JP3034898U - 情報記憶媒体の包装保管用カセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＣＤ−ＲＯＭなどの情報記憶媒体を包装し、
かつ、保管するためのカセットについて、検索し易い整
理手段を提供する。 【解決手段】 情報記憶媒体が収まる円形凹部４ｃおよ
び係合突起４ａを形成した台紙を、表紙および裏表紙間
に挟み込み、その一端を裏表紙に付着させた紙等からな
る情報記憶媒体の包装保管用カセットにおいて、その表
紙と裏表紙とが連なるヒンジ側の端部に近接してファイ
リング用の穴を複数個開設し、ファイルに綴じ込み整理
する事を可能にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ＣＤ−ＲＯＭ等の高密度情報記憶媒体を収納、保管するための保護 カセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近来、ＣＤ−ＲＯＭ等の高密度情報記憶媒体は小径、薄板のディスク状であっ て多量の情報を収納できることから急速に普及している。それら記憶媒体が市場 に出される包装形態はプラスチックのケースに収納されたものおよび簡易な紙製 のブック状ケース（又はホルダー）に収納されたものなどである。最終購買者は これらの記憶媒体を保管、整理するために、プラスチックケースに入ったものに ついては本棚状の戸棚に書籍のように立てて収納し、そのケースの側面に表示し た表題等により選択して取り出されているが、紙製カセットにおいては適切な整 理手段がないのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

多くの雑誌や図書においてその付録として提供される記憶媒体は紙製カセット を用いて包装されているのが通例である。これを購入したユーザーがこの記憶媒 体を保管する手段は前記の書棚状のものに立てるか、あるいは箱等に収納するか の方法が採られているがケースが薄いために側面に表題を記載することができず 、したがって、所有する多くの記憶媒体から必要な記憶媒体を取り出すためには 該書棚又は箱から順次取り出し１枚１枚その表紙を確認する方法によるしかなく 、整理された保管方法とは言えないものであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、記憶媒体のための紙（プラスチックでもよい、以下同様）製包装保 管用カセットにおいて、該カセットの一端にファイリングのためのファイル穴を 開設したもので、その紙製カセットを綴り紐あるいはファイルケース（またはブ ック、ノート、バインダーとも称されている。以下同様）の綴じ金具（またはプ ラスチック。以下、同様）によってファイリングすることが可能となり、その検 索においては書類を繰ると同様の手段によって能率よくなし得るものとした。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を説明する。裏表紙とこの裏表紙の上側に被せられるヒン ジ式で旋回して開閉可能な表紙部と、さらに、情報記憶媒体をその中央に設けら れた開口穴に挿通して支持するための係合突起を中央に突設した基板をその裏表 紙に重ね合わせて該裏表紙のヒンジ部の対辺側に貼着せしめた３枚構成のディス ク状情報記憶媒体の包装保管用カセットにおいて、その表紙、裏表紙および基板 の前記ヒンジ式旋回部側縁辺に近接して複数のファイル用穴を連通状に開口した ものである。この穴に綴じ紐または綴じ金具を挿通することによって情報記憶媒 体を装着した本考案包装保管用カセットが１冊のファイルケースに多数収容、フ ァイルすることを可能にした。

【０００６】 また、裏表紙とこの裏表紙の上側に被せられるヒンジ式に旋回して開閉可能な 表紙部とからなり、かつ、その裏表紙のほぼ中央に情報記憶媒体をその媒体中央 に設けられた開口穴に挿通して支持するための係合突起が突設されたディスク状 情報記憶媒体の収納保管用カセットにおいて、その表紙および裏表紙の前記ヒン ジ式旋回部側縁辺に近接して複数のファイル用穴を開口せしめて、このファイル 用穴に綴じ紐または綴じ金具を挿通することによって、報記憶媒体を装着した本 考案の収納保管用カセットが多数、１冊のファイルケースにファイルすることが 可能にしたものである。

【０００７】 さらに、裏表紙とこの裏表紙の上側に被せられるヒンジ式に旋回して開閉可能 な表紙部と、さらに、情報記憶媒体をその中央に設けられた開口穴に挿通して支 持するための係合突起を突設した基板をその裏表紙のヒンジの対辺側に一部帯状 に貼着せしめた三枚構成のディスク状情報記憶媒体の収納保管用カセットにおい て、その表紙、裏表紙および基板の前記ヒンジ式旋回部側縁辺に近接して複数の ファイル用穴を開口し、さらに、その基板の前記帯状貼着部に隣接する不着部分 に易切断線部を形成することにより、情報記憶媒体を装着した基板を表紙および 裏表紙から分離して、その基板部のみをファイリングすることを可能にした。

【０００８】

【作用】

以上のように本考案に係る情報記憶媒体保管カセットには、ファイル用穴が開 設されているために、ユーザーは何らの加工を要せず市販のファイルケースにフ ァイリングすることが可能となり、したがって例えば各種の分野、例えば音楽、 文学等のジャンル毎の整理が容易になり、また、このように整理された中から、 あたかも本のページを繰るようにして必要とする情報記憶媒体を検索することが できるようにした。そして検索されたカセットから情報記憶媒体を取り出して使 用し、また、再び装着、保管することが容易になった。また、請求項３に示すカ セットにおいては後記のように表紙および裏表紙から基板が容易に分離すること ができ、したがって、ファイリング厚さが他のものと比べてほぼ１／３になり、 より多くの情報記憶媒体を保管することが可能となった。

【０００９】

【実施例】

本考案の実施例を図面にしたがって説明する。図１に示すものは、裏表紙２と この裏表紙２の上側に被せられるヒンジ式に旋回して開閉可能な表紙部３と、さ らに、情報記憶媒体をその中央に設けられた開口穴に挿通して支持するための例 えば発泡プラスチックなどのスポンジからなる円盤状係合突起４ａを中央に突設 し、その周囲を情報記憶媒体の外径とほぼ同径でその厚さよりやや深い円形凹部 ４ｃをインボス状に形成した基板４からなり、その基板４は裏表紙２に重ね合わ せ、その裏表紙のヒンジ式旋回部２ａの対辺２ｂ側において貼着４ｂせしめた三 枚構成のディスク型情報記憶媒体の包装保管用カセット１であり、さらに、その 表紙３、裏表紙２および基板４の前記ヒンジ式旋回部２ａの側縁に近接して複数 のファイル用穴５、５、‥を三枚について連通状に穿孔形成したものである。こ の包装保管用カセット１は記憶媒体をその中央の開口部で保持した状態で円形凹 部４ｃに収納し、表紙２を閉じてファイルケースにファイリングされる。

【００１０】 図２は、前記の記憶媒体包装保管用カセット１の側面図を示したもので、裏表 紙２に重ね合わせ図中右端において貼付された基板４は、その中央に記憶媒体の 直径とほぼ同径の円形凹部４ｃを形成するとともに、記憶媒体の中央に設けられ た穴に挿通係合するスポンジ等の弾性体からなる円盤状係合突起４ａを付着させ たものである。記憶媒体はその中央の穴にこの円盤状係合突起４ａを挿通させる と係合突起４ａの外周部で保持され、円形凹部４ｃ内に収められる構造になって いる。したがって、表紙および裏表紙によって記憶媒体は保管され、ファイリン グされる。

【００１１】 図４に示すものは請求項２に対応するもので、情報記憶媒体の包装保管用カセ ットは裏表紙２とこの裏表紙２の上側に被せられるヒンジ式旋回部２ａにより開 閉可能な表紙部３とからなるものであり、その裏表紙２自体が前記の基板４の形 態をなすものである。すなわち、その裏表紙のほぼ中央に３個の爪状突起４ａ、 ４ａ‥と、その周囲に円形凹部４ｃを形成したものである。さらに、そのヒンジ 式旋回部２ａの縁部に近接して複数のファイル用穴５、５、‥を表紙および裏表 紙に連通状に穿孔形成したものである。

【００１２】 図１において、基板４は裏表紙２と重ね合せ、図中その右端において帯状に貼 着４ｂされており、さらに、その貼着部に隣接して端縁と平行にミシン目状穿孔 ４ｄ、４ｄ‥になる易切断線部が形成されている。情報記憶媒体を装着した基板 ４はこの易切断線部４ｄによって表紙および裏表紙から切り離され、基板４一枚 のみが図３に示すようにそのファイル穴５にファイルケース１０のリング部１１ が挿通してファイルされる。前記の包装保管用カセットが三枚ないし二枚構成で あったのに対し、この場合は基板一枚のみでファイリングされるので、ファイリ ング厚さが他のものの１／３〜１／２になり、ファイル効率が向上する。

【００１３】

【考案の効果】

以上の構成になる本考案情報記憶媒体収納保管カセットは、ファイル用に複数 の穴が設けられているために、市販のパイプ式、フラット式、リング式など各種 のファイルケースを使用して綴じ込み保管することが可能であり、その検索も前 記のようにページを繰るようにして行うことができるので能率的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る情報記憶媒体保管用カセットを示
す斜視図である。

【図２】図１に示す情報記憶媒体保管用カセットの側面
図である。

【図３】本考案に係る情報記憶媒体保管用カセットをフ
ァイルに綴じた状態を示す視図である。

【図４】本考案に係る情報記憶媒体保管用ケースの今一
つの実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 情報記憶媒体保管用カセット ２ 裏表紙部 ３ 表紙部 ４ 基板 ５ ファイル用穴

【手続補正書】

【提出日】平成８年１０月１１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項３

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 裏表紙とこの裏表紙の上側に被せられる
   ヒンジ式に旋回して開閉可能な表紙部と、さらに、情報
   記憶媒体をその中央に設けられた開口穴に挿通して支持
   するための係合突起をそのほぼ中央に突設した基板を前
   記裏表紙に重ね合わせて貼着せしめたディスク状情報記
   憶媒体の収納保管用カセットにおいて、その表紙、裏表
   紙および基板の前記ヒンジ式旋回部縁辺に近接し、か
   つ、該縁辺に平行して複数のファイル用穴を開口したこ
   とに特徴を有する情報記憶媒体の包装保管用カセット。
2. 【請求項２】 裏表紙とこの裏表紙の上側に被せられる
   ヒンジ式に旋回して開閉可能な表紙部とからなり、か
   つ、その裏表紙のほぼ中央に情報記憶媒体をその中央に
   設けられた開口穴に挿通して支持するための係合突起を
   突設したディスク状情報記憶媒体の収納保管用カセット
   において、その表紙および裏表紙の前記ヒンジ式旋回部
   側縁辺に近接し、かつ、該縁辺に平行して複数のファイ
   ル用穴を開口せしめたことに特徴を有する情報記憶媒体
   の包装保管用カセット。
3. 【請求項３】 裏表紙とこの裏表紙の上側に被せられる
   ヒンジ式に旋回して開閉可能な表紙部と、さらに、情報
   記憶媒体をその中央に設けられた開口穴に挿通して支持
   するための係合突起をそのほぼ中央に突設した基板を前
   記裏表紙のヒンジ部の対辺側（開放端側）に一部帯状に
   貼着せしめたディスク状情報記憶媒体の収納保管用カセ
   ットにおいて、その基板の前記帯状貼着部に近接する不
   着部分にその縁辺に沿って線状に易切断用穿孔をなした
   ことに特徴を有する請求項１記載の情報記憶媒体包装保
   管用カセット。