とする、電気絶縁された
    金属線。
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